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『山弦・One More Music』2004.05.18 Part.4


佐橋: 佐橋佳幸さん
小倉: 小倉博和さん
飯尾: 飯尾芳史さん
伊良皆: 伊良皆誠さん



佐橋: 何が驚いたってね、あのー、石垣島を、こう、ドライブしてる訳じゃない。

伊良皆: はいはい。

佐橋: そうしたら、ちょっと、そのー・・トイレに行きましょうと。

伊良皆: はい。

佐橋: ちょっと・・もよおして。
    (ドライブインみたいな)そういう所に、じゃぁ、車を停め て、
    「あー、ここがトイレかぁ。」と思って、入っていこうとすると、
    その横に、『ハブに注意』

飯尾: (笑)

小倉: 駐車場の、立て看板に、『ハブに注意』

佐橋:            『ハブに注意』

飯尾: すごいっすねぇ。

佐橋: 普通に、あるんだもん。

小倉: この、コワイ象徴がですね、(曲の)一番最後 に、ながぁ〜いビブラスラップがあるんですね

飯尾: あれ、スゴイよね。(笑)


伊良皆: ホントに、象徴なんですか(笑)


佐橋: ビブラスラップって、ほら、こう、よく、時代劇の音楽とかで、
    「かぁぁぁぁぁぁ」         (↑水戸黄門の曲とか

伊良皆: あれが、長いんですか?

小倉: ちょっと、そこ、聴いてみますか?

佐橋: あれのねぇ、おっそろしくデカイやつをですね、

伊良皆: ほんとぉ・・・(オオウケ)

小倉: あの、またろうさんがですね。

伊良皆: やったんですか?

小倉: はい。・・(曲を聴きながら)いきますよぉ・・・


BGM : 『sanba de gumbo』(3'59''〜4'06")


・・・(声を殺しながらも、笑い声がもれる)・・・
伊良皆: (オオウケ)

小倉: んーー、長いですね。

佐橋: もう、息止まっちゃうくらい・・・

飯尾: 息、止まったねぇ、今。

BGM : 『Little Hope』

小倉: 僕ら、えーっと、ハブとガラガラヘビをですね、取り違えた・・・

佐橋:                            取り違えた・・・(笑)

伊良皆&飯尾: (大笑)

佐橋: いまひとつ、わかってないぞ、っと。(笑)

伊良皆: これ、「にょろにょろ」って、こう、下から、
    (巻き舌で)「にょろぉぉぉぉぉ・・・」って出てる感じですよね。(笑)

佐橋: そうですねぇ。

小倉: あ、(その表現)いいですねぇ。
 
佐橋: まぁ、ある意味、運良く、滞在中にハブに出会わなかったからねぇ。

小倉: うん。

伊良皆: そっか、ハブ、見れなかったんだけ、残念ですね。

小倉: いや、残念じゃないっすけど。(きっぱり

伊良皆: (笑)

佐橋: だから、こうしてここにいるっていう・・(笑)

佐橋: あの、あれね、パーカッションの三沢またろうさんが ですね、ものすごおっきい
    ビブラスラップ、持ってきて、

小倉: はい。

佐橋: で、飯尾さんが、録ってくれたんですけれど、
    こんな長い、間、のびる、楽器があったんだなと思うくらい長かったんだけれど、

飯尾: 使うことは絶対ありえないって、本人も言ってたもんね。(笑)

佐橋: そうそうそう。初めて使った、こんなのって。
    ただ、趣味で持ってただけの・・・

伊良皆: (笑)

小倉: そうですね。いつも使いたくて、持っては行くんですが、
    なんか、試すとみんな、「これは長いな」って


佐橋: 使い道、ないなって

伊良皆: (笑)

小倉: 今回、ぴったりハマりましたけれど。それでも・・

飯尾: 入れてみたらね、ちょっと、足んなかったんだよね。

佐橋: 足んなかったんだよね・・

伊良皆: (大笑い)

