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 先生・職員の方々からのメッセージ
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平成十六年度を終えて  森野 豊 現職(第13代校長)

 昨年、平成十六年度始業式・入学式を四月六日に行いました。九品仏小学校開校五十二年目のスタートでした。二十九名の一年生を迎え、全校児童二百八名、教職員三十六名(常勤二十三名、非常勤十三名)でした。

 新任校長として、「基本―足元を大切に、協働して」学び合い、高め合い、支え合い、認め合いを目指す学校像としてスタートしました。教育目標を達成するための基本姿勢を【明るく 元気に 前向きな姿勢で】(1)足元を大切に研究推進校としての取り組みを、(2)ゆっくりと着実に日々の授業・全教育活動を研究と関連づけて、(3)協調・協働して職場の仲間として「世話」になろう「世話」してあげよう、(4)はつらつと、若々しく、愚痴を言わずに前向きな姿勢で、(5)しっかりと、愛情豊かに、知性と品性で。そして、教育活動の目標を「まち、人、みんな いっしょで「心のきずな」づくり」とし、

(1)ふれあい、学び合い、育て合う「心のきずな」づくりのできる学校に、(2)愛、信頼に支えられ、感動の息づく学校に、(3)いじめ、不登校、非行、暴力の起こらない学校に、(4)「学びの支援」に向けて、授業の改善を具体的に進める、創造に満ちた学校に、(5)地域に開き、信頼される学校に・・・
を学校経営方針に基づき全教職員が一丸となって教育活動を進めて参りました。特に今年度は、世田谷区教育委員会研究推進校、国語力向上モデル校として、研究主題「豊かに感じ生き生きと表現する子どもの育成」―国語科における「話す・聞く」を通して―を進めてきました。日々の授業を大切に、日々の教育活動を大事にした実践的な研究です。各担任はもちろんのこと少人数担当、専科、ことばの教室担任など全員が研究授業を行い、主題の具現化を目指して参りました。研究を通して、子どもたちに「話す・聞く」力がついてきた声を保護者・地域の方々からたくさんいただきました。これからも九品仏の子どもたちの成長を目指して、全教職員一同一丸となって努力していきたいと思います。

 この一年間、同窓会の河田順治会長はじめ同窓会の皆さま、親鳩の会、PTA、親児の会、商店会、青少年委員、自治会、評議委員、協議員などたくさんの方々にご支援、ご協力いただきありがとうございました。

平成十七年度もよろしくお願い致します。


昨年度のこと、そして今年度  遠山 純子(52期1組卒業担任) 

 平成十六年度は、私にとって忘れられない年になりました。一クラスで三十八名。一クラスの人数としては多く、学年としては少ない、というメリットともデメリットともとれる情況でしたが、子ども達はすべてをメリットとして多くのことに挑戦し、そして立派にやり遂げてくれました。

 まず一学期。学校をあげて取り組んだ「話すこと・聞くこと」について最高学年として手本を示すため、課題をかえて何度もスピーチ会をしました。また運動会には六年生としての競技だけではなく、全員で入団した応援団、係の仕事など、どれも立派にやってくれました。

 夏休みには待ちに待った日光林間を体験し、一段と仲良しになりました。

 二学期の活動はもっと楽しく充実したものになりました。その集大成が学芸会の取り組みでした。「ライオンキング」という大作に挑戦しましたが、試行錯誤の末、自分達が納得するまで工夫を重ねていました。そして本番、もう大人の助けなど何一つ必要ない子ども達の「ライオンキング」ができ、担任ながら感心したものです。あの時の子ども達は何物かにとりつかれたように劇の中へ入ってしまったようでした。

 そして三学期。六年間のまとめをしているうちに、あっという間に卒業式が近づいてきました。卒業式には一年間続けて取り組んできた「話すこと・聞くこと」の最後の発表として「六年間で一番心に残ったこと、それを支えてくれた人への感謝」について話してもらいました。どの子も心をこめて精一杯「自分」を表現してくれました。「この子達の担任でよかったなあ。」と心から思えた、本当に美しい一日でした。

 感動の卒業式から一ヶ月たちました。学校は新入生を迎え、子ども達は新しい学年ではりきっています。私は…といえば今度は五年生の担任になり、早くも五月に行く川場移動教室の話などしています。学校というのは実に多くの感動とドラマを我々教員にも与えてくれるものかと感謝の気持ちでいっぱいです。今年度は校内研究のテーマを「キャリア教育」にかえ、昨年度までの「話すこと・聞くこと」を根底におき、一層充実した、そして感動ある日々を送れそうです。どんなドラマがくりひろげられるのか、今年も楽しみです。


