前月へ



2015年 7月1日



最後のダブル収穫です。

ついに7月に入りナメクジの食害もあるので、 イチゴは今朝の収穫を最後にしようと思います。
前回の収穫 (いちごパンツ事件の日)から中10日経ちました。
ちなみに「いちごパンツ」の作者はでかいナメクジではなくヤモリでした。  夜間に電気をつけて犯人捜しをしていたところ、 2号機の栽培室にヤモリが歩き回っているのを発見。  次の日3号機のイチゴ撤収の作業中に昨夜のヤモリを発見して、 虫捕り網で捕獲して処分しました。

3号機は既にミニトマト「レジナ」に植え替えてあります。

1階の西向きウッドデッキで育った大苗は定植時は黄色い葉っぱが多かったけど、 南向きベランダに引っ越してから1週間が経過しだいぶ緑が濃くなってきました。
実の収穫も1粒が大きく甘くなるように切り取っての収穫は控えて、 落下した実を拾い集めて収穫にしています。

ベランダ窓際の「ホームハイポニカぷくぷく」で栽培中の「レジナ」に 近づけようという訳です。

今シーズン最後のイチゴの収穫は中10日で129gです。  かなり小粒になりましたしそろそろ限界ですね。

自然落下ミニトマトの収穫は丁度100gです。
(※ 透明容器のフタは6gです。)

こちらはナメクジに食べられた残念なイチゴです。
「ナメクジいらしゃ〜い」は初日に1匹穫れただけでその後全然穫れません。  なかなか強敵です。

さてこちらは「アニバーサリーメロン」です。
6株を発芽器でそのまま育苗中ですが、全株10節まで伸びています。  このように2段目のスペースにどんどん伸びてきます。  天井に到達する前に伸びた分だけ1段目に引き下ろしてやります。

1段目に引き下ろして生長点をエナメル線で軽く固定してやります。
1週間もすればまた左の写真くらいに伸びてきます。
1段目はなるべく各ツルをらせん状に回していますが、 なんせ6株あるので葉がおい重なって過密状態です。
そろそろ定植してやらないといけません。


2015年 7月6日



メロン6株、定植しました!!

雨が降ったりやんだりの天気が続いていますが、 雨の合間を縫ってベランダ窓際で育苗中のアニバーサリーメロンを 先週3日に定植しました。
予定では8月定植の10月収穫のつもりでしたが、 ツルの生長が早くて1ヶ月前倒しの定植です。

2号機の30個ある栽培穴の6個だけを使って定植し、 6株のツルを栽培室全体にほぼ均等に地這いで配置しています。


定植前の「アニバーサリーメロン」です。
ツルが伸びると下段に引き下ろして上段にスペースをつくっていたので 下段は葉っぱがぎゅうぎゅう詰めです。

ベランダ側から見ると下段は葉っぱがおい重なって 奥の葉っぱには日光が届かない状態です。
風通しも悪くて「うどん粉病」が発生し始めました。

今回はヤクルトポットを少し改良しています。 ヤクルトポットの改良
これは底に千枚通しで大きい穴を開けたタイプ。  穴から根が出てきていますがこれくらいであれば簡単に引き抜けます。


株元には苗床のスポンジが残っています。  このスポンジをつまんでゆっくりと根を引き出します。  中にはぎっしりと根が詰まっています。


根が途中で切れずに出てきました。

ヤクルトポットを使っているのは根が他の株と絡まらないようにするためですが、 図らずも「根域制限栽培」になっているのかもしれません。

こちらは普通のポットに近づけたタイプ。  培土には砂を使っています。
飲み口の部分は切り取って開口部を大きくしてありますが、 側面がストレートで砂の中で根が張っているので取り出せません。  結局ハサミで切って取り出しました。

普通のポットは底よりも口が大きくなるようにかなりのテーパがついていますが、 これが無いとポットとしての役に立たないようです。
根の状態はパッと見ちぢれ麺のようです。 砂の隙間を求めて伸び続けたようです。  ここでもテーパが無いので砂が逃げてくれなかったようです。

上のタイプと比較すると根の長さは1/2から1/3くらいです。

これこそ植物虐待ですね。  でもツルの生長は多少遅いくらいでそんなに変わらなかったのは驚異の生命力です。


定植後3日経過した今朝の様子です。

一番手前の株は定植後直ぐに萎れてきたので発芽器に戻して根が伸びるのを待ちました。
砂を入れたタイプの2株の内の1株です。 3日間待ってから今朝定植したので葉が太陽の方を向いていません。
後は6株とも室内育ちなので葉の緑が薄いです。  早く梅雨が明けて強い日差しが欲しいところです。

