1999年11月3日(水) 
○ローテンブルク→ノイシュバンシュタイン城→ミュンヘン

 昨夜シャワーも浴びられなかったので、朝5時に起きてお湯が出るかどうか確認してみましたが、いまだに出ません。
 どうなってんだ?
 一晩経ってもまだお湯が沸かないとはいくらなんでもおかしいじゃないか〜。
 昨夜フロントで言っていた「トラブル」とはやっぱり本当に故障だったのでしょうか。

 結局最後までお湯が出なかったPRINZ HOTEL ROTHENBURGを、ロマンチック街道のハイライトであるノイシュバンシュタイン城に向けてJALバスで出発しました。

今日も朝から小雨が降り続いているので、ノイシュバンシュタイン城での景色が心配です。

 ノイシュバンシュタイン城があるホーエンシュバンガウに到着後も残念ながら小雨が降り続き、モヤで遠くの景色が見えません。

 城までの山道は馬車に乗っていく方法もあるらしいんですが、順番待ちの行列が出来ているので時間の関係もあるので、徒歩で登っていくことにしました。

 途中、本来なら城の全景が見られるポイント、マリエン橋に寄ってから城に向かうのですが、今日はモヤのため全く城を見ることが出来ないので、そちらのコースをとらずにまっすぐ山を登っていきました。

 天気さえ良ければ

 参考写真

 マリエン橋からこんな風に城の全容が望めたはずなのですが、ここを一番楽しみにしていたかーかはがっかりしてうなだれていました。

 マリエン橋参考写真

城のすぐ近くまで来てようやく大きな建物の影が浮かび上がってきました。

ノイシュバンシュタイン城(Neuschwanstein Castle)を直訳すると「新白鳥石の城」となるわけですが、がなぜかシュタイン=石が無くなって日本語では新白鳥城と呼ばれていますね。
 ドイツ語も良く見ると英語に近いものがあるんですよ。
 英語だと「New Swan Stone」となるんですが、なんとなく発音も近いので意味が分かるような気がしますね。

中世のムード漂う城ですが、実は19世紀末の建築の新しい城であり、時のバイエルン王ルードヴィッヒ2世が建てた3つの城の一つです。
 建設途中に王が死去したため、未完成のままだが中世騎士の城をイメージして贅を尽くして建てられた神秘的でメルヘンチックな城だそうです。

ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったことで有名ですね。(とーとはディズニーランドに行ったことが無いので似ているのかどうか知らないんですが、ディズニーランドに詳しいかーかによると良く似ているということです。)

城の内部は博物館となっていて部屋ごとの壁や天井にワーグナーの楽劇の場面が見事に描かれていますが、残念ながら城の中は撮影禁止でした。

ノイシュバンシュタイン城の山を下りると、ルートヴィッヒ2世の父、マクシミリアン2世が建てたホーエンシュバンガウ城があります。
 この城はルートヴィッヒ2世も子供時代を過ごした城です。

 ノイシュバンシュタイン城を後にして次の宿泊地ミュンヘンに向かうJALバスで移動中、ドンという音と共に振動が伝わってきました。
 バスに何かがぶつかったようです。

 

バスの運転手がバスを止めてジープを運転していたお兄ちゃんと何か話をしていますが、どうやらこのお兄ちゃんが運転していたジープがバスのどこかにぶつかったらしいのです。
 中からはどこをぶつけられたか判らないのですが、ジープの破損具合から見てもそうたいした事はなさそうでした。

無事、宿泊するミュンヘンのクイーンズホテルに到着後、バスを降りて見てみるとバスのバンパー部分の樹脂が欠けて無くなっていました。
 時々ニュースで見る海外旅行時の大事故にならなくて良かったですよ〜。(旅行保険ケチって入ってないですから)

ミュンヘンと言えば、日本男子バレーがオリンピックで金メダルを取った、あのミュンヘンですね。
 テレビで「ミュンヘンへの道」というアニメと実写を交えた半分ドキュメンタリーのような番組を毎週やっていたことを思い出します。(ヤバイ、歳がばれる。ちなみにかーかは知らないそうです)
 ミュンヘンオリンピック開催前から放送されていて、本当に金メダルを取ってしまったという感動の結末が待っていたので強く印象に残っています。

ホテル到着後、夕食は有名なビアホール、ホフブロイハウスへ貸し切りバスで出かけます。
 このビアホールは東京新宿歌舞伎町にも支店?があるらしいんですが、田舎者のとーと&かーかはそんなものは知らなかったですよ。

 地元の客がワイワイ騒いで飲んでいる場所を通り過ぎて、別室の観光客用の部屋に案内されました。

 観光客用の席は会議様の長テーブルにクロスをかけたような味気ない物で、しかもギューギュー詰めに座るようになっています。
 座席の前方の方でバイエルンの民族衣装を着たお兄さんとお姉さんの、歌と踊りと演奏のショーをやっていますが、我々の席は奥の方にあってイマイチ盛り上がりがなかったですねぇ。

 周りは日本人ばかりで、とてもミュンヘンで飲み食いしているとは思えなかったんですが、トイレに行ってみてここは日本では無いと実感できました。
 トイレの小便器の取り付け位置がすごく高いのです。

 とーとの身長であれば問題ないのですが、ちょっと背の低い人だと届かないのでは?というほど高いのです。

 観光客用のフロアには観光客相手の商売しているおっさんがいました。

 ポラロイドカメラで撮影して、その場でキーホルダーにして売っているのです。
 一個800円もするんですが、せっかくだから記念にと購入してしまいました。(オヤジの術中にはまってしまいました。)

このおじさん、2007年2月現在まだキーホルダーを売っているのを発見しました。
しかも当時話せなかった日本語も話しているようです。(ブチョーサン、カチョーサンだけらしいが・・・・・)

 でも、このキーホルダーは良い記念になりました。

 ビールの飲めないかーかは隣の人のビアジョッキを借りて記念写真だけは「ビールで乾杯!」というポーズで決めていました。

 ドイツのビアホールでつまみと言えばソーセージにスイートポテトに玉ねぎのどろどろしたやつのセットが定番ですね。
 くどくてかーかは食べ切れなかったようですが、とーとの舌にはあっていたようで完食してしまいました。

 2時間ほど経ち、店見せの外に出ました。

 これからホテルまで戻るバスに乗り込むために近くの大通りまでみんなでテクテク歩いていくのです。

 途中ドイツらしくポルシェやBMWが当然と言えば当然だが、当たり前のように駐車してあるので、ちょっと記念撮影。

 しばらく歩いて大通りに出ましたが、頼んであった観光バスの姿が見当たらないのでガイドの原田さんがあわてています。
 どうやら、手違いのため帰りのバスが来ていないらしいのです。

 夜になり外は結構冷え込んできたので急遽近くのホテルのロビーで待たせてもらうことになりました。
 そのホテルのロビーで待たせてもらえるようにフロントで交渉したのは女性添乗員の原田さんでした。
 たとえ若い女の人でも、さすがいざと言うときのための添乗員ですねぇ。

 ロビーのソファーに座るとビールでほろ酔いのとーとは気持ちよくなってすぐに寝てしまいました。
 かーかに起こされると迎えのバスが来ています。

 どうやら一時間くらい待ったようなんですが、とーとにとってはあっという間でした。
 何とかホテルにたどり着きとーとは酔っ払ったままシャワーを浴びて、すぐに爆睡。

 今日のホテルはお湯が使えてよかったですよ。