今週の岡倉家 Part2

いよいよ2クール目に突入した「渡る世間は鬼ばかり」第7シリーズ。果たして視聴率は20%台に復活するのか!?

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2004年4月〜6月放送分へ  2004年7月〜9月放送分  2004年10月〜12月放送分  2005年1月〜3月放送分

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第14回(2004年7月1日放送)

本間病院が手元に戻ってきたと、すっかり陽気な常子。神林(愛川欽也)も、伸彦に代わる医者を見つけるのに力を貸すという。大吉は、うるさい常子がいなくなると上機嫌。長子は、好きな女流作家の翻訳の依頼があり、いよいよ日向子を私立小学校から近くの公立小学校へ転校させようとしていた。日向子の気持ちも考えてやれという大吉や英作の言葉も耳に入らない長子。「幸楽」では、五月が愛から3日間もメールの返信がないとヤキモキしていた。飲み会の後、自宅まで付いて来て、セクハラまがいの行為をした上司・時田(松澤一之)の頬を打った愛は、銀行の窓口業務を外されて、備品管理へ回されてしまう。久々に「幸楽」に戻ってきた愛は明るく振舞うが、五月だけは愛の微妙な変化を感じ取っていた。愛は、眞と加津だけに、何か資格を取って、いずれは銀行を辞めるつもりだという。むすびの移動販売中のあかりの前に姿を現した和夫。やつれ切った表情の和夫だったが、二度と勇気に会うつもりはないという。そして、その日の夜。野田家に、警察から和夫が自殺未遂したという電話が入るのだった。

■いろんな方法って...。
日向子を近くの公立小学校へ転校させる気マンマンの長子。やれ私立だとお金がかかるだの、私立小学校への送り迎えは翻訳の仕事に差し障るだの、勝手な都合ばかり並べる長子に、大吉は「学費なら、アタシが看てやってもいい。送り迎えだってさ、いろんな方法があるんだよ」と日向子の転校を止めさせようとする。ちょっと待ってよ、親方。アンタのいう“送り迎えのいろんな方法”って、何?そんなに多くの選択肢はないはず。せいぜい、タキか勉か壮太に送り迎えやってもらうくらいしかないじゃん!それって、雇用人として公私混同甚だしいんじゃない?っていうか、タキが長子一家の身の回りの世話をしている時点で、すでに甚だしさMAXなんだけど...。

■やっぱり勝手な女です。
日向子の転校について、「ヒナに事情を話して納得させてから、転校の手続きをしようと思ってたんで...」という長子。まぁ、無理矢理ではなく、日向子の同意を得てから転校させるというならば、長子も母親として一歩前進か...と思いきやっ!その数時間後、あっさり二学期から公立へ転校させることにしたという。お前、日向子は全然納得なんてしてないじゃん!しかも、転校させることを決めたその日に(っていうか、その数時間後に)、好きな女流作家の翻訳の依頼が舞い込んでくるなんて、都合良過ぎるっちゅうのっ!自分の好きな女流作家の翻訳のためなら、嫌がる娘の転校も厭わない鬼母・長子。やっぱり勝手な女です。

■差し出がましいぞ、タキ!
長子の勝手な都合で転校させられる日向子を不憫に思った壮太は、自分が日向子の送り迎えをすると買って出る。そんな壮太に、タキは「長子さんには、長子さんのポリシーってものがおありなのよっ!」と説得力0%の理由で、差し出がましいことはするなという。長子のポリシーって、何?長子って、言うこともやってることもコロコロ変わるんだよ。長子に限って、ポリシーなんてものは断じてないっ!っていうか、今さらだけど、タキってホントに差し出がましいよ。壮太の申し出に、大吉は渡りに舟とばかりに、「悪いねぇ、壮ちゃん。そうしてくれるかい?」って言うつもりだったかも知れないじゃん。なんで、大吉を差し置いて、壮太に偉そうに意見するかなぁ、タキは。差し出がましいのは、顔の造りだけにしてほしいよ。

■いったい何度繰り返すんだ。
またも、あかりと勇気の前に姿を現した和夫。そして、お決まりのあかりと和夫の応酬。そして、最後には「俺はあきらめないっ!勇気の父親としても、君の夫としても、認められる男になって、必ず君と勇気を迎えにいく」という和夫のセリフで終了。はぁ〜、いったい何度繰り返したら気が済むのか。もう、このシーン、見飽きたよ。...と思っていたら、和夫が自殺未遂だって。何度も何度も繰り返された和夫のセリフだけど、結局実現することはなかったんだね。ホント、意味ねぇーセリフ。

■和夫、自殺未遂!
という訳で、自殺を図った和夫。持ち物から野田家宛ての手紙が見つかって、弥生のところへ連絡が入った。あかりは、「どんなに辛くったって、生きてく努力をするのがホントでしょ?それを自殺するなんて、よくそんな情けないことをっ!最低よっ!」と激昂する。冷たいようだけど、あかりの言っていることは、ごもっとも。和夫は甘過ぎるよ。馬鹿のひとつ覚えみたいに「必ず君と勇気を迎えにいく」なんて言っていたけど、自殺を図るなんて、結局口だけ男だったのだ、和夫は。一方、弥生は、「自殺するなんて、よくよくのことなのよ。頼る人だって、いなかったんだろうし。身元引受人にぐらいなってあげたって!」と和夫に同情的。頼る人がいない?身元引受人?

早く、東京在住の和夫の兄と姉・時枝に連絡しなさい、弥生。

■愛からの返信を待つこと、3日間...。
五月は、3日間も愛からメールの返信がないと心配する。「メールはメールで、返事がなかったら、やっぱり心配だし。ケータイなんて、なければ良かったっ!」と忌々しそうに、パチンとケータイを閉じる五月。...ボーダフォン関係は大丈夫ですか、スガコ先生。っていうか...

そんなに心配ならば、電話しなさい。ケータイって電話なんだから、五月。

■愛のセクハラ被害。
上司・時田からセクハラまがいの行為を受けた愛は、思わず時田の頬を叩いてしまう。という訳で、窓口業務から備品管理というショムニ業務に左遷されてしまった。分かり安すぎる展開(笑)。愛は仕事への意欲をなくし、仕事を続けながら何かの資格を取って、いずれは会社を辞めることを決断する。でもね、愛。そんな決断をする前に、組合に相談したら?重大なミスを犯したならともかく、何の理由もなく、3ヶ月やそこらで配置転換というのは、誰が考えてもオカシイと思うでしょう。組合だったら、前向きに対処してくれるのでは?組合がダメなら、加津を通じて、中村編集長に相談したら?銀行のセクハラ・スキャンダルって、雑誌の格好のネタになるんじゃない?まぁ、事実を知った勇が怒り狂って、時田を中華鍋で殴打、なんてことになるかも知れないけど...。

【今週の視聴率】
関東16.9% 関西17.7%(ビデオリサーチ調べ)

第15回(2004年7月8日放送)

自殺を図った和夫は、一命を取りとめる。あかりが止めるのも聞かず、和夫の見舞いに訪れる弥生と良。仕事も見つからず、あかりや勇気にも会わせる顔がないと自暴自棄になった和夫に、良は「ごはんや」で働くことを提案する。最初は良の提案を拒否していた和夫だったが、あかりや勇気と関係なく、「ごはんや」の一従業員として雇うという弥生や良の説得に、涙を流して感謝し提案を受け入れる。久しぶりのデートをする愛と城代。愛が窓口業務から外されたことを知った城代に、愛は上司・時田を殴った経緯を話す。しかし、今の閑職ならば、資格取得のための勉強をする時間ができて好都合と前向きな愛に、城代は応援するという。久々に笑顔が戻った愛。光子から愛が窓口業務を外れたことを聞いていた五月。城代は、愛が自分から業務を外してくれるように、会社に頼んだとウソをついて、五月を安心させる。加津と司は公園で受験勉強。その姿を偶然見かけた眞は、また司の母親に怒鳴り込まれると加津を説教するが、加津は聞く耳をもたない。「おかくら」に、弥生、良、和夫の3人が訪れる。和夫が正式に「ごはんや」の従業員となったと聞いて、顔を曇らせる大吉。そして、和夫の「ごはんや」就職を聞いたあかりが勇気を抱えて、「おかくら」に転がり込んでくるのだった。

■ああ、和夫...。
仕事が見つからず、家賃も払えず、コンビニ弁当を買う金すら無くなったからと、自殺を図った和夫。安易過ぎるっちゅうねん!梨は丹精込めて育てていたクセに、自分の命は粗末にするんだね。っていうか、和夫が東京に出てきたのって、1ヶ月前でしょう?もう、家賃が払えなくなったの?家賃1ヶ月分の金も持たずに上京してくるなんて、世間知らずもいいとこ。和夫は、本当に仕事を探していたのか?木の陰から、あかりと勇気の姿をジトーっと見つめる怪しい姿しか記憶にないけど。そんな時間があったなら、ハローワークに通い詰めて、真剣に仕事探せっちゅうのっ!

