MTB漫遊記 



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 自転車に乗りたい!
インターネットで山のサイトをサーフィンし、そこから派生して幾つかのMTB(マウンテンバイク)のページを読むうちに、どうしても自分の自転車が欲しくなってしまった。

スポーティなのにそれでいてちょっと無骨なシルエットのMTBで野山を駆け回る姿に、何時の間にか自分をダブらせてしまった。相変わらず能天気である。正直、もし自転車を手に入れても、担いで山を登るなどという気には更々ならないが、横浜の自宅から、新緑の林道を風を切って走るのも楽しいだろうし、降り注ぐ陽の光の下で汗を流しながらペダルを漕ぐのも気持ち良さそうだ。秋になればススキの穂がなびく草原を疾走するのもいいだろう。そして何れは、自転車に乗って延々とペラルを漕ぎ、安曇野や戸隠に蕎麦を食いに行くなんていう馬鹿なことをしてみたくなった。
僕の住む横浜の片隅には、森に囲まれた自然公園や、江ノ島へと続くサイクリングコース等も点在しており、自転車に乗って遊ぶには事欠かない。足慣らしに、そんな道を風を切ってペダルを漕いだら楽しいだろうな・・・。

マウンテンバイクのページに触発されながら、自転車購入の動機がいきなり軟弱だが、とにかくそんな事を目的に僕はネットオークションのページを検索し、信頼出来そうな業者から2台の自転車を落札した。手軽に乗れて車にも放り込める20インチの折り畳み自転車と、ちょっと本格的な26インチのMTBである。

思えば小学校6年の時に、親が奮発して買ってくれた12段変速のサイクリング車を、ドライバーとスパナで分解して元に戻せなくなったまま放置して大目玉を食らって以来、自分の自転車を手にするのは数10年振りである。

ネットオークションで落札してから5日後、2台の自転車が送られてきた。
厳重な梱包を解き、さっそくまたがってみる。


なんだかどきどきしてきた・・・。


さあ!目指せ戸隠蕎麦食いツーリング!





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 我が愛機
20インチSHIMANO製6段変速の小型折りたたみ自転車。本体サイズ(約):横幅152cm×高さ(ハンドルまで)84cm(折りたたみ時)横幅108cm×高さ(ハンドルまで)68cmタイヤサイズ(約):直径49cm。メーカーはよくわからない。フレームにPOCKETとシールが張ってある。ブラック塗装のなかなか可愛いやつだ。主に近場の自然公園散策や散歩に使用する目的で、ネットオークションにより購入。折りたたみ自転車の事など何も知らないままに購入したが、シャカシャカと小気味良くギア・チェンジが効いてなかなかの乗り心地である。ただしオールスチールなので車体重量はかなりある。タイヤサイズが小さいので長い上り坂はさすがにきついが、これならオートキャンプにも持っていけそうだ。普段はマイカーの後部座席に転がっている。コードネームは飛燕(ひえん)。名前負けの感あり。
GIANT ROCK4100。「マウンテンバイクの入門用として最適」という歌い文句に惹かれて購入。GIANTの安価なモデルだが、どうせ自分なりにいろいろ改造したくなるはずだから、ベースは安い物で充分である。購入前、マウンテンバイクにするかロード車にするか少し迷ったが、道路だけでなく野山でも遊びたいし、何より、とにかく少しでも頑丈な方をという事でマウンテンバイクにした。車体重量は約15キロとけして軽くないが、担いで登るほどの山には行かないと決めているので、重さにもさほどこだわらなかった。「泥除けは邪魔なだけ。跳ね返りでザックや服が汚れるのもMTBの楽しさのひとつ」とのアドバイスも受けたが、僕は汚れないで済むのなら汚れたくないので泥除けも付けた。(笑)コードネームは疾風(はやて)。名前は良いが何しろ肝心のエンジンが潤平なので、馬力は限りなくない。

 疾風(GIANT ROCK4100)スペック
 フレーム  GIANT クロモリ&ハイテン オーバサイズチュービング モノシートステイ
 フロントフォーク  RST CAPA 76mmストローク
 B.Bセット  VP-BC73 124.5-68mm
 ギアクランク  SR SUNTOUR XCC-100ABG 28/38/48T 170mm リングケース付
 チェーン  KMC Z51
 ペダル  WELLGO LU-984T BMXタイプ樹脂からWellgoアルミペダルC-19に交換
 サドル  GIANT MTB-DX ケブラーサイドからLookin Racing ROYALGELに交換
 ヘッドセット  VP 1-1/8 オーバーサイズ 
 ハンドルバー  ARICLE 600mm アップバースチールブラックからRITCHEY アルミフラットバー580mmに交換
 ハンドルステム  GIANT アルミ 90&110mm ブラック
 ブレーキセット  TEKTRO TB07AL Vブレーキ&パワーコントロール付
 F.ハブ  JOY-TECH JY751FQR DSE 36H 100mm クイックレリーズ

