2003年6月30日
霧と雨の峠道
人気もない水溜りと泥濘の道に
僕のお気に入りの登山靴も泥だらけ
こんなことなら
街の喫茶店で
アイスコーヒーでも飲みながら
夏が近くなって
めっきり薄着になった
道行く綺麗な女の子でも
眺めていればよかったなあ
なんて
けっこう真面目に
思ったりもする
水溜りの中にストックを突いたら
小さな小さな
アマガエルが飛び出してきた
「今じゃなきゃ見られない景色もあるんだよ」
アマガエルが
そんなことを言いたそうな顔をして
僕を見上げた
2003年6月29日
吹く風に
行く先を聴く
霧の道
2003年6月27日
ふらふら
うらうら
流れる雲に
誘われて
明日は風になりたいな
ふらふら
うらうら
流れる雲に
誘われて
・・・
2003年6月25日
「紫陽花っていう言葉ってさ
愛妻に似てるよね」
「くだらない事言ってないで
もうちょっと私の方に傘を寄せてよ
左肩がずぶ濡れなんだけど」
2003年6月24日
紫陽花の美しさは
紫陽花にあるのではない
紫陽花の美しさは
紫陽花の咲く
その情景にあるのだ
2003年6月23日
あんなに綺麗な
緑を咲かせる
木々たちが
二酸化炭素を吸って
生きているのだから
酸素を吸って生きている
人間は
もっと素敵にならなきゃね
2003年6月21日
空を飛ぶ凧のように
・・・
でも
糸が切れないように
することだけは
気をつけて
2003年6月20日
最近
モデルみたいに
スタイルの良い女の子が
巷に溢れているのは
嬉しい限りだが
そんな
女の子と話をする時
見上げる事が多くなったのは
いかがなものか
と
・・・
2003年6月19日
仕事帰りに本屋に寄ったら
周りの客に
欲しい本の在り処を
盛んに尋ねられた。
僕ってそんなに
本の虫に見えるのかなと
ちょっと鼻を高くしていたのだが
良く見たら
ワイシャツのポケットに
会社の名札を付けたままだった
2003年6月18日
明日逢ったら
どんなこと
しゃべろうかな
そんな
心のときめきを
何時までも
忘れずに

2003年6月17日
悔しい事もある
頭にくる事もある
泣きたくなる事もある
でも生きてることの
素晴らしさ
2003年6月16日
物事を
順序立てて考える事が
出来ない僕は
将棋を指せば
3手先を
読むことさえ出来ないが
絶対負けるという
未来を読むことは
簡単に
出来る
2003年6月11日
仕事帰りに
反対ホームの電車に乗り
夜の浅草まで遠出して
マルベル堂で
大場久美子の
ブロマイドを買う
能天気オヤジ

2003年6月9日
不安定に揺れる
感情が
まるで
北穂の
ゴジラの背のようだ
・・・
2003年6月8日
僕がむしょうに
イカフライを食べたくなるのは
だいたい
疲れている時である
2003年6月7日
半径2メートル以内の
酸素を全部
吸い取ってしまうような
あくびが出た

