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2014年 3月2日



近所のビニールハウスが大雪で将棋倒しに潰れています。

2月15日の大雪で川越でもあちこちのビニールハウスが潰れていますが、 ここは特に被害が大きいです。 10棟を横につなげた造りになっていますが、 こちらから奥のほうに向けて将棋倒しです。
棟と棟の間に雪が滑り落ちるところが無く、積もった雪の全重量が柱にかかったと 思われます。 雪は今は全部融けていますが、潰れたときはすごかったでしょうね。  中に人がいたら本当に生き埋めです。

これからも撤去費用と新設費用でべらぼうな金額が必要だし、育てていた野菜は 全部売り物になりません。 補助金は出るのでしょうか。

一方、こちらはなんとか潰れなかった我家のベランダ水耕ベンチです。
潰れなかったのは良いのですが、私がベランダの雪かきをサボったせいでイチゴの 冷温障害が続いています。 もう2週間経つのにプヨプヨになるイチゴが続出しています。


プヨプヨいちごがこんなに出てしまいました。 ティッシュの一番手前には花の状態で枯れて しまったものも1個あります。

記録に残すために廃棄する前に重量を測りました。 79gあります。 今まで元気に育っていた イチゴが腑抜けになったように脱落していきます。

2月22日のブログで半分だけプヨプヨのイチゴを見つけて経過を観察していましたが、 赤く色づいた部分もだんだん色が抜けていき全体がプヨプヨになっています。

そうは言っても健康なイチゴもたくさんあります。今日の収量は105g。 半分弱が低温にやられた ことになります。 はやく暖かくなって欲しいです。



2014年 3月4日



電気通信大学と水耕栽培でコラボすることになりました!!

電気通信大学は東京都調布市にある国立大学です。 http://www.uec.ac.jp/

昨日、同大学の情報理工学研究科の佐藤教授がゼミの学生西村君といっしょにベランダいちご園を 訪問してくれました。
教授は水耕栽培をベースにして新しい付加価値を生み出す競争力のある 農業を目指しておられ、私のブログに興味を持っていただきました。

現在、植物工場など大規模な水耕栽培での食の安全を付加価値とする新しい農業は途についた ばかりですが、教授はもっと小規模な家庭レベルでの水耕栽培で、食の安全とは異なる視点での まったく新しい付加価値をもつ野菜を生み出すことを目標にされています。
家庭レベルの小規模水耕栽培という点で、私の「ベランダいちご園」が教授の目にとまった訳です。
特にベランダ水耕ベンチ2号機のダウンサイズ版の3号機に注目されています。  ガレージで製作中の3号機も見ていただきました。
設置場所は教授の研究室の日の当たる窓際ということで、室内であれば保温用のハウジングと 温室ハッチも無しで大丈夫です。 写真の基本ユニットだけで部屋の空調を利用して水耕栽培が 可能です。 窓際で太陽光も利用しているので一番合理的なシステムと言えます。

このシステムで調布と川越で条件を変えながら研究していきましょう。と盛り上がりました。
水耕栽培の秘めてるポテンシャルはすごいです。 将来的には日本の農業を背負って立つ と思います。

話は変わって、こちらは別途開発中の育苗器です。  日光を充分浴びれるように棚を買ってきました。  中段に育苗器、下段に補充用の水が入ったバケツ、上段には水耕用の小物が置いてありますが、 すぐに洗濯バサミなどに占領されると思います。


育苗器用に丁度良い大きさのタッパウェアを見つけて買ってきました。  左右に少し余裕がありますが、前後方向はぴったりです。 フタはタッパになっているので このままでは苗が酸欠状態になってしまうので、換気用の穴が必要です。  ヒーターのコードを通す穴も必要ですね。


2014年 3月9日



真夜中の2時、外気温は氷点下6℃です!!

