Interview



木曽の鼓動 は とまらない。



〜フェスをつくるということ

      と 企画をするということ〜




5 ) チームを組むときのコツ(その2)

      〜みんながヒトツになるには?〜




――あれだけの大勢のスタッフがいると、意見が別れることもあったんじゃないですか?




ええ、ありましたね。



――山下公園企画の参加者は総勢20名ほどだったんですが、それでも意見のすり合わせをするのは大変でした。



やりたい方向のベクトルあわせをしておくことは大事ですね。

ただ、いきなりキッチリと意見をそろえようとするのはキケンです。かならず意見は食い違うので……。ある程度は担当者に一任しないと、先に進まないと思います。



――はい、わかります。



ただ、そうしたワンマンな進め方をしていると「これだけ苦労をしたのに、自分の意見は通らないのか」といった不満が出てきてしまいます。



――自分のやりたいことが出来ないと、ボランティアをする気もなくなっちゃいますよね。



ええ。でも、もしイベント自体が魅力的なものでありさえすれば、個人のこだわりを捨ててでも全体のために尽くしてくれるようになるんですね。



――なるほど。



だから最初は反対があったとしても めげずにイベントを続けて、“イベント自体に魅力をたくわえていく”ということが大事なのではないかと思います。お客さんが増えてきて、反響があったりすると、やっぱりうれしいんですよ。



――はーっ(感嘆)。……なるほどですね。
サルでも開けるロックフェス講座」で、「単年で終わらせず、続けることが大事」とおっしゃってた意味が、やっとわかりました。




さっきの役割分担の話(=第4回参照)についても、イベントが成長しさえすれば、メンドウに思われがちな会計とかも重要なポジションに見えてくるんですよね。



――確かに。極端ですけど「フジロックの会計をやる!」なんていったら、カッコイイですもんね。「固定費はだいぶ回収できたから、今年のヘッドライナーには○○万まで使えるヨ。」なんて言ってみたり(笑)。





――つづきます!




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