2003年2月28日 
       
 
缶詰になって 
 
モニターを睨みつけ 
 
呪文のような 
 
プログラムと向かい合う 
 
 
 
やがて 
 
行き詰った頃 
 
不意に 
 
頭の中に流れる 
 
松田聖子の 
 
「マイアミ午前5時」 
 
 
♪  
 
水色の午前5時 
 
車の来ない道の 
 
白いセンターライン 
 
駆けよって 
 
さよならと 
 
・・・ 
 
♪ 
 
 
気がついたら 
 
頭の中で 
 
まだ可愛かった頃の 
 
聖子ちゃんと 
 
キスしてた 
 
 
 
2003年2月20日 
       
 
コットン 
 
100パーセントのような 
 
あの人の 
 
やさしさに 
 
ふれて 
 
・・・ 
 
 
 
2003年2月19日 
       
 
電車の中で 
 
文庫本を読んでいて 
 
不覚にも目を潤ませ 
 
慌てて 
 
花粉症の真似をする 
 
 
・・・ 
 
 
 
2003年2月17日 
       
 
僕の車の 
 
ウインカーには 
 
おじゃる丸の 
 
マスコット人形が 
 
ぶら下がっています。 
 
 
手に持っている 
 
シャクを押すと 
 
おじゃる丸が喋ります。 
 
 
 
ぼちぼちいこうかの〜 
 
 
 
2003年2月16日 
       
 
傘を差して 
 
本屋に行く途中 
 
道端に咲いたタンポポの花を 
 
散歩の途中の 
 
柴犬が 
 
くんくん 
 
嗅いでいました。 
 
 
春の匂いが 
 
したのかな 
 
 
 
2003年2月15日 
       
 
花まる 
 
もらえなかったけど 
 
まずはよし 
 
 
まるだったし 
 
痛くなかったしね 
 
 
 
2003年2月14日 
       
 
花まる 
 
もらえますように 
 
 
 
2003年2月12日 
       
立ち食い蕎麦屋で 
 
かき揚うどんを頼んだら 
 
カレーうどんが出てきた。 
 
 
「かき揚うどん頼んだんだよ」 
 
と言ったら 
 
慌てたおばちゃんが 
 
カレーうどんの上に 
 
かき揚を乗せた。 
 
 
そりゃあ 
 
食えんだろ 
 
 
 
2003年2月11日 
       
とっても 
 
暖かい 
 
メールが届いた 
 
 
それは 
 
読み終わって 
 
布団に入ってから 
 
じわじわと暖かくなる 
 
毛布のような 
 
メールだった 
 
 
仲間っていいな 
 
と 
 
思った 
 
 
 
2003年2月10日 
       
閉店10分前にスーパーに入った。 
 
 
揚げ物を買おうと思って 
 
惣菜のコーナーに行き 
 
トングを手にして 
 
何を取ろうか考えた。 
 
 
若い店員が 
 
大きな皿を持って近づいてきて 
 
僕の目の前にある 
 
揚げ物を 
 
端から片付け始めた。 
 
 
慌てて残ったイカフライを 
 
取ろうとしたら 
 
それも片付けられた。 
 
 
だから僕は 
 
トングを使って 
 
若い店員の持つ 
 
大きな皿から 
 
揚げ物を取って 
 
次から次へと 
 
棚に並べなおした。 
 
 
離れたところで 
 
それを見ていた店長が 
 
慌てて飛んできて 
 
すみませんすみませんと 
 
4度続けて 
 
頭を下げた。 
 
 
僕は 
 
ホッカイドーコロッケを 
 
挟んだままのトングを 
 
店長に渡して 
 
黙って 
 
店を出た。 
 
 
背中に向かって 
 
店長の 
 
すみませんすみません 
 
という声が 
 
まだ 
 
聞こえていた。 
 
 
 
店を出てから 
 
自分のこと 
 
嫌なやつだなあ 
 
と 
 
思った 
 
 
 
2003年2月9日 
       
レクター教授と 
 
話をしてみたいと 
 
思うのは 
 
僕だけ 
 
? 
 
 
 
2003年2月7日 
       
夕方5時を過ぎて 
 
ベランダから見上げた空が 
 
まだ明るいと 
 
なんとなく 
 
ニヤニヤして 
 
雨戸を閉めるのは 
 
もう少し 
 
暗くなってからにしようと 
 
思う 
 
 
 
2003年2月6日 
       
上司曰く 
 
 
潤平 
 
イコール 
 
週末休むことに 
 
全てを 
 
賭ける 
 
男 
 
 
 
2003年2月5日 
       
 
疲れた夜 
 
 
エンヤで 
 
癒されるより 
 
泉谷しげるで 
 
闘志を燃やす 
 
 
 
2003年2月4日 
       
 
蒼い月の 
 
下で 
 
自分の影を 
 
見つめて 
 
思う 
 
 
 
明日も頑張れよ 
 
 
 
2003年2月3日 
       
 
財布の中に入っている 
 
お札を 
 
一万円だとばかり思っていたのに 
 
広げてみたら 
 
千円だった。 
 
 
損してないのに 
 
損した気分 
 
 
 
2003年2月2日 
       
 
何時まで寝てるの! 
 
朝ごはん冷めちゃうよ! 
 