九品仏小で過ごした四年間   藤野 恭世 H13〜16(音楽) 

 満開の桜とかわいい子どもたちに迎えられて初めての教師生活がスタートしたのが四年前でした。

 元気な新二年生が登校。一年生を迎える会の練習が音楽室で進められて、何も分からない私は流されるがままに時間だけが過ぎていきました。「この先生、大丈夫なのかな?」そんな声が聞こえてくるようでした。本番当日、不安なままで始めた演奏でしたが、そんな不安はすぐどこかに吹き飛んでいきました。子どもたちが一生懸命に温かい演奏をしてくれたのです。私はとても素敵な子どもたちと出会えて幸せだと心から感じた一日になったのを今でも覚えています。

 幸いにも九品仏小は小規模校なので一人一人の子どもたちと関わりがもてることが大きな喜びでした。元気いっぱい大きな声で歌う一年生から表現力豊かな六年生まで子どもたち一人一人に輝きがあり、その姿に何度も励まされました。

 四年間あっという間に過ぎていった気がします。やさしく助言・指導してくださった先生方、温かい目で見守って下さった保護者や地域の方々、本当にありがとうございました。そして何よりも子どもたちの笑顔がなければこれだけ充実した毎日を送れなかったと思います。九品仏小での出会い、温かく支えて下さった方々に「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。


七年間お世話になりました  村田 隆 H10〜16 

 九品仏小学校には七年間勤務しました。長いようであっという間の七年間でした。九品仏に転勤する前の年、職員の校内研修でゲーム指導の講師として来たのが九品仏小学校との縁の始まりです。当日は台風で大雨、体育館が雨漏りして研修前に職員の方が皆さんで体育館の床を拭いていたのが印象的でした。

 九品仏小学校では三年・四年・四年・六年・三、四年のTT・四年・三年生と中学年を担任することが多かったのですが、中学年の担任は九品仏に来て初めての経験でした。前の学校では一・二年か五・六年のどちらかでした。

 五十周年の周年行事を九品仏で経験できたことも良い思い出になっています。PTAや地域の方、同窓会の方の九品仏小学校を愛する気持ち、盛り上げていこうというパワーを感じました。

 現任校は二十四クラスの大規模校です。改めて小規模ながら九品仏の良さを感じています。七年間お世話になりありがとうございました。


楽しい日々  吉田 和子 H15〜16(家庭科) 

 八重桜が咲き始め新緑の美しい時に同窓会からお手紙を頂きました。嘱託でそれも二年間しか勤務しなかったのにお仲間に入れて頂けることとても嬉しく思いました。有難うございます。そしてどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 二年前の春、桜の花が満開の日、九品仏浄真寺を散歩してから学校に初出勤しました。それからは、美容と健康を夢見て時には浄真寺を散歩したり尾山台の駅から歩いたりして四季折々の風景を楽しみました。

 主に五・六年生の家庭科を担当しましたが、保護者の皆さまのご協力に心から感謝しています。例えばリサイクル学習を兼ねてウォールポケットを作るとき古いジーパン等を持ってくるように伝えます。「もったいない!」と思うぐらい立派な品を持ってきてくれました。センスの良い子どもたちは布の一部をお互いに気持ちよく交換しあい、それ故完成した作品はさらに見栄えも良く素敵でした。

 三年生の学習「町たんけん」で子どもたちと九品仏商店街を見学させてもらったことがあります。子どもたちの質問にお店の方々が丁寧に的確に答えてくださったことが印象に残っています。また、六年生が「お世話になった方々へのプレゼント」ではおからのカップケーキを作りお豆腐やさんが身近なものになりました。

 学校だけではなく地域とともに過ごせた幸せな二年間でした。有難うございました。
 最後になりましたが九品仏小学校・同窓会・地域の皆さまのご活躍とご発展をお祈り致します。


浅子 正三(第8代校長) 

 卒業(同窓生)5千名なのですね。そして同窓会だよりも17号、続けるということは大変なことです。幹事の皆様の努力に深く敬意を申し上げます。ますます会の意義が実感されます。


八木 一龍(14代教頭 現中町小学校校長)

 お久しぶりです。七年前に九品仏小学校に勤務しておりました八木です。昨年度、中町小学校へ着任しました。九品仏小学校にいた時には、とてもお世話になりました。当時の思い出は今も残っています。地域の方々には公私にわたり、いろいろなことを教えて頂きました。近くになりましたので、九品仏小学校へ遊びにうかがわせていただきます。


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