「米軍F15訓練移転」問題2005年10月〜 

 世界的な米軍再編の中で、嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の一部を、本土の自衛隊基地5つ(千歳、百里、小松、築城、新田原)に移す計画が明らかになった。横須賀への原子力空母の配備も米政府が発表し、普天間基地移設問題、米陸軍第一軍団司令部の座間移転問題も絡み、日本全国で米軍と防衛庁への反発が強まっている。
 百里平和委員会も、「F15訓練移転」にはもちろん反対である。嘉手納のF15の離発着回数は年間約7万回であるが、百里基地も年間4万回を超える離発着が行われ、基地周辺は激しい騒音に襲われている。米軍F15戦闘機の飛行訓練は危険でもある。1979年の配備から現在まで、墜落7件を含む110件の事故を起こしている。
 基地を抱える小川町の町長も議会も反対を表明していたが、合併後の小美玉市と議会は条件付き賛成に転じ、鉾田市・行方市と共に防衛施設庁と「協定」を結び、訓練受け入れを表明した。全国では、訓練移転に反対を続けている自治体をあるというのに、早々の賛成表明であった。 (2006年3月記)



 2018年の1月から4月にかけて、百里基地で4回の抗議を行いました。4回とも「米軍機来るな!茨城県実行委員会」が、百里基地に直接出向き、防衛大臣と百里基地司令宛ての抗議文を手渡し、基地正門前でリレートークなどの抗議行動を行いました。いずれも20〜40名の参加者がそれぞれの思いを胸に駆けつけました。日米共同訓練への抗議が2回、自衛隊の移動訓練への抗議が2回です。以前は基地内の面会所で抗議文の受け渡しとやり取りが行われていましたが、近年は基地内に入ることを拒んでいるために、場所の問題でも揉めるようになりました。 

2018年4月7日 しんぶん赤旗
 

2018年3月15日
 

2018年1月23日 茨城新聞
 

2018年1月19日 朝日新聞
 

2018年1月20日 しんぶん赤旗
 

8回目の日米共同お訓練に抗   2017年7月7日
 
↑平和かわら版(茨城県平和委員会)   ↓2017年7月8日 しんぶん赤旗 
 
   
   

7回目の日米共同訓練に抗議
平和かわら版No726 2015年9月15日 茨城県平和委員会

 
2015年9月8日 茨城新聞
2015年9月8日 朝日新聞
平和かわら版No711 2015年3月15日 茨城県平和委員会
抗議文
2015年3月7日 茨城新聞
2015年3月21日 茨城新聞


2012年11月6日 しんぶん赤旗

2012年2月12日 しんぶん赤旗
 

4度目の 日米共同訓練 に抗議
2010年1月29日
 「米軍機来るな 茨城県実行委員会」は、1月29日午前11時から百里基地正門前で、講義行動を行いました。50数名が参加し、「日米共同軍事訓練反対」を防衛省・百里基地に申し入れました。
 日米共同軍事訓練は2006年5月1日に日米両政府が合意した、米軍再編の最終合意「再編実施のための日米ロードマップ」によって行われています。この文書には今大きな問題のとなっている沖縄の普天間基地を名護市辺野古に移すことも書かれています。沖縄と連帯し米軍基地撤去のたたかいを前進させていきます。 

2010年2月1日 茨城新聞

2010年2月1日 茨城新聞

2010年2月6日 茨城新聞



3度目の 日米共同訓練 に抗議
2009年10月
 10月2日〜9日までの予定で実施された、米軍再編に伴う米軍機訓練移転に対して、「米軍機くるな茨城県実行委員会」が、約50人で基地正門前で抗議行動をしました。代表団が基地内に入り、「再編実施のための日米ロードマップの見直し・廃止」「騒音・事故の危険、地元県民の生活不安の解消」などを申し入れました。

 沖縄の嘉手納基地からF15戦闘機が飛来して訓練を実施する予定でしたが、台風通過による悪天候のため、米軍機はテスト飛行だけで共同訓練は実施されませんでした。それでも民間機用の新滑走路を米軍機が初めて使用したことは事実です。今後、高頻度でより大規模な共同訓練が行われる可能性が高くなっています。

2009年10月3日 茨城新聞

2009年10月6日 朝日新聞

2009年10月10日 茨城新聞

2008年1月18日 朝日新聞
2008年1月18日 茨城新聞
2008年1月17日 茨城新聞
2008年1月16日 朝日新聞
2008年1月9日 茨城新聞
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2008年1月9日 朝日新聞
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5日間の訓練を強行
2007年10月

