1999年11月6日(土)
○ジュネーブ→ジュネーブ市内観光→パリ
今日は自由観光の日です。
さすがのとーとも旅の疲れがたまってきたことと、時差ボケ解消したおかげで朝まで爆睡できたこともあり、かーかもゆっくり寝られたらしいです。
朝早起きしてオプショナルツアーでモンブラン観光に行った人もいますが、後から聞くと天気が悪く景色はほとんど見られなかったということでした。
とーと&かーかは地図を見ながら市内を散策するつもりなのですが、乗り物には二人だけでは不安なので乗るのは避けました。
そうすると当然今日一日で見て回れる範囲は限られてしまいますが、二人で地図を見ながら散策するコースを決めてからホテルを出発しました。
まずはジュネーブ駅の近くにあった名も無いような普通の教会に入ってみます。
ノートルダム教会と言うらしいが、ノートルダム寺院と関係あるのか・・・・・? よく分からないまま見学します。
有名な教会ではないのでとーと&かーか以外の人はいなかったので、かえって本場の教会をじっくり見ることが出来ました。
日本では結婚式場に併設されている教会しか見たことが無いので、その厳粛なムードは一味違っていましたね。
次に向かったのはサンピエール寺院。
カトリック教会として建てられたのですが16世紀の宗教改革以来プロテスタント教会となりましたる。
長い歴史を象徴するように色々な時代の建築様式が混在しています。
小型のパイプオルガンが置いてありましたが、もちろん演奏が可能らしいです。
ここでトイレに行きたくなって、教会の牧師らしき人に「ホエアイズアトイレット?」と聞くがここには無いというのです。。
教会にはトイレが無いわけではなく、観光客には使わせないらしいのですが。
牧師がかーかが持っていた地図上の公園を指差しています。
どうやらここへ行けといっているようです。
結構離れたところにある公園なのですが、仕方なく歩いてその公園に向かいました。
公園はすぐに分かり入っていくと古いタイプのトイレと新型のトイレとふたつ設置されていました。
これまではホテルなどのトイレを使用していたので無料であったり、トイレ入り口の空き缶にいくらか小銭を入れるだけのトイレだったので本格的な有料トイレは初めての経験です。
見ると、旧型と新型では料金が違っています。
旧型のほうが安いのです。
たかがおしっこするのにお金を払うのは馬鹿らしいと思っている日本人にとって、この金額の差は許せなかったですね〜。
そう思い安いほうの旧型トイレのコイン投入口にお金を入れた・・・・・が、扉が開きません。
「や、やられた!」
こんな異国の地で有料トイレの金返せと文句を言っていきたくても、どこに行けばよいかもなんて言えばいいのかも分からない。
結局泣き寝入りするしかなく、さらに新型の料金の高い方のトイレを使わざるを得なくなってしまいました。
しかし、ここは元を取らなければ悔しいので半額でおしっこする方法を考えました。
この新型有料トイレの仕組みはこうです。
@お金を入れる→Aロックが解除される→B扉が開く→C中に入る→D扉を閉める→Eロックされる→Fおしっこする(う○ちでも良い)→G扉を開ける→H外に出る→I扉を閉める→J水が流れる
この、CからDの所に目を付けたのです。
まず@からCの手順でとーとが中に入り、Dの手順に移らずに扉を半開きにしたままおしっこする。
その時かーかには他の人がトイレに入ってこないように仁王立ちで見張っていてもらう。
おしっこを済ませたとーとが外に出てかーかが中に入った所でDの正しい手順に移る。
こうすれば一人分の料金で二人がおしっこできるのです。
とーとのおしっこをかーかに見られることになるが夫婦間でおしっこを見られてもどうってことは無いですから・・・・。(^^;
周りに人がいないことを確認して計画実行。
計画通りうまく行き、速やかにその場を離れました。
自由行動なので昼食は自分たちだけで済まさなければなりません。
レストランもそれほど高級なものは見かけないのですが、どの店が良いかなかなか決まらずうろうろしていました。
一軒の大衆食堂っぽい店の入り口に写真付のメニューが貼ってあったので、これなら大丈夫だと思ってその店に入ってみました。
店の中は半分ほど席が埋まっていましたが日本人は一人もおらず、スイス人(日本人じゃなければ全部スイス人と思い込んでる)ばかりです。
日本と同じように水は持ってきてくれないのですが、ウエイトレスがオーダーを取りに来てくれました。
そこで入り口の扉に張ってあったメニューの品を注文しました。
ところが「○×△○□」とさっぱりわからない言葉で何か言い返してくるのでもう一度入り口の貼紙を指差し「あれ二つ」と言ってみますが、なかなかOKと言いmせん。