■歴史は意味もなく繰り返す。
死に損なって顔面蒼白な和夫に、弥生と良は「ごはんや」で働くことを提案する。娘と孫をストーカーする男をなぜ?と思っていたら、弥生のセリフ。「その代わりアナタにも、あかりとのことも勇気とのことも忘れて頂いて。それが条件です。」なるほどっ!さすが弥生っ!世間に野放しにしてストーカー行為させるよりも、目の届くところに置いといた方が安心という訳だ。何しろ、コンビニ弁当買えないくらいで、自殺図っちゃう男だからね。下手したら元女房や息子の命も粗末にしかねないし。でもね、和夫は真性ストーカー男。あかりと勇気のことは忘れるなんて条件、守れる道理はないと思うけど。それよりも...別れた女房の親の店で働くって、まんま健治と同じじゃん!渡鬼の歴史って、超安易に繰り返されていくんだねぇ。

■城代の情報網。
昼下がりのオープンカフェで楽しげに談笑する愛と城代。恋人同士のはずなのに、城代は敬語。それも“馬鹿”が付くほどの敬語。それに城代の顔って、常に笑顔。なんか知らないけど、笑ってる。...お前は、渡鬼のヨン様かっ!?笑ってれば、オバサマたちのハートが掴めて、腐った大根並みの演技がゴマかせるとでも思っているのかっ!?...と、ヨン様人気にあやかろうとするような強張った笑顔と妙な敬語を操る城代だが、情報網だけはスゴイ。何しろ、愛が窓口業務から外されたことを、愛と同じ銀行に勤める知人から聞いたというのだ。「愛さんの情報くらい、その気になれば、いつだって取れるんです」だって。コ、コワいよ、城代。たかが“新入社員の異動”なんていう小さい小さい人事情報ですら入手しちゃうんだから。あまりに分かり安すぎるストーカー男・和夫より、ある意味数倍コワいかも。

■なぜ、公園?!
公園で仲良く受験勉強に勤しむ加津と司。ウ〜ン、とっても微笑ましい♪でもね、真夏に野外で勉強なんて、全然捗らないと思うよ。熱中症になっちゃう恐れもあるしね。お互いの家で勉強できないんだったら、図書館にでも行こうよ。エアコンも効いてるし、頭の回転だって早くなると思うよ。あっ!でも、図書館でテレビドラマよろしくデカイ声で説教垂れたりしたら、ウルさくて怒られるか...。っていうかねぇ〜、加津は中学2年生、司は中学3年生なのに、なんで同じ問題集使ってるの?しかも、なんで司より加津の方が、問題集をクリアするのが早いの?つくづく、司って、頭悪いんだねぇ...。

■若年性更年期障害、ふたたび。
今週の眞は怒りっぱなし。加津がまだ司と会っていると知れば怒り、愛が自分から窓口業務を外してほしいと願い出た(という城代のウソ)と聞けば、「ずいぶん勝手なOLだなっ!それじゃあ、出世は無理だねっ!」とまた怒る。いったい、眞は何をイライラしているのか?東大受験失敗ネタ以降、眞がメインとなるドラマ展開がないから、不満なのか?

■???な和夫のセリフ。
正式に「ごはんや」の従業員となり、その報告のために「おかくら」を訪れた弥生、良、和夫。出迎えたタキに「ごぶさたしております。こちらへは、とても伺えた義理じゃないんですが...」という和夫。はぁ〜???アンタ、たった3週間前に「おかくら」の敷居をまたいで、弥生、良、あかりと4者会談してたじゃん!あかりと噛み合わない不毛な会話して、真性ストーカーぶりを見せつけてたじゃん!もう忘れたの?それとも自殺に失敗して、若人あきら(現・我修院達也)みたいに、シマ性健忘症になってしまったのか?いや、記憶喪失になっているのは、スガコ先生の方か...。

■キミにキツイ聖子のセリフ。
「そろそろ、ラクなさった方がいいですよ。」「五月さんと愛ちゃんのことじゃあ、もう蚊帳の外なんですよ、女将さんは。」
今までの聖子のセリフって、五月へのイヤミがほとんどだったけど、上のセリフはキミの「幸楽」における影響力の低下を仄めかしたもの。さては聖子、いよいよキミに見切りをつけ始めたのかも!?

■んでもって、今週最大の謎。

和夫があかり宛てに書いた手紙(遺書?)って、何が書いてあったの?

【今週の視聴率】
関東18.3% 関西19.1%(ビデオリサーチ調べ)

第16回(2004年7月15日放送)

長子から連絡を受けた弥生は、あかりが家出して「おかくら」に世話になろうとしていることを知る。弥生は、あかりのためにも、あかりが来ても追い返してほしいと大吉に頼む。仕事が終わり、「おかくら」へやって来たあかり。大吉から面倒はみれないと言われたあかりは、憮然として「おかくら」を出ていこうとするが、タキに呼び止められる。タキは、和夫を引き取った弥生や良の気持ちも理解しろと、あかりに説教する。弥生と良は、あかりの家出を巡って夫婦ゲンカ。2人のケンカの最中に、あかりと勇気が帰って来る。もう和夫とは他人、「ごはんや」が和夫を雇おうがどうしようが、アタシには関係ないというあかりの笑顔に、弥生と良はホッとする。和夫が、ごはんの配達に「おかくら」を訪れる。人生の再出発をかけた和夫に、大吉やタキは温かいエールを送る。文子が望を探しに、「おかくら」へやって来る。夏休み、全国をライブして周るという望は、文子と大ゲンカして、前夜家出したという。てっきり、望が「おかくら」に来ていると思っていた文子だったが、望は「幸楽」を訪ねていた。眞に、進路についての悩みを相談する望だったが、眞も望も今は受験勉強すべきという加津に説教されて、望は自宅へ戻ることに。そして、「おかくら」。日向子の転校を巡って、長子と英作は大ゲンカ。ついに、長子は日向子の送り迎えを拒否。英作が代わって日向子を小学校へ送るが、下校時間を少し過ぎて英作が迎えに行くと、日向子の姿は消えていたのだった。

■なんで大吉を巻き込むのか?
長子からあかりの家出を知らされた弥生だが、たいしたことないと涼しい顔。かつて、あかりや武志について、散々干渉しまくっていた弥生とは、まるで別人。やっと、弥生も子離れできたのかと感心する一方、あかりが来ても追い返してほしいと大吉に頼むのはいかがなものか?大吉だって、孫には嫌われたくないだろうし、勇気のことだって心配だろう。なんで、あかりを追い詰めるような嫌な役割を大吉に押し付けるのか、弥生は?あかりと顔を合わせたらケンカになるからと、さっさと「おかくら」を後にせず、母親の責任として、しっかりあかりと話し合えっちゅうのっ!そして、これ以上大吉に負担をかけるなっちゅうのっ!まぁ、もっとも、あかりを説教する役割は、なぜか大吉からタキへバトンタッチされてしまったけど...。

■あかりのトンでも発言、3連発。
「今すぐ、おじいちゃんが美味しいもの、こしらえてくれるからね♪」
むすびの移動販売から帰って来たあかり。すでに「おかくら」の営業が始まっていることは分かっているのに、自分たちの夕飯を要求する身勝手ぶり。
しかも、自分ではなく、勇気が腹を空かしているという要求の仕方に腹が立つ。さらに、あかりは、個室の部屋まで要求する始末。こんな調子じゃあ、たとえ弥生から言われなくても、大吉はとっととあかりを追い出していたかも!?

「勇気、今夜はヨソでお泊りするの!車の中だって眠れるものねぇ。」
大吉から家に帰るように言われたあかり。早速、あかりは勇気使って、同情作戦。「アタシは構わないのよ!だけど、おじいちゃん、勇気にまで狭い車の中で眠れなんて、ヒドイこと言うの?」と言わんばかり。勇気をむすびの移動販売の人寄せパンダにしたり、勇気使って夕飯要求したり、さらに勇気使って同情引いたり。ダシに使われている勇気が哀れである。
まぁ、もっとも、勇気本人は、目の前で起こっていることには全く無関心とばかりに、視線は常に別の方向を彷徨っているけど...。

「何よ、エラそうにっ!そりゃあ、タキさんには大きな借金して、まだ返してもいない。それだって和夫が借りたんで、アタシには関係ないわよっ!」
タキの説教に、真っ向から歯向かうあかりのセリフ。はぁ〜?まるで、和夫が勝手にタキから金を借りたみたいな言い分。確かに、金を借りたのは和夫だけど、あかりは全く関係ないと言い切れるのか?タキの投資のおかげで、2人は水耕栽培を始めることができたのだ。あかりだって、タキから金を借りたことに負い目があるから、離婚した当初、「おかくら」の敷居は高いと言っていたのではないか?それを「アタシには関係ないわよ」とは、どの口が言うかっ!っていうか、
タキが自分たちに金を貸しているから、エラそうに説教していると思ってしまうあかりの性根が悲しいねぇ...。

■弥生と良、久々の夫婦ゲンカ!
あかりの家出の件で、放っておけばいいという弥生と、和夫を辞めさせるという良は、大ゲンカ。久々に「君はね、それでも母親かっ!」という、かつての良の決めセリフも聞けて、ちょっと懐かしかった。パート1の頃の良は、このセリフを吐きまくっていたからねぇ。それに対して、昔と違うのは、弥生の態度。昔の弥生は、良の理不尽な言動に、黙って辛抱したり、感情的になったり、涙を流したりしていたが、現在の弥生は正反対。(あかりのことなんて)知るもんですか。母親なんです。何とでもするでしょう」とか、離婚すると感情的に吼える良に対して、「私もアナタのような意気地のない人に付いていくつもりはありません。いつでも出て行きます」と余裕綽々の態度。ホント、強くなったねぇ、弥生は。確かに、これだけ強くなれば、いつも弥生を庇っていたハナの存在意義もなくなるわけだ。ねぇ、スガコ先生!