 10月15日から19日の5日間、米軍再編にともなう、米軍機の移転訓練が百里基地で強行されました。今回は、1回目でしたが三沢基地のF16戦闘機(イラク戦争にも参加した!)4機が飛来して、自衛隊のF15戦闘機と共同訓練を実施しました。整備要員も含めて総勢80人の米兵が参加しました。小さく産んで大きく育てる作戦のようです。
 訓練初日の15日には、「米軍機来るな茨城実行委員会」が基地正門前で抗議行動を行いましたが、まさにその時に三沢基地からF16が到着し、頭上を旋回して着陸しました。この際、対応した百里基地の渉外室長は、「米兵の人権もあり外出を止めることはできない。訓練は通常の訓練空域で行うが、細部については申し上げられない」と無責任な説明を繰り返しました。
地元住民からは「いまでも騒音でテレビも聞こえない。海外で日米が一緒に戦争するための共同訓練は絶対やめてほしい」という声も出されました。
 マスコミは「騒音や治安などの目立った問題はなかった」(朝日)「防衛能力向上に貢献 騒音、住民は冷静」(茨城)などと報道しました。これは、政府と米軍当局の説明を鵜呑みにしたものですし、通常の自衛隊機の騒音がいかにひどいかを物語るものです。F16戦闘機はエンジンが1つだけなので、騒音は自衛隊機よりも小さいのですが、そのかわり、墜落事故がなどが目立つ機体です。

                  米軍再編交付金 県内5市町に6億円
                             2007年12月
 11月に防衛省が、在日米軍再編を受け入れた33市町村に支払う07年度分の再編交付金額を発表しました。受け入れを拒否している沖縄県名護市、神奈川県座間市、山口県岩国市は対象から外されました。
 小美玉市2億7400万円、鉾田市1億2700万円、行方市1億2700万円、茨城町5400万円、かすみがうら市1800万円で、今後5年間は同額が毎年支払われ、6年目以降10年目までは毎年10%ずつ減額して支払うとのことです。税金をばらまかなければ、米軍の訓練を実施することができないほど、米軍のへのアレルギーが強いことを表しています。

署名にご協力を
茨城の空に米軍機はいりません

 宛先  : 内閣総理大臣
 実施者 : 米軍機来るな茨城実行委員会
  ★ 署名用紙はこちら(PDFファイル)をご覧下さい


2007年11月23日 茨城新聞
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2007年10月20日 しんぶん赤旗
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2007年10月19日 茨城新聞
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2007年10月19日 茨城新聞
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日米共同訓練 3日間の日程終了

2007年10月19日 朝日新聞

 航空自衛隊百里基地(小美玉市)を拠点に行われた日米共同訓練が18日、3日間の日程を終えた。騒音や治安などの目立った問題は無かった。訓練後の記者会見で、第35戦闘航空団第14飛行隊長のチャールズ・トップリカ中佐は「日米安保同盟は地域の平和と安定の根幹を成すもの。訓練移転により、あらゆるレベルで相互運用性を高められた」と訓練の意義を強調した。

 会見では、両国の訓練責任者から地元への配慮の言葉が相次いだ。トップリカ中佐は「地元から信頼と支援を得ることが重要と考えた。騒音を減らし良いゲストとなるため努力した」と述べた。第7航空団飛行群司令の田中久一朗1等空佐は「双方の戦術・技量の向上に有益だった」とした上で、「(自衛隊が米軍と一体化するという心配について)認識は今のところ強くは持っていない」と否定的だった。

 米軍人ら約80人は19日、同基地から撤収する。

 《解説》

在日米軍再編に伴う今回の百里基地への訓練移転は、最も懸念された騒音は発着数を減らすなどの配慮もあり「普段通り」(地元住民)。治安面でも、警察や北関東防衛局が、巡回警備をしたり、外出時のトラブルを避けるため日本語のカードを作って米軍に渡すなど注意を促し、住民に一定の安心感を与えた。

 それでも、米軍への信頼感から「『治安』という言葉は失礼」(同局幹部)とする基地側と、沖縄などでの米兵による刑事事件を念頭に、不安をぬぐえない地元住民との意識の隔たりは依然大きい。

 在日米軍再編は、米国にとっては世界規模の軍事戦略の一貫。日本政府も、「再編は沖縄の負担軽減につながる」と意義を強調する。「百里基地周辺地域整備協議会」の藤田幹泰会長は、「安全保障上の必要性から仕方ない」と受け入れた理由を話す。

 だが、犠牲を払って訓練を受け入れた住民の思いとは裏腹に、訓練移転を機に自衛隊が米軍と一体化し、米軍の戦略に取り込まれる危険性を指摘する声もある。

 騒音や治安、地域振興にあてる再編交付金の配分額など、住民の不安は今後も尽きない。日米防衛当局が基地を抱える地域住民の痛みを受け止め、情報を開示して意思疎通を図っていくことがより求められている。(川上裕央)