天気予報で今夜は冷え込むと言っていましたが、なんと-6℃です。
ベランダの室外機には冷気ガードがしてあるし、エアコンも昨夜の11時に止めてあります。  空は星空で放射冷却で冷えているのと、結構風が吹いています。
測定場所は水耕ベンチの温室ハッチの上です。 風に熱を奪われるのを少しでも防ぐために雪崩ガード を載せてあります。 雪崩ガードの上に温度計と時計を置いて撮影しました。

温室ハッチの中も-2℃になっています。 韓国のオンドルのような湯気暖房も稼動していますが、 外気温から4℃上げるのが精一杯のようです。
このような寒さが続いているので今朝もプヨプヨいちごが59gも出てしまいました。

一方、健康なイチゴの収穫は105gです。 いちごの数ではプヨプヨの方が多いのですが重さは半分です。  プヨプヨになると養分が抜けるのでしょうか、かなり軽くなります。
重さで言って約1/3が低温障害にやられたことになります。
1週間前は約半分がやられていたので、少しは暖かくなってきているのでしょうか。

ところでこちらはポット苗を買ってきたときから出ていたランナー株です。  赤いツルで親株と繋がっていますが、透明な容器に水を入れてやっています。

そのランナー株から花が咲きました。 けなげにも一丁前の大きな花です。
これでシーズン最後まで捨てれなくなりました。


2014年 3月15日



ようやく暖かくなってきました!!

3月も中旬になってさすがに夜も真冬の冷え込みが一段落しました。
今朝は特にい〜い天気で一気に春が来たようです。
今年の冬は雪もすごかったし、本当に寒かったです。  これで本当に地球は温暖化しているのでしょうか。






ベランダいちごも嬉しそうです。 一気に開花して人工授粉が大変です。

プヨプヨいちごの数も減って、4個で17gです。


ピチピチいちごは125gと少し上がってきました。

今日の健康優良児は体重21gです。


2014年 3月17日



お知らせ
ブログカレンダーの上に年と月を選ぶとその年月にワープする 「ダイレクト カレンダーめくり」を設けました。
ブログを始めてからの6年間の各月のカレンダーが2回のクリックで 表示出来るようになりました。
是非ご利用ください。

なお、「先月へ」ボタンと「翌月へ」ボタンも 今まで通り機能していますので合わせてご利用ください。
また、この内容が反映されていない場合はお使いのブラウザのキャッシュ をクリアしてください。



まず、年を選択します。

次に、月を選択します。

月を選択すると瞬時に選択した年月のカレンダーが表示されます。
Java Scriptで作成しましたが、かなり苦労しました。

ちなみに今までは、半年ごとのショートカットボタンで近くまで行き、 あとは「先月へ」ボタンと「翌月へ」ボタンで1枚づつ めくらなければ なりませんでした。
長い間ご不便をおかけしました。


2014年 3月19日



玄関脇の沈丁花が開花しました!!

この1週間で赤いつぼみができたと思っていたらもう花が咲きました。 玄関を出入りするたびに、い〜い香りがします。
春先に一番先に咲く花で春が近いことを知らせてくれます。

一方、イチゴは12月から咲き始めて6月くらいまでどんどん花が咲きます。  ほぼ半年間咲き続けるわけです。 たくましいですね。




沈丁花の花のアップです。

プヨプヨいちごと発育不良いちごを処分します。

ピチピチいちごは151gまで戻ってきました。

アルミホイル製の新開発反射シート(左側)の耐久テストは順調に続いています。
今日はこれから93歳の父を連れて市役所に行かなくてはいけません。  月末まで大忙しです。


2014年 3月22日



トマト用の育苗器が完成しました!!