 R.ハブ

 JOY-TECH JY752RQ DSE 36H 135mm クイックレリーズ
 リム  CAPITAL CH03 26×1.5 36H アルミ  
 スポーク  14G ステンレス
 タイヤ  KENDA C-1285 26×1.95からNIMBUS EX DUAL 26×1.50 ブルーラインに交換  
 バルブ方式  チューブ交換により英式バルブから仏式バルブに変更
 F.ディレーラー  SHIMANO FD-C102E 31.8 デュアルプル
 R.ディレーラー  SHIMANO ALTUS RD-CT95GS
 シフター  SHIMANO ST-EF29 7S
 フリーホイール  SHIMANO MF-HG40-7S 14-34T
 シートピラー  HL SP130 29.2x300m アルミブラック
 シートクランプ  アルミ 31.8/30.2 クイックレリーズ
 重量  14.9kg(360mm)からタイヤ、チューブ交換、ハンドル交換等によりにより13.3kgになる。
 エンドバー  Pazzaz AL6061 3Dを追加装備
 エンジン  酒冷式1気筒潤平1958型0.2馬力(燃費悪し)

 疾風(GIANT ROCK4100)改造点
オフロード・タイヤからオンロード・タイヤに交換
マウンテンバイクで野山を駆け回りたいと言っても、メインは各地の美味いものを探して彷徨うツーリングのつもりだし、ましてやバイクを担いで山を越えるつもりは更々ないので、オリジナルで履いていたオフロード用の太いタイヤ(KENDA C-1285 26×1.95)をオンロード用のタイヤ(NIMBUS EX DUAL 26×1.50)に換えてみた。側面のブルーラインが良い感じである。タイヤ交換にともない、チューブも交換(PrestaValveTube26×1.25/1.5)し、オリジナルの英式バルブから、微妙な空気圧調整が出来る仏式バルブになった。オフロード・タイヤを履いていた時より車体が軽くなり、実際に乗ってみると走りも格段に軽くなった事が実感できた。これだけで平均時速が3qアップである。しかしオフロードでの使用はさすがに辛く、鎌倉の切通しを越えた時には、大した下り坂でもないのに悲鳴を上げ続けた。
バーエンドバーの装着(ハンドル・グリップ交換)
落ち着きのない僕にとって、同じ姿勢で長い時間マウンテン・バイクを運転する事は非常に苦痛である。おまけに筋金入りの肩凝り持ちなので、ハンドルの同じ位置を持ったままペダルを漕ぎ続ければ、あっという間に肩はバリバリにある。そこでハンドルの両端にバーエンドバーを取り付ける事にした。バーエンドバーはライズバーにつけるものではないというので、オリジナルで付いていたライズバーを外して、RITCHEYのアルミフラットバーを付け直した。購入したフラットバーは580mmだったが、持った感じがワイド過ぎたのでパイプカッターで両端を2cmカットした。運転してみた感じはきわめて良好。頻繁にハンドルポジュションを変えられるのでかなり楽になった。ただし個人的にはライズバーの方が好きである。バーエンドバーを付けたハンドルは、どうしてもオオクワガタに見えてしまうのだ。。
サドルの交換
自宅から江ノ島まで、往復60キロの道程を走り終えた後の第一声は「尻が痛い!」。筋肉痛や全身の疲労よりも、とにかく「尻が痛い!」である。オリジナルで装着していたジャイアントのサドルは比較的幅広でクッション性もあるのだが、位置、角度を変えても僕の臀部には合わないようで、あまり効果はなかった。そこでサドルの交換である。写真のサドルはインターネットのオークションで手に入れた、Lookinというメーカーのサドル。サドルを覆うカバーの部分に弾力に富むセニウムという素材を使用し、股の部分にはジェルが封入してあって、股間への当たりを軽減している。使用感はまずまずで、オリジナルのサドルよりも痛みは軽減したが、レース用のため臀部の幅が狭く、僕のようなサンデーツーリストにはフィット感がいまいちである。サドルに関してはまだまだ迷走しそうだ。
プラペダルからアルミペダルに交換
小学生の頃、初めて手に入れたサイクリング車で、山梨の笛吹川沿いのサイクリングロードを走った時に、車止めのポールにプラスチック性のペダルをぶつけたはずみでポッキリ折ってしまい、残りの距離を考えて途方に暮れた経験がある僕が、マウンテンバイクを手に入れて最初にやったのは、オリジナルで装着されていたプラペダルの交換である。シューズをペダルに固定するSPDペダルも良さそうだが、ペダルとは別に専用の靴を揃えなければいけないし、なにより旅先でいちいち靴を履き替えるのは面倒なので、一般的なアルミペダル(Wellgo C-19)を選択した。ベアリングがよく効いて踏み込んだ感じは良いのだが、ツーリングに使うにはちょっと幅が狭いような気もする。現在、幅広アルミペダルを物色中。




