ヒ ナ 編

まずヒナを手に入れなければなりません。方法は買うか、もらうか、生ませるかですが、
買うものとしてすすめます
(自分の家の親鳥に生ませる場合は、『繁殖編』をご覧ください)


 ヒナの選び方

 普通ペットショップに文鳥のヒナが置かれているのは、普通秋から春にかけてです。孵化後2週間から4週間のものが売られています。

※ お店の人はいつ生まれたヒナか、わかっていないことが多いので、次
  の目安と比較して、自分の目でだいたい把握するようにしましょう!

◎◎ヒナの成長度のめやす◎◎

 初めて飼う方は、孵化して4週間程度になったすでに羽をバタつかせるヒナのほうが良いでしょう(上の「ヒナの成長度のめやす」参照)。あとは、基本的に気にいったヒナを選ぶのが一番です。ただし、目に見えて病気であったり衰弱しているものは、かわいそうに思えても避けましょう。

そのう 他のヒナに比べて、極端にのどにある透明の器官[そのう]にエサがたまっていないものや、脚の曲がっているものは、病気を疑ったほうがて良いでしょう。
 逆に、外見でそのうにエサがつまっているのが見えるくらいなら、とりあえず問題はないでしょう。

 桜文鳥の場合、クチバシの根元がやや黄色がかっていると、後にゴマ塩頭の文鳥になることが多いです。また白文鳥の背中の灰色部分が濃く多いと、成長しても純白とならない恐れがあります。後々のことを考えれば、そうした点も考慮すべきかもしれません。
 しかし、妙な色柄となっても、自分で育てた鳥が一番に見えてくるものですから、やはり印象で、
自分の好みのヒナを選ぶのが一番だと思います。

※ なお、ヒナの段階ではオスかメスかは判別できません。

◎◎文鳥の性別鑑定について◎◎

 普通家庭で飼う場合、1羽か2羽でしょう。それぞれに長所と短所があります。

… 飼い主なしにはいられない程、非常になつく可能性が高い。
  人間であると錯覚し、他の文鳥にわがままになる危険が大きい。
… 寒い季節でも、保温の心配が少なくてすむ。
  相乗効果で
いたずらが激しくなり、飼い主との親密さでは1羽の
  時より劣る可能性が高くなる。

 将来、繁殖を試みる計画がある場合は、1羽は避けた方が良いでしょう。人間だと思ってしまいがちなので、嫁や婿としてやって来る文鳥となかなかうまくいかないことが起こりがちなのです。

以上のことを考え、後悔のないように購入しましょう。

なお、ペットショップについての注意点は『さらに有閑な人へ』の『文鳥学講座』を参照してください。

 購入したヒナに『トリコモナス』などの病気に罹患したものが多く見られるようです(症状は下痢やのどにチーズ状の腫れ物が出来るなどで、かなり致死率が高いようです)。購入する際にはお店の外観に惑わされずに、ヒナの置かれている環境、たとえばインコなどと一緒に大量に雑居させていないか、敷かれているワラなどが古くなっていないかという点に十分留意すべきでしょう。
 ヒナが病気に罹患していた場合、他のヒナにかえてもらいたいと思うなら、購入の際にお店の人に確認をし(「検査で病気が見つかったら取り替えていただけますか」)、動物病院に直行するとトラブルを減らすことができるでしょう。
 しかし検査には費用がかかりますし、小鳥のヒナの検査を正確に出来る獣医さんを見つけるのも容易ではないのが現実です。またいったん購入すれば情が移り、品物のように簡単には交換できないという感情面の問題もあります。買う前に十分に気をつけたいところです。

 

いろいろな備品

 文鳥のヒナそのものは安いです。1000円以下のところもあります価格調査。しかし、飼うためにはさまざまな道具が必要となりますので、一覧をあげておきます。
     (値段は参考までの目安)
     (必要性の○は必需品、△はあったほうが良いもの、×は緊急性のないもの)

