パート5の岡倉家V(2001年4月〜6月放送分)
この時期のポイントは、愛とMr.棒読みの恋愛問題、葉子と久光の婚約&破局、英作の緊急救命センターへの転職など。

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第26回(2001年4月12日放送)
英作に本間病院を継がせるつもりの常子を説得してもらおうと、長子が神林を「おかくら」へ連れて来る。病院は若い世代に任せて、もっと自分の時間を作るべきだという神林に、うなづく常子。常子は身の丈に合った仕事だけして、後は由紀夫婦に任せることを決意する。しかし、相変わらず神林のことが気に入らない英作は不満気である。一方、住み込みで働ける水道工事屋を探していた隆だが、どこへ行っても身元引受人がいなければ無理と断られてしまい、眞に相談。眞と隆は大吉のもとへ。タキの助言もあり、大吉は常連客の設備会社の人に隆のことを頼むことに。「幸楽」ではサチが正式に従業員に。戸惑う眞。そして、都立高校の入学式の日。隆は家を出て、「おかくら」へやって来た。

目的のためなら手段を選ばず。
常子説得のために神林を「おかくら」へ連れて来た長子。常子と神林のヨリを戻して、常子に本間病院への執着を無くさせる作戦だ。この作戦は成功して、常子は本間病院を由紀夫婦に任せることになった。それにしても以前、常子が神林と再婚すると宣言したとき、常子のことを“色ボケババァ”呼ばわりしていた長子。それなのに、また2人をくっつけて今の暮らしを守ろうとするなんて。大阪に帰る予定だった常子は、その日は帰らず朝まで神林とホテルで語り合う。常子が帰らないと心配した由紀の電話にも、「作戦成功!」と笑う長子。さらに大吉まで「イ〜ヒッヒッヒ!」と笑う始末。でもこれで常子は神林に会うために、以前にも増して東京へ来ることになる。当然「おかくら」へも足を運ぶことが多くなるだろう。長子への干渉もそれだけ増えることに、長子は気付いていないのか。

眞と隆の差。
どうしても水道工事人になりたいという隆の気持ちを本物だと感じた眞は、隆を大吉のところへ連れて行く。なぜ水道工事人になりたいのかという長子の問いに、眞は「人間の暮らしにとっても社会にとっても、水っていうのは一番大事なものだから、水に関わる仕事をしたいって。」ともっともらしい理由を話す。ホントか〜?そんな理由、隆の口から聞いたことないと思っていたら、隆が文子のマンションで起きた水漏れ事故のことを話して「そのとき水道工事の人が来て、あっという間に直してくれて。大したもんだって感動しました。俺も水道工事人になろうって!」といつも以上にアゴをしゃくれさせて理由を話した。大吉の心を動かそうと、水道工事屋を単なる肉体労働ではなく、“水”という貴重な資源に関わる大切な仕事であると説明する眞。一方、水道工事の仕事をみて「わぁ〜スゴイなぁ〜」と思ったからという隆。眞と隆の差はこんなところにも表われている。でも隆の理由の方が15歳らしいと思うけど。眞が話す理由は大人っぽい、というよりオヤジっぽいんだよねぇ。

でも大丈夫なのか。
それにしても大吉たちは、邦子に相談もなく勝手に設備会社の就職を隆に世話していいのか。いくら邦子が、隆が水道工事人になるのに反対してるからって、何の相談もなく決めてしまうなんて。まして邦子である。隆の就職を知ったらどんな大騒動になるか。大吉も眞もタキも、隆の決意は本物だと思っているが怪しいものである。以前「俺が幸楽の後継ぎになる!」なんて言って、「幸楽」を手伝ったことがある隆だが、あの時は確か3日ももたなかったはず。長子のセリフじゃないが、一年いや一ヶ月、いや一週間ももつか疑問。タキは「それでもいいじゃないですか」なんて言ってるが、隆を紹介された設備会社の方は、簡単に辞められたらいい迷惑であろう。世話した大吉の面目も丸つぶれである。それが、どれだけ「おかくら」の名前にキズをつけるかくらい、タキにも分かりそうなものだが。

勉ちゃんのアイデア。
「おかくら」にご飯を運んで来た良。勉ちゃんは「野田さんとこのご飯で作るむすびが評判良くて。」と良に報告。でも勉ちゃんの本心は「“むすび”という僕のアイデアが当たったんや。むすびを握っているのも僕やし。親方は手が震えて飯を握ることもおぼつかないよって。やっぱり今のおかくらは、この勉様がいなくてはやっていかれへんのや!」といったところだろう。良は「勉ちゃんが他の店にない具を考えて作ってるから。勉ちゃんのアイデアの勝利です!」なんて、勉ちゃんの功績を称えちゃう始末。でも他の店にない具って何だろう。コンビニのおむすびを始めとして、たいていの食材はおむすびの具になっているとは思うのだが。

城代にはあんなに怒り狂ってたのに。
愛のボーイフレンド・城代にはあんなに怒り狂っていた勇。それなのにサチには笑顔で接している。男親というのは、息子の恋人より娘の恋人の方に敏感だということだろうか。もちろんサチが眞のガールフレンドになると決まった訳ではないが...。

聖子登場せず。
今週は、健治、聖子、周平、たっちゃんら、弁当部門は登場しませんでした。橋田先生の巧妙な「渡鬼」リストラ作戦は好調な滑り出しを見せているようです...。

字幕?
大吉が虚ろな目をして呆然と立っているオープング。画面右上に「字幕」という文字が。耳の不自由な人のために文字放送で字幕をつけるということだろう。でも橋田先生の長セリフである。字幕を追うだけでも、相当目が疲れそう。きっと役者の演技なんて見る余裕はないのではないか。「山田雅人セリフ集」の更新には役に立ちそうだが。

(おまけ)今日の視聴率
関東:22.6% 関西:22.0% (ビデオリサーチ調べ)

第27回(2001年4月19日放送)
隆が都立高校の入学式を欠席したことを知った邦子。眞が隆に何かを焚き付けたに違いないと思い「幸楽」に怒鳴り込んでくる。眞から事情を聞いた大吉は、隆と隆の勤め先である北原設備工業の社長・北原(磯部勉)を連れて「幸楽」へやって来る。隆の固い決意を聞いた邦子は、高校へは取りあえず休学届を出すが絶対連れ戻すと。隆の勤め先を大吉が世話したことから、五月はキミや邦子から散々責められる。一方、勤務医の仕事や大吉に気を使う生活に疲れていた英作は、半ば大阪へ帰る決意をしていた。しかし、由紀・伸彦夫婦と一緒に上京した常子は長子や英作に、病院は由紀夫婦に任せて、自分は仕事はほどほどにして余った時間で人生を楽しむと話す。神林に説得されての常子の決意だったが、常子と神林の仲を良く思わない英作は不満気であった。

リストラ作戦失敗?
先週、順調な滑り出しを見せていた“健治、周平、聖子、たっちゃん”リストラ作戦。しかし周平は、今まで店を手伝っていた眞は新学期が始まるのだから、自分が再び夜の調理場を手伝うと申し出た。健治も負けじと、弁当で調理場を使わせてもらっているのだから、せめて夜の店の忙しい時くらいは手伝いたいと願い出た。さらに弁当のセールスに行っていた聖子まで、アタシにはセールスなんて向いていない、頭下げるの飽きちゃったなんて、訳の分からない理由で「幸楽」に戻ってくる始末。橋田先生によるリストラ作戦は失敗かと思われたが、一人戻ってない人物が...。そう“たっちゃん”である。もしかして、橋田先生は最初からたっちゃん一人を切るつもりだったのかもしれない。それをカモフラージュするために、一度弁当部門全員を切ったように見せて、たっちゃん以外をまた元に戻す。まさに鬼の中の鬼、スガコ!パート1からのレギュラーであったたっちゃんが、こんな形でリストラされてしまうなんて。でもこの10年間、セリフはほとんどなく調理場の仕事をやってたのだから、本当に料理人として独立できたりして。

橋田先生の本音。
健治の「新しい人を入れるなんて、そんなこと仰らないで下さい!」という言葉に、勇は「新しい人を入れるたって、ズブの素人じゃ使いものにならないし...」と。橋田先生的には、「21世紀の裕次郎って、新しい人を渡鬼ワールドに入れるつもりだったけど、あのボー読みセリフの素人演技じゃ使いものにならないしねぇ...」といったところだろうか。

邦子は入学式に出席しなかったの?
「幸楽」に怒鳴り込んできた邦子。入学式で隆を見たなんてウソをついたと眞を散々責めた。でも邦子は入学式に出席しなかったのだろうか。あの教育ママの邦子である。息子の晴れ舞台を見に来ないなんて、不自然だと思うのだが...。

