このコーナは、 CEとPHSをこよなく愛するしゃいんが、 CEとPHSの機動力を活かした使用法をあれこれ試してみて、 みなさんにご紹介しようというページです。 「使ってみたいと思ってたんだ、これ」とか、 「ををっ、こんな使い方があったのか」というような ネタを提供できればいいなと考えています。
なお、例によって、 特に断りのない場合の使用機器はカシオペアA-60とPALDIO 611Sです。 また、このページにおける画面イメージの作成には、 伊藤栄一郎さんのCaptCEを使用しています。現在、以下の情報を用意しています。
CEとPHSをこよなく愛するしゃいんが、
CEとPHSのページを作ったとあらば、
CEとPHSでこれをメンテしようというのは当然のなりゆきと言えます。実際、 「あずもば」を含む 「しゃいんずびゅう」 の多くのページは、会社の行き帰りにカシオペアで執筆しています。 しかし、せっかく執筆した原稿も、会社の母艦と接続しないと吸い上げられなかったため、 このたび、FTPクライアントを導入することにしました。 ここでは、しゃいんが候補に上げたFTPクライアントの紹介と、 その使用感についてレポートします。
- SolFTP (ソリトンシステムズ)
- まずはじめにみつけたFTPクライアント。 ソリトンシステムズさんのサイトから体験版をダウンロードできるというので、 6月某日、ダウンロードに挑戦。 ところがそこにあったのは、使用期限が5/31までのもの。 メールで問いあわせると、使用期限を延ばしたものを6月末ころにアップするとのこと。 アップされ次第使用してみることにします。 (追記:1999/07/06時点で ダウンロードページから体験版をダウンロードできるようになっていました)
(1999/07/08 追記)
なんと、ソリトンシステムズの方がこのページを見てくださって、 SolFTPを含むInternetTools一式を特別に使用させていただけることになりました。 (どうもありがとうございます>ソリトンシステムズさん)
と、いうわけでSolFTPを使ってみましたが、 画面は、いわゆるローカルとリモートのディレクトリが同じ大きさで表示されて、 右矢印と左矢印でアップロード/ダウンロードできるわかりやすいタイプ。 個人的には、ディレクトリを1階層上がるボタンが、 ローカルとリモートのそれぞれのファイルビューアの付近に配置されているのが、 とても便利でよかったです。
メニュー体系も、ファイル操作に関するものは[ローカル][リモート]とくくって同じコマンドを用意し、 接続に関する設定などは[FTP]のなかにまとめているので、とても整理されている印象を受けました。
また、接続の設定は、それぞれに異なるダイヤルアップ接続を関連づけられるので、 しゃいん のように複数のプロバイダを使い分けているユーザには重宝します。
ただし、現バージョンの制限事項として、 リモートからローカルへのディレクトリごとダウンロードができないことになっています。 これはぜひとも欲しい機能なので、今後のバージョンアップに期待します。 あと、表示のバグで、なんと!ファイルを101%も転送してくれるのはまあご愛敬。
SolFTP - WceFtp (ソフトテック 鈴木 稔さん)
- 6/11のWindowsCE FANのWhat's Newで存在を知り、 シェアウェアですが、30日間試用できるというので、早速ダウンロードし、インストール。 立ち上げ時に「試用期間 残り○○日」と出るのが、 緊迫感を誘ってなかなかよいです。(ちなみにしゃいんは残り13日で入金しました♪)
画面は、いわゆるローカルとリモートのディレクトリが同じ大きさで表示されて、 右矢印と左矢印でアップロード/ダウンロードできるわかりやすいタイプ。 接続の設定も複数作ることができて、基本機能としては申し分なし。 ただし、このソフトのせいなのかサーバが重いのか、 どうもコマンドのタイムアウトエラーが頻発します。今のところ原因は特定できていません。
(1999/07/08 追記)
なんと、WceFtp作者のソフトテック 鈴木 稔さんがこのページを見てくださって、 エラーに関するコメントを直接メールで送ってくれました。 (どうもありがとうございます>鈴木 稔さん)