初期症状のうどん粉病には食品成分生まれのカダンセーフを散布してやりました。


2015年 7月11日



試しに人工授粉です。

メロンは6株とも23節まで育ったので20節で摘心しました。
一般的なメロンの整枝方法では5、6節で摘心して子ヅルを伸ばすのが普通ですが アニバーサリーメロンの栽培ガイドでは15節前後で子ヅルを伸ばして 2、3節で雌花を確保してから摘心するとあります。  初めてなので栽培ガイド通りにやってみます。

今日は試しに17節あたりにちらほら咲いてきた雌花に人工授粉をしてみます。

雌花と雄花の違いは花の付根をみるとよくわかります。
左の花の付根には将来メロンになる膨らみがあり、こちらが雌花です。
一方右の花には膨らみが無いので雄花です。


正面から見ると左の雌花はメシベが3つに分かれています。  右の雄花のオシベは1本だけです。


その雄花の花弁を全部とってやるとこのようにオシベが露出します。  タワシを全周に貼り付けたような形で花粉が並んでいます。
上の写真ではこのオシベをピンセットでつまんでメシベにこすりつけています。

定植後8日経過した今朝のメロンの様子です。

少し緑が濃くなってきました。 葉の厚みも少し増えてきてしっかりしてきました。
一昨日までは7月に入ってからの日照時間が30分に満たない梅雨の長雨で、 昨日と今日は久々のお日様です。
しかし、晴れたら晴れたでいきなりの真夏日。  ベランダでの作業は小刻みに切り上げて部屋の扇風機でクールダウンです。



一方、こちらは定植後17日経過した今朝のミニトマトの様子です。

葉の緑が断然濃くなりました。 ベランダ窓際の「ホームハイポニカぷくぷく」で 栽培中の1株と遜色なくなりました。
ミニトマトの大きさも「ぷくぷく」に負けないくらい大きくするため、 ギリギリまで収穫を控えているのですが裂果してしまうものもでてしまいます。
大きさについてはなかなか一朝一夕にはいかないようです。



こちらは今朝の裂果トマト。  このくらいの大きさで裂果してしまうので収穫時の判断がむつかしいです。

これは7月5日の収穫で、160gでした。  このときも裂果したものが10個くらいでてしまいました。

今朝の収穫は中5日で211gです。
前の写真と比べてみると多少粒が大きくなっているような気がします。
たまたまでしょうか? 次期収穫に期待です。



2015年 7月15日



割り箸を24本定植しました。

全国的に猛暑日が続いていますが、 一昨日の午後からはこの暑さに加えて強風が吹き荒れました。
凄い暑さなので温室ハッチを閉じて風を防ぐわけにもいかず、 木切れを挟んで風が通るようにしておきましたが結果はこのありさまです。
2号機では現在メロン6株を地這いで育てていますが、 栽培室の雛壇の上にただ置いているだけなので 強風で雛壇から滑り落とされてしまいました。

メロンのツルを雛壇に簡単に固定する方法はないかと考えた結果、 使用していない栽培穴に割り箸を立てることにしました。  この割り箸にツルがひかかって滑り落ちないという訳です。

割り箸の固定方法は植物を定植するときと同じように熱帯魚用の濾過フィルターを 巻き付けて栽培穴に押し込みます。
まるで割り箸を定植しているようです。




2号機の栽培穴は全部で30個ありますが、その内6個はメロンが使用しています。
残りの24個の栽培穴に割り箸を定植しました。
雛壇になっているので前側に滑り落ち易くなっていますが、 ツルを割り箸の後ろに通してレイアウトしてやると風が吹いても滑り落ちてきません。

栽培室の全景ではこんな感じ。
一回下まで滑り落ちてしまうと新しくレイアウトしても なかなか葉の向きが表を向きません。
裏返った葉を一枚づつ向きを調整しています。

これで台風11号が来ても大丈夫。かな?