父親の責任は娘の責任。
隆の件について、五月はな〜んにも知らなかった。それなのに大吉が一枚噛んでいたことを知ったキミと邦子は散々五月を責めた。キミは「岡倉とは縁を切る!父親のしたことにはね、娘にも責任があるの!」と大激怒。父親の責任は娘の責任って、ちょっとムチャクチャ過ぎないか?逆なら分かるが。もし隆の水道工事人になりたいというきっかけが、文子のマンションの水漏れ事故だと知ったら、「妹のマンションの水漏れ事故の責任はね、姉にも責任があるの!」とか言い出しかねないだろう。

単なるマザコン?英作の憂鬱。
半ば大阪の本間病院へ帰るつもりの英作。今の生活に不満があるらしい。働いている大学病院は「序列も厳しい。派閥だってある。自分の自由にならないことだって多いんだ。」と勤務医としての生活に不満を漏らし、「おかくら」での生活も「家でのびのびしたいと思ったって、店やってたらこの部屋から出ることもできやしない。」と愚痴をコボす。でもそんなこと、何年も前から分かっていたこと。前に常子が英作を大阪へ連れ戻そうと「おかくら」へやって来たとき、英作はきっぱり断っていたはず。なぜ、この時期にこんなことを言い出したのか。多分、神林の登場が関係しているのではないか。相当なマザコン男である英作。いろいろ理由をつけているが、単に常子と神林が仲良くしているのが、気に入らないだけなのだろう。

4ヶ月ぶりに勉ちゃんのセリフなし。
よって“他の店にはないおむすびの具”が何か、今週も分からず。

(おまけ)今日の視聴率
関東:23.5% 関西:23.7% (ビデオリサーチ調べ)

第28回(2001年4月26日放送)
設備会社でいきいきと明るく働く隆の姿を見て、ついに邦子は隆の選択を納得する。眞にも感謝して、隆に身の回りのものを届けるように頼む。「幸楽」に城代正則と父親・忠信(神田正輝)が訪れる。愛と城代の付き合いを反対する勇を説得するためだった。2人の人柄に五月は好感をもったが、勇は相変わらず大反対。愛は城代親子に失礼な態度をとった勇を許せず、これからも城代と付き合っていくと宣言する。「おかくら」では、葉子がついに久光と婚約。反対するタキは、これからも葉子を嫁としてではなく、岡倉姉妹の一員として付き合っていくと。大吉にも、たとえ葉子と久光が別れるようなことになっても、「おかくら」で働かせて欲しいと頼む。喜んで了解する大吉。常子と神林が北海道旅行の帰りに「おかくら」へ。神林と一緒に人生を楽しんでいる常子。一方、英作は今の暮らしに不満を抱えているようで元気がない。心配する大吉だったが、長子は英作の悩みはワガママだと取り合わない。そしてある夜、英作は無断外泊してしまうのだった。

ついに“田島”聖子に!
今週の出演者クレジットで、中島唱子の役名が“田島聖子”になっていた。城代の父親役である神田正輝に配慮してのことなのか。それとも神田が渡鬼に出演する条件だったのか。いずれにせよ、「なぜ聖子は田島周平と結婚したのに、“松田”姓のままなのか?」という渡鬼最大の謎は解けないままに、謎自体がなくなってしまった。なんか拍子抜け。(って、ほとんどドラマ本編に影響しない謎だったが...。)

おいおい親を頼りにするなあ〜!
勇説得のために、親子揃って現れた正則と父親・忠信。五月は2人の人柄に感心していたが、なんか変。結婚する訳でもないのに、2人の交際を認めて欲しいと父親がしゃしゃり出てくるなんて。正則も男だったら、親を頼りにせず、自分で勇を説得すべきではないか。その姿は、自分のボー読み演技に自信のない正則役の宮下に、同じ事務所の大先輩である神田が付き添っているようにも見えて、なんか情けない。五月に交際を認めてもらって、無邪気に喜ぶ正則は全然頼りないし。勇が反対する気持ちも分からないではない。

勇の本音。
あんなカツラ野郎の息子なんて、絶対に認めないぞ!髪は自然なのが一番なんだ。俺様のバーコード頭を見てみろってんだ!ハゲでも曝け出すくらいのことができなきゃ、男じゃないんだよ!アデランスなんて、クソくらえ!(この本音はフィクションです。なぜなら神田正輝がカ○ラであるという確認が取れていないからです。)

完璧過ぎる城代親子。
父親は外資系企業の重役。(勇も突っ込んでいたが、国家公務員ではなかった...。)息子はこの春、外資系銀行に就職。2人ともルックスは◎。母親が5年前に亡くなっていて、今は2人暮らし。愛が思わず、2人の為に掃除や料理をしてしまうほどの素晴らしい人柄。この絵に描いたような親子、あまりにも現実離れしてないか。完璧過ぎるんだよね。安物のミステリーではないが、こういう完璧な親子には裏の顔があったりする。勇の「愛に掃除や料理をさせて、お手伝いさん代わりにコキ使うつもりだ」という発言は、案外当たっていたりして。でも考えてみたら、橋田先生は“裏の顔”なんてヒネッた脚本は書きません。いつも直球ストレート。分かりやすさが基本だから、城代親子も良い人そのものなんでしょう...。

聖子の無謀な発言。
城代親子について。「愛ちゃんが降りるんだったら、アタシが代わりに尽くしてみたいなあ♪」無謀過ぎます。身のほどをわきまえて発言して欲しいです。周ちゃんの立場もないし。

今週のイライラ Part1。
長子の英作に関する発言って、なんかイライラする。自分のワガママを正論っぽく言ってるのがイヤ。英作が大吉に世話になっているような言い方をしていたが、パラサイトしているのは長子の方である。英作は婿なんだから、長子の方がもっと気を使ってあげなきゃ。と、先週の英作の態度についての感想と180度違う感想になってしまいました...。

今週のイライラ Part2。
べんちゃんの発言。「僕が作らしてもらってるおむすびかって、評判良くて、よう出てるんです。」って単なる自慢?それより具を明らかにしろ!他の店にはないというおむすびの具を!

(おまけ)今日の視聴率
関東:23.0% 関西:21.2% (ビデオリサーチ調べ)

第29回(2001年5月3日放送)
無断外泊した英作は、常子と神林に「おかくら」での暮らしについて相談していた。翌日、常子や神林と一緒に「おかくら」へ現れた英作は、大吉や長子に「おかくら」を出て、神林の家に世話になると告げる。涙ながらに自分のワガママを大吉に詫びる英作。英作と一緒に家を出ることを拒否する長子に、常子は大激怒。取りあえず英作だけ出て行くことに。「幸楽」では、愛と城代がデートできるように、眞、加津、サチが一芝居うつ。葉子が6月に結婚式を挙げることになり、大吉やタキに報告。そこへ愛と城代が現れる。葉子や長子に冷やかされながらも、大吉に城代を紹介する愛。しかし、帰宅した愛を待っていたのは勇のビンタだった。勇は愛がウソをついて城代に会っていたことを知り、怒り心頭だった。愛を責める勇だったが、逆に眞、加津らに、愛が可哀相と責められる。愛もこれからは正々堂々と城代と付き合うと宣言。なかなか子離れできない勇と愛に挟まれて、これからどうしていけばいいのか悩む五月だった。

アダルト・チルドレン夫婦、長子と英作。
今週も相変わらずの“アダルト・チルドレン”ぶりを見せつけてくれた長子・英作夫婦。英作は今ごろになって「本当は本間病院を継ぎたかった」などと言い出した。由紀夫婦が本間病院を継いだ今、それが無理と分かると今度は「おかくら」の家を出ると。しかも、「(常子に)マンションを買う費用を何とかしてもらえないかと思って...」と母親の常子にお金の工面をお願いする始末。30過ぎて、妻も娘もいて脳外科医という立派な仕事をもった男が、今の生活が窮屈だからと家を出るのに母親を頼るなんて、英作もだらしがなさ過ぎる。一方の長子だって、「私はここに残る。今、岡倉でここに残れるのは私一人なの。父を一人にして出ていく訳にはいかないのよ」と口では立派なことを言ってるが、結局は「おかくら」にいた方が、食事やヒナの世話をタキに任せて、自分は翻訳の仕事に集中できるから残りたいだけなのだ。体のいい理由にされた大吉はいい迷惑である。というより、大吉は長子も一緒に家から出すべきだったのではないか。今、それができるのは大吉だけだと思うのだが。

で、次の住まいは本郷・神林邸。
英作の次の住まいは神林の家。でも英作って、神林のことが気に入らないはずではなかったか。先々週、レストランで本間一家が顔を揃えたときも、神林の登場に英作は不愉快な顔をしていたではないか。大嫌いなはずの神林の世話になって、それでいいのか、英作。「おかくら」にいる以上に気分が悪くなるのではないか。しかし、これも常子と神林の作戦なのかも。だって、これで英作は神林に借りを作ったことになり、今後常子と神林の付き合いに何も言うことができなくなるのだから。神林も人の良さそうな顔して、なかなかやるもんである。