■トンでも発言をしたけれども...。
そんな夫婦水入らず(?)の大ゲンカの最中に、あかりと勇気が帰って来た。タキの説教が効いたのか、あかりは和夫の「ごはんや」勤務を了承する。「和夫が『ごはんや』の役に立つ人間になってくれたらいいね♪」と笑顔で話すあかり。このセリフ、ちょっと感動してしまった。決して、あかりと和夫は和解をした訳ではないけれども、離婚して以降、ずっと和夫を忌み嫌っていたあかりが、和夫の立ち直りを望んだのだ。上の「トンでも発言、3連発」を帳消しにしていいと思うほどのセリフでした。まぁ、帳消しにしても、その内、それを上回る超・トンでも発言をカマしてくれると思いますから、あかりは...。

■望、無謀な『全国縦断路上ライブ』作戦!
はぁ〜、まだまだ続くのか、望のギターネタ。いい加減、飽きたよ。っていうか、望は本当に音大受験を諦めたんだね。前シリーズの音大受けるか、一般大学受けるかで、ゴタゴタしたのは何だったんだ?全国路上ライブは今しかできないって?大学入ってからだって、十分できるじゃん。っていうか、夏休みは老人ホーム慰問のボランティアをしなくていいのか、望!ギターのお兄さんが悲しむぞ。それとも、ジジババ相手に演奏するより、望に声援を送る奇特な若い女性たちを相手にしてた方がいいとでも言うのかっ!まぁ、そっちの方がいいよね...。

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「もう子供には振り回されないっ!アタシも見習わなきゃ。ヒナがどんなに泣き喚こうが、英作に何と言われようが、今の小学校は辞めさせて、二学期からは普通の小学校に転校させるっ!」
あかりに対する弥生の態度に感化された長子のセリフ。弥生は、あかりが中学生の時から散々振り回されて、今やっと子離れをするという気持ちになれたのである。
長子の場合、むしろ振り回されているのは、親の都合で転校させられようとしている日向子の方である。自分の都合のいいように物事を解釈する。それも、ワガママ女・長子の特徴と言えるでしょう。

「おじいちゃんに『おやすみなさい』言うって、きかないの♪」
勇気を寝かしつけようとしたあかりのセリフ。
周りの状況など、どこ吹く風の勇気が、そんな自己主張をするとは、とても思えません...。

「けど、望クンのギターと歌じゃ、とっても食べていけるとは思えないし...。」
家出してきた望に説教する加津のセリフ。人の心をエグるようなキツイことを言うね、加津は。まぁ、その通りだと思うけど。っていうか、
加津って、望の歌を聴いたことがあるのか?

「そりゃあ、家出だよぉ〜!とうとうヒナまでぇ!」
ヒナがいなくなって、手にした菜箸落として、素っ頓狂な声を上げる大吉。シリアスなBGM、焦る長子と英作。なのに、大吉の素っ頓狂な声に、思わず笑ってしまいました。

【今週の視聴率】
関東17.3% 関西19.0%(ビデオリサーチ調べ)

第17回(2004年7月22日放送)

日向子が家出した。長子と英作は心当たりを探すが、日向子は見つからない。お互いを責める長子と英作に、夫婦ゲンカが日向子の心を痛めたのだと諭す大吉。大阪の本間病院では、常子と由紀が言い争っていた。常子は紀彦の世話だけしてくれればいい、神林が紹介した医者は役に立たないと勝手なことを言う由紀。そこへ、大阪駅で警察に補導された日向子がやって来る。日向子は、大阪まで独りでやって来たのだ。由紀の身勝手さに愛想が尽きた常子は、小学校を転校したくないという日向子のために、再び東京で暮らすことを決意する。長子も、家出までした日向子の気持ちを理解して、転校を止めることにする。夏休みに入っても、加津は勉強を続けていた。一学期の成績はクラストップ。しかし、長太は、相変わらず加津がホームページでHN「バラの小母さん」に近況を報告していることが気になっていた。長太が、掲示板で「バラの小母さん」宛てに、みのりではないのか?と書き込んだことを知った加津は激怒。これで、みのりと繋がっていた糸が切れてしまったと悲しみにくれる。みのりは、旅館を辞めて上京。旅館の客だった和菓子「菊屋」の女将・サワ(渡辺美佐子)の家で、住み込みで和菓子作りの修行をすることに。そして、肩を落として原宿を彷徨っていた加津は、望の路上ライブに遭遇。しかし、突然、怒った様子の亨が現れて、望を強引に連れ去ってしまうのだった。

■常識のない女・長子。
日向子が行方不明になって、大慌ての長子。日向子と仲の良い友達の家へ電話をしまくる。でも、なんで店のカウンターから電話をするの?2階の自室から電話すればいいじゃん。店内には客もいるんだよ。いい迷惑でしょうが。常識なさ過ぎ。さらに、長子は小学校への迎えが遅れた英作も責める。「いくら急患だからってね、迎えに行くのが遅れるっていう法はないでしょう!」...遅れるっていう法はあるでしょう。急患ってことは、急を要する患者ってことだよ。命にかかわることなんだよ。英作が、日向子の迎えに遅れても、患者を優先させたことは、医者としては極めて常識的な行動。やはり、長子の言動は常識なさ過ぎ。って、今さらの長子の非常識ぶりを論じても仕方ないけど...。

■手が止まってるよ!
日向子の家出に、お互いを責める長子と英作。夫婦ゲンカが子供の心を傷つけると、2人を説教する大吉。と、そこへ突然、壮太が「そういうことって、あるかも知れませんね...」と語り出した。自分にもそういう経験がある、母親が元気だった頃、勉強しないとそれが原因で夫婦ゲンカを始めた、子供には相当堪えるものだと、ど〜〜でもいいことをベラベラと喋りだした。壮太の不幸な経験談など、だ〜〜れも興味ないのにベラベラと...。っていうか、「おかくら」にはまだ客がいるのに、大吉はもちろん、タキも勉も壮太も、み〜〜んな仕事する手が止まってるっちゅうねんっ!ベラベラ喋り過ぎだっちゅうねんっ!ホント、のんきな職場だねぇ、「おかくら」は。

■冷たい女・由紀。
常子が本間病院へ復帰するつもりでいることに、あまりいい顔をしない由紀。由紀は、常子には紀彦の世話だけしてほしいと思っていたのだった。まぁ、それはともかく、問題は独り大阪へやって来た日向子に対する態度。もう明らかに、迷惑!って感じな態度なのだ。日向子は思いつめて、不安を胸に抱えながら、大阪までやって来たんだよ。由紀の気持ちを敏感に感じ取った日向子は、常子の代わりに自分が紀彦の世話をするとまで言い出す。小学2年生の女の子に気を使わせんなっ、由紀!さらに、由紀は神林が伸彦の代わりの医者を紹介してくれたことについて、「神林先生が紹介して寄こした医者なんて、み〜んなウチじゃあ使いものにはならないのっ!」とのたまわった。挙句の果てに、神林が紹介した医者を雇ったら、本間病院は神林に牛耳られるかも知れないだって。良かれと思ってやってくれた行為にも、感謝どころか不快感を露わにする由紀。ここまでくると、女医としてというより、人間として最低である。

■記憶障害の男たち、英作&神林。
英作は、日向子が神林宅にいるかも知れないと思い、電話する。いなくなったというと大騒ぎになるので、それとなく探りを入れたのだ。日向子の家出も知らず、ノコノコと「おかくら」へやって来た神林。「久しぶりにね、英作クンの声を聞いて懐かしくってねぇ〜」とウソっぽい笑顔の神林。久しぶり?懐かしい?おいおい、アンタ、たった3週間前に常子と一緒に「おかくら」へ来ていたではないか。英作にも会ってたじゃん。常子が大阪に帰ることが決まって、大吉、常子、神林で酒飲んでたでしょうが。常子なんか、訳分かんない歌を歌いながら、舞ってたじゃん。しかし、それに輪をかけてオカシイのは英作。神林が伸彦に代わる医者を世話したと聞くと、「そうですか。神林先生のお世話になっていたんですか。神林先生にご迷惑をお掛けしているなんて、知りませんでした」とのたまわった英作。はぁ〜?3週間前の宴のとき、神林はハッキリ言っていたではないか。伸彦に代わる医者を見つける、自分にはそれくらいしかできないと。もう忘れたのか、英作は?日向子の家出がショックで、若人あきら(現・我修院達也)みたいに、飛び石性記憶喪失になってしまったのか?(あれっ?この感想、どこかで書いたような記憶が...。)

■確認事項。
ところで、神林のセリフによると、由紀と伸彦は正式に離婚したらしい。へぇ〜、そうなんだ。伸彦が登場しないまま、説明セリフで離婚したなどと言わず、渡鬼にしては珍しく、ちゃんと伸彦を登場させて、離婚の決意を語らせる(第13回)という普通の展開になっていたね。...はぁ〜、そんなことで感心してどうする、Morita!それはともかく、長いこと渡鬼に出演しながら、大きな見せ場もないまま、消えることになった伸彦役の葛山信吾さん。お疲れさんでした!

