Interview



木曽の鼓動 は とまらない。



〜フェスをつくるということ

      と 企画をするということ〜




6 ) 主催者むきの性格




――上村さんは「ぐるぐる回る」など、ほかのフェスの主催者の方ともお知りあいですよね。主催者に共通するもの、たとえば向いてる性格みたいなものってありますか?




それはもう、いろんな人がいますね。
ぼくみたいに、アクセル全開で突き進んでいくタイプもいれば、いろいろ細かく決めないと動けない人もいますし。



――コト細かに決めたいという気持ちは、わかる気がします。



細かいところを気にしだすとキリがないんですけどね。
もちろん安全面を含めた重要事項については用意周到に準備はしておくんですが。

それ以外のコトは“起こってから柔軟に対応する”ぐらいでないと、かならずキャパ・オーバーになってしまいます。



――ぼくは、2ヶ月まえから本番の天気を心配していました(笑)。ドンと構える性格でないと難しいんですかね……。



いや、主催者はいろいろと気になるものですよ。だから、ぼくは“気にしないようにする努力”をしていました。



――あえて準備はしすぎずに、アドリブで対応するクセをつける必要があるということですね。

山下公園の企画では本番の4ヶ月も前から動き始めたんですが、準備期間が長すぎると どうも手を広げすぎてしまうトコロがあって……。

結果として参加者にも負担をかけてしまことにもなるので、“準備をしすぎること”は良くないコトなんだと知りました。




適度な準備期間を意識するというのは、必要かもしれないですね。

いずれにせよ、企画者やチームにはそれぞれのカラーがあるので、必ず「こうしなさい」というルールはないと思います。


今年の「ぐるぐる回る」は北原さんという方が代表をしたんですけど「前任と同じことはできなくてもいいので、自分なりのやり方でやってください」というアドバイスはしました。



――他の人と同じことをできなくてもいい……。
ホントそうですよね。
“その人だからこそ、できるスタイル”というものが、必ずありますから。






――つづきます!




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