も、もしかして、これもリストラ?!
「おかくら」を出ることになった英作。考えてみれば「おかくら」が話のメインである以上、英作の登場シーンも少なくなることになる。これって橋田先生による英作のリストラなのか?何か橋田先生に失礼なことをしたのか、植草。たっちゃんのリストラに成功した橋田先生だが、次のターゲットが植草かもしれないなんて。いや、もしかしたらこれはジャニーズ側の意向なのかも。だって最近の橋田先生は石原軍団に入れあげていて、ジャニーズ事務所は面白くないはずだから。いずれにしても、たっちゃんや岸田敏志と違って、植草にとっては「渡鬼」をリストラされても、痛くも痒くもないだろうけど。

21世紀の裕次郎、第2関門へ。
泉ピン子や赤木春恵に続いて、いよいよ今週は「渡鬼」のゴッド・ファーザーこと藤岡琢也との顔合わせとなった21世紀の裕次郎。泉らが「渡鬼」レギュラーへの第1関門だとしたら、藤岡は第2関門である。先週の神田正輝のあまり上手くない演技に自信をもったのか、今週は少しだけ演技がマシになったような気がする。下手な演技に目が慣れてきただけかもしれないけど。でも、21世紀の裕次郎クン、相変わらず目が泳いでました。そんな21世紀の裕次郎に、藤岡が優しい笑顔で接していたのは意外。これは第2関門突破かも?!っていうか、第1関門は突破したのか、またこれからいくつ関門があるのかも分からないけど。

でも城代って、やっぱり変。
ではドラマの話に戻りましょう。愛に「どうしても岡倉さんに会いたい。岡倉さんの料理を食べてみたい」と自分が頼んだクセに、大吉に「予約もしないで伺って、大丈夫なんでしょうか?」という自己矛盾ぶりもさることながら、ヘラヘラと笑いながら「どういうオーダーの仕方をしていいか分かりません。よろしくお願いします」とのたまう城代に、背筋が寒くなったのは僕だけでしょうか。もっとシャキっとしろ、城代!

ついに現れた!怒れる「幸楽」の客!
なぜ「幸楽」の客は、目の前で騒々しいトラブルが起きても、黙って食事を続けているのか。幸楽の客には“喜怒哀楽”が無いのか。それはまさに触れてはいけない謎だったが、今週ついに「幸楽」に怒れる客が登場した。愛の件が気が気でない勇は、度々注文の聞き間違いをしていた。チャーハンとチャーシューメンを聞き間違えた勇は、注文した客に「ヨソの店へ行ってくれ」と商売人にあるまじき発言をした。これに客は「二度とこんな店に来ないからな!」と大激怒。そりゃあそうでしょう、散々待たされた揚句、ヨソへ行けだもん、怒るわなぁ。「渡鬼」パート5始まって以来、初の怒れる客を演じた“椎名泰三”の名前を覚えておこう。役名は単なる“幸楽の客”だったけど。

野次馬、聖子。
勇と愛のトラブルに「あの旦那の剣幕じゃあ、愛ちゃん、殴り殺されるかも知れませんね。いざとなったらアタシが止めますからね」とキミに嬉しそうに話す聖子。まるで野次馬根性マル出し。いや野次“豚”根性と言った方が正しいか。

知らぬはタキのみ。
葉子と久光の結婚に「まさか葉子さんの姑に、アタクシがなるなんて思ってもみませんでした」とタキ。でも視聴者は皆知ってたと思うよ。少なくとも僕は葉子と久光が初めて顔を合わしたときから予感はしてました。だってあまりに分かりやすい演技をしてたもん、葉子も久光も。

(おまけ)今日の視聴率
関東:22.5% 関西:20.5% (ビデオリサーチ調べ)

第30回(2001年5月10日放送)
愛は城代との交際を認めない勇を無視。英作と別居中の長子は大吉たちの心配をよそに仕事に精を出す。「おかくら」へ政子がやって来て、葉子にご祝儀を渡す。葉子の婚約を喜びながらも、どこか寂しそうな政子。隆と北原社長が「おかくら」へ。いきいきと頑張る隆に、ご褒美として好きなものを食えと言う北原。「幸楽」では英作がまた勇相手に酒を飲んでいた。お互いに愚痴をコボし合う勇と英作。英作を不憫に思った五月は、翌日「おかくら」へ。英作のことを気にかけない長子を叱る五月だったが、そこへハワイに住む大吉の姉・森山珠子(森光子)がやって来る。葉子の婚約相手である久光がどんな男か、結婚式の前に確かめるためだった。翌日、久光のマンションを訪ねた珠子、葉子、長子たち。しかし、そこへ先妻が引き取ったはずの久光の子供・邦光(高崎慶佑)と光(熊澤利哉)がやって来て...。

専業主婦になってもいい?
久光との婚約が決まってから、なにかと「おかくら」へ足を運ぶことが多くなった葉子。タキにご機嫌伺いをする為のようだ。頻繁に「おかくら」にやって来る葉子に“仕事は大丈夫か”と心配する大吉。しかし最近葉子は仕事をセーブしていて、専業主婦になってもいいとまで思っているらしい。岡倉家の姉妹の中で、キャリア・ウーマンの道をまっしぐらだった葉子にも、ついに心境の変化が訪れたのか。五月や長子が姑で苦労している姿を見て「結婚なんてまっぴら」と結婚を拒否してきた葉子が専業主婦になってもいいなんて。そんなに魅力的な男なのか、久光は。まあ、超マザコンの太郎や、いまだに本性がよく分からない(出演回数が少ないせい?)宗方よりはマシかも知れないけど。それとも姑がタキなら、姉や妹がしている苦労も経験しなくてすむとでも思っているのか。葉子は甘い。久光と結婚すれば、タキとの間に嫁姑問題が起こるのは必至。だって「渡鬼」が続く限り、岡倉家の姉妹に平穏が訪れることは絶対ないもん。

愚痴を競い合う酔っ払いたち。
またまた英作が勇に愚痴をコボしにやって来た。居候が辛くて「おかくら」を飛び出したが、結局神林の家でも居候には変わりない、と愚痴をコボす酔っ払い英作。しかし勇も負けてはいない。英作の「パンツ一丁で家の中を歩きたい!」という発言を捉えて、“自分も家の中をパンツ一丁で歩きたい”→“でも家には愛という娘がいて、そんなことはできない”→“愛も昔は親のすることには口答えしなかったのに、最近じゃあ男ができて...”と勇はまんまと自分の愚痴に変えてしまった。それからは英作は一方的に“愛にイケすかない恋人ができた”という勇の愚痴を聞かされることになる。愚痴をコボすつもりが、逆にコボされる羽目になった英作は余計にフラストレーションが溜まったのではないか。でもこの愚痴のコボし合いも、勇は愛の父親としてのプライドと日本一のラーメン屋としてのプライドを、英作は居候は止めて独立するという男としてのプライドを守るために頑張ろうということで、無事着地した。

ホントにプライドがあるのか、英作。
大嫌いな神林の家に居候するのは嫌だという英作。独立しなければ男としてのプライドが立たないらしい。でもその割には「どこか安いアパートはありませんかね。もう居候は疲れました」と五月に住まいの世話を頼んだりして。本当に男としてのプライドがあるのか。嫌なら五月に頼んだりせず、すぐにでも新居を見つけて神林の家を出ればいいのに。勇に愚痴をコボしている時間があったら、不動産屋へ行け!

