2004年4月25日のひとりごと(30号)
ニューヨークのグランド・ゼロを前にして
4/16〜23の1週間のアメリカへの出張。LA、NY とアメリカ国内を西から東へ大移動の慌しいものでした。
そんな慌しい出張の中、4/21ニューヨークにてちょっとした自由時間ができ、“ここだけは自分の目で見ておきたい”という場所に向かいました。
その場所は、ワールドトレードセンター跡地“グランド・ゼロ”です。
2001.9.11。忘れもしないあの日、ニュースを見て背筋が凍りついた記憶が今でも蘇ります。
当時の元気日記11号(PEACE)でも、自分の気持ちをちょっとだけ綴っています。
ここにワールドトレードセンターが2001.9.11まで存在していた事が信じられません。 建物の一部でしょうか。鉄骨は十字架のようになっており残されています。
柵越しに見た風景。 何かこの中の空間だけがぽっかりとして、時間が止まってしまった様な感覚に。
人は意外に少なかったものの、それでもこんな感じでいました。 犠牲者の名前が刻み込まれた掲示を見る人々。
9.11。それは決して、風化させてはいけない出来事。
でも現場を前にして、現実と過去との狭間の空間に立ち思ったことは、時間とともに風化しつつある現実もそこには存在しているということです。
風化しつつある様にさえ感じた、そんなニューヨークのグランド・ゼロを前にして、もう二度とこの悲劇を繰り返さないでほしい・・・と心の声が聞こえる気がしました。
地球という星に住む一人のちっぽけな人間として、あらためて平和を願わずにはいられなかった私です。