2001年4月15日
注射針が刺さった瞬間
看護婦さんの素敵な唇が
「あっ」
と
小さく声を出した。
なんだか寒いぞ
2001年4月14日
飛べない翼も
実はとっても
必要なものなんだと思う
2001年4月13日
おかしいなあ
たしかに
右のポケットに入れたはずなのに
いざ出そうとすると
左のポケットに
移動してる
2001年4月11日
ナチュラル
という言葉が好き・・・
そんな風に生きたいと
いつも思っている
2001年4月10日
遅くなった帰り道
近所の公園で一休み。
葉桜の下
ピンクの絨毯を踏むのが忍びなくて
爪先立ちで歩いていたら
ひらひら
舞った花びらが
ゆっくりと
僕の唇に舞い降りた。
僕はブランコに腰掛けて
手にしたタバコをポケットにしまい
静かに息を吸い込んだ。
なんだか
とっても
幸せな気持ち
2001年4月8日
「つぎは〜よこはま〜」
アナウンスが終わり
スイッチが切れる寸前
車掌さんのつぶやきを
マイクが拾った。
「櫻も今日で終わりかな・・・」
うららかな
春のひととき
2001年4月6日
美味しい
餃子を口にすると
なぜだか
デヘヘヘ
と
笑ってしまう
2001年4月5日
コンビニから
おでんが消えたことによって
春が来たことに初めて気付く
なんてことに
ならないように

2001年4月4日
円周率が
3
になるという。
「無限」の素晴らしさに
気づく機会が
またひとつ減っていく
2001年4月3日
真夜中
たしかに汽笛が聞こえたような
気がしたのだが
2001年4月2日
カメラのファインダー越しに
桜が僕に語りかける。
「おまえはまだまだ散るな」
と語りかける
2001年4月1日
帰り道
急いでいたので
両手を素早くパタパタさせたら
50センチだけ
宙に
浮いた。
うそだよ〜
2001年3月31日
ごまアザラシに似ていると
よく言われる。
喜んでイイのか
ワルイのか・・・
2001年3月28日
アスファルトの上の
自分の影をふと見たら
背中が丸まっていたので
がんばれ
がんばれと
声をかけた
2001年3月25日
山の妖怪になら
会ってみても良いかなあ
なんて思う。
友達になる
自信が
ちょっとだけ
ある
2001年3月24日
まったりと生きるって
むずかしいけれど
けっこう
大切なことだと
思う
2001年3月19日
ヘンだよ
やっぱり
どう考えてもヘンだ
首からこんなヒモぶらさげて・・・
なんで
こんな格好が正装なんだ・・・
朝っぱらから
僕は
ぼんやりと
そんなことを考えていた。
電車のドアに
挟まれた
自らのネクタイを
呆然と
見つめながら
2001年3月18日
夢の中で滝谷を攀じった。
何故だか
ルートが見えていた。
でも
目が覚めると
寝汗をびっしょりかいていた。
今日はのんびりしよう
と
思った
2001年3月17日
不穏な行動をとろうとする時
僕の頭の中には
いまだに
忍者部隊月光の
主題歌が
流れる
♪ 風を〜切り〜 進み行く忍者〜 ♪
2001年3月16日
春まで
いっぺんに吹き飛ばされそうな
風の中
「ひぇ〜っ」
と悲鳴をあげながら
会社に向かう。
会社に着いて
隣に座るインストラクターのお姉さんに
かるく挨拶。
「凄い風!前を歩いていたオジサンが
風に吹かれて
2メートルくらい宙に浮いてたよ!」
「わぁ〜っ!大変!
そのオジサン怪我しませんでしたぁ!?」
おいおい
「ウソつけ!」って言ってくれよ
2001年3月15日
あしたはどっちだ

3月13日
「そこに居酒屋があるから山を下りる」
by 潤平
2001年3月12日
好きな言葉は
「起死回生」
2001年3月10日
イチゴ味のバリウムって
メロン味の納豆みたいで
なんだか
納得がいかない
2001年3月9日
大きくなったら
小さな男の子に
なりたい
・・ ジョセフ・フェラー ・・