佐橋: 要するに、僕らが望んでいた、とてつもない長さではあったんだけれど、
    ほぉ〜んのね、ちょっとだけ、

飯尾: 惜しかったんだよね。

佐橋: ほんの、ちょっとだけ延びれば・・

小倉: ほんのちょっと・・・・0.5秒くらい、足んなかったんだよね。

佐橋: そうですよねぇ。

小倉: 何度やっても、到達しなかったんだ

佐橋: そうそうそう。

飯尾: 延ばしたねぇ・・・

佐橋: でねぇ、飯尾さんに頼んでぇ、「これって、延ばすこと、出来るんですかねぇ。」って言ったら、
    飯尾さんが、「ちょっと待ってて」って言って。
    そういった、編集を施してくれて。

小倉: あれは、どういう・・・名前が付いてんですか、「延ばす」というのは。

飯尾: あれは、「タイムストレッチ」っていう

小倉: 「タイムストレッチ」

佐橋: ・・という技をですね、使ってですね。

小倉: なんかですね、体に良さそうですね。

伊良皆: ははは・・・(笑)

飯尾: なんか、ドラえもんの道具みたいな。。。(笑)

佐橋: あ、「ドラえもんの道具」みたいな・・・そそそそそ。(笑)

飯尾: (ドラえもんの声色でタイムストレッチ!

佐橋: はぁいぃ・・・・(笑)

小倉: こういう人でございます。飯尾さんっていう人の、人柄が・・(笑)

佐橋: (笑)



小倉: えー、僕らは、つまんで、延ばすっていう・・・

飯尾: うん。「つまんで、のばす」

小倉: 「ちょっと、つまんでください」っていうような。

佐橋: えっと、ちょっ・・(言いかけたけどやめる

小倉: 今回、そういう意味ではですね、ちょっと、バーチャルな、こともねぇ。

佐橋: そうですよ。

小倉: まぁ、ちょっと、ワイヤーアクションですね。

飯尾: (笑)(何か、意味ありげな笑い

    

佐橋: あのー、飯尾さんのね、レコーディングの、まぁ、やり方っていうのが、
    まぁ、そういった訳で、非常に現代的な、最新の、録音システムでやってる訳なんですけれども、
    「もしかして、こんな事、出来るのかなぁ・・」っていうような事をですね、
    いっぱい出来るような時代じゃないですか、まぁ、そういうものが進歩してくると。
    でもぉ、ちょっと、人と、違う発想が、を、持ってっていうかですねぇ、
    あのー、やっぱ、非常に、音楽的なんだよね。

小倉: そうですね。

佐橋: で、ずーっとあのー、今、そこで起こっている、たとえば、今の、
    「かぁぁぁぁ〜(ビブラの擬音)」がもうちょっと延びれ ば、
    この曲の豊かさが増すんだけれども、みたいなな事を、よぉぉ〜く、いつもですね、きいててくれて。

小倉: そうなんですよ。それで、僕らに、何も言わないで、延ばしたりしますんでですね。

飯尾: (失笑)
佐橋: (オオウケ)

小倉: 「ウレシハズカシ」っていうような、ね。多いですけれど。

佐橋: もう、言わなくても、やってる、と。(笑)

小倉: これ、でも、大事ですよ。

飯尾: よけいな事まで、ねぇ・・・

佐橋: 大事ですよぉ。

小倉: 言ってもやんないヤツが多い中。

佐橋: そう、昨今ですねぇ・・

飯尾&伊良皆: (笑)

佐橋: 先読み、先読み、だからね。(笑)

小倉: ほぉ〜んと、助かってますけれども。

佐橋: 助かってます。
    
小倉: 「ウレシハズカシ飯尾さん」なんですけれども。

佐橋: そそそそそ。(笑) で、要するに、ずぅぅぅ〜っと・・

小倉: だから、ずーっとね、

佐橋: そそ。パンツん中、見られてるようなもんだか ら、飯尾さんには

小倉: そうなんですか?

