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2005年8月30日

長かったね

でも

回り道したから

見えた景色もあるんだよって

言ってくれた

あのこの鼻の頭が

夕日に瑞々しく輝いて

僕は

思わず潤んだ瞳を

慌てて向けた

夕日のせいにした



2005年8月28日

安曇野の宿


夜中に座敷童子が

遊びに来たような気がするのだが

寝ぼけ眼が明けられず

相手をしてやれなかった

自分が悔やまれる

ごめんね

今度来た時は

いっしょに遊ぼうね



2005年8月22日

母と

北アルプスの風を

感じに

行ってきます


てるてる坊主の

効き目が

ありますように



2005年8月10日

辛いと

周りに訴えているうちは

まだ大丈夫だと

友に言われた


なるほどと思い

サンダルを突っかけて

缶ビールを

買いに行った



2005年8月4日

昆布は

海の中で

出汁が

出ないのだろうか



2005年8月1日

不思議なものが好き

謎の生物も

謎の遺跡も

謎の伝説も

みんな好き

だから

不思議な人って言われるのが

とても好き



2005年7月30日

振り返るたびに

ヒジでコップを倒し

歩くたびに

つま先でゴミ箱を蹴飛ばす

おいらの手足よ


なんとかならんのか!



2005年7月29日

何故なんだ!


どんな

くだらないことでもいい

そう思った瞬間

人間の脳みそに

数万の皺が刻まれる



2005年7月26日

お日様の明るさを

知っているから

霧の森の美しさに

惹かれるんだろうなって

石畳の古道を歩きながら

ちょっとだけ

思った



2005年7月21日

掛け流しの湯に浸かり

思わずついた

ため息を

入道雲が

吸い込んだ



2005年7月19日

「明日やればいいじゃん」



言われた瞬間

気が楽になった



明日も言ってね



2005年7月15日

大好きな場所を

ふらりと

歩いてきます

月曜日には帰ります



2005年7月12日

自慢じゃないが

動物園の

オラウータンに

気に入られている



2005年七夕


もう少しだけ起きていようよ

さっきのより

もっと大きな流れ星が

きっと流れるからさ


今度こそ

君にないしょの

願いごとを唱えたいんだ



なんちゃって

 


2005年7月4日

お日様が

完全に沈むまで

お願いだから

雨戸は閉めないで


日が長いと

なんだとっても

得した気分になるから

時計の針と

窓から見える空の色を

見比べるのが

僕は大好きなんだ



2005年6月30日

腐った塩辛を

旨い!と

言って食べた

自分の味覚に

切腹!



2005年6月29日


何のために

生きるのかを考える前に

とりあえず

明日も生きることを

考えよう


その方が

ずっと幸せだ



2005年6月26日

まわりみち


けっこう

好きな言葉



2005年6月24日

好きな街があるってことは

幸せなことだ

街が好きになると

その街の飲み屋が好きになり

その街の飲み屋が好きになると

その街の人々が好きになる

そして

その街の人々が好きなると

なぜか

酒が旨いのだ



2005年6月22日

山頭火なんて

ただのだらしない男と

うそぶきながら

少しずつ

少しずつ

山頭火のような

日常に近づきつつある

だらしない





2005年6月21日

やっぱり

もうちょっとだけ

まったり

しちゃおっと



2005年6月20日

だからどうしたって

言われたって

だからそうしたと

こたえるしかない



2005年6月16日


銀のベル
 
  黙して月の
 
    三輪車



押入れから

出てきた

20代の父の句



2005年6月15日


梅雨が来る


静かに言った

父の顔



2005年6月11日

かあさん

素敵な景色だったね


かあさん

またいっしょに

歩こうね


かあさん

ぼくは

かあさんの

背中が

大好きだよ






2005年6月7日

パステル色の景色の中で

淡く輝く

あのこの

長い髪が

かぎりなく

美しい



2005年6月6日

6月6日に



ざーざー

降ってきて



そういえば

子供のころ

よく

そんな歌を唄ったなあ


だから

6月6日になると

不思議と

気分が高まるのかな






2005年5月29日

そよ風そそぐ

昼下がり

のんびり眺めるテレビの中で

街頭アンケートに答える

女の子の声

「何時までも少年の心を持った人が好き」


うんうんと頷く僕の背後で

洗濯物を取り込む

山の神のつぶやきが

聞こえる


「いっしょに暮らしてないから言えるのよ」



2005年5月24日

ねえ

女房酔わせて

どうするつもり?


どうもしないから

さっさと寝てちょ


ガスッ!



2005年5月23日

洗濯物を

揺らすそよ風から

夏のあくびが

聞こえてきたよ



2005年5月19日

黄門様と

暴れん坊将軍に

任せていたら

日本中の

代官と奉行が

いなくなっちゃうぞ


大丈夫か

江戸時代の

ニッポン



2005年5月17日

真夜中

どうして

こんなに

悲しくなるんだろう


昼間は

あんなに

笑っていたのに


時を刻む音が

静かに響く

五月雨の





2005年5月16日

優しくしている時は

本気

怒っている時は

ウソん気

なんだけどな


わかってくれてるのかな



2005年5月11日

風吹けど

街暑し

汗かけど

山涼し



2005年5月7日

5月1日

安曇野


わくわくして訪れた

広大な

果樹園

・・・

友達は土に帰ったと

りんごの蕾が教えてくれた

・・・

初めて出会ってから

13年


友達が大好きだった

ゴムボールを

僕は

そっと

芝生の上に

供えて

柵に頬杖をつき

果樹園の向こうにそびえる

有明山を

いつまでも

眺めていた



2005年5月6日

悪夢にうなされ

疲れ果てて

目を覚ます

でも

悪夢を見るのは

光の明るさと

暖かさを

知っているからだ



2005年4月26日

深夜に

缶ビールを飲みつつ

落花生の殻を割りながら

テレビ画面の中で

金髪美女がステップを踏む

通販のシェイプアップマシンを見て

「これ欲しい!」と

真面目に思う

矛盾



2005年4月21日

朝早く目を覚まし

朝刊を取りに行って

朝日を浴び

思わず空を見上げ

目を細める

幸せ



2005年4月20日

たとえ

華やかだったとしても

桜のように

生きたいとは思わない


僕は

北風に吹かれて

たとえ

茶色に枯れようとも

最後のひと葉で

いたいと思う



2005年4月18日


母いつも
 なにかしてをり
    枇杷の花




遠くをみながら
父詠む



2005年4月15日

母の誕生日に

母と山を歩く


のんびり写真を撮りながら

母の背中を見上げ

母の足音を聴く


うんうん

まだまだ

大丈夫だ


そう思ったとたん

僕の足どりも

軽くなった



2005年4月10日

そぼ降る雨の中

規則的に振れるワイパー越しに

ピンクに染まったアスファルトを眺めながら

昨日まで咲き誇っていた

桜の花びらを踏むのが悲しくて

アクセルを踏む足の力を

そっと

ぬいた



2005年4月6日

なんだか

ぽよぽよした1日で

なんだか

幸せな

1日だった



2005年4月1日

毎年

3月31日に

「明日はどんなウソつこー」と思って

わくわくして眠るのに

目が覚めると

朝一番でだまされて

けっきょく

不機嫌な1日を過ごす

4月1日の

おれ





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