ノースウェスト航空の機内に乗り込むとエコノミーの席は満杯。左右5人掛け、
中央10人かけのシートはアジア圏の人で埋まっている。どうやらアジアの何処かから、
成田、関空と経由してきた様子。関空から乗りこんだのは10数名だから、
乗合バスさながらにすでに気分は海外。
もちろん客室乗務員も日本人はわずかに2名。しかも、エコノミーには1名のみが
アメリカ入国の際の手続きの質問を受け付けるだけのようだ。
約10時間の空の旅はスムーズな離陸で始まった。カンコロの席は幸いキッチンの隣の、
3人掛けの真中。中央の10人掛けの真中など、トイレにも行けない。しかし、そのトイレも
並んでいる。こんな大きな飛行機に乗るのは初めてだ。 夕食は6時ごろから配り始め、
7時ころにようやく手元に夕飯が来た。ビーフとチキンの2種類があり、ビーフはハンバーグと
たっぷりのマッシュポテト、チキンは照り焼きチキンがご飯に乗っている。他には
サーモン握りとカッパ巻きのお寿司、ローストチキン、サラダ、フルーツ、パン、バター、
ビスケットなど。噂にはノースウェストの機内食はよくないそうだが、日ごろ粗食のカンコロに
とっては、十分な食事であった。
窓の外は急速に暗闇に包まれていった。