■眞の“なんだかなぁ〜”なセリフ、2連発!
「へぇ〜、今日から夏休みだっていうのに、もう勉強してんのか。」
加津が勉強している姿を見て。っていうか、眞は予備校から帰宅して、問題集広げている加津を見るたびに、驚いたり感心したりしている。
いい加減、“勉強する加津”に慣れろ、眞!

「夏休みだっていうんで、加津みたいな女の子が生意気にオシャレして。」
どうってことないセリフですが、
「生意気にオシャレして」という部分に、眞のオヤジ臭を感じました...。

■五月、詳し過ぎる!
ハンドルネーム「バラの小母さん」が、加津の母・みのりであることを、五月は勇に説明した。もし、みのりが「幸楽」に現れたりしたら、トラブルが起こることは必至。そのとき、勇が何も知らないでは困るからだった。しかし、五月の説明ときたら、かなり詳し過ぎる。加津の小説「母恋い」を読んだみのりが、加津のホームページの掲示板に「バラの小母さん」としてメッセージを書き込んで、加津と会ったが、突然いなくなってしまったという要旨だけ説明すればいいものを、みのりが公園でバラを持って立っていただの、ホテルの部屋でみのりが席を外している間にクローゼットの中からケータイが鳴って、加津が中を覗いたら貧乏服があっただの、説明が微に入り、細に入り過ぎなのだ。いくら渡鬼名物・説明セリフだからって、不自然過ぎるっちゅうのっ!っていうかねぇ、僕の記憶が正しければ、前シリーズで五月は、加津からこの話を直接は聞いていないはず。眞と加津の会話を、五月は立ち聞きしてただけなんだから。なんで、そんなに詳しいんだろうね...。

■渡辺美佐子、登場!
渡鬼では、久々のベテラン大物女優の登場である。前シリーズの呉服屋の女将役の野川由美子は、1回どころか1シーンのみの出演だったし。渡辺の役どころは、みのりが住み込みで修行する和菓子「菊屋」の女将・サワ役。みのりの師匠になる訳で、出演回数も多いものと思われる。だから、その内、必ずサワの苗字も判明することでしょう...。

■最後に五月のセリフから。
「みんな、何か抱えてんのねぇ。みんなが幸せになる日なんて、いつ来るのかしら...。」
加津の母親問題に加えて、「おかくら」では常子が再び東京へ戻ってきたことを知った五月。みんなが幸せになる日?そんな日はなかなか来ないでしょう。
だって、スガコ先生が筆を持つ手を下ろさない限り、岡倉大吉と5人の娘たちに平穏な日が訪れることは決してないんだから...。

【今週の視聴率】
関東17.9% 関西20.2%(ビデオリサーチ調べ)

第18回(2004年7月29日放送)

亨は望を強引に自宅へ連れて帰る。亨の激怒ぶりに驚く文子と利子。原因は女の子みたいに長い望の髪だった。亨は、皆が長い髪にしているから自分も、という望の性根が気に入らなかったが、望は聞く耳を持たない。亨と望の板挟みになった文子は、望を連れて「おかくら」へ。大吉から亨を説得してもらいたい望だったが、大吉やタキは亨の意見が正しいという。最後には、文子まで亨の意見を支持し、望に髪を切るまでウチの敷居は跨がせないという。望はいろいろ考えた結果、亨の心情を理解し髪を短くして帰宅。大学受験が終わるまで、ライブは止めるという。再び東京で日向子の世話をすることになった常子。常子と神林の同居が気に入らない英作は、「おかくら」を出て常子を呼んで家族4人で暮らす決心をする。親孝行がしたいという英作に、長子は快く承諾する。「おかくら」へ、葉子、政子(草笛光子)、太郎(船越英一郎)、そして宗方(井上順)の4人が訪れる。宗方の狙っていた競売物件の土地すべてを落札することができたお祝いだった。落札した土地にワンルームマンションを建てるという、宗方の社運を賭けたプロジェクトだったが、その席で宗方は突然倒れてしまうのだった。

■たかが、髪の毛のことで...。
強引に望を連れて帰った亨。怒り心頭の亨だが、文子や望はさっぱり訳が分からない。「君がついてて、よく平気でいられるなっ!」と声を荒げる亨。さては亨、望のあまりのヘナチョコな歌唱力に頭に血が上ったのかと思いきや、「望の頭だよっ!そんな女みたいな髪して、みっともないとは思わないのかっ!」と。...はぁ〜?望の髪?亨は望の髪が長過ぎるから怒っているのか?今どき望程度の髪の長さの若者なんか、ウジャウジャいるではないか。キンキンの金髪でもなく、パーマをかけている訳でもなく、ちょっと襟足が長いかなぁ程度なのに。そんな目くじら立てることではないではないか。亨の真意は、髪の長さより、周りと同じにしないと気がすまないという望の性根が気に入らないんだろうけど。それにしても、たかが髪のことで、ブチ切れる亨って、いったい...。っていうか、このドラマ展開って、いったい...。くだらんっ!実にくだらんっ!

■亨だからできる説教法。
「私は父親として、息子がそんな髪をしてるのは許せないっ!不愉快だっ!」と怒りがエスカレートする亨。許せないって、望は犯罪を犯している訳でもないのに。それでも反抗的な態度を見せる望に、亨の怒りはピークに達する。なんと、亨はハサミを手にすると、自分で自分の髪の毛を切り取ってしまうのだ!そして、「次はお前の番だ!」と言わんばかりに、ハサミと切り取った自分の髪の毛を望に差し出した。コ、コワイよ、コワ過ぎるよ、亨。正気を無くした父親の姿を見ることほど、子供にとって怖いものはない。その点では、亨の髪切りは少しは効果があったのかも知れない。その後、望は亨の行動を「自分のことを一番に考えてくれる父親の愛情」とトンでもない勘違いをして、髪を短くしてしまったのだから。自分の髪の毛を犠牲にしてまで、息子を説教する亨の行動。とても勇には真似できない、いや真似したくてもできない行動です...。

■望、路上ライブ休止。
髪を短くしただけでなく、望は大学受験が終わるまで、ライブも止めるという。おいおい、止めるのは勝手だけど、お前の相方はどうするんだ?お前の相方は、お前の都合に合わせて全国路上ライブを諦めて、週イチの代々木公園ライブに付き合っているんだよ。その相方と相談もなしに、勝手にライブを止めるなんて。それに、お前のファンはどうするんだ?お前の歌に合わせて、力なく体を左右に動かしてくれるファンなんて、この先そう滅多には現れないぞ。...って、別にど〜でもいいことですが、ちょっと気になったので...。

■ループ!ループ!ループ!
はぁ〜、また常子が東京に戻ってきた。はぁ〜、また英作が「おかくら」を出るとか言い出した。もう、延々とこの展開が繰り返されるねぇ。英作は、常子と神林の同居が気に入らないらしい。以前も同居していたではないかと長子がいうと、「今までとは違う。これからは違う。東京へ永住することになったんだよ!」と言い訳する英作。何を訳分かんないことを言っているのか、英作は。以前も、本間病院は由紀夫婦と伸彦の姉・静子が牛耳って、自分のいる場所がないと、永住覚悟の上京だったではないか、常子は。以前と今回と何が違うというのか?「おかくら」を出ていく、出ていかないも、もう飽きたよ。取り合えず出ていって、不都合があれば戻ってくればぁ〜。

■宗方、倒れる!
久々の登場となった葉子、政子、太郎、宗方の4人。やっぱり、お祝いパーティーでの登場でした(笑)。なんでお祝いかというと、不良債権で競売にかけられた土地を、宗方がすべて落札できたから。その土地にワンルームマンションを建てまくるらしい。宗方の社運を賭けたプロジェクトだが、もちろん、内装は葉子が担当。もちろん、仕事が忙しくなる葉子の世話は政子が担当。もちろん、政子がこしらえる料理を食べにくるのは太郎が担当。はぁ〜、こいつらの関係は全然進展がないねぇ...などと思っていたら、いきなり宗方が倒れちゃったよ!死ぬの?死んじゃうの、宗方は?今シリーズは、大吉の親友が死んだり、満枝が死んだり、和夫が自殺未遂したり、死の匂いがプンプンだね。という訳で、順ちゃん、たいした見せ場もなく、渡鬼卒業おめでとさんっ!

