二日目 前半 涸沢−本谷橋
山の夜は早いです。
昨夜は8時ごろに寝てしまいました。
その代わりに朝4時前から穂高岳に登る人たちが次々と起きはじめて、その音でとーとも4時過ぎ目が覚めました・・・って、いつもの起床時間とあまり変わらないんですけどね。
まだ薄暗い中、山の斜面にいくつものヘッドランプの明かりが見えていました。
明け方の気温は0度近かったでしょうかねぇ。
プラティパスに残っていた水は凍ってはいませんが、テントのフライについていた結露が凍っていました。
今日のために購入したかーか用のシュラフ、ナンガポーリッシュバックDX450+モンベル PLTX.スリーピングバッグカバーはかなり暖かかったはずなんですが・・・・。
靴下2枚とフリースを着込んで寝たのですが、ちょー寒がりのかーかはそれでもちょっと寒かったらしいです。
やっぱりダウンジャケットとダウンソックスでもっと温めないとダメみたいですねぇ。
まあ、寒くて寝られないほどではなかったようですが。
一方ナンガポーリッシュバックDX250で寝た小僧達は、かーかと同じくフリースを着て寝てました。
だーだは全く問題なく朝まで爆睡してましたが、けんぴは明け方寒いといってダウンジャケットを着ましたよ。
とーとはスーパーストレッチバロウバッグ#3でした。
最初からダウンジャケットを着て寝ましたが、やっぱり明け方ちょっと寒かったかなあ・・・。
でも、途中で暑くて履いていたタイツとズボンは脱いじゃいましたけどね。
寒い山の夜でしたが、シュラフの性能以外にもテントの暖かさがかなり影響しそうですね〜。
こんかいくわさんにお借りしたモンベル ステラリッジはかなり暖かいテントです。
逆に夏場には暑くてとても寝られないでしょう。
さて、暗かった涸沢が徐々に明るくなってきました。
空には雲ひとつ無く、モルゲンロートをバッチリ見ることが出来ました。
周りの人たちも揃ってその様子を眺めています。
子供達と一緒に写真を撮ろうとしたんですが、寒いから嫌だというのでかーかとツーショットで写真を撮りましたよ。
肉眼だとあまり山肌が赤くなりませんでしたが、写真で見るとかなり赤くなってましたね。
モルゲンロートが終わると山がどんどん明るくなってきました。
さっさと朝食を済ませ、テントを撤収して下山しなければなりません。
一泊だとせわしないですねぇ。
朝食はアルファ米とお湯を注ぐだけで作れる親子丼と中華丼、後は卵スープを作って食べました。
何れもお湯を注ぐだけで食べられる簡単な物ですが、なかなか美味しかったですよ。
もうちょっと安ければ普段食べてもいいんですけどねぇ。
だーだは食後のココアを山を眺めながら飲んでます。
まだテントまでは朝日が当たっていないですね。
朝食を終えたら早速撤収です。
手前がくわさん父子のMSR ハバハバです。
かっこいいですねぇ。
テントを干しながら、食器を片付けます。
山での汚れた食器などを水で洗い流してはいけません。
ティッシュペーパーなどで汚れを拭き取ります。
もちろんそのティッシュペーパーはお持ち帰りですよ〜。
片づけをしている最中、子供達は雪渓の上で遊んでます。
なぜか一列になって行進していて、まるで南極大陸を冒険しているような姿ですね〜。
ようやくテントなどを畳み終わり、ザックに荷物を詰める事ができました。
撤収を終え、山を見上げているとあまりの素晴らしさに、まるで写真集の1ページを見ているような、不思議な気分がしました。
テント場を出発前に全員で記念写真を撮りましたよ。
涸沢ヒュッテまで行き、で水の補給やトイレを済ませます。
8時ごろには下山を開始したかったのですが、撤収に予想以上に時間が掛ってしまいましたねぇ。
下山を開始したのは9時15分でした。
天気が良く、暑くなって来たので歩き始めてすぐにくわさんちの子供とけんぴは上着を一枚脱ぎました。
これでもちょっと暑い位にいい天気になりましたね。
だーだはフリースを着たままですが・・・。
暑くないのかなあ。
登ってきた時にはずいぶん遠く感じた道のりも、下りは楽ですね。
登りの時にはゆっくり景色を見る余裕がありませんでしたが、下りではじっくり眺められます。
ところが、下りはかーかの靴が合わないのか、つま先が痛くなったと言ってペースダウンしてしまいました。
とーととだーだはかーかのペースに合わせて下ってきましたが、今度はけんぴがくわさん父子と一緒に先に歩いていきましたよ。
10時57分に本谷橋に着きました。
登りの時は仮設の橋を渡ったので、今度は本物の本谷橋を渡ります。
この橋はすごく揺れますね〜。
先に歩いていったけんぴは余裕の顔で休憩してました。
とーと達が到着したのと入れ替わるように、再びくわさん父子とけんぴが先に横尾を目指して三人で歩いていきました。
けんぴはすごい張り切りようなのと、とーとやかーか、だーだが居なくてもくわさん達だけでもけんぴは大丈夫なんだって思うと、ますます成長が感じられて頼もしく思えました。
とーとたちも少し遅れて11時10分に横尾に向けて出発しました。
このころになってかーかの足の痛みはピークに達していて、さらにスピードダウンしてしまいました。
10年以上前に購入したトレッキングシューズですが、セオリー通り1サイズ大きな物でなく、普段履いているサイズと同じ物だからでしょうかねぇ。
下りではピッタリサイズの靴は辛いでしょう・・・。
まだまだ先は長いのに、ピンチです〜。
上高地バスターミナルからアカンダナ駐車場行きの最終バスは17時です。
はたして間に合うんでしょうかねぇ。
ちょっと心配になってきましたよ・・・・。