でも実はあまり酔っ払っていない勇。
前回の英作との愚痴のコボし合いの時は、愛に恋人ができたことで相当飲んで酔っ払っていた勇。しかし今回は愛に恋人がいるという状況に少し慣れたのか、前回ほど荒れていない。勇があまり酔っ払っていないことは、勇の前髪が垂れていないことでも判断できます...。

外見の良さなんかにダマされたりしませんからね!
と勇は城代親子の外見の良さをひがんでる様子。勇が外見で人を判断しないことは、結婚相手に五月を選んだことで納得。

五月、ブチ切れる!
英作の愚痴を聞いて、長子と英作の夫婦仲を心配した五月が「おかくら」を訪れる。英作に冷たい長子に説教を始めた五月だったが、長子の“大きなお世話”という発言に「長子の一生の中で一番大事なことだと思うから、したくない余計なこともしてんじゃないの!」とブチ切れた。五月が怒るのはもっとも。長子と英作を心配して、忙しい店を抜け出して「おかくら」までやって来たのに、大きなお世話と言われたら腹も立つだろう。でも本当なら五月が長子にした説教は大吉がすべきなのに。やっぱり大吉が丸くなり過ぎている。というよりタキや勉ちゃんなど、長子の周りにいる人たちは長子に甘過ぎ。五月の説教は聞いていて、胸がスカっとした。

森光子特別出演。
突然「おかくら」へ現れた珠子こと森光子。そこへ偶然居合わせた五月こと泉ピン子。五月がわざわざ「おかくら」へやって来た理由が分かった。長子を心配して、というより主役であるピン子と特別出演の森光子が絡むシーンがないと、絵にならないからだろう。森光子が葉子関係のシーンでしか顔を見せないことが予想される以上、このシーン以外でピン子と森光子が絡むことは、ほとんどないと思われるから。

気になったこと、いろいろ。
@久光の茶髪。久光の外見も、ヒゲ→短髪→茶髪とこの半年の間で、目まぐるしく変わっている。「渡鬼」以外の仕事の影響か?
A森光子の服装。以前の珠子の服装はもっと派手だったような気がする。なんかパステル調の服って、珠子らしくない。
B森光子の演技。というより、セリフ回しに勢いがない。疲れている感じ。とうとう葉子を自分の養女にできなかった寂しさを表現しているのか。それともハワイから飛行機で8時間かけて、日本へやって来た疲れを表現しているのか。
C健治、聖子、たっちゃん、今週も出演ナシ。特に、たっちゃんは弁当部門が独立してから、一度も出演していない。ドラマ本編には全然影響がないけれど。
D勉ちゃんの“おむすび”発言。先週まで“おむすび”を“むすび”と言っていたのに、今週は“おむすび”になっていた(山田雅人セリフ集参照)。僕は“お”を付けないのは、板前用語かと思っていたが、どうやら違うようだ。

(おまけ)今日の視聴率
関東:24.9% 関西:22.9% (ビデオリサーチ調べ)

第31回(2001年5月17日放送)
別れたはずの子供たちと泣いて抱き合う久光の姿にショックを受けた葉子は、久光と別れる決意をする。大吉や珠子の前では気丈な葉子だったが、マンションに帰って独り号泣する。その夜、タキは大吉に店を辞めると告げる。子供たちを久光のマンションに行かせるように仕向けたのは、タキだった。しかし大吉や珠子、長子はタキの心情を察し、これで良かったのだ、タキは「おかくら」に無くてはならない人とタキを引き止める。葉子の破談を知った文子は葉子を心配して、長子とともに葉子のマンションを訪れる。葉子は2人に励まされて、何とか元気になる。一方「幸楽」では加津のクラス担任・鈴村高子(岡本茉利)が訪れる。鈴村は五月に、加津が授業中に居眠りをする、もう店を手伝わせるのは止めて欲しいと言う。その場に居合わせた加津は、鈴村に乱暴な口をきいて反抗し、五月に頬を叩かれる。五月は加津に、二度と店は手伝わせないと宣言する。そして「おかくら」では常子が、英作が3日も病院を休んで神林の家にも帰っていない、と怒鳴りこんで来た。

葉子、本当に破談?!
泣いて抱き合う久光と子供たちの姿を、目の前で見せられて大ショックの葉子。結局、結婚は取り止めに。でも大吉も言っていたが、葉子は久光に2人の子供がいることも知っていたし、もし子供たちを引き取ることになっても大丈夫だと言ってたはず。それなのに、こんなに簡単に破局を迎えるとは。しかも葉子と久光、当人同士が話し合うこともなく、葉子は速達で別れの手紙を出す始末。しかも珠子や長子は「人生の選択を間違わないで済んだ」とか「バカなことしないで済んだ」とか言って、まるで久光と結婚したら不幸になっていたかのような言い方。これでは久光の立場がない。久光は少しも悪いことはしてないし、葉子を裏切ってもいない。むしろ久光の方が“子供がいることを承知していたはずの”葉子に裏切られたのではないか。

で、またキャリア・ウーマンの道へ。
久光と別れる決意をした葉子は「あたしには仕事がある。あたしの恋人は仕事。この恋人は裏切らない」とキャリア・ウーマンの道へ。またか...。太郎との2度の破談、竹原洋次との離婚と、男と別れる度に「仕事が恋人」発言をしてきた葉子。先週、仕事は辞めてもいいとまで言ってたのと、エライ違い。でも仕事に打ち込む理由が男と別れたからというのは、本当のキャリア・ウーマンの人たちをバカにしてませんか?

葉子の破談に喜ぶもの、約3名。誰?
葉子と久光を結婚させたくなかったタキ?いいえ違います。葉子をハワイへ連れて行くチャンスが残った珠子?いいえ違います。葉子と結婚して「おかくら」の正式な後継者の座を狙っている勉ちゃん?いいえ違います。葉子の破談に喜ぶものと言ったら、草笛光子、船越英一郎、井上順の3人以外にいないでしょう。一体3人はどんな手を使って、橋田先生にこんな無理矢理な破談劇を書かせたのだろうか。お中元にはまだ早い気がするし...。

タキって怖い...。
自分の息子の幸せを、自らの手で潰した鬼母・タキ。「私母親辞めました」なんてことを言いながら息子・久光に干渉して、分別のついた大人の男女の仲を引き裂いてしまった。放っておけば良いものを息子に干渉するあたり、やってることは邦子と一緒。しかも大吉や珠子、長子は、タキの行動は正しいとか言ってるから、余計に始末が悪い。タキは、久光に泣いてすがりついた子供たちの気持ちを考えなかったのか。普段全く会えない(会わせてもらえない?)自分の父親が他の女性に取られると知った子供たちの気持ちを。タキにしてみれば手段のひとつに過ぎなかったのかも知れないが、子供たちはどれだけ傷ついたか。タキって怖い。でも一番怖いのは、タキから連絡を受けて、子供たちを久光のマンションに向かわせた久光の別れた妻だろう。いったい何の目的で元・妻はそんなことをしたのか。別れたなら、タキから連絡を受けても無視すればいいのに。今でも元・姑には逆らえないのか。

タキってウルサイ...。
大吉に詫びるために「おかくら」を訪れた久光。しかし久光に対して、タキは「今ごろ何しに来たの!」「ここはもうアンタの来るところじゃないの!」と叫びまくり。テンション100%といった感じなのだ。はっきりいってウルサイ。よく2階で翻訳の仕事をしていた長子が我慢していたなあと思うほど。まあ、食事の世話やヒナの面倒をタキに見てもらっている長子には文句を言えた義理ではないが。

橋田先生の念願なのか、ハワイロケ。
葉子の破談を見届けた(?)珠子はハワイへ帰ることに。大吉に「せめて、アタシが元気なうちにハワ〜イに遊びに来て頂戴よ♪」と誘った。一度も海外ロケがない「渡鬼」。橋田先生の念願なのか。この“アタシが元気なうちに”というのがポイントである。「アタシが元気なうちにハワ〜イでロケ撮影して、私も連れてって頂戴よ♪」というのが橋田先生の本音かも。でも「渡鬼」だと、ハワ〜イのシーンもセット撮影しそうだけど。

加津の暴言。
加津が授業中に居眠りをすると、家庭訪問にやって来た加津のクラス担任・鈴村。自分の担任である鈴村に「居眠りするのは、先生の授業が面白くないからだよ!」と加津は暴言。しかも言ってることが「親が子供に何にもさせないから、ダメな子供ばかり増えちゃうの!先生なのにそんなことも分からないのかよ!」など、子供が言うセリフではない。言葉使いが子供らしくないことはあったが、今週は話す内容まで大人びていて、“アンタ、いくつなの?”というえなりに対するのと同じ感想をもってしまった。

加津の担任・鈴村役の人って...。
加津の担任・鈴村役の岡本茉利って、パート2に出演してませんでした?長子の前夫・遠山昌之(香川照之)の腹違いの兄・孝雄(芹沢名人)の妻役が岡本茉利ではなかったでしょうか?あの時は亡くなった昌之の遺産目当てに、昌之の一人娘・遊(山辺江梨)を引き取るため、夫婦で岡倉家へ乗り込んで来たと記憶しております。(結局、昌之には遺産どころか借金しかなかったというオチでしたが。)間違っていたらゴメンなさい。

(おまけ)今日の視聴率
関東:23.7% 関西:23.1% (ビデオリサーチ調べ)