鈴木 稔さんによれば、現在分かっている WceFtp の通信エラー原因として、 ネットの混雑によるタイムアウトがあるとのこと。 で、これは「待ち時間」の設定値(デフォルトは5秒)を多めに取ると、 通信処理自体がやや遅くなるものの、より確実に通信を行うため、 タイムアウトが出にくくなるそうです。 確かに、しゃいんが実験をした当時は23時頃で、 httpリクエストも通りにくい時間帯だったので、 ネットの混雑がエラー原因であることは十分考えられます。 今後さらに、時間帯を変えるなどの比較実験をしてみるつもりです。
(1999/07/08 さらに追記)
なんとなんと、コメントのメールをいただいてからわずか2日で、 タイムアウト問題を改善してさらに通信処理も高速化された バージョンアップ版(v1.1.0b1)が公開されました。 (本当にどうもありがとうございます>鈴木 稔さん)
早速使ってみましたが、 特にファイル転送終了後の処理時間が格段に短くなっているようです。 また、混雑している時間帯などを狙って(笑)使い込んでみる予定です。
WceFtp と、いうわけで、ここまでサポートしていただくと、 ちゃんと評価しないわけにはいかないですね....(どきどき)
以下は、一介のサラリーマン(笑)の個人的評価としてご覧ください。
ちなみにSolFTPは、InternetTools (Telnetクライアント、FTPクライアント、IRC(チャット)クライアント、LAN設定ツール) としてパッケージ販売されているもののなかの1ツールです。 社内で立ちあげているリモートアクセスサーバに接続したり、 複数のプロバイダを使い分けるようなヘビーユーザには、 文句無しにおすすめのツールです。
- ユーザインタフェースに関しては、SolFTPのほうが整理されている印象を受けました。 接続の設定のカテゴリ分け(基本設定/高度な設定)もまあ妥当だと思いますし、 ファイル操作系は[ローカル]と[リモート]できれいにまとめられていて、よいと思います。
WceFtpは、接続するFTPサーバの設定とダイヤルアップの設定が 別メニューになっているのが気になります。 ファイル操作は、ディレクトリを1階層上がるときに".."をタップするのですが、 これはUNIXやDOSをさわらずにWindowsに馴染んでいるユーザには すぐにはわからないかもしれないですね。 でもその一方で、ディレクトリやファイルの削除・名前変更などにボタンを用意したのは、 タップ主体のCEユーザにはうれしいと思います。- 通信に関しては、SolFTPのほうが安定しているように思われます。 厳密な比較をするためにはA-60と611Sが2台ずつ必要なので、あくまで目安ですが、 タイムアウト値を同じにして比較してみたところ、 タイムアウト発生率、処理時間ともにSolFTPのほうが好成績のようです。
(1999/07/08 追記)
タイムアウト問題の改善と通信処理の高速化が図られた WceFtpのバージョンアップ版(v1.1.0b1)が公開されたので、 通信処理に関しては再度比較を行ってみる予定です。- 本題のファイル送受信に関しては、WceFtpのほうが親切に設計してあると思います。 ディレクトリを指定してその配下のファイルごと一括ダウンロードできるのがうれしいです。 また、実行前には必ず確認のダイアログが出るので、 これで誤操作しそうになったのを救われたことが何度かあります。(笑)
一方、WceFtpは、シェアウェアなので気軽にダウンロードして使うことができます。 また、今やFTPの最も多い用途は、 プロバイダのサーバとつなげてWebページの更新をすることでしょうから、 ファイル送受信が親切に設計されているのはうれしいと思います。 ちょっと始めてみようかなという方には、 導入のしやすさという点でこちらがおすすめですね。さてさて、とにもかくにも環境が整ったので、 実際に、電車の中で編集したファイルを歩きながら アップしてみました。 しゃいんの住んでいる葛飾区あたりは(もしかしたら世間一般も?) カシオペアにPHSを挿して操作しながら歩いていると かなり目立ちます。 しかし、すれ違う人々のおそらく誰も、 まさかこの男が 歩きながらホームページを書き換えている とは思うまい.... などと考え出すと、妙な優越感に浸ることができます。ふっふっふっ....(危)
