佐橋: 何が驚いたってね、あのー、石垣島を、こう、ドライブしてる訳じゃない。
伊良皆: はいはい。
佐橋: そうしたら、ちょっと、そのー・・トイレに行きましょうと。
伊良皆: はい。
佐橋: ちょっと・・もよおして。
(ドライブインみたいな)そういう所に、じゃぁ、車を停め
て、
「あー、ここがトイレかぁ。」と思って、入っていこうとすると、
その横に、『ハブに注意』
飯尾: (笑)
小倉: 駐車場の、立て看板に、『ハブに注意』
佐橋: 『ハブに注意』
飯尾: すごいっすねぇ。
佐橋: 普通に、あるんだもん。
小倉: この、コワイ象徴がですね、(曲の)一番最後
に、ながぁ〜いビブラスラップがあるんですね。
飯尾: あれ、スゴイよね。(笑)
伊良皆: ホントに、象徴なんですか(笑)
佐橋: ビブラスラップって、ほら、こう、よく、時代劇の音楽とかで、
「かぁぁぁぁぁぁ」 (↑水戸黄門の曲とか)
伊良皆: あれが、長いんですか?
小倉: ちょっと、そこ、聴いてみますか?
佐橋: あれのねぇ、おっそろしくデカイやつをですね、
伊良皆: ほんとぉ・・・(オオウケ)
小倉: あの、またろうさんがですね。
伊良皆: やったんですか?
小倉: はい。・・(曲を聴きながら)いきますよぉ・・・
BGM
: 『sanba de gumbo』(3'59''〜4'06")
・・・(声を殺しながらも、笑い声がもれる)・・・
伊良皆: (オオウケ)
小倉: んーー、長いですね。
佐橋: もう、息止まっちゃうくらい・・・
飯尾: 息、止まったねぇ、今。
BGM
: 『Little Hope』
小倉: 僕ら、えーっと、ハブとガラガラヘビをですね、取り違えた・・・
佐橋: 取り違えた・・・(笑)
伊良皆&飯尾: (大笑)
佐橋: いまひとつ、わかってないぞ、っと。(笑)
伊良皆: これ、「にょろにょろ」って、こう、下から、
(巻き舌で)「にょろぉぉぉぉぉ・・・」って出てる感じですよね。(笑)
佐橋: そうですねぇ。
小倉: あ、(その表現)いいですねぇ。
佐橋: まぁ、ある意味、運良く、滞在中にハブに出会わなかったからねぇ。
小倉: うん。
伊良皆: そっか、ハブ、見れなかったんだけ、残念ですね。
小倉: いや、残念じゃないっすけど。(きっぱり)
伊良皆: (笑)
佐橋: だから、こうしてここにいるっていう・・(笑)
佐橋: あの、あれね、パーカッションの三沢またろうさんが
ですね、ものすごおっきい
ビブラスラップ、持ってきて、
小倉: はい。
佐橋: で、飯尾さんが、録ってくれたんですけれど、
こんな長い、間、のびる、楽器があったんだなと思うくらい長かったんだけれど、
飯尾: 使うことは絶対ありえないって、本人も言ってたもんね。(笑)
佐橋: そうそうそう。初めて使った、こんなのって。
ただ、趣味で持ってただけの・・・
伊良皆: (笑)
小倉: そうですね。いつも使いたくて、持っては行くんですが、
なんか、試すとみんな、「これは長いな」って
佐橋: 使い道、ないなって
伊良皆: (笑)
小倉: 今回、ぴったりハマりましたけれど。それでも・・
飯尾: 入れてみたらね、ちょっと、足んなかったんだよね。
佐橋: 足んなかったんだよね・・
伊良皆: (大笑い)
佐橋: 要するに、僕らが望んでいた、とてつもない長さではあったんだけれど、
ほぉ〜んのね、ちょっとだけ、
飯尾: 惜しかったんだよね。
佐橋: ほんの、ちょっとだけ延びれば・・
小倉: ほんのちょっと・・・・0.5秒くらい、足んなかったんだよね。
佐橋: そうですよねぇ。
小倉: 何度やっても、到達しなかったんだ
佐橋: そうそうそう。
飯尾: 延ばしたねぇ・・・
佐橋: でねぇ、飯尾さんに頼んでぇ、「これって、延ばすこと、出来るんですかねぇ。」って言ったら、
飯尾さんが、「ちょっと待ってて」って言って。
そういった、編集を施してくれて。
小倉: あれは、どういう・・・名前が付いてんですか、「延ばす」というのは。
飯尾: あれは、「タイムストレッチ」っていう
小倉: 「タイムストレッチ」
佐橋: ・・という技をですね、使ってですね。
小倉: なんかですね、体に良さそうですね。
伊良皆: ははは・・・(笑)
飯尾: なんか、ドラえもんの道具みたいな。。。(笑)
佐橋: あ、「ドラえもんの道具」みたいな・・・そそそそそ。(笑)
飯尾: (ドラえもんの声色で)タイムストレッチ!