 
温泉宿の朝 
 
仲居さんの声に 
 
重たいマブタをあける。 
 
 
目覚める瞬間 
 
学生時代の 
 
夢を 
 
見た 
 
 
 
2003年1月30日 
       
 
切れるような 
 
風を感じ 
 
蒼い夜空を 
 
見上げて 
 
ほっと 
 
一息 
 
 
とたんに 
 
うごめく 
 
放浪の虫 
 
 
 
2003年1月29日 
       
何故だろう 
 
 
 
ふいに 
 
涙が 
 
こぼれて 
 
きた 
 
 
 
2003年1月28日 
       
パーマンの 
 
コピーロボットを 
 
本気で欲しいと 
 
思ったことがあるのは 
 
僕ひとりでは 
 
ないはずだ 
 
 
 
2003年1月27日 
       
心電図の検査で 
 
足首に電極を着けたとたん 
 
靴下にでっかい 
 
穴が開いているのを 
 
看護婦さんに 
 
見つけられた 
 
 
 
心電図の結果が 
 
心配だ 
       
 
 
2003年1月26日 
       
初めての山を下り 
 
見知らぬ街を歩き 
 
小さな店に入って 
 
刺身を肴に 
 
ビールを飲んだ 
 
 
窓からぼんやり 
 
外を眺めていたら 
 
一匹の野良犬と目が合った 
 
 
僕は何だか 
 
とても 
 
肩身が狭くなって 
 
ちょっとだけ目を逸らし 
 
そんな僕を見て 
 
野良犬がにやりと 
 
笑ったような 
 
気がした 
 
 
2003年1月23日 
       
信号が赤に変わりかけた 
 
横断歩道を走りながら 
 
人間が 
 
カンガルーみたいに 
 
両足をいっしょに動かす 
 
動物じゃなくて 
 
よかったぁ 
 
なんて考えている 
 
自分にふと気づき 
 
バカだなあ〜 
 
と思う 
 
 
 
2003年1月22日 
       
たとえ出張帰りでも 
 
特急「あずさ」の 
 
座席に 
 
背中を沈めると 
 
なんだか 
 
とても嬉しくなって 
 
気がつくと 
 
缶ビールを片手に 
 
にやにや笑っている 
 
自分が 
 
窓ガラスに映っていた 
 
 
 
2003年1月20日 
       
バスを降りたら 
 
空からぽつりと落ちてきた 
 
 
傘を忘れた帰り道 
 
久しぶりの雨音 
 
心地よく 
 
聴いた 
 
 
 
2003年1月17日 
       
      長生きしたいとは思わない 
       
       
      でも 
       
      明日が来ることを 
       
      毎日 
       
      楽しみに 
       
      している 
 
2003年1月15日 
       
      眠ることの 
       
      嬉しさと 
       
      起きていることの 
       
      楽しさの 
       
      狭間で 
       
      ・・・ 
       
       
       
2003年1月13日 
       
      肉よりも魚を食べたくなる 
       
      頻度が高くなった。 
       
      車を運転していて 
       
      民放ラジオの 
       
      コマーシャルが鬱陶しくて 
       
      NHKにチャンネルを変える。 
       
      重要な事も 
       
      まあいいやで 
       
      片付けてしまう。 
       
       
      歳をとったことを 
       
      認めたくないのに 
       
       
       
2003年1月11日 
       
      春のような昼下がり 
       
      ベランダに干して 
       
      ふかふか 
       
      ぽわぽわになった 
       
      フトンの 
       
      魅惑的な 
       
      誘い 
 
 
 
2003年1月10日 
       
      ・・・ 
       
      小春日和 
       
      ・・・ 
       
      この 
       
      美しい日本語を 
       
      永遠に 
       
       
      ・・・ 
       
       
       
2003年1月9日 
       
      どんなに 
       
      新鮮な刺身が 
       
      皿に盛られて出てきても 
       
      横に乗っている 
       
      練りワサビを眼にすると 
       
      全部 
       
      スーパーの盛り合わせに 
       
      見えてしまうのは 
       
      なぜだろう 
       
       
       
2003年1月7日 
       
      キーボードを打つ 
       
      女の子の 
       
      やわらかい指先に 
       
      見惚れていたら 
       
      口に届く前に 
       
      コーヒーカップを傾けて 
       
      ワイシャツが台無し 
       
       
       
2003年1月6日 
       
      仕事初めの 
       
      朝 
       
      横浜駅改札口に 
       
      重い足取りで 
       
      群がる 
       ゾンビの群れ 
       
       
       
2003年1月5日 
       
      連休最後の日曜日 
       
       
      テレビから 
       
      「笑点」の呑気な 
       
      音楽が 
       
      聞こえてくると 
       
      この上なく 
       
      寂しくなる 
       
      ・・・ 
       
       
      2003年1月3日 
 
      悪天で山に登れず 
       
       
      それでも 
       
      「ああ、楽しかった」 
       
      と笑う 
       
      母を見て 
       
      「ああ、よかった」 
       
      と 
       
      僕も笑う 
       
       
       
      2003年1月1日 
 
      今年も 
       
      ゆっくりのんびりと 
       
       
      まるで 
       
      羊が 
       
      お昼ねするように 
       
       
      ・・・ 
       
 
 
        
       
        
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