2007年10月17日 茨城新聞
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日米共同訓練始まる

2007年10月17日 朝日新聞

在日米軍再編に伴う日米共同訓練が16日、航空自衛隊百里基地(小美玉市)を拠点に始まった。米軍三沢基地のF16戦闘機1機が故障で飛行できなかったほかは、予定変更やトラブルはなかった。地元が懸念していた騒音は、普段の自衛隊の訓練と同程度で住民らに安堵(あん・ど)は広がったが、「これ以上の騒音は耐えられない」と、今後の訓練移転に対する警戒心は消えていない。
 午前9時22分、F16機2機が爆音を轟(とどろ)かせ全長2700メートルの滑走路から離陸。続いて、空自のF15機2機が飛び立ち、約50分後に4機は鹿島灘沖上空から基地へと戻った。
 百里基地北側の小美玉市上合の公民館では、北関東防衛局の担当者が騒音計で戦闘機から届いた音を測定した。午後2時半ごろの共同訓練では、F16機2機から93、98デシベルをそれぞれ記録。一方、空自のF15機2機は99、98デシベル。100デシベルは「電車の通るガード下」に相当し、同局は「通常訓練と同程度」と説明した。
 同市与沢の市立橘(たちばな)小学校の上空は、普段から空自の戦闘機が飛ぶ。中川稔校長は「普段の訓練より静か」とする一方で、「子どもたちの教育にあたる立場として、これ以上の騒音は控えてほしい」と求める。
 共同訓練は17日午前に2機対2機の戦闘訓練を1回、同日午後と18日に4機対4機を計3回予定している。


基地正門前で、約50人の抗議行動
2007年10月15日 三沢基地からF16が飛来した日
   

同じ10月15日12時頃
平和公園隣接の基地内に整備されているサッカー練習場では、隊員たちがサッカーに興じていた。

2007年10月16日 しんぶん赤旗
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2007年10月16日 朝日新聞
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2007年10月16日 茨城新聞
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2007年10月16日 讀賣新聞
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2007年10月06日 朝日新聞

共同訓練15日から 空自百里基地へ米軍機

 在日米軍再編に伴う航空自衛隊百里基地(小美玉市)への米軍機の訓練移転で、防衛省北関東防衛局は5日、同基地での移転後初の日米共同訓練を今月15〜19日に実施すると発表した。訓練を受け入れる地元からは安全・治安対策の徹底や騒音防止を求める声が上がった。

 北関東防衛局によると、訓練には米軍三沢基地から第35戦闘航空団所属のF16戦闘機が5機程度参加し、航空自衛隊百里基地のF15戦闘機2〜4機と基地沖で戦闘訓練する。管制業務は空自の中部航空警戒管制団(入間)が担う。今回は1回で1〜5機の米軍機が1〜7日間飛ぶ「タイプI」と呼ばれる訓練で、早朝夜間の離着陸や、タッチ・アンド・ゴーなど大騒音の訓練はしないとしている。

 航空機の騒音データを収集するため、訓練期間中、関係する小美玉、鉾田、行方、かすみがうらの4市と茨城町の計5カ所で騒音を測定する。

 参加する米軍約80人は基地内に宿泊する。このうち先遣隊10人が13、14日に陸路で三沢から百里に入る。米軍関係者の外出制限はできないため、訓練前に米隊員に対し規律に万全を期すよう説明するという。同局は13日に百里基地内に現地対策本部を設置し、地元との連絡調整や巡回活動を行う。

 訓練移転は昨年5月に日米両政府が合意した「再編実施のための日米のロードマップ」などに基づき、嘉手納(沖縄県)、岩国(山口県)、三沢(青森県)の米軍飛行訓練を、百里など六つの空自基地に移転。今年度は計15回訓練する。百里での初訓練は、昨年度からの通算で6回目となる。

 百里基地への移転をめぐっては小美玉、鉾田、行方の3市と同局(旧東京防衛施設局)が日米共同訓練を「年4週間以内、1回の訓練期間が3〜15日」とする協定を1月に結んだ。

 橋本昌知事は5日、同局に「騒音対策や安全対策に万全を期すとともに、米軍が綱紀粛正に努めるように、国からの申し入れを求める」との要請書を渡した。小美玉市の島田穣一市長も「国の協定を順守し、周辺住民の安全、騒音、治安対策に万全を期すよう強く要望したい」との談話を発表した。同市は今後、石岡署に訓練期間中の治安対策を依頼する予定だ。

 基地周辺住民らで構成する「百里基地周辺地域整備協議会」の藤田幹泰会長は「住民が治安について不安を感じないように(県警などの)関係機関が取り組んでほしい。無事に終わることを祈っている」と話した。


2006年10月22日 しんぶん赤旗
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2005年10月29日 茨城新聞
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