Interview



木曽の鼓動 は とまらない。



〜フェスをつくるということ

      と 企画をするということ〜




7 ) 優先すべきことは、なに?



――企画を進めるにあたって、スケジュールの管理はどうされていたんですか?




2年目以降であれば昨年のスケジュールがわかっているので、時間配分がしやすいんですけど、初年度だとそうはいきませんよね。

僕らも最初は何から手をつけていいのかわからなかったので、まずは「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」を全部洗い出すようにしました。



――なるほど。思いつくままに洗い出すことで“やるべきコトの棚おろし”をするんですね。



そうです。棚おろしが出来たら、次にそれぞれの案件を下図のような表に落とし込んでいきます。

緊急度と重要度といった2つの軸で分類するんですね。










――こういう表、何かのビジネス本でみたことあります。「シゴトの優先順位はどのようにきめるか」みたいな特集で。
でも、いまいち要点がわからなかったんですよね……。




ではためしに、この図の中で“いちばん最初にとりかかるべき”なのは【A】〜【D】のどれだと思いますか?



――それは、やっぱり「重要かつ、緊急」である、【C】じゃないんですか?



そうですね、【C】ももちろん重要なんですが、
企画全体のことを考えた場合には「重要だが、緊急ではない」という【D】に早いうちから着手しておかないといけないんです。



――うーん。……なんででしょう?



【D】(=重要だが、緊急ではない)には、「会場の確保」や「消防・警察の許可」など“スタートの時点では無くても動くことはできる”ような案件が入ります。
たとえば会場が決まっていなくても企画の打ち合わせくらいなら出来ますよね。



――はい。




でも、こういった“緊急ではない案件”を放置しておくと、足場がかたまらないことになりますから、あとあと運用効率がすごく下がってしまうんです。最悪の場合は、企画自体が実施できなくなってしまうことも。



――緊急ではない案件というのは、ともすれば「地味で目立たない下準備」になりがちなトコロがありますよね。でも、そこをやっておかないと、あとでボディーブローのように効いてくる……。



そんな感じです。逆に足場を早めにかためれば、そこから先へ進めるにあたっての安心感が得られます。他の作業にも手をつけやすくなりますよね。



――たしかに、緊急な案件にパっと飛びついてばかりだと、すごく効率が悪くなることってありますよね。シゴトの場面においては、“溜まった資料”の整理なんてのも、【C】に入るのかもしれませんね(※1)

(※1)検索してみたら TVチャンピオンの収納王・芝谷浩さんも同じようなコトを仰っておられました。





――つづきます!



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