粗利益とは(あらりえきとは)

粗利益(売上総利益)の意味、粗利益の計算式、粗利益の考え方、について解説しています。

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粗利益の意味

 粗利益とは、売上高から売上原価を差し引いて算出した、大まかな利益のことです。
 粗利益は売上総利益とも呼ばれ、決算書財務諸表における損益計算書の項目の一つです。

粗利益の計算式

 粗利益は次の計算式で算出します。

  • 粗利益 = 売上高 - 売上原価

 売上原価は、期首在庫と仕入にかかった費用との合計から、期末に売れずに残っている在庫の額を差し引いた金額です。

粗利益の考え方

 粗利益は、販売に関わる経費を含んでいるので、当該企業の本業の正確な利益ではありませんが、儲けの大きさを表す一応の目安となるものです。
 当該企業の本業の正確な利益を表すには、粗利益(売上総利益)から、販売費及び一般管理費を差し引いて、営業利益を算出します。

粗利益、粗利、売上総利益、マージン

 粗利益(あらりえき)は、別の呼び方で、粗利(あらり)、売上総利益、マージン(margin)などと呼ばれます。一般的な会話では、売上総利益よりも粗利の方がよく使われるように思います。
 私がSEとして勤務していた頃、ハードウェアやソフトウェア、SEの作業費などの、情報システム提案の見積をする際に、上司である課長から「粗利は幾らになるんだ?」という質問をよく受けた記憶があります。