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 アイテム 
 ミニライト ワンタッチで着脱できる夜間用ライト。地面を照らすという目的よりも、夜間、自分の存在を認識してもらうためにも必要だと思う。マイクロハロゲン球を採用した高輝度バッテリーランプを装着した。乾電池式のため連続照光時間は5時間程度だが、電池切れの際、コンビニなどで手軽に手に入れる事ができるのは嬉しい。
 変速ギア 「simano」といえば、僕らの年代では釣り具のメーカーというイメージが非常に強のだが、実は自転車のギアの世界でもトップブランドのようだ。自転車を手に入れるまでは気がつかなかったが、ある程度のレベルの自転車のギアには必ずと言って良いほど「simano」のロゴがある。シフトレバーを握るとついついギアチェンジしたくなる気持ちは大人も子供も変わらない。
 チェーンロック 常に自転車の盗難に気を使わなければならないこと事態、実に辛いことだが、盗難が多いのもまた事実。せっかく手に入れた愛車はしっかり守りたい。短いチェーンの鍵、周囲の固定物に巻きつけられる長く太いチェーンの鍵を自転車専門店で手に入れ、念のため見た目が立派な鍵を100円ショップで手に入れた。合計3個。開け難い鍵を用意するよりも、鍵を開けるのに時間が掛る印象を与えた方が有効なのは自転車も家も同じである。数で勝負だ!
 サスペンション 正直、ハードな運転はしたことがないし、おそらくこれからもしないだろうから、自転車についたサスペンションがどれ程の効果があるのかよくはわからないが、オフロードを走らなくても長時間ペダルを漕ぐような輪行になった場合、けっこう影響が出てくるのだろう。ただし今のところ僕にとっては見た目のカッコ良さ程度のアイテムである。(笑)
 スピードメーター 走行中の現在の速度、最高速度、走行距離が表示されるサイクロコンピュータ。これが付いていると文句なしに楽しい。特に自分の足で進んだ距離を目で確認できるのは、山を歩く時の万歩計や高度計と同じで、輪行の大きな励みになる。値段も安いものなら2500円程度で手に入れることが出来る。ちなみに僕の平均速度は16km/h。お使いに行く子供並のスピードである。
 ミニポンプ 出先でのトラブル時に使用する携帯用空気入れ。MTBの場合、滅多にパンクなどしないようだが、これとパンク修理キットを持っていればとりあえず安心である。試しに自宅でタイヤの空気を抜いて使用してみたが、そこはやはり携帯用だけのことはあり、空気を入れるはそれなりに根気がいる。尚、空気を入れるバルブには英式、仏式、米式があるので購入する時は注意が必要である。
 ポシェット
 (サドルバック)
サドルの後ろに取り付けられる小物入れ。ジャバラ式になっていて、チャックを開けることにより容量を増やす事ができる。雨天時のカバーが付いているのも心強い。僕はこの中に、小型工具、パンク修理キット、タバコやライター、携帯灰皿などを放り込んでいる。ワンタッチで取り外すことができるので、自転車から離れる時はそのままザックに収納して持ち運ぶ事が出来て便利だ。
 ドリンクホルダー 自転車のフレームに取り付けられる飲料ボトルのホルダー。いろいろな形のものがあるが、僕は500mlのペットボトルをセット出来るタイプをチョイスしてみた。「とにかく手軽に」が僕のコンセプト。本格的なボトルよりもコンビニで簡単に手に入れられるペットボトルの方が僕にとっては便利なのだ。これを取り付けるだけで、なんだか長距離のツーリングも出来るような気持ちになってくるから不思議だ。(笑)
 鉄腕アトム 周りの人間に言わせると、せっかく手に入れた自転車が、このシール一枚で台無しになっているとの事だが、今も昔もシール好きの僕としては、やはりお気に入りの宝物には、お気に入りの一枚を貼らずにはいられない。子供の頃、チョコレートやガムのおまけについていたシールを、机やタンスにペタペタやっていたのと同じ心境である。




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