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「母さんの方から、私との縁切りたいって、はっきりメッセージ寄こしたの。」
長太の掲示板書き込みに心を痛めた加津。しかし、いつの間にか立ち直ったらしく、心配する眞に対してこのセリフ。みのりの絶縁宣言で吹っ切れたということらしいが、そんなメッセージ、みのりは書いてたっけ?長太の書き込みを旅館の従業員から聞いた後、みのりは一切加津のホームページを見ていないはず。メッセージの送りようがないと思うが...。

「今は皆、髪伸ばしてるんだっ!短い方がみっともないんだよっ!」
亨に反抗する望のセリフ。つまり、眞はみっともないということですね。

「やっぱり女の子は優しいて、よろしゅうおますなっ!」
日向子が独り大阪へ来てくれたことに感激する常子のセリフ。あの〜、由紀も女の子なんですけど...。

■最後に...。
美智は空間デザイナーになってたんだ。(太郎のセリフから判明。)今まで、病に伏した親の世話しかしたことのないお嬢さん上がりの主婦が、よく空間デザイナーになれたね。ホント、渡鬼は何の職業にも就けちゃう夢のような世界だね。渡る世間は夢世界です。

【今週の視聴率】
関東18.7% 関西17.9%(ビデオリサーチ調べ)

第19回(2004年8月5日放送)

英作と長子は一緒にマンションで暮らすことを常子に提案する。しかし、常子は同居はコリゴリと拒否。英作は、常子と神林の同居は世間体を考えたら、みっともないと言う。すると、同席していた神林が、突然常子にプロポーズする。結婚すれば同居してもおかしくないという神林。結局、常子は神林のプロポーズを受け入れて、2人は結婚することに。しかし、納得のいかない英作は、2人が正式に婚姻届を出す前に、マンションを探して常子を引き取るという。一方、突然倒れた宗方は、検査の結果、膵臓ガンであることが判明する。手術の成功率は10〜20%、手術を受けなければ、3ヶ月〜半年の命だった。葉子に相談した英作は、宗方本人に病名を告知。一時退院した宗方は、葉子、政子、太郎に、今手術を受けて仕事を休めば、社運を賭けた大プロジェクトが頓挫してしまう、だから手術は受けないという。たとえわずかでも助かる可能性があるならば、手術を受けてほしい葉子たちは、ある計画を思いつく。それは、葉子と宗方が結婚し、海外へ新婚旅行にいくと偽って、その間に手術を受けるというものだった。そうすれば、社内や取引先に宗方の病気がバレずに済むという目論見だった。早速、葉子と宗方は「おかくら」を訪れ、大吉に結婚報告をする。宗方の病状を知っている長子と英作には、計画への協力を求める。しかし、何も事情を知らない大吉は、葉子の急な結婚話に一抹の不安を覚えるのだった。

■祝!常子&神林ご結婚!
常子と神林の同居を何とか阻止したい英作は、常子に自分たちとの同居話を切り出す。しかし、結婚もしていない男女の同居はみっともない、世間の目もあるという英作の言葉が、神林にある決意をさせた。それは常子との結婚!ついに、神林は常子へプロポーズしたのだ。以前から思っていたことだが、いったい神林は常子のどこに惚れたんだろう?僕には、口やかましい顔デカババァにしか思えないのだが、常子は。しかも、今まで神林はこれ以上ないくらい常子に尽くしているのに、常子の気まぐれで大阪へ帰られてしまうなど、何度も裏切られているのだ。結構ヒドい目に遭っていながらも常子に恋焦がれる神林って、いったい...。ひょっとして神林って、M男クン?

■そして、常子の姓は...。
常子の発言によると、常子の姓は「神林」になる模様。つまり、神林常子になる訳だ。ということは、常子は本間の籍から抜けるということなのか?ということは、常子が死んだ場合、本間の墓には入れないということなのか?ということは、英作や長子が死んだ場合、入る墓には常子の遺骸はないということなのか?...長子にとってみれば、ラッキーなことですね(ナンノコッチャ)。そんなことより、渡鬼ファンが押さえるべきポイントがひとつ。それは...いつ、京唄子の役名が「神林常子」に変わるかということ!(でもそうなったら、このホームページの「登場人物」の役名も変えなきゃ。はぁ〜、めんどくせぇ〜。)

■それにしても、英作って...。
神林の常子に対する愛情が謎ならば、英作の神林に対する嫌悪もまた謎である。英作は、今まで散々神林に世話になってきた。大病院の内科医長というポストも神林の紹介によるものだ。それなのに、英作は「俺は(常子が)あんな男の世話になんてなってほしくないからっ!」と、神林を“あんな男”呼ばわりする。おいおい、そんな偉そうなことをいうならば、まず神林が世話してくれた内科医長という職を辞しなさいよ、英作。でなきゃ英作の主張なんて、全然筋が通らないよ。それに、どこの馬の骨かも分からないような男ならばともかく、神林っていい奴じゃん。なんで、英作が神林を嫌っているのか、理解不能。あの変な丸メガネが気に入らないのかなぁ...。

■宗方、膵臓ガン(泣)!
宗方の病名が判明した。それは膵臓ガン。手術の成功率は10〜20%。手術しなければ、3ヶ月〜半年の命。これって大映テレビドラマでもない限り、助からないってことじゃん!いくら葉子関係のネタが尽きたからって、“病気”っていうのは安易過ぎるんじゃない、スガコ先生!まぁ、前々から「政子&太郎&宗方不要説」を唱えてきた僕としては、宗方がドラマから消えることに異を唱えるつもりはないけれど。それにしても、今シリーズのスガコ先生のリストラ作戦は着実に成果を上げてるね。ハナ役の杉山とく子、満枝役の木の実ナナ、伸彦役の葛山信吾、と次々リストラを断行。そして、今度は井上順...。渡鬼も世間の一般企業並みにスリム化を目指している訳ね。いったい、次なるリストラの標的は誰なのか?っていうか、やり過ぎて「そして誰もいなくなった」なんてことにならないように、スガコ先生っ!

■葉子、また偽装結婚!?
何だか訳分かんない内に、葉子と宗方が結婚することになっちゃったよ。しかも、今進めているプロジェクトが頓挫しないように、宗方の病状を隠すための偽装結婚だって。また、偽装かよっ!前のシリーズでも、偽装婚約した葉子と宗方。いったい、結婚を何だと思っているんだ、葉子と宗方は!(って、未婚の僕がいっても説得力ありませんよね...。)それに、社長がそんな病状であることを隠すっていうのは、いかがなものか?まぁ、社員や株主に対する背徳行為とまではいわないけど、透明性とか清潔さとか正直さといった今の企業に求められている姿からは遠いような気がするけど。考え過ぎかなぁ。っていうかね、宗方が手術を受けた場合、仕事に復帰できるまで2ヶ月かかるんだって。2ヶ月間も「新婚旅行で海外に行っている」なんてゴマかせる訳ないでしょうがっ!

■情報。
政子の夫、つまり太郎の父親だけど、死亡理由は肺ガンだったらしい。政子の夫の場合も、社員や取引先が動揺しないように、病気のことは隠して海外旅行と偽って、その間に手術したらしい。結局、ガンが転移していて死んじゃったらしいけど。まぁ、一応情報ということで...。

■最後に、英作のセリフより。
「辛い役目だ。何だか疲れたよ。病院にいるのがやり切れなくて帰ってきた。」
宗方にガン告知をした英作のセリフ。まぁ、気持ちは分からなくもないけど、新米医師ならともかく、英作は内科医長でしょう?そんな情けないこといって、どうすんの?

【今週の視聴率】
関東17.4% 関西17.6%(ビデオリサーチ調べ)

第20回(2004年8月12日放送)

結婚式を挙げた後、膵臓ガンの手術を受けることになった宗方。宗方の不在中、太郎が代理で会社を任されることになる。「おかくら」へ、神林の一人息子・守弘(山口良一)が訪れる。常子と神林の結婚に反対する守弘は、長子や英作へ、結婚を諦めるように常子を説得してほしいという。常子の結婚は神林の財産目当てのようなことをいわれた長子は激怒。2人の好きなようにさせると、守弘に宣言する。守弘が帰った後、常子と神林が「おかくら」へ。守弘の訪問を知った神林は、長子や英作に詫びを入れる。自分勝手な息子を持つ神林を不憫に思った常子は、神林と結婚することを固く決意。長子や英作に、同居はしないから、このまま「おかくら」にいて大吉の側にいてやれという。2人の結婚を祝い、酒を飲む大吉たち。大吉は、長子一家がこのまま「おかくら」にいることになったと、大喜びで節子の位牌に報告する。ウェディングドレスの試着の帰り、「おかくら」へ寄った葉子と政子。そこへ突然、珠子(森光子)が現れる。大吉からの電話で葉子の結婚を聞いた珠子は、大慌てで帰国したのだった。望のメールで葉子の結婚を聞いた亨も、結婚式に出席するために帰国。文子の仕事を手伝う利子の夫・典介も、お盆休みで上京する。そして、珠子が宿泊するホテル。珠子は、宗方と結婚する本当の理由を葉子に問い詰める。事と次第によっては、結婚をぶち壊すという珠子に、葉子は追い詰められるのだった。

■長子、でしゃばり過ぎっ!
常子と神林の結婚に反対する守弘は、英作と話をするために「おかくら」へ。が、なぜか長子がシャシャリ出てきて、言いたい放題。いつの間にか「長子と英作は、2人の結婚に大賛成」ということになってしまった。その間、英作はしかめ面で無言のまま。おいおい、お前だって常子の結婚に反対なんだろう?なんで、長子の勝手な発言を止めさせないの?いくら、ミュージカル「WEST SIDE STORY」で疲れているからって、まったく無言っていう法はないだろう!...って話が逸れました。スミマセン。まぁ、長子が2人の結婚を許したのはまだいい。問題は、守弘が帰った後の長子のセリフ。「そんな息子に神林先生の遺産相続する資格なんてあるわけないじゃないっ!もうあんな奴にビタ一文やらないっ!あいつの思う通りになんか、させてたまるもんですかっ!」...はぁ?ビタ一文やらないって、お前の金じゃないだろうがっ!神林の金だろうがっ!それとも、いずれ神林の遺産が常子経由で自分たちのものになるとでも思っているのか、長子は?ホント図々しいにも程があるよ...。