佐橋: わかんないけど。(笑)


BGM: 『go.go.jp』

小倉: セッションのね、行方みたいなものをですね、いつも僕ら二人とですね、
    おんなじ目線で見てくれてるっていうね

飯尾: うう〜ん・・・・(何か言おうと考えている様子

小倉: まぁ・・「あれ?あの、弾いた僕のフレーズと、ちょっと、変わってんじゃない?」っていう事も、

佐橋: (大笑い)(何か、レコーディング時に事件があった模様
    「そう言えば」・・・みたいな、ね。(笑)

小倉: あったり、するかもしんないですねぇ・・・(笑)

佐橋: 「あ、これはねぇ、一回、前に弾いた時のヤツがスゴク良かったんでぇ、」

小倉: 「そこの、三拍目の、ウラだけ、貼っといた。」みたいな。

佐橋: そそ。「そこだけ、戻しといた。」とかいう・・・

小倉: そうそうそうそう・・・

佐橋: どこにそんな、カンガルーのねぇ、お腹みたいな、いろんな、ポケットがあるんですよ、飯尾さんには。

小倉: ああいうのって、やっぱ、あれですか、あのー、
    「これ良かった」っていうテイクっていうのは、大体、頭の中に、

飯尾: うん、やっぱねぇ、勝負なんだよね。 オレとしては。

小倉&佐橋: あぁ・・・・

飯尾: なんか、やっぱり、僕らが、学生時代にバンドとかやっててね、レコード聴いてぇ、
    で、「スゴイなぁ〜、この人たち」って思ってた人たちなのね、やっぱ、山弦の二人って。

佐橋: えっ?今・・・

飯尾: やっぱり、今の時代におきかえると。

佐橋: あ、「おきかえると」ね。俺、そぉんな歳じゃないけどって思っちゃった・・・(笑)
    ああ、すいません。(笑)

飯尾: だから、やっぱ、そういう人達と、一緒に仕事が出来ることが、スゴイ、大変な ことだから
    そこに、遅れてはなるまい、と、思うから、勝負」 してる訳よ、いつも

佐橋: ああ・・・なるほどぉ・・・

小倉: とにかく、集中してるって事ですね。

飯尾: だから、ずーーーっとね、真剣にね、聴いて、ギターソロとか録ってる時でもねぇ、
    ちゃんと、一回弾いたギターソロも、一回で覚えよう、とかね。

小倉: あぁ・・・・・なるほどねぇ。

飯尾: そうするとぉ、そん時の、良かったテイクの、その場所が、
    すごく良かったっていうのは、全部、覚えるみたい。

小倉: あぁ・・・

飯尾: それくらいしか、なんか、出来ることがない・・

佐橋: でもぉ、ね。あのー。山弦は二人組だって事もあってぇ、ちょっとそのぉ、
    ま、飯尾さんと三人で、いっぱいいろんな作品を作ってきましたけれどぉ、

小倉: はい。

佐橋: 「行司」ではないって事だねぇ、ある 意味、ねぇ。

飯尾: あ、「行司」、ねぇ。

佐橋: 「行司」、相撲の行司とは、ちょっと違うんだねぇ・・・

小倉: あぁ、

佐橋: 確かに、二人が、こう、向かい合ってるとこに、いっつもそばにいる訳だけれどもぉ、
    もうちょっと、なんてのかなぁ、ある意味、僕ら三人が、チームになってるという・・・

小倉: そうですねぇ。タッグ・チームですねぇ。これは。

飯尾: ありがたいっす。


佐橋: えー、という訳で、本日はですね、第一回・・じゃないなぁ、これ、
    久しぶりの、番組復活としてという事ではあるんですが、
    今回のゲスト、伊良皆誠さんと、飯尾、編集長に来て頂きました。
    ありがとうございました。

小倉: ありがとうございました。

飯尾: ありがとうございます。

伊良皆: ありがとうございまっす!


(拍手)


(続く)



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