品物 用途・内容 値段 必要性 詳細・ポイント
エサ 粟玉(ヒナ用配合えさ) 300 主食。各種あるが、基本となるのは粟玉。
エサ ボレー粉他 100 副食。ビタミン顆粒、葉緑素粉等各種あり。
マット 入れ物の底敷 300 × 裁断干草、木のチップ等各種あり。
給餌器 エサを与える器具 200 スポイト。プラスチック製容器付の物あり。
陶製オチョコ えさの器 100 × エサの調製用。熱湯を注ぐので陶製が良い。
フゴ 入れ物 1000 ワラ製。保温・通気性に優れる。
マスカゴ 入れ物 1500 × 素材、形態等各種あり。運搬などに便利。
鳥カゴ 入れ物 3000 大きさ、形態各種あり。
ヒヨコ電球 防寒用保温機 3500 大きさ各種あり。小型カバー付が便利。

給餌器と容器 商品名の『育て親』で有名な給餌器は、小さなサジ・竹べらで代用できますが、断然楽なので買うべきです。
 湯漬け
エサをトントンとたたくようにして、先端からこめて使います。

 

入れ物などについて

フゴの中身は何じゃろな 将来的に再利用する予定があれば、フゴを購入すべきでしょう。しかし、そうした予定がない場合、1、2週間しか使わないものなので、無駄な気もします。わざわざ購入せずに、15cm程度の四面体の箱に息抜きの穴をあけて利用しても良いでしょう(上部面があいたマス状の物でも可)。ティッシュペーパーの箱でも平気です。上部の穴は一部を息抜きのために残し、普段はタオルでも乗せてふさいでおけば十分でしょう(ただしつぶれやすいので置き場所には注意したい)。
 底には
テッシュペーパーや新聞をちぎって2cmくらいの厚さに敷いても十分に間に合います。ただし、紙類はフンでぬれてしまうので、ひんぱんに取り替えましょう。

 大きくなれば鳥カゴはいずれ必要となるので、早めに買っておいても良いでしょう。形も色も多種ありますが、手乗りで毎日のように室内で遊ぶことが出来、3羽までなら、どこでも手ごろに売っている角型の中くらいの大きさのもの(幅・奥行き約30cm、高さ約45cm)で良いでしょう。ただし、あまり小さいカゴだと、1羽で飼うにも手ぜまとなってしまいます(動けるスペースは1羽でも複数でも同じ)。
 丸型のものやアンティーク調の物などは、日常の掃除などが面倒となるので、特別なこだわりがなければ、避けるべきでしょう。

 

エサについて

 お店では粟玉(アワに玉子をまぶしたもの)だけ与えていることが多く、それでも十分育ちます。しかし、玉子が十分に添加されない粗悪品だと栄養失調が起きますから、何らかの栄養補助的なもの、また消化のために青菜をすりつぶし加えるのが、家庭では一般的です。
 適量(ヒナ1羽につき小さじ1杯くらい)をおちょこなど小さな器に入れ、
熱湯を多めに注いだ後で余分な湯を捨て、エサがお湯をかぶっている程度にし、それが40度程度(お風呂の温度)までさめてから、ヒナに給餌[さし餌]します。

※ 孵化後2週間程度の小さなヒナには、給餌器でトントンと粟玉を少し
  砕いたり、ぬるま湯に数分漬けて柔らかくしてから与えると消化しや
  すくなるでしょう。

※ 粘りがでて、のどにつかえてしまうので、エサを煮詰めるのは厳禁です。

 ただのムキアワや普通のカラムキ配合飼料を湯漬けにして与えつづけると、カルシウムやビタミン不足のため脚弱症という病気になることがあります。
 これにかかったヒナは、脚が曲がり、徐々にトドなど海獣類のような腹ばい歩きしか出来なくなります。すぐにエサを粟玉に替え、さらにボレー粉を細かくすり砕いたものを加えるなどして、栄養状態を改善しましょう。