佐橋: はぁいぃ・・・・(笑)
小倉: こういう人でございます。飯尾さんっていう人の、人柄が・・(笑)
佐橋: (笑)
小倉: えー、僕らは、つまんで、延ばすっていう・・・
飯尾: うん。「つまんで、のばす」
小倉: 「ちょっと、つまんでください」っていうような。
佐橋: えっと、ちょっ・・(言いかけたけどやめる)
小倉: 今回、そういう意味ではですね、ちょっと、バーチャルな、こともねぇ。
佐橋: そうですよ。
小倉: まぁ、ちょっと、ワイヤーアクションですね。
飯尾: (笑)(何か、意味ありげな笑い)
佐橋: あのー、飯尾さんのね、レコーディングの、まぁ、やり方っていうのが、
まぁ、そういった訳で、非常に現代的な、最新の、録音システムでやってる訳なんですけれども、
「もしかして、こんな事、出来るのかなぁ・・」っていうような事をですね、
いっぱい出来るような時代じゃないですか、まぁ、そういうものが進歩してくると。
でもぉ、ちょっと、人と、違う発想が、を、持ってっていうかですねぇ、
あのー、やっぱ、非常に、音楽的なんだよね。
小倉: そうですね。
佐橋: で、ずーっとあのー、今、そこで起こっている、たとえば、今の、
「かぁぁぁぁ〜(ビブラの擬音)」がもうちょっと延びれ
ば、
この曲の豊かさが増すんだけれども、みたいなな事を、よぉぉ〜く、いつもですね、きいててくれて。
小倉: そうなんですよ。それで、僕らに、何も言わないで、延ばしたりしますんでですね。
飯尾: (失笑)
佐橋: (オオウケ)
小倉: 「ウレシハズカシ」っていうような、ね。多いですけれど。
佐橋: もう、言わなくても、やってる、と。(笑)
小倉: これ、でも、大事ですよ。
飯尾: よけいな事まで、ねぇ・・・
佐橋: 大事ですよぉ。
小倉: 言ってもやんないヤツが多い中。
佐橋: そう、昨今ですねぇ・・
飯尾&伊良皆: (笑)
佐橋: 先読み、先読み、だからね。(笑)
小倉: ほぉ〜んと、助かってますけれども。
佐橋: 助かってます。
小倉: 「ウレシハズカシ飯尾さん」なんですけれども。
佐橋: そそそそそ。(笑) で、要するに、ずぅぅぅ〜っと・・
小倉: だから、ずーっとね、
佐橋: そそ。パンツん中、見られてるようなもんだか ら、飯尾さんには。
小倉: そうなんですか?
佐橋: わかんないけど。(笑)
BGM:
『go.go.jp』
小倉: セッションのね、行方みたいなものをですね、いつも僕ら二人とですね、
おんなじ目線で見てくれてるっていうね
飯尾: うう〜ん・・・・(何か言おうと考えている様子)
小倉: まぁ・・「あれ?あの、弾いた僕のフレーズと、ちょっと、変わってんじゃない?」っていう事も、
佐橋: (大笑い)(何か、レコーディング時に事件があった模様)
「そう言えば」・・・みたいな、ね。(笑)
小倉: あったり、するかもしんないですねぇ・・・(笑)
佐橋: 「あ、これはねぇ、一回、前に弾いた時のヤツがスゴク良かったんでぇ、」
小倉: 「そこの、三拍目の、ウラだけ、貼っといた。」みたいな。
佐橋: そそ。「そこだけ、戻しといた。」とかいう・・・
小倉: そうそうそうそう・・・
佐橋: どこにそんな、カンガルーのねぇ、お腹みたいな、いろんな、ポケットがあるんですよ、飯尾さんには。
小倉: ああいうのって、やっぱ、あれですか、あのー、
「これ良かった」っていうテイクっていうのは、大体、頭の中に、
飯尾: うん、やっぱねぇ、勝負なんだよね。
オレとしては。
小倉&佐橋: あぁ・・・・
飯尾: なんか、やっぱり、僕らが、学生時代にバンドとかやっててね、レコード聴いてぇ、
で、「スゴイなぁ〜、この人たち」って思ってた人たちなのね、やっぱ、山弦の二人って。
佐橋: えっ?今・・・
飯尾: やっぱり、今の時代におきかえると。
佐橋: あ、「おきかえると」ね。俺、そぉんな歳じゃないけどって思っちゃった・・・(笑)
ああ、すいません。(笑)
飯尾: だから、やっぱ、そういう人達と、一緒に仕事が出来ることが、スゴイ、大変な
ことだから、
そこに、遅れてはなるまい、と、思うから、「勝負」
してる訳よ、いつも。
佐橋: ああ・・・なるほどぉ・・・
小倉: とにかく、集中してるって事ですね。
飯尾: だから、ずーーーっとね、真剣にね、聴いて、ギターソロとか録ってる時でもねぇ、
ちゃんと、一回弾いたギターソロも、一回で覚えよう、とかね。
小倉: あぁ・・・・・なるほどねぇ。
飯尾: そうするとぉ、そん時の、良かったテイクの、その場所が、
すごく良かったっていうのは、全部、覚えるみたい。
小倉: あぁ・・・
飯尾: それくらいしか、なんか、出来ることがない・・
佐橋: でもぉ、ね。あのー。山弦は二人組だって事もあってぇ、ちょっとそのぉ、
ま、飯尾さんと三人で、いっぱいいろんな作品を作ってきましたけれどぉ、
小倉: はい。
佐橋: 「行司」ではないって事だねぇ、ある
意味、ねぇ。
飯尾: あ、「行司」、ねぇ。
佐橋: 「行司」、相撲の行司とは、ちょっと違うんだねぇ・・・
小倉: あぁ、
佐橋: 確かに、二人が、こう、向かい合ってるとこに、いっつもそばにいる訳だけれどもぉ、
もうちょっと、なんてのかなぁ、ある意味、僕ら三人が、チームになってるという・・・
小倉: そうですねぇ。タッグ・チームですねぇ。これは。
飯尾: ありがたいっす。
佐橋: えー、という訳で、本日はですね、第一回・・じゃないなぁ、これ、
久しぶりの、番組復活としてという事ではあるんですが、
今回のゲスト、伊良皆誠さんと、飯尾、編集長に来て頂きました。
ありがとうございました。
小倉: ありがとうございました。
飯尾: ありがとうございます。
伊良皆: ありがとうございまっす!
(拍手)
(続く)
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