■長子の本意。
守弘の訪問がきっかけで、常子と神林の結婚を許すことになってしまった長子と英作。(そんなきっかけあるのかよ...。)しかし、長子の本意は別にあった。英作に「だから、お義母さんと同居するための部屋探しは止めるし、この家も出ていくつもりはありませんからね♪」という長子。...結局、これが狙いだったのだ、長子は。2人の結婚を許すことが何よりの親孝行だなんて、もっともらしいことを言いながら、単に「おかくら」を出ていくのが嫌なだけだったのだ。守弘の訪問を、これ幸いにとばかりに「おかくら」居候継続作戦に利用した長子。かつて、神林と結婚しようとした常子のことを「色ボケババァ」呼ばわりした長子が、何の企みもなく結婚に賛成するはずないのだ。そんな長子の本意を見抜けず、ただ不機嫌な表情を浮かべるだけの英作のマヌケぶりって、いったい...。っていうか、英作に破格の値段で部屋を譲ろうとした英作の患者の立場がありません。

■山口良一、登場!
神林の一人息子・守弘は、医者になり損ねて、現在妻の病院の事務関係の仕事をしているらしい。その守弘役を演じるのが、山口良一。今週、佐藤B作も出演していたところを見ると、東京ヴォードヴィルショー繋がりか?或いは、山口が提供スポンサー・花王「バブ」のCMタレントだからか?まっ、渡鬼とはぜ〜んぜん関係ない話ですけど...。

■葉子、二度目のウェディングドレス♪
政子と一緒に、貸衣装のウェディングドレスの試着をする葉子。改めて思うのは、やっぱり葉子って岡倉5人姉妹の中で一番の美人だなぁということ。36歳(ドラマ上の設定)でも、上品にウェディングドレスを着こなしている。それにしても、宗方との結婚には異を唱えたいけど、竹原洋次との離婚以来、独身を貫いてきた葉子が結婚するというのは感慨深いものがある。葉子には幸せになってほしいなんて、まるで葉子の親戚みたいな気持ちになったりして。もっとも、葉子が幸せになってトラブルがなくなったら、葉子の登場シーンは今以上に減ってしまうことになるんだけれども...。

■森光子、特別出演!
さあさ、やって参りました!シリーズ恒例、珠子おばちゃんの登場です!もちろん「大ちゃ〜ん!」の呼びかけも忘れません。帰国理由は?もちろん葉子が結婚すると聞いたからで〜す!珠子おばちゃんは、なぜか葉子の婚約や結婚に絡んだ理由でしか帰国できないことになっていま〜す!同じハワイに住む亨は、望がギターにウツツを抜かしているだの、ライブ活動を始めただの、超クダラない理由で文子から始終呼び戻されているのに、珠子おばちゃんはたまに帰国するだけ。なぜって?だって、三田村邦彦より森光子の方がギャラが高いんですもの。そうそう珠子おばちゃんを登場させることはできないんですよねぇ、フクコプロデューサー!

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「あ〜、お腹空いた。『おかくら』の三色丼食べたくってぇ〜♪」
貸衣装のウェディングドレスを決めた後、「おかくら」にやってきた葉子のセリフ。勉ちゃんのアイデア料理「三色丼」。まだメニューから消えないでいるんだね。
料理名だけで、まだ実物が画面に登場したことは一度もないんだけど。このまま伝説の料理になってしまうのだろうか?

「今日の飛行機、珠子おばさんと一緒だった。珠子おばさんはファーストで、私はエコノミーだけどね。エッヘヘッ!」
ハワイから帰国した亨のセリフ。
飛行機の座席クラスは、そのまま森光子と三田村邦彦の芸能人クラスに相当すると考えてよろしいでしょうか?

「どうしても話せないようなことなら、おばちゃん、ブチ壊すからね、この結婚っ!」
葉子の結婚には裏があると感づいた珠子のセリフ。ブチ壊すって...。
「いつも陽気なアメリカン!」を強調するために、顔のシワなど気にせず必要以上に脳天気な笑顔を振り撒く珠子がこんなセリフを吐くとは...。ちょっと怖いです。

【今週の視聴率】
関東17.3% 関西17.6%(ビデオリサーチ調べ)

第21回(2004年8月19日放送)

珠子に問い詰められた葉子は、ついに宗方の病気を告白。こういう状況になって、宗方を愛していることに改めて気づいたという葉子に、珠子は自分と同じことをしているという。珠子の亡夫は、肺結核を患っていた。亡夫に手術を受けさせるため、珠子は結婚してハワイへ付いていったのだという。かつての自分の姿に葉子を重ね合わせた珠子は、葉子と宗方の結婚に納得し祝福する。珠子の帰国もあって、結婚式を前に「おかくら」に5人姉妹が集まることになる。突然の宴の誘いのため、五月は欠席するつもりでいた。五月を気遣った勇がキミを説得するが失敗。しかし、五月の詫びや、愛と加津が五月に代わって店を手伝うことになって、ヘソを曲げたキミも一転笑顔で五月を送り出すのだった。「おかくら」に着いた五月は、珠子からダイヤの指輪を貰う。葉子の結婚式にはめてきてほしいという珠子。そして、久々に「おかくら」に集まった5人姉妹と珠子を前に、大吉は、今まで娘たちの結婚式で唄ってきたが、葉子の結婚でこれが最後と黒田節を唄う。宴が終わり、長子一家の部屋へ葉子と珠子が訪れる。何とか宗方を助けてほしいと、英作に500万円の小切手を渡す珠子。そこへ突然大吉が現れる。が、4人の会話には気づいた様子もなく、葉子と珠子に今夜は語り明かそうと、また黒田節を鼻歌に去っていく大吉。何も知らず上機嫌でいる大吉の姿を、複雑な思いで見つめる葉子、長子、英作、そして珠子の4人であった。

■珠子の「取って付けたような」過去。
珠子の追及に、とうとう宗方の病気を明かした葉子。当然、葉子が不幸になる結婚なんて認めない!とかいって、葉子と宗方の結婚に反対するかと思いきや、珠子は「葉子ちゃん、アタシと同じことしてる!」と、亡夫と結婚した経緯を話し出すのだった。珠子の亡夫は肺結核を患っていたが、自分が側にいて手術を受けさせなければと思った珠子は、亡夫と結婚してハワイへ行ったらしい。はぁ〜、また取って付けたような過去をこしらえたねぇ、スガコ先生は。だいたい、葉子は長い間、ハワイで珠子の世話になっていたんだよ。珠子と亡夫の馴れ初めくらい知っていたでしょうに。それを葉子は初めて聞いたような顔をして。この「取って付けたような過去」は、パート5にもあった。周平のスゴイ過去である(「パート5の岡倉家」第15回参照)相手の非常識な行動を、「かつて自分もこんなことをしていた」という都合のいい過去を突然こしらえることで、認めてしまうこの展開。ご都合主義にも程があるっ!っていうか、過去は過去。自分と葉子を重ね合わせるなんて、年に似合わない感傷に浸ることなく、本当に葉子が幸せになる結婚なのか、それを判断してほしいね、珠子には。

■勇、突然の反乱!
ついに、勇が反乱を起こした!敵はもちろん中華「幸楽」支配者・小島キミ!反乱の理由は!?それは「五月を『おかくら』で開かれる葉子の結婚祝いの宴に出席させる」ため(って、クダらねぇ〜)。和やかな朝食の席で、突然戦いの火蓋は切って落とされた!いつになく強気な態度で、「俺だってね、いつまでも母ちゃんの思う通りになるって、タカくくってたら大間違いなんだからっ!そのつもりでねっ!」と意気込む勇(って、まるで中学生の反抗期)。しかし、さすがは「幸楽の因業ババァ」の名をほしいままにしてきたキミである。30年以上遅れてやってきた息子の反抗期など、「そんなに母ちゃんの言うことがイヤだったらね、母ちゃん、いつでもこのウチ出てってやるよっ!」の一言で片付けてしまった。その後、勇は余計なことをと五月に叱られ、意気消沈。なんか、勇の情けなさが際立った小島家の朝の風景でした...。

■キミの変心。
息子の反乱に大激怒のキミ。ところが数時間後、なぜかキミは笑顔で五月にこう言うのだった。「行っといで♪それで勇の顔が立つんだからさ♪ハハハ...」ええ〜!なんで〜!アンタ、さっきまで烈火のごとく怒ってたじゃん!いくら五月が詫びを入れたからって、愛と加津が店を手伝うからって、その笑顔は何なんだよ?その「♪」は何なんだよ?しかし、思い当たるフシはある。キミはプレゼント攻撃に弱い。モノを貰うと途端に機嫌が良くなる。怒り狂ったキミは自室に戻ると、思いを巡らしたに違いない。五月が「おかくら」へ行く→珠子から高価なハワイ土産を貰う→当然、珠子は五月だけでなくキミへの土産も用意している。...ということは、五月が「おかくら」へ行かなければ、高価なハワイ土産を貰うことはできないのだ。だから、キミは笑顔で五月を「おかくら」へ送り出したのだろう。凄まじいまでのモノへの執着。しかし、キミはまだ知らない。五月へのハワイ土産がダイヤの指輪であることを。そして、恐らくキミへの土産はそれよりランクが低いだろうことを。それを知ったキミがどんな行動に出るか...考えただけでも恐ろしいっ!