しばらくやり取りをしているうちに身振り手振りからようやく意味がわかってきました。
どうやら「あのメニューの物はありません」と言っているようです。
そうなるとウエイトレスが持ってきたメニューなど見ても何を注文すればよいのかさっぱりわからず、仕方がないから店内を見回して他の客が食べている物をチェックしました。
その中でおいしそうに見えた物を指差して「アレ、アレ。セイム、セイム」と言ってみました。
すると「Oh!チキン○×△○□、OK」と言っています。
チキンを使った料理らしいが何を言っているのか判らないのでこっちも「OK」と言うと、にこにこしながらウエイトレスが戻っていきました。
その間のやり取りを他の客は珍しそうに見ていました。(てやんで〜、見世物じゃねーんだよぉ、と心の中で思いましたよ)
後でツアーの他の人たちに「昼食どうしました?注文うまく出来ました?」と聞いてみると、ほとんどの人がマクドナルドがあったから、ハンバーガーを食べたと言っていました。
メニューが日本とほとんど同じだし、注文の仕方も同じだかららしいです。
とーと&かーかもマックのことも考えましたが、せっかくスイスまで来てマックは無いなあと思いレストランでの食事に挑戦してみました。
結果、良い思い出になりました。
無事食事を済ませ再びジュネーブ旧市街を散策します。
旧兵器庫の前にはナポレオンが残した大砲が展示されていました。
途中モンブラン橋の横にあるルソー島に立ち寄るとルソーの銅像があります。
ルソーはジュネーブ出身で18世紀フランスを代表する思想家、啓蒙家、小説家、音楽家です。
とーとも学校の授業で名前だけは聞いたことがありました。
ホテルへの帰り道ジュネーブ駅前の商店街を見て歩いていたらビクトリノックスのマルチツールを売っているのを見つけました。
小さな店ですが中にいろいろな種類が置いてあるり、店の親父がしきりに大きな声で売り込んでいるのが最新型で星型ドライバが付いたタイプです。
「ニュー○×△、コンピューター、ナントカカントカ」と自慢げに説明しています。
サイバーツールというタイプだが、どうやらまだ発売されて日が浅く日本ではまだ手に入らないようなので、ちょっと高かったがお勧めのそれを買う事にしました。
ハンドル部分に無料でネームを入れてくれると言う事なので、5分ほど待って名前を入れてもらいました。
これは土産ではなく自分用に購入するものです。
以前、同じようなものを友人に見せつけられた事があって、とーとも欲しかった物なんですが、本場のスイスで購入したとなれば自慢が出来きますからねぇ。
まだ集合時間には少し早いのですが、無事ホテルに戻って他の人達の帰りを待つことにしました。
集合時間に全員が揃い、16時45分ジュネーブ・コルナバン駅発のフランス新幹線TGVに乗ってパリまで移動します。
駅構内にスイスとフランスの国境があって、本来ならそこで全員のパスポートをチェックするのですが、地元のおばちゃんガイドの顔でパスポートを提示することなく通過しました。
個人客では無理だが、団体客の場合はほとんどこんな感じらしいですね。
TGVは各車両の真ん中で座席の向きが違っていて、進行方向に向かって後ろ半分は前向きですが、前半分は後ろ向きの座席となります。
日本の新幹線と違って座席の回転ができない固定式です。
つまり座席の中央部分は向かい合って座ることになってしまうのです。
運悪くとーと&かーか達の座席がそこに当たってしまいました。
しかも指定席番号が続きとはいえとーとは右側の窓側、かーかは左側の窓側と言う具合に、離れた座席になっているのです。
添乗員の原田さんがフランス人の乗客になにやら話をして席を替わってもらえるようにしてくれました。
若いとはいえさすが添乗員、役に立ちます。
フランス人の女の人(おばちゃんではないがそんなに若くもない)が席を替わってくれて、こちらを見てニコリとしたのでこっちもニコリとしながら一言「ソーリー」と言ってしまいました。
本来なら「サンキュー」だと思うが、日本語的な「申し訳けない」や「ごめんなさい」を言おうとして言葉が出たのですが、欧米的には「何謝ってんだ?」と思われたかな?
車中では旅行が終盤に差し掛かったこともあり、疲れがどっと出てしまい、車昼食の幕の内弁当(こちらに来て初めて和食、シャケ弁だった)を食べ終わった後は寝てしまいました。
気がつくとパリに着いていたという感じです。
パリのリヨン駅からバスに乗り込んでホテルに向かいますが、すでに日が暮れていて、花のパリの町並みはよく分かりませんでした。
パリ・リヨン駅(参考写真)