■
2020年 2月1日

小さい株だと局部ヒーターが良く分かります。
園芸バンドで株元に固定してある黒い長方形の真ん中にヒーターがあります。
ヒーターに当てた温度計は25℃を示しています。
隣りの温度計は液温を計っており13℃になっています。

養液は昼夜13℃で制御していますが、
クラウン部の局部ヒーターはAM4:00〜PM8:00までONにしてあります。
タイマー制御の局部ヒーターはUSBタイプ2本、
ACアダプタータイプ1本を使用しています。
タイマーを含めて「自由にお使いください。」ということで送ってきて頂きました。
改めて有難うございます。

まだ設置後1週間しか経ってないのでイチゴに顕著な変化は見られませんが、
各株元には小っちゃい地温温度計を設置してクラウン部の温度を計っています。

各株、花も沢山咲いて赤い実もチラホラ付けていますが、
葉のボリュームが貧弱です。
これは紅葉した葉をカットしているからなのですが、
今後クラウン加温によって紅葉が無くなり緑の葉が生い茂るのを期待しています。
■
2020年 2月6日
とことん追熟!!
昨年末に撤収したミニトマトですが、
最後の収穫で緑の実ん子まで全部収穫しておきました。
写真では赤、オレンジが多いですが下の方はほとんど緑の実ん子です。
その量はヤオコーのミニトマト容器にほぼ満杯でした。
これを室温で追熟させて赤くなったものから順次食べていきました。

1月20日の写真です。
もう容器に1/3くらいになりましたが、この後見えてる赤い実を頂きました。

1月30日の写真です。
もう容器の底が見えてきましたが、赤いのだけ頂きました。

今朝の写真です。
残り5個になってしまいましたが、
今朝は食べるものがないようです。
少しづつ熟してくれるので5日に1回くらいのペースで食べています。
■
2020年 2月11日
紅葉が止まりません!!
今月始めにクラウン加温を始めた2号機のイチゴですが、
相変わらず紅葉が止まりません。
写真では茶色に見えています。
10日間、局部ヒーターをクラウン部に当てて
AM6:00〜PM8:00まで加温してきましたが、
ヒーターがOFFになっている夜間にクラウン部の温度が下がっています。
ここの所の寒気団で早朝5:00ころには0℃近辺まで下がります。

今朝の収穫ですが形が悪く本調子ではありません。
どうも早朝に温度が下がりすぎるのが諸悪の根源のような気がしてきました。

夜間でも栽培室内温度を部屋の中からチェックできるように、
デジタル温度計を窓際から見える所に置いて
更に栽培室内にも温度計を置いています。
上の数字は栽培室内のセンサー、下の数字は裏面のセンサーの値ですが、
温室ハッチをフルオープンしていても
栽培室には全面アルミテープが貼ってあるので
日中は陽だまりになり25〜35℃の気温になります。
日中はクラウン加温が無駄になるほど栽培室温度が高いので、
タイマーの設定を今までとは真逆のPM8:00〜AM6:00までON
に変更しました。
更に写真手前にタイマーをもう1個追加して
ACアダプタータイプの出力を1/3に落としました。
15分ON、30分OFFを繰り返す設定です。
写真奥にはワットチェッカーを挿入して
養液ヒーターと局部ヒーターの消費電力を計っています。
■
2020年 2月16日
保冷剤も蓄熱材!?
日中の栽培室の気温が25℃〜35℃にもなるので、
この熱で夜間の冷え込みを緩和することは出来ないかを検討中です。
まず初めに冷凍庫でカチカチに凍っているパスポート大の保冷剤を
日中栽培室に置いてみました。
2日かかってようやく40℃まで暖かくなりました。
温室ハッチを閉じて一夜放置すると外気温を4℃上回っています。
やはり蓄熱材ですね!!

そこで、お弁当用の小さい保冷剤を買ってきました。
これを1個、最初の写真のようにイチゴのクラウン部に巻き付けました。
更に保冷材に局部ヒーターを当てて、
クラウン中心には温度センサーを差し込みました。
いちご2株に同様にセットして夜間の冷え込みがどの程度緩和するかを調べます。

左の温度計は上の数字がクラウン中心の温度で、
下の数字が外気温を表示しています。
更に同様のデジタル温度計をもう1台買ってきて栽培室内に置きました。
こちらの上の数字ももう1株のクラウン中心の温度、
下の数字は栽培室内の気温を表示しています。
蓄熱材としての性能は大きさが小さいので1℃程度ですが、
局部ヒーターの熱も加わって気温を3〜4℃上回っています。
■
2020年 2月21日
蓄熱材の効果は如何に??
イチゴのクラウン部に巻き付けた蓄熱材の効果を調べるために、
昨日24時間の温度を計ってグラフにしました。
一番下のブルーのラインが外気温で、
午前中晴れ、昼から曇って最高13℃で最低1.8℃でした。
グリーンのラインは栽培室内の気温を示しており、
夜間は温室ハッチを閉じて辛うじて外気温を上回っています。
昼間は温室ハッチをフルオープンしているのですが
栽培室内に貼ってあるアルミテープのお陰で太陽が出ていると陽だまり効果で
35℃を超えています。
11:00からは曇ったので急激に栽培室内気温が下がっています。
ピンクのラインはA株のクラウン温度で上段に定植されています。
また、オレンジのラインはB株で下段に定植されています。
上段の方が陽だまり効果が高いようです。
蓄熱材の効果としては、午前中に栽培室内気温が急激に上昇しても
緩やかな上昇に緩和され、11:00からの急激な下降に対しても緩和しています。
クラウン部の最高温度も10℃近く緩和しています。
クラウン部の局部ヒーターは20:00から加温を始めますが、
それまでは蓄熱材の保温効果で栽培室内気温を上回っています。
20:00〜6:00までは蓄熱材と局部ヒーターの相乗効果で
外気温を5〜8℃も上回っています。
蓄熱材(保冷剤)、気は優しくて力持ちです!!

温度データの記録はデジタル一眼のインターバル撮影で
30分おきに48枚撮影しました。
夜間は内蔵ストロボを使用しています。

インターバル撮影の画像です。
6:30の最低気温1.8℃を記録したコマです。
■
2020年 2月26日
消費電力は如何に??
夜間にイチゴのクラウン部を局部ヒーターで温めていますが、
従来からの方法と消費電力を比較してみました。
今まで10年間、上段のパイプ栽培槽に100wの養液ヒーターを入れて
23℃に制御していました。
この際、消費電力を計り直すと0.67kwh/日でした。
新しい設定は養液ヒーターを常時16℃設定、
局部ヒーターは夜間20:00〜6:00の間だけ通電の設定です。

新設定では3日間で1kwhになりました。
1日あたり0.33kwhで、従来の半分の消費電力です。

局部ヒーターだけの消費電力も測定しました。
2日間で0.14kwhでした。
1晩あたり0.07kwhで、夜間電力は¥12.13なのでなんと¥0.8の安さです。