■愛、会社を早退。
突然、「幸楽」に現れた愛。銀行の仕事はどうしたんだと思ったら、「ちょっと早退して帰ってきた♪」だって。加津から連絡を受けた愛は、五月を「おかくら」へ行かせるために帰ってきたんだって。おいおい、愛はまだ新入社員だよ。冠婚葬祭ならともかく、そんな理由で会社を早退していいっていう法はないだろう。いくらヒマなショムニ業務だからって、突然の社員の早退は周りが迷惑するんだよ。まったく考えが甘いよ、愛は。っていうか、そんな余裕があるんだったら、五月が毎晩送るケータイメールにも返信してやれよ。まぁ、愛が一人暮らしを始めた以上、画面に登場するためには、愛自身にトラブルが起こるか、何かの理由で「幸楽」に現れるしかないんだろうけど。とにかく店を手伝うのは、会社が終わってからにしろ、愛っ!

■聖子ちゃんの浴衣姿♪
花火大会のケータリングということで、聖子ちゃんはお客様へのサービスとして浴衣姿で登場です。白衣だとムードがでないんだって。サービス精神旺盛な聖子ちゃんに周平は不満顔。でも、キミは「いいじゃないの。それでお客様が喜ぶなら」と大賛成。...涼しさより暑苦しさを感じさせる浴衣姿、打ち上げ花火のしだれ柳をイメージしたような奇妙なヘアスタイル。ホントにお客様が喜ぶんだろうか?でも一番謎なのは、聖子は周平に気づかれることなく、独りで浴衣を着てヘアをセットしたのだろうか?独りで浴衣を着ることができるなんて、聖子って案外古風な女なのかも!?

■いったい、いくら金もってんだ!
ハワイからたくさんの土産を持って帰ってきた珠子。五月への土産は、何とダイヤの指輪!珠子は、葉子の結婚式ではめてほしいらしいけど、それ以外に五月がこの指輪をはめる機会は、ほとんど無さそう。たった一度しかはめる機会のないダイヤを土産にするなんて、ホント珠子は金持ちだねぇ。しかも、その後、宗方の手術費用とかいって、英作に500万円の小切手を渡そうとするし。珠子の亡夫って、いったい何やってた人なんだろう?肺結核に冒されたなんて、どうでもいい過去をこしらえるより、生前の仕事を知りたいと思うのは僕だけでしょうか?それにしても、指輪を貰ったときの五月のセリフ。「アタシ、結婚指輪なんか持ってないし。指輪するような暮らししてないでしょう」なんて、ウソつけ、ピン子っ!...あ、いや五月でしたね(反省)。

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
(ヒナが)学校卒業するまで、アタシが責任もって面倒みさせてもらいますっ!」
再び日向子の学校の送り迎えを始めた常子のセリフ。...ホントかよ?
また、「あの時とは事情が変わったんでっせっ!」などといって、日向子を裏切るようなマネをするんではあるまいな?皆さん、常子のこの言葉、しっかり覚えておきましょう!

「おばちゃん、そんな結婚式には出ない、出たくないっ!明日、ハワ〜イへ帰るっ!」
宗方と結婚する本当の理由を話さない葉子に業を煮やした珠子のセリフ。...っていうかね、もともと葉子は珠子に結婚式の招待状を送ってないんだよ。勝手に珠子が押しかけてきたんだから。「出ない、出たくない」じゃなくて、「出られない」でしょうがっ!

■最後に...。
大吉の黒田節、感動しました。弥生、文子、長子と娘の結婚式には必ず唄ってきたという黒田節。(五月は家出して勝手に勇と結婚したから、唄えなかったのか。)そして、いよいよ最後に残った葉子のために黒田節を唄う大吉。唄うのは、これが最後だといって。...ホント、最後になればいいけど。

【今週の視聴率】
関東16.9% 関西20.1%(ビデオリサーチ調べ)

第22回(2004年8月26日放送)

葉子の結婚式が無事終わり、「おかくら」へ帰ってきた大吉、長子、日向子。しかし、政財界の出席者が多い披露宴で、自分たち親族は邪魔者扱いと大吉はお冠状態。披露宴の最後に、新婦の父親としての挨拶ができなかった、成田空港で新婚旅行の見送りもできなかったと不満だらけ。その頃、葉子と宗方は、英作、政子、太郎と共に極秘入院のため、病院にいた。披露宴から戻ってきた文子と亨。マンションには、利子と典介がいた。帰省中の典介は、久しぶりに利子と外食をしようと思ったが、利子に拒否されてしまう。2人の様子を案じた亨は、典介を誘い「おかくら」へ。葉子の一件で落ち込んでいた大吉は、3人でトコトン飲もうという。一方「幸楽」では、愛が加わって、久しぶりに小島家全員が食卓に顔を揃える。が、早くと結婚しろという勇と反発する愛が大喧嘩。怒った愛が出ていくと、勇は「独り暮らしを許したお前の責任」と涙を流して五月を責める始末。「おかくら」では、客が帰った後も大吉、亨、典介の3人が飲んだくれていた。悪酔いした典介は、勝手な利子とは別れる、女房の言いなりになっている亨は腰抜けだと言いたい放題。利子への不満を爆発させる典介を見た亨は、家に帰ると、2人のためにも利子に仕事を辞めさせた方がいいと文子にいう。公園で、ハワイから帰ってきた司が加津に土産を渡す。が、司の母・弓子に見つかり、叱られてしまう。そして、「おかくら」。常子が日向子と共に軽井沢へ旅行に出かけたその日、宗方の手術が行われるのであった。

■長子の怖い一言。
葉子の披露宴で邪険にされたと機嫌が悪い大吉。でも、披露宴は恩師や友人、知人に2人の結婚を披露する場であって、親族が日陰の存在になるのは当たり前。大吉も新婦の父親だったら、ビール瓶片手に各テーブルへ挨拶回りするくらいのことしなきゃ。って予想通り、“200人が出席する披露宴”なんて制作費のかかるシーンはなかったので、大吉や長子の説明セリフだけでは、披露宴での大吉の様子は分からないけど。それにしても、大吉の怒りは尋常ではない。宗方を呼び捨てにしたり、葉子を責めるのはまだいい。披露宴後、寂しい思いの大吉と酒を飲もうとせず、病院へ帰っていった(実は宗方を入院させるため)英作を冷たい男といい、さらに亨のことに至っては「あんなもの、外国人だよ、も〜っ!」と訳の分からないことを言い出す始末。誰も一緒に酒を飲んでくれないという大吉の不満を聞いていた長子だったが、さすがに苛立ったのか、ついにこう言い放った。「だったら、お母さんとでも飲めばっ!」...あ〜あ、ついに言っちゃったよ。これは節子の位牌の前で酒を飲めと言っているのではない。節子がいる別世界へ行って、一緒に酒を飲めと言っているのだ。長子の本音が垣間見られたコワ〜イ一言だった。

■和やかな食卓が修羅場に変わる瞬間。
葉子の結婚式に出席した愛が、久々に小島家の食卓へ。勇は愛娘のために特上寿司を注文したりして、小島家の食卓は和やかなムードに包まれた。しかし、葉子の結婚式に絡んで愛の結婚問題に話題が移ると、小島家の食卓に暗雲が漂い始めた。そんな小島家の食卓の会話に耳を傾けてみよう。愛がどんな暮らしをしているのか分からないという勇。そんな勇に五月は...

「愛のメール、毎日見てるけど、泣き言ひとつ言わずに頑張ってるんです。愛を見直しました。感心しましたよ。」
と愛のフォローをする。けど、
五月は「愛からメールの返事がこない。こんなことだったらケータイなんて持つんじゃなかったっ!」と散々勇にグチッてなかったっけ?勇もそこをツッこめばいいものを軽くスルーしてしまう。そして、話は愛の仕事観へ。月給のために働いているという愛に勇は...

「お前いったい何様のつもりなんだよっ!ただ生きてるっていうだけで、何にも残りゃあしないだろうっ!」
といきなり怒りだした。
“月給のために働く”というごく当たり前な理由も、勇には“アンタ何様?”な発言に聞こえるようだ。たとえ安い給料でもヤリクリすれば貯金もできるし、地道に仕事を続ければ経験だって積める。何にも残らない訳じゃないのだ。結局、勇が言いたかったのは仕事なんか辞めて早く結婚しろということ。それに対して愛は...

「お嫁にいくのは簡単だよ。(中略)そんなのお嫁にいくより能のない女だったって、自分で認めることじゃないっ!」
と反論。
“お嫁にいくのは簡単”と、世の“結婚したくてもできない”女性たちを敵に回しかねない発言を平然とする愛は、かなり自信過剰な女と言えるだろう。一方で、“結婚するのは能なし女”とも解釈できる発言は、世の主婦たちを敵に回しかねない。って、愛は未婚既婚問わず全女性を敵に回したということか...。勇と愛の険悪なムードを何とか収めようと、ついに五月が発言...

