同窓会だより 24号

 
 

母校の近況

九品仏小学校の算数          

       H22年度 算数少人数担当 川村 めぐみ

 

 九品仏小学校の算数は、全学年、担任と少人数担当の二人で指導しています。学習形態はTT(ティームティーチング)、又は学級を2分割で、単元毎に児童の実態や学習内容の特性を考えて形態を決めています。学級を2分割する時は、事前にレディネステスト(既習内容の定着度を測るもの)を行い、自分に合ったコースを自分で選択するという方法を採っています。

 少人数で授業を進めることで、一人一人に目が届き、きめ細かい指導ができます。また、算数が苦手な子どもたちにとっても、分からないことをすぐに質問できたり、発言の回数が増えたりと、算数への苦手意識が薄らいでいると感じています。

 平成23年度は教科書も変わり内容も増えますが、これまで通り子どもたち一人一人に応じたきめ細かな指導で、算数の授業を進めていきたいと思います。

卒業式・入学式のご報告

第58期1組卒業生担任

                   星野 美子

 平成23年3月、九品仏小学校を巣立っていった41名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 この2年間、いろいろなことがありましたね。楽しいことや嬉しいこともあれば、つらく苦しいこともあったと思います。けれども、つらく苦しいことを経験することは必要なことです。なぜなら乗り越え方次第で人を大きく成長させるからです。

 クラスで何か問題が起きた時、よく全員で話し合いましたね。

 5年生の始めの頃の皆さんは、自分の言いたいことを言うことに一生懸命でした。友達が考えを述べている時も次に自分が何を言おうか考えている様子で、あまりじっくり聞いているようには見えませんでした。教室内は活発に意見が飛び交っていましたが、自分の思いを訴えるのに精一杯といった様子でした。そんな姿をほほえましく思いながらも「まだ幼いんだな。」と実感したことを覚えています。

 でも5年生の3学期に入った頃から「何だか大人になってきたな。」と思うようになりました。当時の皆さんは、6年生に気持ち良く卒業してもらうために心を込めて様々な活動に取り組んでいました。

 6年生を送る会の出し物は「大きなかぶの劇」と「川柳」でした。お笑いを取り入れた「大きなかぶの劇」の練習はとっても楽しかったです。笑いながらも真剣で一生懸命な皆さんが益々大好きになりました。「川柳」は「大丈夫 任せてください 九品仏」という言葉でしたが、私は心から「君達なら大丈夫!」と思いました。

 6年生へのプレゼントはカレンダー付きのメッセージカードでした。6年生が喜ぶようにと空いているところに心を込めて絵を描いたり、カードの糊がはがれているところを丁寧に貼ったりしている皆さんを見て「ハートのある5年生だ!」と誇りに思いました。

 その頃からはクラスでの話し合いの時も、皆さんが友達の意見をじっくり聞いているのがよく分かりました。「ハイ!」「ハイ!」と盛んに手を挙げることは少なくなったけれど、皆さんの目を見れば「相手の立場になって考えようとしているな。」ということが分かりました。

 この2年間、私が担任として一番嬉しかったことは、いろいろあっても芯の部分で皆さんへの信頼が揺らぐことがなかったことです。それは私が本音をぶつけた時に、いつも皆さんが誠実に真剣に受け止めてくれていたからだと思います。支えているつもりが、支えられていたんだなあとしみじみ思います。ありがとうございました。

 これから皆さんは、それぞれの道に進んでいきます。でも九品仏小学校で一緒に学んだことは永遠に変わりません。何かあったときにはいつでも助け合う仲間であってほしいと思います。



 

 

2011年4月から37名の新入生を迎えました。

今年も元気いっぱい!九品仏っ子!