第32回(2001年5月24日放送)
英作の行方が分からない常子は「幸楽」へ。しかし、キミと話している内に話題はお互いの嫁の悪口へ。すっかりキミと常子は意気投合する。弁当のセールスがうまくいかない聖子は、「幸楽」を手伝ってバイト代を貰おうと考える。それを知った周平は聖子と取っ組み合いの大ゲンカ。加津は周平のために、インターネットで弁当のセールスをしたら、と提案する。担任の教師に反抗した加津を心配した長太だったが、逆に加津から隆の心配をしてあげて欲しいと言われる。長太は隆を見舞い、「おかくら」へ食事に誘う。喜ぶ隆。旅行会社開業のための費用を大吉から借りることになった文子。しかし、ハワイから帰国した亨は、文子の旅行会社への真剣な考えを聞いて、自分が費用を出すと言う。そして「幸楽」では、愛が5月29日の五月の誕生日祝いを、城代親子が開いてくれると話す。喜ぶ五月だったが、相変わらず勇は怒り狂うのだった...。

大吉、甘過ぎ!
英作が行方不明になっても心配するどころか、相変わらず上げ膳据え膳の生活を続けている長子。本当に長子は英作と別れるつもりなのか。今の生活を手放すくらいなら離婚した方がマシなんて、ワガママ過ぎる。普通の主婦から見たら、今の長子の生活は贅沢過ぎると思うのだが。大吉は文句を言いながらも、そんな生活を長子に許してしまっている。さらに大吉は文子のために、旅行会社開業のための資金も出すと。はっきり言って大吉は娘たちに甘過ぎる。文子からどういう旅行会社にするかを聞いてから、資金を出すことを決めた亨の方が、よっぽど道理にかなっている。少なくとも長子は早く岡倉の家から追い出すべき。岡倉の家を出れば、長子役の藤田朋子の出演回数が減るかもしれない。藤田にとって“ワガママ長子”の悪いイメージがついたまま出演を続けるか、出演回数を減らして、これ以上のイメージダウンを避けるか、究極の選択かも知れないけど。

キミ&常子。
渡鬼史上最強の鬼姑・キミと常子がタッグを組んだ。英作を心配して「幸楽」を訪れた常子だったが、話題はいつしか岡倉5人姉妹の悪口へ。調理場には五月がいるのに、2人は平然と悪口のオンパレード。葉子の破談や長子の離婚危機に「結婚運の悪い姉妹でんなぁ〜」とか「身から出たサビですよ」とか言いたい放題。考えてみたら、キミと常子の顔合わせは初めてではないか。かつて五月の小姑・久子役の沢田雅美と邦子役の東てる美が渡鬼人気に乗じて、“悪魔シスターズ”という名前で歌手デビューしたが、是非、キミ役の赤木春恵と常子役の京唄子にも、ペアを組んで歌手デビューして欲しい。名前は「ナチュラル・ボーン・鬼姑」なんてどうでしょう?他にいいネーミングがあれば掲示板まで。

弁当のセールスより...。
周平と取っ組み合いのケンカをした聖子。周平の平手打ちをかわし、逆に周平の顔を殴って腹にパンチを入れるなど、体格に似合わず俊敏な動きをすることが判明。弁当のセールスより女子プロレスラーにでもなった方が似合っているのかも。あるいは日本初の女力士とか。最近、常識では考えられないストーリー展開を見せている「渡鬼」。ここはひとつ、聖子が「女が相撲取りになっちゃいけないっていう法はないでしょう!」とかいって、女力士を目指すという展開はどうでしょう?相撲部屋でのゴタゴタ話も結構面白そう。それで力士を引退した聖子が周平と一緒に「ちゃんこや」とかいう渡鬼お約束の料理の店を開いて...。でも加津に足を蹴られたくらいで、倒れるようじゃダメか。

借金はどうなった?
周平と聖子のケンカは、聖子が「幸楽」からバイト代を貰おうとしたのが原因。聖子はバイト代は貰って当たり前のようなことを言っているが、例の“聖子500万円持ち逃げ事件”の際、聖子が使った分のお金は返したのだろうか。あの時、周平は「2人で何倍にしても返そう!」とか言っていた。今回はその件は全く触れられていなかったけど。

たっちゃん、久々の登場!
でもセリフなし...。

弥生、久々の登場!
でもパソコン画面の静止画...。(いつの間にか、インターネットに“ごはんや”のサイトが開設されていて、その中の画像のひとつとして登場。)

(おまけ)今日の視聴率
関東:24.1% 関西:24.1% (ビデオリサーチ調べ)

第33回(2001年5月31日放送)
城代親子がフランス料理店で五月の誕生日パーティーを開いてくれることになったが、勇やキミは大反対。愛を思う五月は、城代親子の招待を受けると宣言する。誕生日パーティーに着ていく服のない五月は、文子から借りようと「おかくら」へ。しかしサイズが合わず、タキの提案もあって亡母・節子の和服を着ていくことに。そこへ英作が1週間の休暇を過ぎても病院に戻ってないと常子が乗り込んでくる。長子を責める常子に、五月は「長子も悪いが、本間さんも悪い」と苦言。そこへ英作が突然帰ってくる。大学病院での勤務に疑問を感じていた英作は、休暇中に地方の私立緊急救命センターで仕事をしていた。やりがいのある仕事を見つけた英作は、大学病院を辞めて緊急救命センターで働くことを決意。激務で単身赴任となることに、常子は大反対。しかし英作の気持ちを理解した長子は賛成する。そして5月29日、五月の誕生日。節子の着物を着た五月を見て、感無量になる大吉だった。

なぜ笑う?城代。
愛と一緒に「幸楽」を訪れて、五月を誕生日パーティーに誘った城代。調理場から「祝ってもらうことなんかない!さっさと帰ってもらえ!今すぐ断れ!」という勇の怒号が聞こえても、なぜか城代は笑顔のまま。城代は現状を把握しているのか?勇の怒りに慣れて「また始まった」程度にしか考えていないのか?それとも演じる宮下クンが“苦笑い”という演技をしているつもりが、思いっきり笑顔になってしまっただけなのか?そろそろ演技に情感を入れて欲しいと思います、宮下クン。

幸楽弁当のホームページ。
五月から「幸楽」の手伝いを禁じられた加津は、「幸楽弁当」ホームページの作成に着手。とても小学生が書いたとは思えない宣伝文句を考えて、眞をビックリさせる。眞はゲームソフトの脚本も書いている加津の父・長太譲りの才能だと納得したが、視聴者はあまり納得できないと思う。でもやはり小学生、ミスがひとつ。宣伝文句の「何個でもどちらへでも御指定の時間にお届け致します」って、世界中からアクセスできるインターネットにそんな文章載せて、外国から注文がきたらどうするのか。町内に配るチラシじゃないんだから、橋田先生!

シャネルには無縁の五月。
自分の体型も考えず、文子のハイソな洋服を無理矢理着ようする五月に「正直言ってオカシイよ。五月姉ちゃんと文子姉ちゃんは雰囲気が全然違うもん。無理して洋服着たってさ、中身が違うって言うかね」と長子。おっしゃる通り!いくら高価な服を着ても、中身が伴わなければねえ。決してピン子、いや五月にはシャネルは似合わないと思います...。

五月VS常子。
「おかくら」にて勃発した五月と常子の戦い。長子を一方的に責める常子に、長子と英作の夫婦仲を引っかき回しているのは常子であり、酔った英作が「幸楽」で常子の愚痴をこぼしていると暴露する五月。先週のキミ&常子による五月や長子への悪口に対するリベンジなのか。慌てて文子や長子が仲裁に入るほど。他人の姑なら言いたいことも言える五月。しかし、せっかく大吉が昆布の佃煮を土産に渡そうとしても、「お義母さんには、おかくらに行くって言ってないから」と断る始末。やっぱりキミには頭の上がらない五月なのだ。

五月が帰ろうとすると...。
五月が「おかくら」から帰ろうと玄関で靴を履いていると、英作が帰ってきた。以前、同じように五月が帰ろうと玄関で靴を履いていると、ハワイの珠子おばさんがやって来た。まるで五月が玄関で靴を履くのを見計らったように...。なぜ?誰かこの謎を解いてください。

ベストセラー翻訳家、長子。
長子はいつの間にか、ベストセラー翻訳家になっていたらしい。「この間翻訳したミステリーがベストセラーになって...」という長子のさりげないセリフから判明。でもそれって、かなり凄いことなのでは?「おかくら」で平凡に生活しているように見える長子が、そんな大物になっていたなんて。よっぽど翻訳が上手いのか、原作がいいのか。でも長子の翻訳って、「○○って法はないでしょう!」とか「夕飯をこしらえるわ」とか、今の日本ではあまり使われない言葉のオンパレードのような気がして不安。「ジェニー、そろそろディナーをこしらえてくれよ」とか...。

長子のマンション購入計画。
ベストセラーの印税を貯めていた長子は、それを頭金にしてマンションを買うつもりだったらしい。本当かよ?先週まで「お父さんのために、おかくらを出て行くつもりはない」とか言ってたクセに。マンション買うなんて一言も言ってなかったではないか。セリフが多い割には肝心なことは言わないんですね、長子は。もともとマンションを買う気なんかなかったのに、英作が単身赴任するって聞いたから、言い始めたのではないか?どうせ英作の決心は変わらないだろうし、言うのはタダとか思って。

今週の感動。
亡き母・節子の和服を着た五月。五月が着ていた和服は、節子がよく着ていたもの。最高の誕生日だと、五月は涙。節子の着物を着た五月が大吉と語り合うシーンは感動的だった。昔から「渡鬼」を見ていて、和服姿が様になっていた節子を知っている人なら、誰でも感動できると思う。こういう感動があるから「渡鬼」はやめられません!

