信用取引とは(しんようとりひきとは)

信用取引の意味、信用取引と現物取引との違い、信用取引のメリット・デメリット、について解説しています。

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信用取引の意味

 信用取引とは、投資家が証券会社に担保を預け、担保の代わりに資金又は株券を借り受けて、株を買ったり売ったりする取引です。この担保のことを委託保証金と言います。
 信用取引は担保価値より大きな金額の取引が出来るので、利益が出るときは現物取引より大きな利益となる可能性があります。一方で損失が出るときは現物取引より大きな損失となる場合があります。
 信用取引は資金を効率良く運用出来る反面、リスクも大きくなるので、実施にあたっては仕組み、ルールをよく理解して行う必要があります。
 信用取引と現物取引との違いは以下の通りです。

1.仕掛け(出動)の手段が増える→メリット

 信用取引では、仕掛けは買い(空買い)のみでなく、売り(空売り)からでも入ることが出来ます。これによって仕掛け(出動)の手段が増えることになります。
 現物取引では、仕掛けが買いのみです。
 仕掛け(出動)の手段が増えることは、信用取引のメリットとなり得ます。

空買いとは
資金を借りて株を買う取引です。
空売りとは
株券を借りて株を売る取引です。
反対売買とは
空買い又は空売りを手仕舞う(決済)方法の一つです。

2.担保が必要である→デメリット

 信用取引では、担保として委託保証金を事前に証券会社へ納める必要があります。
 現物取引では、委託保証金は不要です。
 担保が必要であることは、信用取引のデメリットとなり得ます。

委託保証金とは
担保として納める現金又は有価証券です。
委託保証金率とは
約定金額に対する委託保証金の割合です。
委託保証金維持率とは
任意の時点での、建て玉の評価額に対する委託保証金の割合です。
委託保証金最低維持率とは
委託保証金維持率の最低ラインです。追い証発生の基準となります。
代用有価証券とは
担保として納める有価証券、株券、投資信託などのことです。

3.資金より大きな取引が可能である→メリット&デメリット

 信用取引では、手持ち資金より大きな取引が出来て、最大で担保価値の約3倍の取引が出来ます。
 資金の3倍で取引して儲けが出れば現物の3倍の利益ですが、損失が出た場合は3倍の現物の損失となります。
 現物取引では、手持ち資金の範囲内(1倍)での取引ができます。
 信用取引で、資金より大きな取引が可能であることは、利益が出た場合はメリットとなり得ますが、損失が出た場合はデメリットとなり得ます。

レバレッジとは
てこの原理を意味します。資金より大きな取引をすることです。
信用余力とは
委託保証金の残高です。今後の新規建て玉可能額の算出根拠となります。

4.大きな損失が出たら追加の担保が必要となる→デメリット

 信用取引では、評価損が発生して担保価値が減少すると、担保を追加して納める必要が生じます。
 現物取引では、担保が不要なので、追い証は発生しません。
 大きな損失が出たら追加の担保が必要となることは、信用取引のデメリットとなり得ます。

追い証(追加保証金)とは
委託保証金が目減りした際に追加で納める担保です。

5.取引に期限がある→メリット&デメリット

 信用取引では、仕掛けてから決済するまでの、取引期間に期限があります。
 現物取引では、取引期間に期限はありません。
 信用取引で、期限があることはデメリットに見えますが、損失が致命的に広がる前に決済を意識する歯止めともなるので、メリットにもなり得ます。

信用期日とは
借りた資金や株券の返済期限です。
制度信用取引とは
決済期限を証券取引所が定める取引です。期限は6ヶ月です。
一般信用取引とは
決済期限を証券会社と顧客とが決める取引です。無期限の取引もあります。

6.銘柄に制約がある→デメリット

 信用取引では、全ての銘柄が取引出来る訳ではなく、取引銘柄に制約があります。
 現物取引では、取引銘柄に制約はありません。
 銘柄に制約があることは、信用取引のデメリットとなり得ます。

信用銘柄とは
信用買いのみが出来る銘柄です。
貸借銘柄とは
信用買い、信用売りの両方が出来る銘柄です。
信用倍率とは
信用買い残、信用売り残の取組状況です。
貸借倍率とは
制度信用銘柄における信用買い残、信用売り残の取組状況です。

7.種々の費用が必要である→デメリット

 信用取引では、売買手数料以外に、金利や費用がかかります。
 現物取引では、金利はかかりません。
 種々の費用が必要であることは、信用取引のデメリットとなり得ます。

信用金利とは
資金や株券を借りている期間に対して発生する金利です。
貸株料とは
空売りをすると徴収される費用です。
日歩とは
空買いをすると徴収される金利です。
逆日歩とは
株券が不足した際に空売りした人が払う費用です。

8.専用の口座が必要

 信用取引では総合取引口座に加えて信用取引口座を開設する必要があります。

信用取引口座とは
信用取引の為の専用の口座です。

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更新日:2013年10月08日 火曜日
作成日:2006年10月07日 土曜日

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