※ アワ玉とパウダーフードを半々に混ぜると、消化が非常に悪くなると
  されています。混ぜる場合は
2割以下くらいが適当でしょう。

【例】我が家のさし餌方法−2003年版−

〔1羽の場合の基本〕
 @
陶器製のオチョコにアワ玉(ヒナ用フード粉末が10%混ぜてある)を小さじ1杯
   入れ、熱湯をオチョコいっぱい注ぎ、少し待ってから熱湯を捨てます。
 A 熱湯をはった小鉢にオチョコを置いて少し冷めるのを待ちます。
 B 冷めてきたら小松菜のペーストと粉末(ボレー粉・カトルボーン・煮干し少々を
   すり鉢ですっておいたもの)をそれぞれひとつまみ入れてかき回します。
 C 適当な温度(ぬるま湯程度)であるか確認してからさし餌をします。
 D さし餌の途中で冷めそうになると、小鉢にオチョコを置き温めます。
                                          図版説明

〔アワ玉の固さ調節〕
 孵化2、3週間では、アワ玉が固いと未消化になりやすいので、@の段階で熱湯をすぐには捨てずに1、2分そのままにしてお湯を吸わせます。また、Cの段階で給餌スポイト(『育て親』)で数回トントンたたいてつぶしてから与えます。
 反対に孵化5週間に達する頃(飛び始める頃)には自分で食べることを覚えさせる意味もあり、@の段階での熱湯はすぐに捨て、Aの段階で小鉢に置くこともほとんどせずアワ玉を柔らかくしないようにして与えます。
  ※ 微妙な調節は、成長の様子を見ながら決めます。
    といっても、ヒナのフンに未消化の粒が見られたら、少し柔らかくするだけですから簡単です。

 

ヒヨコ電球防寒対策虎の巻

 文鳥のヒナは寒さに弱いです。特に1羽で飼う場合、冬の朝方の冷え込みは危険となります。室内でも寒くなるところでは、保温に十分気をつけなけれはいけません。

ステップ1 布で巻く 息抜き穴を残しフゴ・箱を洋服などで包み込む。
ステップ2 電気アンカを敷く フゴ・箱の下に弱に設定しタオルを巻いたアンカを置く。
 ※ただし温度が上がり過ぎないように十分試しておく必要があります。
   フゴや箱の半分だけアンカの上になるようにすると良いでしょう。
ステップ3 温室に入れる 20〜25℃に保たれた温室にフゴ・箱を入れる。

                          ◎◎簡易温室の作り方◎◎

市販保温器具の紹介 → ◎◎保温方法いろいろ◎◎

【例】我が家の温室−2003年版−

我が家の保温室 ヒヨコ電球は大きくなった後も、冬季の保温としても使えますし、病気の際の保温にも使えて便利です。しかし、ヒナの保温としては、温度ムラがおこりやすく、自動的に温度をほぼ一定に保つには、別にサーモスタット(温度調節器)が必要でした。

 そこで最近は、は虫類の飼育などで使用される発熱保温シートをフゴの下に敷いています。このシートは28℃で発熱するので、人間のアンカのように熱くなりすぎる心配がありません。
(カゴの周囲はビニールシートを貼り、温湿度計を設置、フンきり網の下に水を浸してたたんだキッチンペーパーを敷いてある)

 ただしこのタイプは、カゴの成鳥を保温するには適していません。


【例】我が家の温室−2004年版−

 ハムスター飼育セットを利用しました。
 ハムスターの寝床用の容器は1羽が入るには適当な大きさなので、それにワラを敷き、発熱保温シートの上に乗せましたエサ入れには保湿用に水を含んだおしぼりを置き、内部に20Wのヒヨコ電球を設置しました。

 これに毛布をかぶせると、外気温10℃を30℃にするくらいの暖房効果があるので、フタを開けるるなどして、暑くならないように気をつけました。28℃以下になれば、シートが発熱するので(サーモ部分がヒヨコ電球に近すぎないように写真とは向きを変え使用)、低くなりすぎる心配は無いわけです。

 


給餌の時間帯

これ以上食べられない状態のヒナ時間半から4時間おきに、一日4、5回与えます。

【例】AM7:30〜AM11:00〜PM2:30〜PM6:00〜PM9:30

 積極的に口を開くなら、欲しがるだけ与えてください。
 そのうにエサが見えないのにまったく食べなかったり、朝一番に昨日のエサが残っているような場合は、病気の疑いがあります。
 まずは保温(30℃くらい)を心掛け、食べない場合は、無理に口を開かせ少しでも食べさせた上で、安静にしましょう(可能なら頼りになりそうな動物病院へ)。

