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証券株を対象として、3点チャージ投資法の損益を検証しました。証券株を対象銘柄とすることに関し、「3点チャージ投資法 完全攻略ワークブック 」に以下の記述があります。
証券株が3点チャージ投資法に適しているのは、その独特の値動きにあります。証券株は個別の悪材料がなくても、相場が低迷すると、「手数料収入が減りそうだ」と、条件反射的に下落します。そして、相場が陽転すると、逆の理由で、株価が上昇します。しかも、その値動きは日経平均の2倍、3倍と大きく動きます。(p.135~p.136)
3点チャージ投資法は、乖離率、ボリューム・レシオ(VR)、相対力指数(RSI)の3つのテクニカル指標を使用して底値を予測して買う、逆張り投資法です。
投資法検証時の共通的な条件は、投資法検証における共通規則を参照下さい。
相場動向の判断には3点チャージ指数を参照下さい。
対象銘柄
証券株として、東証一部において業種が「証券」の20銘柄を検証対象としました。
投資成績(証券株)
証券株を売買対象として、過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。
3点チャージ投資法の損益(対象銘柄:証券銘柄) |
投資期間 |
トレード数 |
1トレード
平均損益 |
年間損益 |
勝率 |
平均保有
日数 |
2006/01/01~2006/12/31 |
31 |
\-4,371 |
\-135,500 |
52% |
48 |
2005/01/01~2005/12/31 |
4 |
\45,733 |
\182,933 |
100% |
94 |
2004/01/01~2004/12/31 |
12 |
\19,683 |
\236,200 |
67% |
38 |
2003/01/01~2003/12/31 |
5 |
\-5,600 |
\-28,000 |
40% |
32 |
2002/01/01~2002/12/31 |
20 |
\10,075 |
\201,500 |
55% |
30 |
2001/01/01~2001/12/31 |
20 |
\26,725 |
\534,500 |
80% |
23 |
2000/01/01~2000/12/31 |
29 |
\18,063 |
\523,818 |
45% |
31 |
1999/01/01~1999/12/31 |
13 |
\30,046 |
\390,600 |
85% |
15 |
1998/01/01~1998/12/31 |
12 |
\-35,906 |
\-430,873 |
42% |
22 |
1997/01/01~1997/12/31 |
45 |
\-7,956 |
\-358,042 |
33% |
37 |
1996/01/01~1996/12/31 |
8 |
\-2,740 |
\-21,921 |
50% |
7 |
1995/01/01~1995/12/31 |
14 |
\25,403 |
\355,647 |
64% |
20 |
1994/01/01~1994/12/31 |
2 |
\54,350 |
\108,700 |
100% |
40 |
1993/01/01~1993/12/31 |
12 |
\12,887 |
\154,645 |
42% |
31 |
1992/01/01~1992/12/31 |
11 |
\-29,118 |
\-320,300 |
45% |
69 |
1991/01/01~1991/12/31 |
3 |
\77,753 |
\233,259 |
67% |
75 |
1990/01/01~1990/12/31 |
20 |
\-56,896 |
\-1,137,921 |
35% |
53 |
合計 |
261 |
- |
\489,246 |
- |
- |
平均 |
15 |
\1,875 |
\28,779 |
52% |
36 |
考察
年間平均トレード数は15で、対象銘柄数が20であることを考えれば、適度に買いシグナルが出ていると思います。
平均年間損益は\28,779で、辛うじてプラスです。1年間に15回取引してこの損益では物足りません。17年間の検証期間で年間損益がマイナスの年が7回あります。損益は不安定と言わざるを得ません。
平均勝率は52%で、日経225銘柄を対象として3点チャージ投資法の損益を検証した場合の平均勝率60%より低下しています。
証券株は日経平均の値動きよりもかなり大きく動くので、比較的買いシグナルが出易く、3点チャージ投資法に適しているのではないかと想像していましたが、17年間の検証で見ると、優位性は低いように思えます。
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