今週の登場人物情報。
・眞→都立高校では図書部に入部。スポーツはやる気なし。図書部はヒマでサボり放題。まだ友達もできないみたい。
・五月→実は編物大好き。愛や眞が生まれる前は、勇に手編みのマフラーやセーター、ベストをプレゼントしていた。

(おまけ)今日の視聴率
関東:23.9% 関西:22.9% (ビデオリサーチ調べ)

第34回(2001年6月7日放送)
城代親子が開いてくれた五月の誕生日パーティーから帰ってきた五月、愛、眞。フランス料理は美味かった、城代の父親は素敵だった、とはしゃぐ愛や眞を見て、面白くない勇やキミだった。「おかくら」では地方の緊急救命センターへ単身赴任する英作の引越しが行われていた。そこへ常子が神林と一緒に乗り込んでくる。英作の単身赴任に反対する常子だったが、神林に説得されて、気持ちに整理をつける。英作の「おかくら」での最後の夜。長子と英作は久しぶりに語り合う。「おかくら」へ葉子の行方が分からないと政子がやって来る。破談した婚約相手である久光の母・タキを、なぜ「おかくら」へ置いておくのかと大吉を責める政子。あなたには関係のないことと突っぱねる大吉。だがタキは葉子が行方不明と聞いて、「おかくら」を辞める決心をする。タキがいなくなった後、長子と偶然やって来た文子が「おかくら」を手伝うことになるが、失敗ばかり。店が終わった後、疲れ果てた大吉たちの前に、突然葉子がやって来た。

神田正輝、登場せず。
城代親子が開いた五月の誕生日パーティー。しかし、フランス料理店でのお祝いシーンはなく、帰ってきた愛や眞の口からパーティーの様子が語られることになる。「母さんったら“お箸ください”なんて言うんだもんね」とか「城代さんのお父さんも“僕も箸がいいな”って」とか、五月と城代の父親の会話を、事細かに再現する愛と眞。いかにも渡鬼らしい説明セリフでの再現だったが、そんな面倒なことをするんだったら、お祝いのシーンを作ればいいのに。渡鬼公式HPの神田の発言では「出演は一回で充分」とか言ってたから、お祝いのシーンが作れなかったのか。それとも神田のヘタなセリフ回しより、愛や眞が神田のセリフを代弁した方が上手いと思ったのか。愛や眞の“セリフ回しの上手さ”というのは、渡鬼ワールドでしか通用しないものだけど。

聖子の発言より。
「女を落とそうとする女たらしのセリフじゃないですか!」(五月を褒めた城代の父親の発言に対して。)
ということは、城代の父親(神田正輝)は五月(泉ピン子)を口説こうとしていたということか?城代の父親が登場してから、聖子は五月と城代の父親の関係を、男女の関係で見ているような気がする。五月が城代の父親に惚れるというのは分かる気もするが、城代の父親が五月を口説くというのは、いかがなものか。かつてキミから、健治との仲を疑われたこともある五月。どうやら五月は渡鬼ワールドでは“モテる女”という位置付けにあるみたい。この位置付けは渡鬼ワールドでしか通用しないものだけど。

眞の発言より。
「すれ違う男の人たち、みんな母さんのこと見てたもん。」(五月の着物姿について。)
“それは五月じゃなくて、五月が着ていた着物を見てたんだろ”というツッコミが聞こえてきそうなセリフだが、どうやら五月は“モテる女”に加えて“男が振り返るようなイイ女”という位置付けも獲得した模様。もちろん渡鬼ワールドだけでしか通用しない位置付けだけど。

キミの発言より。
「愛情はモノじゃないの!」(勇が五月の誕生日にバラの一本もプレゼントしないなんて最低という愛の発言に対して。)
ウソつけ。自分が一番プレゼント攻撃に弱いクセに。

神林の発言より。
「親業は卒業ですよ。いつまでたっても一人前にならない子供がいて、死ぬまで親を続けなければならない、そんな気の毒な人もいるんですよ。」(英作の親離れに納得がいかない常子に対して。)
...大吉のことか。

英作、どこへ行く?
すったもんだしたあげく、結局「おかくら」を出て行くことになった英作。ところで地方の緊急救命センターって、どこなんだろう?ドラマ中では、場所については触れられていなかったが。橋田先生が「北海道は料理が美味いのよね」とか「沖縄は暖かくていいわ」とか、ロケを想定しながら、場所をどこにするか悩んでいるのかも知れない。ロケなんてほとんどないのに。取りあえず渡鬼ウォッチャーとしては、ドラマ中でいつ英作の単身赴任先が判明するか、チェックしておきましょう。

長子という女。
タキが「おかくら」を出て行った。葉子の行方も分からない。そんな状況に長子は涙を流しながら、「お姉ちゃんのせいでタキさん辞めることになって、とばっちりアタシが受けてるんだから!結局アタシがお店手伝わなきゃいけないじゃないのよ!」姉が行方不明なのに心配するどころか、逆に毒づき、「お父さんを置いて行けない」と英作に付いていくことを拒否したクセに、お店を手伝うことも嫌がる長子って、いったい...。「おかくら」の法被を着て、お客に“お姉ちゃん”呼ばわりされながら、店内を走り回る長子の姿は、とてもベストセラー翻訳家には見えませんでした。

(おまけ)今日の視聴率
関東:23.9% 関西:25.0% (ビデオリサーチ調べ)

第35回(2001年6月14日放送)
行方不明だった葉子が「おかくら」に現われた。破談になったものの、久光と恋人として付き合いたいと思った葉子だったが、久光が妻や子供たちとヨリを戻していることを知り、ニューヨークへ傷心旅行をしていたのだった。葉子が無事戻ったことで、タキも「おかくら」へ復帰する。文子が旅行代理店開業のため、再び南米へ。自分のいない間、望を大吉に預かってもらいたい文子。しかし以前望を預かったものの、すぐに出て行かれた大吉は拒否。文子は南米旅行を諦めかける。文子を南米に行かせてマンションで自由に暮らしたい望は、自分を預かるとウソをついて欲しいと大吉に頼む。一度は拒否した大吉だったが、眞が望の面倒を見るのならウソをついてもいいと言う。望は文子がいない間、一緒にマンションで暮らして欲しいと眞に頼む。結局眞は望の頼みを受け入れ、大吉は望を預かると文子にウソをつく。晴れて文子は南米へ。文子のマンションで、眞、望、そして北原社長の許可をもらった隆も加わり、再び男3人の共同生活が始まった。その頃「幸楽」では、店を手伝っていた眞が五月の身内の都合で急にいなくなったことに、キミの怒りが頂点に達していたのだった。

おむすび、おむすびって...。
今週の渡鬼は全編に渡って、べんちゃんのおむすびネタが登場。べんちゃんのおむすびは50人分の注文を取るほどまでの人気商品となり、長子の娘・日向子はべんちゃんのおむすびの大ファンになり、南米へ行くことになった文子はべんちゃんからおむすびを手渡されて大喜びする。なぜ、べんちゃんのおむすびはこんなに人気が出たのか?“ごはんや”の白飯はそんなに美味いのか。大吉曰く「いろいろ(具の)種類が違うのがウケた」ということだが、今だにその“具”が何なのか不明。ここまで“べんちゃんのおむすび”を持ち上げるのであれば、“具”を明らかにして、説得性を持たして欲しい。ドラマの本編とは全く関係のない、どうでもいい話だけど。

べんちゃん、セリフ多過ぎ!
そんな訳で今週のべんちゃんは、やたらとセリフが多かった。ホント「山田雅人セリフ集」の更新が大変でウンザリした。しかし考えてみると、べんちゃんのセリフが多くなったと言うことは、反比例してセリフが少なくなった登場人物もいることになる。そういえば、心なしか大吉のセリフが少なくなったような気が...。手の震えだけではなく、最近はセリフの滑舌も悪くなってきた大吉。大吉のセリフの穴を埋めるために、べんちゃんのセリフが増えたのかも。

べんちゃんの企み。
べんちゃんのセリフが増えたことは、べんちゃんがドラマのメイン人物に近付きつつあることを意味する。英作はいなくなった!葉子は婚約破談!大吉はヨロヨロ!ヒナはべんちゃんのおむすびに夢中!まさに全ての事象はべんちゃんの企みに沿って動いているみたいだ。“葉子と結婚して、大吉亡き後「おかくら」の正式な後継者になる”というべんちゃんの企みに。いったいスガコ先生にどんなゴマをすったんだ、山田雅人は!

