午前中せっせと荷物を詰めた。相棒の本を詰めた箱はたいそう重たかった。 いつものお気に入りの Culver City の郵便局に、ウンウンいいながら持っていったら 窓口がしまっていた。え?土曜の午前中まで営業してるはずなのに。そうでした、 それは、LAの郵便局の話。Culver City は別の市でした。ドアにある営業時間を ながめていたら、通りがかった上品な御婦人が「MOTOR Ave.の郵便局は開いている」 と声をかけてくれた。地図を持っていなかったので、家に取りに帰ったが、見てみると Culver City とVENICE Blvd をはさんだすぐ近くにあった。 MOTOR Ave.の郵便局は大きさこそ、Culver Cityと同じくらいだったが、窓口は 5つもあった。並んで待っている人も多かった。前に並んでいる婦人が日本語で、 話しかけてくれた。日本からLAに来て、5年になるが、英語が上手にならず、 日本から送ったはずなのに届かない郵便なども問い合わせできずに、そのまま 届かなかったそうだ。なにもしなくてもちゃんと届く日本の郵便事情がとても 懐かしそうだった。このMOTOR Ave.の郵便局も親切だった。昨日教えてもらった M−Bagをいうと、その手続きをちゃんとしてくれた。 みよこさんの家には仏壇がある。きよこさんやみよこさんのお母様が祭ってある。
お供えのお花と果物を買って、お供えした。荷物もまとめてある。明日はすぐ
出発できるように用意はしておいた。 夕方、きよこさんが食事につれて行ってくださった。きよこさんの実のお姉さんが
NORTH HOLLYWOOD に居られると言うので、お迎えに行く。農業をしてらしたと言う
お姉さんの家は、FREE WAY を降りてさびしい道からさらに行き止まりの一番奥の
大きな大きな敷地の中に建つ大きな家だった。そこに一人で、室内犬一匹と
外に2匹の犬と十数匹の猫たちと暮しておられた。その他はウサギが道や畑で
遊んでいる。のどかだが、夜ともなれば、真っ暗だった。
LAは治安がよくないとガイドブックに書かれているが、どれにも家の中は
安心とも書いてあった。旅行者に家はないので、本当なら、神経質にも
なろうが、家をお借りしたおかげで、その『安心』を与えていただいた。
本当に一番大切なものを私たちに無償で、与えてくださった。
言葉で言い尽くせぬ気持ちだが、その少しでも上手に伝えることなく
お別れを告げることになった。
明日きよこさんは朝からゲートボールにサクラメントに行かれるそうなので、
今夜が本当に最後になる。
お別れの時にきよこさんは優しく抱いてくださった。 ☆一言アドバイス☆アメリカの郵便 |
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