雨だ。
目の前を戦闘機が通った!
ビニールハウスの中だった。
1983年の米の大凶作の翌年から始まり、16回目となった田植え交流会。5月17日の朝は、雨でした。雨天決行(結構)とチラシには書いたけれど、どうしよう?と少し迷いつつ、「昔から田植えは雨でもやるものだ」と、使い切りカッパを用意してはじめました。
田んぼのすぐ向こうは、航空自衛隊百里基地のフェンス。普段の休日は飛ばない戦闘機が、轟音と共に目の前にパラシュートを広げながら着陸し、参加者20人は田んぼから100mほどの近さにつくられた新滑走路を肌で感じました。この新滑走路は百里基地を軍民共用化して「茨城空港」とするもので、来年3月の開港を前に完成しました。さっそく、旅客機が使用する前に戦闘機が離着陸し、「茨城空港」が百里基地の拡張であるという現実を浮き彫りにしています。現在決定した路線は1日1往復のソウル便のみで、国内線はゼロです。およそ550億円の税金を無駄に(自衛隊にとっては大助かり)投入し続けています。
泳ぎ回るオタマジャクシを眺めながら、みんなで楽しく田植えをしました。県外からの参加者も含め、20代の参加者が多く、慣れない手つきで1反歩の田んぼにおおらかに苗を植えることができました。
小雨が降る中、田植え後の交流会は、百里基地反対運動を50年以上闘ってこられた百里平和委員会会長の宮澤昭さん宅の「育苗用ビニールハウス」の中で行われました。バーベキューに舌鼓を打ちつつ、食と平和のクイズを考え、農民バンド「ヒューマンファーマーズ」のライブを聴きながらの《食糧と農業と平和を考える出会いのイベント》になりました。 |