タキのご帰還。
タキ、番組の出演者クレジットが出る前に「おかくら」復職が決定。時間にしてわずか10分。ドッグ・イヤーとかキャット・イヤーとか言われる世の中のスピードの早さに、渡鬼も例外ではないんですね...。

望のお守り係。
文子がいない間、マンションで一人で暮らしたいと言う望。大吉は、中学生が一人で暮らすなんてとんでもない、でも眞が望の面倒をみるなら許す、と言う。でも眞は望と一歳しか違わない高校一年生。中学生と高校生だけで暮らすというのも問題があると思うが、眞はしっかりしているから望の面倒をみてくれるだろう、ということみたい。視聴者も“眞と一緒だったら、望も大丈夫だろう”と思うだろう。でもそれは決して眞が“しっかりしている”からではなく、単に眞が“オヤジっぽくて高校生に見えない”から納得しているだけなのだ。さすが、スガコ先生。役者の資質を見抜いたストーリー展開に脱帽である。

長子の本性。
店の手伝いで忙しい眞に同居してもらうことをためらう望に「自分の思う通りに通したいんだったら、他の迷惑なんて考えちゃダメよ。そんなことじゃ、いつまでも負け犬よ!」と長子。長子の本性みたり!常子との同居がイヤで英作に本間病院を継ぐことを諦めさせ、英作が地方の緊急救命センターへ行くことになっても「お父さん一人残して出て行けないわ♪」と「おかくら」に残り、食事やヒナの世話をタキに任せて自分は翻訳の仕事に没頭。タキが「おかくら」を辞める原因となった葉子が戻ってくると、夜中でもタキに電話して「おかくら」に復帰してもらうように仕向ける。自分の欲求を満たすためには、他の人間の迷惑なんて全然考えていない女、それが長子なのだ。って、視聴者はとっくに気付いていたことですね...。

久光という男。
葉子と婚約解消となった久光。まさか出て行った妻や子供たちと再び暮らしているとは思わなかった。淡々と葉子の口から語られる息子・久光の近況に、タキは呆然。でもこれが本当なら、久光はとんでもない男である。子供たちに情があるのは分かるが、自分を捨てて出て行った妻とヨリを戻すなんて。妻の方も、久光が画家として売れ始めたから戻ってきたのかも。いずれにせよ、久光の口から説明が欲しいところである。このままだと、葉子と最初の夫・竹原洋次との離婚の時みたいに、欠席裁判で久光は悪者にされてしまうだろう。でもタキは二度と「おかくら」には来るなと久光に言ってたし、当分の間久光は登場しないだろう。いや“当分の間”ではなく“二度と”かも知れないが...。

受話器を持つ手は震えても...。
文子に望を預かるというウソの電話をしようとする大吉。受話器を持つ手は震えても、文子のマンションの電話番号はしっかり記憶していたみたい。電話帳も見ずにダイヤルしてたもん。間違って「幸楽」にかけたりしないで良かった。キミが出ようものなら「この忙しいのに、岡倉のお父さんったら間違い電話なんかして。五月の身内にはロクな人間がいないよ!」なんて言って、大騒ぎになっていたかも。

今週の気になったこと、いろいろ。
@文子が南米へ発つ日。大吉に望を頼むときの文子のセリフ。「病気で学校休むようなことがあっても、塾だけは行かせてください。」病気になったら塾も休ませた方がいいんじゃない?
A長子から、べんちゃんのおむすびやおしぼりをもらった時、ヒナは軽くお辞儀していた。まだ子供なのに、母親にお辞儀するなんて礼儀正し過ぎますね、ヒナちゃんは。
Bコンロにかけた鍋の蓋を開けた大吉。湯気でメガネ曇ってました。...当たり前か。
C「亭主元気で留守がいい」は亭主と離れて暮らしている女房の負け惜しみ、と言う大吉。そうかなあ。金鳥“タンスにゴン”のCMは、亭主は元気に会社で働いて給料だけ持ってくればいい、という感じだったけど...。

ラストのナレーションより。
眞が望と同居を始めたことに、キミの怒り大爆発のラスト。暗いBGMに石坂浩二のナレーション。「たかが眞のことで、どうしてこんな風に事を荒立てなければならないのか。五月はウンザリしているのでした。」...毎度同じ展開に視聴者もウンザリしているのでした。

(おまけ)今日の視聴率
関東:26.5% 関西:24.8% (ビデオリサーチ調べ)

第36回(2001年6月21日放送)
眞が望のマンションで共同生活を始めたことを面白く思わないキミは、五月に眞を連れ戻すように言いつける。五月からキミの様子を聞いた大吉は、眞を連れ戻そうと望のマンションへ行くが、眞を中心に家事を分担する姿に感心。大吉は「幸楽」を訪れて、キミに「子供のことは親が決めること。祖父や祖母が口出すことではない」と意見。五月も勇気づけられて、キミや勇、聖子の前で、絶対眞は連れ戻さないと宣言する。葉子が新しい仕事の打ち合わせのため、「おかくら」へ訪れる。政子の紹介だったが、クライアントは宗方。複雑な気持ちになる葉子だったが、長子の薦めもあり引き受けることに。眞の件で、家庭内分裂が起こった「幸楽」では、ついに勇が眞を連れ戻そうと望のマンションへ。しかし子供たちから、母親に頭の上がらない自分の立場を同情された勇は、連れ戻しに来たとは言えなくなる。そして亨の高いブランデーを飲んで陽気に歌っているうちに、酔いつぶれて寝てしまう勇であった。

大吉の節子化。
眞たちの様子を見に行った大吉は、その足で「幸楽」へ。五月やキミ、勇に眞たちの様子を話した上で、連れ戻すつもりはないと言う。そして五月に「母親の意見も通らないようなとこならね、これ以上辛抱しててもムダだ。ウチに帰ってきなさい。お前の面倒くらい、いくらでも見る」と言う。大胆、大吉!キミの前で実家に帰って来いなんて、以前の大吉ならば考えられないような発言である。「幸楽」に乗り込んで、キミなんてお構いなしに言いたいことを言う役割は節子だった。節子亡き後、節子の役割まで担うことになった大吉。これでは老いも早まるはずである。

五月の反乱。
この大吉の発言に勇気づけられたのか、五月もキミに「姑が怖くて母親やってられますか。散々辛い思いしてきたんです。お陰で打たれ強い嫁になりました。誰が何と言おうと眞は連れ戻しません。連れ戻させません!」と宣言する。キミの理不尽なイビリに堪えている五月も、子供たちのことになると俄然強い嫁に変身する。これも渡鬼パターンですね。「なぜ五月はキミにイビられても黙って堪えてるの?」という視聴者の不満を、ガス抜きするかのように度々“五月の反乱”シーンが現われる。でもこのシーンがあって、一番ホッとしているのは、キミ役の赤木春恵だったりして。だって嫁イビリのシーンばっかりじゃ、“史上最悪の姑”という悪いイメージがついちゃうもん。って、もう数学の定理のように“赤木春恵=史上最悪の姑”ってことになっちゃってるか。

さらば!久光!
久光との婚約解消から立ち直った葉子。タキとも以前と変わらない態度で接する。タキも笑顔で「私も久光と縁を切りました」と...。このセリフ、「榎木孝明さんと縁を切りました」という橋田先生の言葉に聞こえたのは僕だけではないだろう。いったい榎木は橋田先生に何をしたのか。さらば!久光!“実の息子と涙の対面をしただけなのに、渡鬼から消された男”として記憶に留めておこう。

ゾンビ男、宗方復活。
一人去れば、また一人現われる...。久光がいなくなったことで、再び姿を現した宗方。嫁や病気がちな嫁の両親が住む家を出て、葉子や宗方と3人楽しい生活を夢見る同士・政子と供に、性懲りもなく“大きな仕事”というエサで葉子を釣ろうとしている。葉子の結婚相手としては消えたはずなのに、また復活するなんて、まるでゾンビ男。そして、また葉子に振られて消えて、また現われて...。永遠に繰り返されるように思えるこの展開に、視聴者の本音は「もう葉子の結婚なんて、どうだっていい!」というところだろうか。