今年の夏は背丈の低いミニトマトの品種「レジナ」を種から育ててみよう。ということで、 種と育苗器の材料は揃えてあったのですがなかなか加工する時間がありませんでした。
昨日、これではいかんと加工に取り掛かりようやく完成しました。






まず、特大サイズのタッパウェアにヒーターのコードを通す穴を開けます。  ハンダゴテで簡単に開けれます。 融けてバリになった部分はカッターで切り落とします。

次に、タッパウェアのフタは開け閉めが大変なので普通のフタにします。 この写真は加工前です。



4隅の取っ手の部分だけ残して外側の密閉用の壁をカッターで切り落とします。



ホームセンターのワゴンセールで台所用のカゴを見つけたので300円で買ってきました。  奥の方に壁に引っ掛けるフックが2個付いていますが、ジャマなので金ノコで切り落とします。

カゴはヒーターのスペースをつくるのに使います。 カゴの中にヒーターを入れ、前後の位置決め のためにABSのアングル材を2本、容器の内寸に合わせてカットしたものをカゴに固定します。

カゴにヒーターとアングル材を固定するのには結束バンドが便利です。
ヒーターの先端のゴムの部分と、アングル材は2ヶ所でバンドで締め付けています。


ヒーターの根元側はコードとカゴを結束バンドで束ねています。
キスゴムが見えていますが、すぐ外れるので使っていません。

ヒーターのコードも穴のところで曲げたいので結束バンドを使って曲げています。


これが便利な結束バンドです。 100本入りで190円でした。



カゴの上に育苗トレイを載せます。
前後方向はタッパウェアの内寸とほぼピッタリでいいのですが、左右方向はだいぶ隙間があるので 2本のアングル材が育苗トレイの裏の溝の位置にくるようにアングル材が取り付けてあります。

育苗トレイはもともと中央に1個の穴が開いているだけですが、水耕栽培ではヒーターの熱による 対流によって養液が循環しやすいように穴を4個追加しました。





1マスをアップで見るとこんな感じ。 底に近い側面の上下左右に穴が開いています。
この穴もハンダゴテで開けました。 一瞬で穴が開きますがビニールが溶けて糸を引くのが困った ものです。 結局、クモの巣みたいな糸を指でつまんで取りました。

完成した育苗器を窓際に用意した棚の中段に置いたところです。
種の袋に書いてある種まき時は3月下旬から4月上旬なので、なんとか準備が間に合いました。 明日にでも種まきしようと思います。

ひとつ書き忘れましたが、タッパウェアのヒーターコード用の穴の高さに換気用の小さい穴を ぐるり全周に設けました。 写真ではちょっと判りません。




2014年 3月24日



レジナの種まき完了です!!

24日、育苗器を稼動させ、ミニトマト「レジナ」の水耕種まきを無事完了しました。
完了後の写真です。
ヒーターの電源も入っていますが現在パイロットランプが消えている ということは水温はすでに設定の27℃に達しているということです。

はたして無事発芽してくれるでしょうか。
24日に種まきは完了しましたが、記事を書く時間が無くブログ更新が遅れてしまいました。

用意している育苗トレイは6x6の36ポットですが、タッパウェアに入れると左右に各1列分の 隙間ができてしまいます。 そこで写真のように2列をハサミで切り落とした残りの4列を左右に 2個つなげると6x8の48ポットの育苗トレイになります。

実際にタッパウェアに入れてみるとこうなります。 真ん中で切れているのですがパッと見には判りません。
タッパウェアにピッタリの育苗トレイが出来上がりました。
水耕ベンチ2号では30株あればよいので48ポットではかなり余裕があります。  色々試して見ようと思います。

半分の24ポットはスポンジ苗床にして残りの半分は水耕用培土を使ってみることにしました。
お茶パック(小)を裏返してポットに入れておきます。 裏返すとポットの形になじみやすいです。
手前の1列は100円ショップで購入した「ゼオライト」を使ってみます。

残りの3列にはホームセンターで購入したオランダ直輸入の「ハイドロボール」を使ってみます。  袋には中粒と書いてありますが、小粒が置いてありませんでした。  お茶パックに入れてみるとやはり中粒では少し大きすぎる感じです。

タッパウェアにセットしてみると、なんと培土のトレイは培土の重さで手前側と奥側が沈みこんで しまいました。 急遽ABSのアングル材2本を横置きに追加して、下から支えることにしました。  結束バンドも再登場です。


今度は大丈夫です。
なんか、銘菓詰め合わせのようで美味しそうです。
左半分のスポンジのトレイは軽いので沈み込むことはありませんでしたが、後の工程で下からの 支えが必要なことが分かりました。

