Interview



木曽の鼓動 は とまらない。



〜フェスをつくるということ

      と 企画をするということ〜




8 ) キーマンをおさえる 

         〜ブッキングのフシギ〜



――フェスのカラーをきめる大きな要素として「どんなアーティストが参加するのか」というのがあると思います。




はい。



――木曽鼓動ではどのようにしてアーティストのブッキングをしていったのですか?
立ち上げた当初は無名なフェスだったと思うのですが、そんな中、どのように出演者を口説いていったのでしょう?




まず、アーティスト側の立場で考えてみましたね。
魅力的で人気のあるフェスであれば出演することによってたくさんのお客さんの目に触れますし、あとは箔がつくという部分もあるので積極的に出演してくれると思うんです。



――ええ。それは、当然にあるでしょうね。



また、フェス自体が無名だったとしても、出演者のラインナップが魅力的であれば、他のミュージシャンもそれに惹かれるようにして参加して頂けることもあるんです。



――なるほど。ギャラがすべてではないんですね。



ええ。

大御所の方の中には、フェスのコンセプトや熱意を伝えれば、意を汲んで出演してくださる方もおられます。ヘンなはなし、大御所ほど「お金じゃない」って部分もあるんです。



――そうなんですか……。



なので、ヘッドライナーを早めに決めるのはすごく大事ですね。ヘッドライナーを決められれば、他のアーティストもブッキングに応えやすくなりますから。



――キーマンをおさえる、みたいな感じですね。
たしかにフェスの一年目って、箔がついてない状態ですから、そのイベント自体になにか特徴的な、出演者の興味をひけるような仕掛け
がほしいところですよね。

(※1)たとえば、googleのCMみたいなプロジェクター遊びを全面に押し出すとか……。



ええ。



――そういった意味で、木曽鼓動は「キャンプ場の居心地がバツグンにいい」という特徴がありますよね。数あるフェスのなかでも“アウトドアを楽しむウェイト”が大きいという点は、とても個性的だと思いました。



ありがとうございます。



――たまたまズクナシがとなりにテントを張っておられたんですけど、談笑しながらスゴク楽しそうに談笑しながら ご飯をたべておられました(笑)。



楽しんで頂けたようで、嬉しいですね(笑)。





――つづきます!



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