ファイルのアップそのものは無事成功。カシオペアのPocketIEで見ても、 しっかりページが更新されていたのでひと安心。 しかしここに思わぬ落とし穴が! 帰って念のために家のPCで見たら、 文章の後半が真っ赤っか.... これは別に他愛のないことで、HTMLを手打ちしているしゃいんが、 FONTタグで色指定したあと、終了タグの指定をミスしていただけ、と簡単に判明しましたが、 カシオペアの白黒画面ではどうやっても発見不可能....(涙)
NTT DoCoMoのPHSには 「パルディオEメール」 というサービスがあって、 プロバイダに加入しなくても、PHSの電話番号を持っているだけで 電子メールをやりとりできるサービスがあります。 (メールアドレスには電話番号が入り、070xxxxxxxx@em.nttpnet.ne.jp という感じになる)
もともとは液晶画面のでかいPHSとかPHS一体型のPDAなどのためのサービスのようですが、 CE用のクライアントソフトも存在していて、 DoCoMoのページからダウンロードできます。 すでにプロバイダにも入っていて常用するメールのアカウントがあれば、 あまり使う場面は思い浮かばないのですが、 なんだかタダでメールアドレスが1つ増えるというのも面白いし、 地平線さんの掲示板 で過去にたまたま話題にのぼったということもあり、使ってみることにしました。
インストールは、インストーラがあるので別に問題なし。 で、驚きなのは設定で、 名前とパスワードとPHS番号くらいしか必須項目がない。 あの、しゃいんのページでも大々的に取り上げている 通信の設定がまったくない。 でもこれはけっこう理にかなっていて、 「パルディオEメール」サービスは、専用の特番につないでサービスを受けるので、 この辺はデフォルト値が設定されているし、 プロトコルも(多分)独自なので、別にダイヤルアップサービスに乗せる必要はなし。
と、いうわけで、なんだかものすごくあっさりセットアップが終わってしまって、 いざ出そうと思うと....出せない。 普段使っているHi-HOのアドレス宛てに出そうと思っても、 送信時にエラーが出る。 いろいろ考えた末、はたと気付いたのが、 メニューの[ファイル][Eメールへ]という項目。 そういえばこのサービスにはもうひとつ「パルディオIメール」というのがあって、 いわゆる手書きのメールを送れるのですが、 これがどうも普通のインターネットメールには出せないらしい。 どうりで画面のなかにお絵かきツールみたいなものがあったわけだ....(自爆)
パルディオメ〜ラ〜の設定
で、Eメールに切り替えると、なんだか画面も普通のメーラーみたいになって、 無事送信OK。
パルディオIメール
と、いうわけで、 面倒な設定はしたくないけど、ちょっとメールなんてものも使ってみたい という方はお試しあれ。
パルディオEメール
しゃいんの持っているPHSのなかに、PCカード型のものがあります。 どんなものかという説明は タイプ別PHS考察のなかでふれていますが、 PHSはデータ通信専用!と割り切ってしまえば、 最もスマートにモバイルできるPHSだと思います。
しかし!! このPHSを買うと、意味ありげにイヤホンマイクが付属してきます。
しかも!! Win95/Macintosh用のダイヤラーソフトまで付属してきます。
しかし!! CEについてはひとことも触れられていません....(号泣)
と、いうわけで、なんだか意地で、CEで音声発信したくなったので、やってみました。まずは、お手軽な方法として、ダイヤルアップ接続を流用してみることにします。 DDI-P系のPHSはだいたい、PIAFSのデータ通信と音声発信の違いは、 電話番号の末尾に##3をつけるか##0をつけるかだけなので、 設定ノウハウ集 に書いた方法で新しいダイヤルアップ接続を作ります。 このとき、TCP/IPの設定はもちろん不要なのと、 電話番号の末尾に##0をつけておくことを忘れずに。
ダイヤルアップ接続の作成 で、そのダイヤルアップ接続のアイコンを叩いて発信してみると....