※ 親鳥から引き離したり、お店から買ってきた当日のヒナは、環境の変
  化で緊張し、あまり食べないのが普通です。

 上の写真はこれ以上食べられない状態のヒナですが、食欲は一定ではないので、無理にこの状態にすることはありません。普通は、朝一番はあまり食べず、2〜4回目によく食べ、5回目はあまり食べません。
 そのうに残ったエサにはカビがはえるという話があるようですが、親鳥はそのうの様子を確認しながら加減で給餌はしません。粒エサ(アワ玉)を基本としたエサの場合、そのうに前のエサが残っていても、欲しがれば与えて問題ありません

※ パウダーフードを水で溶いたエサでさし餌をする場合、そのうが空と
  なってから与えないと、消化不良(食滞)を起こすとされています。

《コラム−無責任論−》
 文鳥のヒナを飼う場合、最大のネックはこのさし餌です。仕事があるとなかなか困難だと思います。
 しかし、一回の所要時間は
10分以下、しかも例のようにするのなら、普通の就業時間内には一日2回にすぎません。また、ペットショップで大きなヒナを買った場合、さし餌の必要なのは週間以下ですから、冷静に考えれば、会社の業務に多大の支障をきたすことはないはずです。あとは上司を含めた職場環境と、舌先三寸の問題となるでしょう。
 営業で外回りをしている人は、エサ一式とポットにお湯を入れておいて持ち歩いてしまえば、誰の迷惑にもならないかもしれません。出先の自動車の中でエサをやればいいのわけです。がんばってください!
《昼夜逆転法−実用論−
 昼間餌付け出来ないので夜にさし餌したという話が、某飼育書に体験談として紹介されていました。夜は若干明るいところ(フゴの息抜から蛍光灯が少しさす程度〉にヒナを置き、日中は真っ暗な場所に安置して昼夜を逆転したというのです。
 例えば、会社から帰った
PM7:30に餌付けを開始、PM11:30に二回目を与え就寝、目覚ましに頼りつつAM3:30に起きてエサを与えて再び眠り、出勤前のAM7:30に与えれば良いわけです。こちらの方は就業上何の問題も起きず、飼い主側の負担は付き合い酒が出来ないのと、夜中に一度起きなければならない程度にすぎません。実用性の高い方法だと思います。

 なお、私の場合はエサの間隔は成長しても一定です。孵化4週目くらいとなると、動き回りあまりエサをねだらなくなるので、間隔を広げるようにする考えもありますが、その頃になると、エサよりも、手の上などで遊ぶ時間(孵化2・3週ではエサを与えたらすぐに寝かせるを長くすれば良いものと思います。
 明るい場所で、親代わりの飼い主がエサを用意する様子(給餌器にエサをトントンとつめる)を見て、ヒナ自身が興味を持ってついばむことは、ひとり餌(自立)への重要なステップとなります。

 

歩けるようになってきた頃より仲良くなるために

 ヨチヨチとヒナが歩けるようになったら(生後4週間くらい)、エサを与える時に遊んでやりましょう。
 座布団の端にヒナを置くと、手のひら目指して近寄ってきます。手のひらの中で、やさしく、頭やほほなどをなでてやると、スヤスヤ眠って、飼い主への信頼度がアップします。

 飛べるようになったら、十分に運動し健康に育つように、出来るだけ室内に出して遊ばせてやりましょう。
 ただし、人間の子供と同じで何にでも興味を示してかじるので、
目を離さないでください。

※ ヒナがかわいいからといって、手のひらに入れて離さず、嫌がるのに
  しつこくすると、ヒナはいじめられているものと誤解して、その人を
  敵視するようになります。

 愛情の一方的な押し付けにならないように注意しましょう。

※ カゴに帰さず室内で遊ばせ続けると、大きくなってもカゴに入りたが
  らなくなります。ある程度時間を決め、ひんぱんにカゴに戻すように 
  すると、カゴに帰るのに抵抗が無くなり、後々楽になります。