2001年3月8日
朝
飛び起きて
「どこでもドアがあれば!」
と本気で思った事は
一度や二度ではない。
行き先は
会社じゃないけどね
2001年3月5日
駐車場の角に
ツクシを見つけた。
とっても小さな
ツクシだけど
とっても威張った
ツクシだった
2001年3月4日
人差し指で
曇った電車のドア窓を小さくこすり
手すりを掴んで
外を眺めている
金髪の女の娘
「可愛い子だな」
と
思った
2001年3月3日
どちらかというと
ケロケロケロッピよりも
ケロヨンの時代です。
2001年3月2日
久しぶりに
悪友と待ち合わせて呑んだ。
ビールを飲みながら
「僕は柔らかい空気が
まわりに漂っている人が好きだ」
と言ったら
「じゃあ、おまえは硬い焼きソバより
柔らかい焼きソバの方が好きか?」
と
奴が真顔で言った。
なんでこんな奴と
20年も付き合っているんだろう

2001年3月1日
吐く息も白い駅のホーム
下りに乗れば丹沢大山
上りに乗れば仕事の山
ため息をつきながら
上りの電車に乗る

「うへ〜っ、もう寝なきゃ」
と思いながら
ついつい
お気に入りの
山のホームページを
クリックしてしまう
2001年2月27日
一杯やった寒い夜
お月様があまりに
まん丸だったので
コンビニで買ったアイスクリームをかじりながら
バスに乗らずに
歩いて帰った
2001年2月26日
ボロボロにやられた
妙義山からの帰り道
越冬するオシドリ達が
優雅に泳ぐ妙義湖を眺めながら
横川駅に向う車道をとぼとぼ歩いていたら
双眼鏡を首に掛けた
3人連れの初老の外国人に出会った。
目が合ったので
何気なく笑顔を見せたら
「コンニチハ」
とたどたどしい日本語で
挨拶された。
何だか
とても嬉しくなって
僕も精一杯
大きな声を出して
「こんにちは!」
と手を上げた。

それから急に
ウキウキしてきて
僕は
口笛を吹きながら
ズンズンと車道を下って行った
2001年2月18日
眠れぬ夜
ふとんの中で仰向けになり
頭の後ろで手を組んで
ぼんやりと
病気の事を考える。
偏頭痛
原因不明の高熱
急性肝炎
皮膚ガン
肺気胸
くも膜下出血
動脈瘤閉鎖
これまで経験した
入院と手術の数を
頭の中で数えてみる。
すげ〜な〜
まるで
病気のデパートだ。
だけど
僕は
今でも
大好きな山を
元気に
歩きつづけている。
強いのか
弱いのか
・・・
「よくわかんね〜や」
と思ったら
なんだか眠たくなってきて
大きなあくびが
ひとつ
出た。

2001年2月17日
雲ひとつない晴天の土曜日
スノボやザックを担いだ乗客に挟まれ
通勤電車に揺られる。
「ちくしょ〜、今日は絶対ソッコーで帰るぞ!」
絶対的な決意のもと
会社の門をくぐる。
「おっ、今日は朝からやる気満々の顔だねぇ」
警務員さんの明るい声が飛ぶ。
あんた全然わかってない
2001年2月15日
会社からの帰り道
お腹がグ〜グ〜なったので
珍しく
店に入ってラーメンを食べた。
ニコニコして家に帰ったら
夕食がチャーシューメン。
こんなもんだ
2001年2月8日
3歳くらいの男の子と
お母さんが
白い息を吐きながら
発車間際のバスに飛び乗った。
「寒いね〜」
やさしく言ったお母さんの両手が
坊やの真っ赤なホッペを優しく包んだ。
ぼうやは
ちょっとだけ首をすくめてから
「ねえママ
僕のポッケはアッタかいよ」
お母さんを見上げて
そう言って
モミジみたいな小さな手で
お母さんの
人差し指と中指を掴み
自分のポッケに
突っ込んだ。
きっと今ごろ
お母さんの人差し指と中指は
このバスに乗っている誰よりも
ポッカポカ
になっていることだろう
2001年2月4日
タンスの角に
足の小指をぶつけて
「ク〜〜・・・・・・・。」
とうずくまる。
「どうよ、俺だっているんだぜ」
小指君が
ここぞとばかりに
自分の存在を思いっきり
主張する。
2001年2月3日
中古レコード屋を冷やかしていたら
懐かしい曲をみつけた。
ザ・バグルス
ラジオスターの悲劇
レジに持って行ってお金を払い
壊れ物を扱うように大事に鞄にしまって
イソイソと帰った。
家に戻り
そっと鞄から取り出したドーナツレコードを
骨董品のようなレコードプレーヤーに置いて
ドキドキしながら針を落として
目を閉じた。
うんうんと頷きながら
曲の途中で目を開けたら
青春時代の素敵な思い出が
部屋の窓いっぱいに広がっていた


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