発信 ちゃんと相手にかかります。
発信成功 切断は[キャンセル]で (笑) と、いうわけで、ひとまず目的は達成したのですが、 この方法だと、誰かにかけるたびにダイヤルアップ接続を作らなければならないという、 なんともおまぬけな状態なので、 なんだかいてもたってもいられなくなったしゃいんは、 CEアプリとTAPI(電話制御インタフェース)のお勉強を兼ねて、 簡単なダイヤラーソフトを自作してしまいました。
お約束 いわゆるWindows95付属のダイヤラーのようなもの、 それもほんとうに基本部分のみ実装したようなものですが、 電話番号を入力して[かける]を押すと、 末尾に##0をつけて発信してくれます。
それなりに動く さて、これだけやってみたのだから、 ほんとうにもばいるしながら通話してみようと思い立ち、 実際に歩きながら電話をかけてみました。 通話の相手に聞くと、普段と変わりない音声だとのこと。 (そりゃそうだよな、普通のPHSなわけだし....)
しかしここに思わぬ落とし穴が!(このパターン多いですね) CEはバッテリー使用時には最長でも5分でサスペンドしてしまうので、 絶えず操作してやらないと、 サスペンドと同時に通話も切れてしまうのです。 あ、でも長電話防止タイマーと思えば....(自爆)
それと、電源供給はCE側からしているため、 あっという間に電池が減ります。 カシオペアの単3電池x2などは、15〜20分で力尽きます。
と、いうわけで、かなり気合入れて準備した割には、 なんだかなさけない理由であまり実用的でないとわかった、 CE+PCカード型PHSでの音声発信でした。
自分で言うのもなんですが、しゃいん は几帳面です。 自分の所持金の管理も、 1円単位で残高が合うまで納得できません。 しかしそれゆえに、1週間も控え忘れるともう修復不能になり、 挫折の屈辱を味わいます。(自爆)
しかし! CEならいつでもどこでも お金を使ったその場で記録できるはずです。 そこで、CEの利便性を最大限に発揮できる金銭管理ソフトを探してみました。
そして出会ったのが、 ケンソフトさんの 「ひかる」という家計簿ソフトです。シェアウェアなので、 ケンソフトさんのダウンロードサイト や、窓の杜 などからダウンロードして試用できます。
このソフト、金銭出納帳としての出来はピカイチで、 現金はもちろん、銀行口座やクレジットカード支払い分も一括して管理でき、 特に設定項目の充実ぶりは素晴らしいと思います。 さらに、もばいら的に見ても、 母艦のPCとの連携がとてもよく考えられています。 この「ひかる」、95/98/NT版もあるのですが、 データ形式が共通なので、 母艦にも「ひかる」をインストールして、 データファイルをCEの同期フォルダに置いておけば、 CEでの入力分は母艦との接続時に同期してくれるので、 母艦とCEとで統一的に金銭管理ができます。 金額ばかりでなく、品目や締日などの 設定項目もすべて同期するので、 思い立ったときにいつでも入力、カスタマイズができます。
ビール好きなしゃいんがカスタマイズするとこうなる さて、「もばいらな金銭管理」と言ったからには、 意地でももばいるしながら入力してみましょう。(笑)
しゃいんは駅を降りて帰宅途中のコンビニでよく缶ビールを買います。 そして帰り道、左手にコンビニの袋とカシオペア、 右手にスタイラスという格好で、歩きながらビール代の入力をします。 大項目の[ビール]、小項目のメーカー名をタップすると、 電卓が表示されます。 金額をタップし、現金払いなので[現金]をタップすると、 備考欄の入力ダイアログがでます。 特に入力することがなければ、[OK]をタップすればおしまい。 3桁の金額入力を含めて、タップ7回で入力完了。 十分歩きながらでも入力できます。 しかし、FTPしているときも感じましたが、 夜道を大の男が カシオペアのバックライト覗き込みながら ちまちま画面叩いてる姿って、はたから見ると 怪しいでしょうねぇ....(自爆)
#あ、そういえば今回PHS使ってない....(大爆)