な行の用語

並文鳥 日光浴 庭籠

 

並文鳥=なみぶんちょう

 原種文鳥のこと。頭と尻尾は黒、頬と下腹部が白、背面と胸部がメタリックな青灰色で、腹部が桜色、クチバシと目の周りが赤い。

 捕獲して売買していた野生文鳥は、当然人になれず毛並みも劣り、値段も安かったので、牛丼の「並盛」のような名称がついたものと思われる。しかし現在では配色が野生のものと同じでも、人間の手で繁殖したものや遺伝の関係でそのような配色となったものが増えてきており、そうした文鳥は人にも慣れており、毛並みが劣ることもない。『並』呼ばわりは不当であろう。

『文鳥問題』6『文鳥学講座』5『文鳥の歴史』

 

日光浴=にっこうよく

 健康のために太陽の光にあたること。

 文鳥に日光浴をさせることは、その健康維持に重要なことだ。例えば紫外線にあたることにより、カルシウムを活性化させるビタミンD3が体内で形成される点は見逃せない。
 しかし近年オゾン層の破壊による紫外線量の増加は深刻であり、長時間の日光浴は害のほうがはるかに大きい。また害敵や放鳥の危険もあり、カゴを外に出し直射日光にさらすのは、実はそれほど容易なことではない。
 窓ガラス越しの日光浴では紫外線がほとんどさえぎられてしまい意味を失うとの指摘もあるが、微量であれ長時間紫外線にあたることにより、トータルとしては直射日光を浴びるのと変わらない効果があるような気もする。我が家では、特別直射日光に当てる努力はしていないが、何ら問題はないようだ。一日中真っ暗な場所に置くのでなければ、あまり深く考える必要はないのではなかろうか。

『文鳥問題』11

 

庭籠=にわこ

 箱状のものに網などをはりつけた入れ物。前面以外は壁面となるため、手乗りでない文鳥も落着いて繁殖が出来る。もともと庭先に設置される事が多かったのでこの名称がある。

 みかん箱などを利用した自家製のものが多くあったようだが、最近そういうことをする人は少ないかもしれない。木製や プラスチック製の既製品があり、木製の方は観賞的にも優れている。
 野生を残した小鳥を飼うには必要なものだが、一般の人が普通に文鳥を飼う時には不要であろう。わざわざ陽をさえぎり、風通しを悪くするような箱を使用する必要はない。