2002年12月31日
いつもなら
何気なく過ぎて行く
午前零時が
待ち遠しい夜
除夜の鐘
ひと音に
澄んでゆく
心
2002年12月29日
2003年の足音が
すぐそこまで来ています
来年は
どんな素敵なことが
待っているのかな
2002年12月24日
イブになると
口ずさむ
♪ きっと君は来な〜い〜 ♪
12月22日
伊豆は伊東の音無神社
傘を差して
のんびり散策していたら
五厘狩りに口髭を生やした
管理人に呼び止められて
神社の歴史を
延々と話された。
実に楽しそうに話す
管理人の顔を眺めながら
何故この人は
楽しそうに話す姿が
こんなに似合うのか
とぼんやり考えていたら
突然
ある人の顔が
管理人にダブった。
「あっ!この人
水野晴男に瓜二つだ!!」
2002年12月19日
座椅子に足を投げ出し
旅のガイドブックを捲りながら
のんびりと赤ワイン
台所から聞こえてくる
そろそろ湧きそうな
やかんの中の
お湯の音
ファンヒーターの
青い炎
静かな夜
2002年12月17日
明日は明日の風が吹く
と言うけれど
大事なのは
その風が
逆風じゃないって事を
想像するチカラだと
思う
2002年12月16日
真夜中
ふいに
チーズフォンデュが
食べたくなる。
足を忍ばせて台所に行き
ウィンナーを茹でながら
スライスチーズを溶かしている
僕って
何者
?
2002年12月14日
路地裏に灯る
怪しいネオン
店の名は
「電光石火」
いつか
ドアに手をかけそう
・・・
2002年12月13日
ほろ酔い気分の
帰り道
自分の影に
話し掛ける
「明日は何して遊ぼうか」
2002年12月10日
素敵な夢を見た。
もしかしたら
今日も
・・・
寝るのが楽しみなのは
久しぶりだ
2002年12月9日
カリ カリ カリ
ガッ ガッ ガッ
聞き慣れない音に目を覚まし
寝ぼけ眼でベランダに出る。
わあっ
外は一面の銀世界
「おはよう!」
雪かきをしていた
隣のおじさんが
白い息を吐きながら
僕を見上げた
2002年12月8日
静かな夜
軒下で丸くなる
猫の寝息が
聞こえてきそう
・・・
2002年12月5日
眠れない夜
ベランダに出て
煙草をくわえ
暗闇に蛍の灯を点す
紫色の空に
紫色の煙が溶けて
シンという音が
聞えたような気がした
2002年12月4日
白い息を吐き
林檎のようなほっぺになって
教室に入ってきた生徒が
三日月のような
瞳で
元気に言う
「今日は霧を食べながら歩いてきたよ」
12月
安曇野の朝
・・・
安曇野で音楽を教えるemi先生のおひるね日和
2002年12月3日
空気清浄機を買った。
汚れのインジケーターを眺め
にやにやしながら
何時もよりいっぱい
タバコを吸ってしまう
自分が情けない
2002年12月2日
出会うはずのない人々が
旧知の仲のように集い
テントの中から
歌声が聞こえてくる
深々と更ける
谷川岳の麓に
明るい笑い声が
何時までも
何時までも
響いている
2002年12月1日
僕の持っているCDプレーヤーの
エジェクトボタンが壊れて
CDが取り出せなくなってから
すでに11年が過ぎている。
そんなわけで
僕は
そのCDプレーヤーで
11年間
ウィンクばかり
聴き続けている
2002年11月28日
僕にとっての年輪は
ベルトの穴
歳を重ねるごとに
ひとつずつ増えていく
2002年11月25日
ポケットに手を突っ込み
背中を丸めて歩く
雨上がりの歩道は
黄金色に光る
銀杏の
絨毯
2002年11月23日
出張帰りの特急電車の中
缶ビール片手に
駅売りのスポーツ紙を
読んで思う
事情通って
誰だ?
2002年11月20日
流星群が話題になるたびに
山を登っている事に
唯一の優越感を感じる
今でも
空には
星がいっぱい
あるんだぞって
2002年11月16日
病院に向かう車の中
フロントウィンドウに舞う
銀杏の葉に
木枯らしの
週末を知る
2002年11月14日
「こんなに熱出して
ごほんごほん言ってるんだから
ちょっとは心配してよ」
「タバコ消してから言いなさい」
・・・
2002年11月11日
ふいに熱を出し
一日中布団に包まる。
汗をかきながら見た
夢の中で
何故か僕は
一生懸命
カキ氷を作りつづけていた
2002年11月10日
公園を歩いているうちに
なんだか
自分の靴の裏の匂いが
気になりました。
何を踏んだんだろうと思って
ベンチに座り
靴の底を覗いて見たら
そこには
ギンナンが一粒
潰れていました
2002年11月8日
偶然でさえも
必然であることの
素晴らしさ
2002年11月7日
吐く息も白い朝
頬を林檎色に染めて
通りすぎる中学生を
久しぶりに見て
微笑ましく
バスに乗る
2002年11月6日
5時に目が覚めたからって
そのまま
起きるはずもない。
このまどろみこそが
至福の
ひと時なのだ
2002年11月4日
松本市民祭り
ミス松本のパレードを
最前列で見学し
オープンカーで手を振る
女の子と
目が合っただけで
ドキドキする
自分が照れくさい
2002年11月1日
蒼い空を見に
清んだ空気を吸いに
切れるような
風を感じに


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