2003年6月4日
前の夜
あんなに気をつけて
しまっているのに
なんで
朝になると
定期入れが
何処かにいっちゃうんだろう
また
遅刻じゃん
2003年6月1日
僕が花に水をやると
翌日
必ず雨が降ります
2003年5月31日
土砂降りの箱根旧街道
川のような石畳で
右へ左へ動き回る
沢蟹を踏まないように
避けて歩く
河童のような僕
人間
あまりに酷い状況になると
笑ってしまうものだ
2003年5月30日
死は
いつも自分の身近にある
でも
生はもっと身近にあって
毎日毎日
自分の手で
触れているのだ
だから
僕は
明日も生きるのさ
2003年5月29日
連番10枚!
3000円で
3週間の
夢を見る
2003年5月28日
朝のバス停
久しぶりに朝日に輝く
青葉を見た
だからといって
仕事に行くのが
楽しくなるわけじゃないのだが
・・・
2003年5月27日
川崎大師の参道
飴切り実演のオヤジの文句
「どこから切っても金太郎♪」
見ていたボウズが金髪のママに聞く
「ねえ。金太郎って誰?」
オヤジが悲しそうな顔をした
2003年5月25日
隣りの家の
柿の木から
転げ落ちる
猫を見た
あいつはこの先
大丈夫なのだろうか
2003年5月24日
何をバカなことをと
笑われるかもしれないが
何時か
日の丸を背負ってみたいと
けっこう本気で
思っている
2003年5月23日
僕は
ひとりでいる時によく笑う
でも
僕がひとりでいる時によく笑うのは
ひとりでいない時に
幸せを感じているからだ
2003年5月22日
1.5リットル入りペットボトルを3ケース
トイレットペーパーの袋を二束
ママチャリのハンドルと
荷台に積んで
凄い形相でペダルを漕いでいる
おばちゃんをみた
久しぶりに
新田次郎の
「強力伝」が読みたくなった
2003年5月21日
たんぽぽの
綿吹いてみる
酔いの道
2003年5月19日
少しダイエットしなきゃと思い
昼食をオニギリ一個にするのだが
あまりにお腹が空き過ぎて
仕事帰りにラーメン屋に寄ってしまい
おまけに帰宅してから
「ラーメン食ってきたから」とも言えずに
無理して夕飯も食べるので
けっきょく
1ヶ月で2キロ太った
2003年5月18日
カリフォルニアの青い空
名前のない馬
花のサンフランシスコ
トレイン
蒼い影
笑ってローズマリーちゃん
・・・
最後に残った
レコードプレーヤーが動かなくなった今
カビの生えたドーナツ盤を
そろそろ始末したいのだが
その一枚一枚の
思い出の重さに
持つ手が止まる
2003年5月16日
母から手紙が来た
「引き出しの中を整理していたら
おまえが小学生の時に書いた
俳句が出てきたので送ります」
・・・
ただいまと
笑った父の
登山靴
2003年5月15日
なんだろう
この感覚
・・・
何かが起こりそうな
予感
2003年5月14日
Yahooニュースの
「ポール 仕事への情熱を語る」
という見出しを見て
いまさらポール牧が
何を語ろうってんだい
と言いながら
詳細ボタンをクリックしたのは
僕です
↑
ポール・マッカトーニーでした
2003年5月13日
駅から電話をして
会社をサボリ
片道6キロを歩いて
日帰り温泉施設に行く
朝の9時から
ガラガラの温泉に入り
誰もいない
露天風呂の縁石に腰掛けて
空を見上げながら
雀の声を聞く
平日のこんな時間から真っ裸になって
いったい俺は何やってんだ
なんて思いながら
それでも
たまにはこんな時間も必要なのさと
うそぶいて
汗が流れる背中に
風を感じる
2003年5月12日
小学生の頃に
使っていた
天袋を覗いてみたら
束になって出て来た
少年少女冒険小説全集
「緋色の研究」
「バスカービル家の犬」
「まだらの紐」
・・・
少年時代の胸の高鳴りが
鮮やかに
甦る
2003年5月11日
「そういえば最近
停電ってなくなったなあ」
山道具を整理していて
ザックから飛び出した
ロウソクを見て
そんなことを
思う
2003年5月10日
明日は母の日
東北旅行で手に入れた
南部鉄瓶を渡すのが
楽しみだ
2003年5月7日
なんだか
嫌な事がいっぱいあって
ブルーな
一日だったなあ
せめて
楽しい夢が
見れますように
2003年5月6日
腰痛が
ちょっとだけ
ひどい
連休後半は
ほとんど
ゴロゴロして
過ごしてしまった
実は
今日も
・・・

2003年5月5日
柔らかな風に揺れる
洗濯物の靴下を
カーテン越しに見て
旅の
思い出に
浸る
そんな
連休最後の午後

2003年5月3日
As For One Day
・・・
2003年5月1日
盛岡で見つけた
路地裏の居酒屋
ちょっと洒落た割烹着を着た
主人が出した御品書きの隅に
遠慮がちに書かれた
牛たんシチューと若鳥のクリーム煮
最後に注文して
舌鼓を打ち
思わず
「うまい!」と言ったら
店の外まで
見送ってくれた


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