経常利益率とは(けいじょうりえきりつとは)

売上高経常利益率の意味

　売上高経常利益率とは、会社の売上高に対する経常利益の割合のことで、％で表します。
　経常利益は、会社の本業と副業、及び金融収支とを合わせた、会社の実力を示す利益です。
　そのため、売上高経常利益率は、会社の経常的な収益性を示す指標となります。

売上高経常利益率の計算式

　売上高経常利益率の計算式は以下の通りです。

• 売上高経常利益率 ＝ 経常利益 ÷ 売上高 × １００(％)

業種別の売上高経常利益率の平均値

　売上高経常利益を、同業種、同規模の会社で比べる場合は、金額だけでなく、売上高経常利益率を見るのが大切です。
　売上高経常利益率の平均値は業種によって異なりますし、年度や景気の動向によって変動します。
　主要産業の業種別の売上高経常利益率を以下に示します。

※全業種平均は、上記の主要産業以外に、鉱業・採石業、クレジットカード業、飲食サービス業など、種々の業種を含んでいます。

◯統計情報の出典
経済産業省　平成24年企業活動基本調査速報－平成23年度実績－
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kikatu/result-2/h24sokuho.html
調査結果の概要 (PDF/772KB)から、主要産業の売上高経常利益率を抜粋し、平均値を追加しました。

売上高経常利益率の見方・考え方

　売上高経常利益率は企業の実力を見る上で欠かせない数字です。
　例えば、Ａ社とＢ社とで、売上高、粗利益（売上総利益）、営業利益が同等であっても、副業の収支や金融収支で、大きく差が開く場合があります。

　売上高経常利益率の全業種の平均値は２.５％前後です。業種にもよりますが、売上高経常利益率が１０％以上あれば優良企業と言えます。
　売上高経常利益率は、当該企業における本業及び副業の利益や、金融収支などを加味した、会社の総合的な収益性を判断するのに役立ちます。