葉子の結婚相手。
唐沢寿明、船越英一郎、井上順、榎木孝明。今まで葉子の結婚相手、もしくは結婚相手の候補となった俳優だが、葉子の結婚は相手役の俳優の都合によって左右されているように思われる。唐沢は人気が出て渡鬼出演が不可能になった→よって葉子とは離婚という感じで。そう考えると、井上順が別の仕事(北条時宗)で渡鬼に出演できない間に、榎木が葉子の婚約相手として出演。逆に榎木が別の仕事(新・星の金貨)で出演できない間に、また井上が葉子の相手役として出演、ということになっているのではないだろうか。でも渡鬼には一年間、一度も休まずに出演できる手頃な役者がいるではないか。そう、山田雅人!ズバリ、最終回は葉子とベンちゃんの衝撃的な結婚話とみた。そして常子以上の大阪パワー溢れる姑が登場して...。

望のギターで、「嗚呼、青春の日々(byゆず)」を歌う眞と隆。
何か変...。っていうか、今どきの若者がギターの演奏で仲良く歌うか?しかもマンションで大声張り上げて。駅前で地べたに座って歌ってるアマチュア・バンドじゃあるまいし。でも橋田先生は、よく“ゆず”なんて知ってたねえ。

望のギターで振りつきで「スーダラ節(by植木等)」を歌う酔っ払い男・勇。
髪、思いっきり乱れてました...。それにしても、望はギターのレパートリーが広いねえ。だって、勇がいきなり歌い出した「スーダラ節」、弾けちゃうんだもん。

望のマンションに隆が来ていると知った大吉は...。
「えっ!隆くんも来てるの?」って驚いていたが、アンタが北原社長に電話して頼んだんだろ!先週のラストに隆がそう言ってたはず。いよいよボケたか、大吉!というより橋田先生?

大袈裟なナレーション。
酔って陽気に「スーダラ節」を歌う勇。楽しいシーンのはずなのに、なぜかクラ〜いBGMとともに石坂浩二のナレーションが。「その夜、勇は酔いつぶれて幸楽へは帰れませんでした。それがどういう波紋を呼ぶか、勇も誰も考えてはいなかったのでした。」一晩外泊したくらいで、いったいどんな波紋を呼ぶというのか!どうせ大した波紋ではないと思うけど。

(おまけ)今日の視聴率
関東:24.7% 関西:24.6% (ビデオリサーチ調べ)

第37回(2001年6月28日放送)
勇が無断外泊した件で、キミや聖子に散々嫌味を言われた五月。朝帰りした勇はキミに「孫のことは親に任せて、口出しして欲しくない」と言う。腹を立てたキミは「もう店には出ない」とヘソを曲げ、一週間ほど友人と温泉に出かける。キミは自分が留守の間、レジを聖子に任せるつもりだったが、すでにサチがパソコンを使ってレジを切り盛りしていた。「おかくら」に葉子、政子、宗方が訪れる。葉子の新しい仕事について、大吉に報告するためだった。また葉子と政子が親しくなったことに不満気な大吉。加津のインターネットでの宣伝のおかげで、注文が増え始めた幸楽弁当。聖子は弁当の仕事が忙しくなり、「幸楽」を手伝えなくなる。キミと聖子がいないため、眞が店を手伝うために呼び戻される。「おかくら」に英作が久しぶりに帰ってくる。イヤというほど寝たいという英作。そして、キミが不在の「幸楽」では、キミの聖域だったレジに、長太の手配で最新式のレジスターが置かれようとしていた。

聖子のタメ口。
五月は勇の無断外泊について、どこで何をしているか、おおよその検討はついていると言う。そんな五月に聖子は「まあ偉そうに。それだったら、どこで何してるって言うのよ!」「分かりもしないクセに格好つけるんじゃないわよ!」とタメ口。今に始まったことではないが、使用人の分際でこの口のきき方はヒド過ぎないか。まして聖子は500万円持ち逃げ事件で、再び「幸楽」で働けるように、五月に取り成してもらったはず。その恩を忘れての暴言。橋田先生も「ただいま帰りました」など正しい日本語を普及させようとしているのなら、目上の人に対する言葉使いもしっかり普及させて欲しいですね。「どこで何してるって言うんですか」とか「お分かりにならないのに、格好つけないで下さい」でも聖子の性悪オンナぶりは充分に伝わるのだから。

キミのお友達。
店に出ることをボイコットしたキミは、友人を誘って温泉旅行へ。キミが誘った友人というのは“ふきちゃん”という人物。キミがかけた電話から判明。キミの友人で名前が判明したのは、今年2月のキミの誕生日パーティーにやって来た“トミちゃん”と“ふじちゃん”に続いて、3人目。休みもなく、ただ幸楽の切り盛りと嫁イビリに精を出してきたキミにも、友人を作る時間はあったようだ。それにしても、キミの世代には名前が2文字の人が多いみたい。しかも、“ミ”と“ふ”のつく人が。

ボケたのはキミ?それとも橋田先生?
自分が不在の間、キミは聖子にレジを任せようとする。キミは聖子に「ウチはね、現金しか扱ってないでしょう。売り上げ、ゴマかそうと思ったら、いくらだってできるんだから。信用できる人にしか任せられないの。聖子ちゃんなら大丈夫!」と。えっ...。キミは本気で言っているのか。半年前、聖子が“500万円持ち逃げ事件”を起こしたことを忘れたのか。そんな人物を信用して金の管理を任せるなんて、キミもいよいよボケが始まったのか?いや、もしかしたら、これはキミの作戦かも。また聖子が事件を起こして「幸楽」がひと騒動→旅行から帰ったキミが、それを丸く治める→みんな「やっぱり幸楽にはおばあちゃんがいなくちゃダメ」と思う、なんていう作戦。...違うか。これは橋田先生がボケたと考えるのが、一番妥当でしょう。

ラーメンと餃子。
キミがいなくなった幸楽では、サチが一人で注文、料理運び、片付け、レジをすることになった。いよいよお昼のオープン。次々にやって来る客たち。なぜか、みんな注文する料理は「ラーメンと餃子」ばかり。橋田先生はこのシーンを書いているとき、よっぽどラーメンと餃子が食べたかったのか。それにしても、ラーメン600円と餃子400円で、計1,000円の昼食。みんな贅沢ですね。僕なんか、昼食は毎日1,000円を超えないように気をつけているのに。セコい話でスミマセン...。

政子と宗方、次シーズンも出演決定?!
伊豆・下田に婦人向けのリゾートマンションを建てることになった宗方は、その設計を葉子に依頼する。仕事に没頭してもらうために、仕事用のマンションも用意すると。政子は再び葉子の身の回りの世話ができると大ハシャギ。このリゾートマンション、完成までに3年を費やすという。ということは3年間、葉子はこの仕事に関わることになり、結果政子と宗方も、3年間は葉子と関わることになる。長期に渡るオイシイ仕事を葉子に依頼することで、葉子との関係を長く続けようなんて、さすがは宗方。一筋縄ではいかない男である。一時期は「渡鬼」リストラ候補の筆頭に挙げられていた政子と宗方。大逆転である。政子役の草笛光子と宗方役の井上順の顔に安堵の表情が見えたのは、気のせいではないだろう。あとは草笛が「養命酒」のCMに再起用されたら完璧。次シーズンの出演も間違いナシである。ところで船越英一郎には復活の可能性はあるのだろうか。

営業失格。
インターネットで「幸楽弁当」の注文を受け付けていることを、聖子は知らなかった。「幸楽弁当」の営業担当なんだから、それぐらい知ってろよ、聖子!

タキもネットサーフィン。
「おかくら」の昼休み。タキとべんちゃんはパソコンでネットサーフィン。「幸楽弁当」のサイトを見つけて感心することしきり。でも待って。タキのパソコンには電話線が繋がってなかった。携帯電話も繋がってなかった。第一、店の電話線を使ったら、客からの予約の電話も取れなくなるし。いったいタキはどうやってネットサーフィンをしてたんだろう...。

幸楽にライバル店登場。
「幸楽」の目と鼻の先にある5丁目の呉服店が閉店してラーメン屋に。ラーメン250円を売り物にした全国チェーン店である。「幸楽」の危機、ってこの展開、前にもありましたね。ご存知「ラーメン横丁」の話。あの時は一時的に客は減ったけど、いつの間にか客は戻って来たっけ。今回はどんな展開になるのか。「幸楽」には値段に加えて、“客前でも平気で身内のモメごと話をする”という弱点がある。本当に「幸楽」のピンチかも。昼食代を1,000円以下に抑えている僕としては、250円の方に行くな、きっと。...再びセコい話でスミマセン。

最新式のレジスター。
キミがいない間、変わろうとしている「幸楽」の象徴が新しいレジスターらしい(石坂浩二のナレーションより)。でもこのレジスター、ちょっと大き過ぎやしないか。レジカウンターに収まるか、少し不安。余計なお世話だけど。

(おまけ)今日の視聴率
関東:26.5% 関西:24.6% (ビデオリサーチ調べ)

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