作業中に何か未知の生物の玉子を発見しました。
長手方向が1.5mmくらいの白い卵ですが、 葉面から10mmくらいの長さの超極細の針の上にのかっています。 なんとも不思議な卵です。
ネットで調べてみると クサカゲロウの卵でした。

こちらはごく一般的なハモグリバエです。
葉の中を食べながら進み、生長するにつれて線が太くなってきます。 白い線の真ん中に黒く見えるのはフンです。  なんとも行儀の悪い虫です。
写真の左下に向かう白い線の先端に幼虫がいます。  指で押しつぶして駆除します。

一方、3号機で栽培中のミニトマト「レジナ」。
今朝の収穫は中3日で146gです。








2015年 7月21日



着果率5割です。

7月5日に初めての人工授粉で交配させた雌花がめでたく着果してくれました。
この日はもう一つ受粉させましたがこちらは残念ながら着果せず、 緑色の膨らみが黄色くなって落ちてしまいました。
1番果は只今直径6cmくらい。 左側面にキズがありますが、 これは先週強風が吹いたときに雛壇から床に落ちた時のものです。  アニバーサリーメロンはネットが入りますがこのキズがどう影響するか心配です。

これが床に落っこちたときの写真です。
この時はまだ小さかったのでキズがつくなんて思いませんでしたが、 けっこう繊細ですね。


これは7月10日に受粉させたもの。 これにもキズがついています。
この後、11日にはふたつの雌花を受粉させましたが、 ふたつとも着果せず失敗。


次に7月13日に受粉させたのがこれ。  何とか着果したようです。

今のところ6個受粉させて3個着果しています。 着果率5割です。

2号機の栽培室は6株のメロンでいっぱいです。

もう親ヅルも子ヅルも必要な長さになっているので、全て摘心しています。  摘心すると脇芽がどんどん出てくるので2日ごとくらいで脇芽をかいています。
後は、若い葉もどんどん大きくなるので古くて痛んだ葉は切り取っています。

この栽培室の面積で6株はちょっと多すぎかもしれません。  でも1株間引くのも忍びないのでもう少し様子を見てみます。

一方、こちらは定植後27日経過した今朝のミニトマトの様子です。

葉の緑がさらに濃くなってきました。 真ん中あたりが生長著しく、 古い葉を葉カキしてやらないと風通しが悪くなってしまいます。

ミニトマトもメロンも相当大食漢です。  イチゴと比べると水と液肥の補給は倍以上です。
こうしてみるとイチゴはすごく燃費がいいエコ野菜です。




今朝のミニトマトの収穫は134gです。
粒の大きさがなかなか大きくなりません。 今日は特に小粒が多いです。

台風が次から次へと来ています。
台風11号は強烈な大雨でしたが風はそんなに強くなかったので、 ポリカーボの波板で作った雪崩ガードを載せるだけで大丈夫でした。
奥の3号機は雨のかからない位置なので何もしていません。

普段の強風を伴った台風ではこのように農ビが飛ばされないように 日光50%カットシートを被せて4隅に錘をぶら下げて押さえています。
次は12号ですが、直前の天気予報を見て準備します。



2015年 7月27日



サビダニで壊滅的状態です!!

しばらく2号機のメロンに気を取られていたら 3号機でミニトマトにサビダニが大量発生してしまいました。
これは7/24の写真ですが、 あっという間に葉っぱの半分くらいがサビ色になっています。

 左端の4株はサビた葉っぱを処分した後に撮影してます。  あまりにも悲惨な状況に写真を撮るのも忘れてサビた葉っぱを処分してしまいました。


サビ色になって枯れてしまった葉を全部処分したときの写真です。 ミニトマトの実もカサカサして艶が無くなったものは処分しました。

この後、いつものカダンセーフを残った葉の表裏に万遍なく散布しました。
これで2日間様子をみましたが、頼みのカダンセーフが効きません。 残った僅かの葉っぱもサビ色に変わり始めています。

これはもう、もっと強力な「コロマイト」を使うしかないようです。


こちらは症状がひどかった一番奥の株です。  ここまで気が付かないのもひどい話です。


最初のサビた葉っぱの処分でゴミ箱半分の量になりました。  下の半分はメロンの脇芽が入っています。


これが天然成分由来の殺虫剤「コロマイト」です。
天然成分由来とは言っても収穫物への残留回避のため 使用回数がトマトでは2回以内とされています。

昨日の写真です。
さらにサビてしまった葉を処分してこんな悲惨な状況になってしまいました。

3株くらいは葉っぱが全く無くなっています。
こんなんで大丈夫でしょうか。
赤い実は全て処分して艶のある緑の実に最後の希望を託します。 これでコロマイトを株全体に万遍なく散布しました。

果たして復活なるでしょうか。



一方、メロンのほうは、
こちら1番果は8cm5mmまで大きくなりました。

こちらの2番果は7cm5mm。

こちらの3番果は6cmくらいです。
現在、1株に2個着果させ全部で12個のメロンが育っています。


翌月へ ホームへ