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母 校 の 近 況
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九品仏小とともに歩んで 平成十六年度同窓会担当教諭 渡部理恵子
九品仏駅で改札をぬけて、浄真寺の方向を見てから商店街に向かって元気に歩いていきます。今日はどんな一日になるかな、と思いながら。そして学校の門をくぐります。
こんな日々も九年目を迎えようとしています。低学年、中学年の子どもたちとこの地域をくまなく歩いたり、公園を探検したりして来ました。商店街ではお店を調べさせて頂き貴重なお話を伺いました。バスハイクやもちつき大会の参加を通してこの地域のあたたかさ、素晴らしさに触れ、年を追うごとに自分のふるさとになっていく感覚が強くなっていきます。我が町、九品仏という思いでいます。
昨年度、九品仏小では『豊かに感じ生き生きと表現する子どもの育成〜国語科における「聞く・話すを通して』を研究テーマに区の研究推進校の指定を受け、取り組んで来ました。自分の思いを伝えるにも、人とのコミュニケーションを深めるにも、一番の基本は「聞く・話す」、基本から丁寧に見直し、学校生活全般においてこのことを意識することで、学校はそして子どもはかわっていくのではないかと考えました。
大きな声で気持ちよくあいさつをする子が増えました。「話す・聞く」にルールとマナーがあることも学び、朝会・集会ではよい姿勢で集中して話を聞いています。学校の雰囲気も落ち着いてきました。さまざまな場面での子どもの発表やスピーチ等が、とても立派にできるようななってきました。
縦割り班活動にもより力を入れ、月に一度の縦割り遊びや全校遠足に加え、集会でも言葉遊びや学校クイズ等、縦割り班での活動が多く組まれ、より充実しました。最後の集会では六年生が九品仏への思いを表した手作りの「学校かるた」で遊びました。全校が一つになって楽しい時をすごし、ほほえましい光景でした。
「聞く・話す」の根本は人と人とのかかわり合いであり、相手を思いやる豊かな心を育てるということを感じながらの一年でした。
ALT授業の様子
三月には体育館壁画の校歌板が新しくなり、除幕式が行われました。六年生、五年生による木彫りのもので、「彫刻刀がボロボロになるほどがんばって、みんなで力を合わせて作ることができたことは最高の思い出です」という六年生の言葉に、涙が出てきました。
今年度は、区の研究開発校の指定を受け「キャリア教育」に取り組んでいくことになりました。自分の将来に夢と希望を持ち、その夢に向かってできることは何か考え、一歩を踏み出す力を育てること、自分たちが生活していくために多くの人たちに支えられていることを知り、社会の中には多くの仕事があること、社会貢献している人がいることを触れ合いや時に体験を通しながら学び、将来働くことに期待と喜びを持てる子どもを育てるよう、取り組んでいきます。
同窓会をはじめとする地域の方々、保護者の協力をいただきながら、二年後の研究発表に向けて進めてまいります。ご支援よろしくお願いします。