【例】ヒナとの付き合い方

☆ 生後2〜3週間頃(孵化15〜21日目、まだ羽が生えそろわない頃
・・・餌づけ時間以外は暗く静かな場所で眠らせます。敷材の交換の時以外は触らないようにします

☆ 生後3〜4週間頃(孵化22〜28日目、はいまわれるようになる頃
・・・餌づけの際に手のひらに乗せるなどします。敷材の交換の時に少し這い歩かせる程度で、無理な運動は避けます

☆ 生後4〜5週間頃(孵化29〜35日目脚が立ち羽ばたき飛ぶ頃
・・・餌づけの際に手のひらに乗せ、餌づけ後も10分程度敷材やエサなどで遊びます。飛べるようになったら、遊びながら餌づけをします

 

自立したら

 孵化後1ヶ月ほどして、飛べるようになってきたら、フゴや箱から鳥カゴに移しましょう。はじめは(数日〜1週間)鳥カゴの中にフゴを入れておき、日中はふたをあけて自由にカゴの中を移動できるようにし、夜間はフゴ・箱の中に入れると良いでしょう。

半月型エサいれ その頃になると、ヒナは給餌器の周りについた粟玉などをつつくようになるので、鳥カゴの中に、水やアワ玉などを小さな容器に入れて設置し、様子を見ましょう。
 徐々に(もしくは突然に)飼い主にエサの催促をしなくなれば、ほぼ巣立ちです。鳥カゴの中に粟玉(
ヒナ毛が取れるくらいまで、普通のエサとは別の容器に入れて与えつづけると良いでしょう)の他に、普通の配合飼料、青菜、ボレー粉なども入れましょう。はじめは食べずに散らかすだけかもしれませんが、そうしながらヒナは食べ方を学習していきます(与えないと青菜嫌いになることがある)。

 エサの催促をしなくなったら自立です(平均では孵化30日〜45日)。今後取り付ける予定があれば、カゴにつぼ巣やブランコも早めに入れると良いでしょう(大きくなると恐がります)。あとは、成鳥と同じように世話をしましょう。

 ただし、ヒナ毛は水をあまりはじかないので、孵化後2ヶ月くらいまでは水浴び容器(大きい水入れ)は常設せず、飼い主の見ている時だけ入れて水浴びをさせ、乾くまで温かい室内に置くほうが安全です(外付けの水浴び器を使う予定があれば、この時期から使用して慣らしておくと良いでしょう)。

【例】我が家のひとり餌(巣立ち)

孵化40日の鳥カゴ 孵化30日を過ぎると日中はカゴに移します。
 写真は孵化40日頃の様子ですが、すでに飛び、自分でエサが食べられるようになっていました。真冬(1月下旬)だったので、夜間はフゴの中に入れていましたが(数日後撤去)。日中はおとなと同じように、つぼ巣やブランコで遊びます。

 下段には、水と配合飼料、右端に粟穂(穂についた状態の粟)、上段にアワ玉、ボレー粉、青菜が入っています(おとなの文鳥と同じ)。興味を持っていろいろかじりますが、しばらくは殻のついたエサや青菜は食べることは出来ません。粟穂を引きちぎるなど遊びながら覚えていきます。

 (自立の遅いヒナの場合、この状態で餌づけを続けます)

※ どんなに慣れていても、窓が開いていると外に出てしまいます。
   室内の戸締りに十分注意しましょう!

 生後2ヶ月〜1年くらいの間、特にオスに、飼い主の指や首筋などをかじるかみ癖が出る事があります。これは本来、他の同年代の仲間とじゃれて遊ぶ行為を、飼い主に求めているだけで、飼い主を嫌ってしているのではありません(飼い主には羽毛が無いだけで、それは文鳥にはわからない)。
 痛いので、大声を出したり、振り払ったりすると、文鳥はいじめられたものと勘違いして、飼い主を嫌ってしまうことにもなりかねません。しかし、我慢我慢で、いくら噛んでも反応せずにいると、文鳥は人間の皮膚を食べものとっ誤解してしまうかもしれません。
 大げさな態度は控え、首筋などはかまれないようにタオルを巻いて防御し、指で軽くクチバシをつまむように優しく応対し、わんぱく盛りが過ぎるのを待ちましょう。


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