いよいよタッパウェアに水を入れていきます。
バケツに入っているのは汲み置きの水道水で、phを弱酸性に調整してあります。  計量ジョッキで容量を計りながら1リットルづつ入れていきます。
8杯入れるとポットの下から1/3くらいの丁度良い水位になりました。 水は8リットルの容量なので、発芽したあとに水耕栽培用肥料を入れるときに「ハイポニカ」 であればA液16cc、B液16ccを入れれば適量になるという訳です。



水を入れた時点ではスポンジ苗床は水に浮かんでしまいます。
浮かんだスポンジを指3本くらいで水中に押し付けて水を吸い込ませてやります。  右から4列目の手前から4マスまでが水を吸い込んで沈んでいる状態です。
この指でスポンジを押し付けるときに前述した下からの支えが必要です。

スポンジを全部沈めたところでスポンジの向きを確認します。
このスポンジ苗床は「水耕栽培Q&A」さんのショップから購入したものですが、スポンジの上から 下まで根が伸びるためのH型の切れ込みが入っています。 この切れ込みがちゃんと上下に来て いないと意味がありません。 見ただけでは分かりにくいのでピンセットなどを使って上面に 切れ込みがあることを確認します。

ヒーターの温度設定ダイアルを27℃にセットして電源を入れます。 パイロットランプが点灯 しました。

ちなみに培土の方はスポンジのように指で押えて水を吸い込ませる必要はなく、 水を入れると自然に水を吸い上げます。




さあ、いよいよ種まきです。
種を全部、袋から取り出すとこれだけの分量が入っていました。






ボードに乗せたままタッパウェアの上に乗せて、1粒づつピンセットで種をスポンジの上に置いて いきます。
培土の方も真ん中あたりに置いてやります。
1順しても種はまだまだあるので2順して、1マスに種2粒を蒔き終わりました。  まだ、50粒くらい残っています。

スポンジの方はトイレットペーパーを3cm角くらいにハサミで切って種の上に被せてやります。  種を程よく湿らせるためです。
培土の方は種を蒔いた上に同じ培土を少量入れてやります。





トイレットペーパーを被せたあとはこんな感じ。 これで種まき完了です。

こちらは23日の日曜日、朝一番の収穫です。

中3日で108gです。




2014年 3月29日



いっせいに発芽しました!!

種まき後、5日でハイドロボールもゼオライトもスポンジも双葉が出てきました。
発芽率は99.9%くらいです。
ゼオライトが少し遅いかもしれませんがたいした差ではありません。

こんな小さな種から根と双葉が出るなんてイルージョンです。
生命の力ってやっぱりすごいです。




種まき後、3日でまずは根が出てきました。 種の大きさからするとこれ以上出ないはずです。

しかし、4日目には根がさらに伸びて本体である種を持ち上げています。
不思議ですね。

液温は現在27℃。 設定温度ピッタリです。 頻繁にチェックすると、時には26℃のときもあります。

さあ、双葉が伸びてきました。 これは5日目にあたる今日の写真です。
ここまでくると卵から鳩が出るようなものです。

ハイドロボールからも続々双葉が出てきます。

ゼオライトからも元気な双葉がでています。
ゼオライトの色が双葉の色とそっくりなので よく探さないと見落としてしまいます。

さて、今までは無添加の水が入っていましたが、双葉が出てからは肥料が必要になります。
その肥料には「ハイポニカ」を使ってみます。  育苗トレイを半分どかして、A液、B液共にキャップ3杯弱を入れてやります。

私は水耕栽培の肥料は初めからずっと大塚ハウスを使っていたのでハイポニカはこれが初めてです。





ベランダの水耕ベンチ2号もそろそろ養液全取っ換えの時期なので、同じくハイポニカにしてみます。
写真では太陽光に当ててカルキを飛ばしているところです。

今朝のベランダ、収穫後の2号全景です。




今朝の収量は中4日で224gでした。
暖かくなって少し増えてきました。



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