「それに何よりも、城代さんは早くにお母様を亡くされてるから、お姑さんの苦労もしなくていいし。今どきこんないい条件の相手なんかいないんだからっ!」
と城代との結婚を勧めた。
“それに何よりも”、つまり城代や城代の父の人柄よりも“姑がいない”という事実の方が、結婚条件の上位という五月の論理。何とか愛に折れさせて勇の気を静めようとしたつもりの五月の発言は、別の人物の怒りに火をつけた。...キミである。

「へぇ〜、姑のいるとこには嫁にいかせないっていうのかいっ!」
五月もマヌケである。キミのいる前でそんな発言をしたら、どういうことになるか、火を見るより明らか。さらに、キミの怒りの炎に油を注ぐ人物が約1名。...眞である。

「そりゃそうだろう!ウチの母さんはイヤっていうほど、姑の苦労してきたからねっ!」
眞も空気を読め!っていう感じである。キミが怒りに満ちた表情で
「何だってっ!?」と大声を張り上げたのはいうまでもない。

こうなると収拾がつかなくなる。愛はやおら立ち上がると大声で叫びながら飛び出していった。そして勇は涙を流しながら「お前が愛を独り暮らしなんかさせるから、あんな娘になっちまうんだっ!お前が悪いんだっ!」となぜか五月を責める。そして、勇の涙に便乗したババァが約1名...。

「可哀想に。ダメな母親に、愛台無しにされてさ。母ちゃんね、お前の気持ちよ〜く分かるよ。」
ホント、キミは五月イビリのネタを見つける名人である。実の息子の涙でさえ、しっかりネタにしちゃうんだから。
勇を慰めるキミの表情には、“五月をイビるネタができた♪”という喜びで、心なしか微笑んでいるようにさえ見える。っていうか、やっぱり五月が悪いっていう結論なのかよ!?それにしても、ついさっきまで和やかに特上寿司を摘んでいた小島家の面々なのに、その数分後には修羅場になっているなんて。小島家の食卓には、どこに地雷が埋まっているか分からないのである。

■亨のホンネ。
妻・利子に邪険にされた典介は、亨に誘われて「おかくら」へ。なんで亨は典介を「おかくら」へ連れてくるかなぁ?何しろ以前、典介は大吉のことを「アンタ!」呼ばわりしたんだからね(「パート6の岡倉家」最終回参照)。大吉の様子が気になるなら、一人でいけ、亨!案の定、酒に酔った典介は大声出して、利子と別れるだの、亨は腰抜けだの言いたい放題。あんな大声で叫ばれて、よく二階にいる長子が文句を言いに降りてこなかったね。日向子だって寝ているだろうに。ホント、ガラ悪いよ、典介は。しかし、典介に絡まれた亨はといえば、反論もせずじっと我慢の体。そして家に帰っても、何かを考えているように無言のまま。そして文子にこう切り出したのだった。「金田さんの奥さんには、君の仕事を手伝うのを辞めてもらった方がいいかも知れない...。」やはり典介の暴言には、亨も腹が立ったのだろう。金田夫婦の仲を心配して利子に仕事を辞めさせた方がいいと言いながら、ホントは金田家との縁を切りたいのだ。望の心も恵理から離れていることだし、潮時だと思ったのだろう、亨は。いや、金田一家のエピソードはもう潮時と思ったのは、スガコ先生の方か...。

■葉子、宗方姓へ。
タイトルバックにて確認。それと同時に「井上順」の名前の登場順も「葉子の夫」という立場により、今までの後半から「野村真美」と「藤田朋子」の間という大躍進。やったね、順ちゃん!渡鬼で大出世だ!世の中的に見たら、小さい小さい小さ〜い出世だけど...。あとはいつ京唄子の役名が「神林常子」に変わるか。皆さん、しっかり見届けましょうね。それが常子と神林の入籍日になるんだから...。

■宗方の偽名、それは「鈴木一郎」。
宗方は周りから気づかれないように「鈴木一郎」という偽名を使って入院。ありきたりの名前だと思って付けたのだろうが、マズイだろう。だって、病室の名札を見た患者が「えっ?鈴木一郎って、あのイチローが入院しているの!?」って騒ぎだすこと必至だもん。存在を隠そうと思っても、逆に大騒動になっちゃうよ(ってナイナイ)。それにしても、パート6の久子の居住地がニューヨークからシアトルへ変更になったことといい、今回の偽名といい、よっぽどスガコ先生はイチローが大好きなんですね。

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「仕方ないじゃございませんか。お医者様は患者さん相手の待ったなしのお仕事なんですよ。ご自分の勝手でお休み取る訳にはいかないんですよ。」
披露宴後、さっさと病院へ戻った英作を非難する大吉に対するタキのセリフ。今まで英作は散々“ご自分の勝手”で病院を休んでいるではないか。最近では妹の離婚の危機という身内のトラブルのために、3日間も病院を休んだ。これを“ご自分の勝手”と言わず、何と言うのだろうか...。

「加津!お前、本気で高校、私立の進学校狙っているのか!?中学2年の夏休みから遊びにも行かないで机にしがみついてるなんてハンパじゃないよ!」
予備校から帰ってきた眞のセリフ。...お前、何回、何十回、加津の勉強する姿に驚いたら気が済むんだ?その度に加津も勉強する訳を話したりして、しつこいっちゅうねんっ!それに加津が勉強しているのは、机じゃなくてテーブルだっちゅうねんっ!...もういいよ...。

「明日ハワイへ帰ったら、今度いつ日本に戻ってくるか分からないのに...。」
亨そっちのけで仕事にかまける文子に苦言を呈する望のセリフ。いつ戻ってくるか分からないって、しょっちゅう帰国してるじゃん、亨は!亨に帰ってきてほしいときは、茶髪にするとかモヒカンにするとか何か問題を起こせ、望!そうすれば文子が矢のような催促で、亨を呼び戻してくれるぞ!

【今週の視聴率】
関東14.5% 関西18.8%(ビデオリサーチ調べ)

第23回(2004年9月2日放送)

宗方の手術の日。長子は大学時代の友人たちに会うと偽って、病院へ。長子のウソを信じた大吉は、長子に弁当を渡す。病院では、葉子、政子、太郎が宗方に付き添っていた。いよいよ手術室へ運ばれる宗方。病室で待つ葉子、長子、政子の長い一日が始まった。「おかくら」へ典介が訪れて、先日の悪酔いの非礼を大吉に詫びる。9月に東京本社へ戻ることが決まった典介は、利子に対する態度を反省。利子に仕事を続けさせる、離婚はしないという。離婚と叫ぶ典介の姿を見ていたタキは、ホッと胸を撫で下ろす。一方、典介が朝食の支度をしてくれたと嬉しそうに話す利子の様子を見た文子も、離婚はないと安心する。9時間にも及んだ宗方の手術は無事終了。宗方は集中治療室へ。たとえ宗方に会えなくても病院へ通うという葉子は、病院に近い短期の貸しマンションで暮らすことになる。「幸楽」では長太と加津が進路について話していた。そこへ弓子が捻じ込んでくる。司が塾へ行かなくなり遊び歩いているのは加津のせいだという弓子。加津は二度と司には会わないという。そして、「おかくら」。軽井沢から常子と日向子が戻ってくる。途中、英作の病院へ寄った常子は、そこで葉子を見かけたという。多分人違いという常子だったが、大吉は硬い表情になる。その様子を廊下の影から覗いていた長子は、もし大吉が常子の言葉を信じてしまったらと不安になるのだった。

■常子は本当に結婚したのか?
「本間のお母さんと神林先生、正式に結婚なさってよろしゅうございましたね♪」と長子に話すタキ。葉子と宗方の結婚に隠れてしまったが、常子と神林も正式に結婚したんだ。常子と神林の付き合いはかなり長い。英作が邪魔したり、常子が大阪へ戻ったりと紆余曲折あった2人の結婚にしては、なんかアッサリ決着しちゃったなという感じ。しかし!まだホントに2人が入籍したかは疑問。だって、タイトルバックの京唄子の役名が「本間常子」のままなんだもん。以前、常子は結婚したら「神林」姓を名乗ると言ってたし、役名が「神林常子」になるまで、2人はまだ結婚していないと見るのが正しいだろう。

■なんか笑える...。
「おかくら」の厨房。大吉は新婚旅行先から電話ひとつ寄こさない葉子や宗方の愚痴を言い始める。さらに大吉は、「葉子の奴、自分が歳だから慌てたのかね?」と葉子の結婚に対する不平不満、疑問などをベラベラと喋り始めた。いつもなら、大吉の愚痴世話係・タキがお相手するはずなのに、今回はなぜか無視。っていうか、タキだけでなく、勉、壮太も大吉を一切無視して、料理の下拵えに励んでいた。まるで、ボケ老人の独り言なんかに付き合っていられないという様子で...。そんな3人の様子に気づいているのかいないのか、なおも「しかし、どうしてあんなに結婚を急いだのかなぁ?今になってみると、それも解せなくてねぇ」と独り喋り続ける大吉。なんか哀れさを通り越して、笑ってしまいました...。

■無意味な金田夫婦のエピソード。
先週、その不快な罵声で渡鬼視聴者をウンザリさせた典介。今週は一転して低姿勢。悪酔いしたことを反省したらしい。大吉とタキを相手にど〜でもいいことをベラベラ喋っていたが、とどのつまり利子との離婚宣言は撤回だって。「おかくら」はさ、お昼の営業中なんだよね。そんな話、さっさと済ませなさいよ。一方の利子。典介が寝坊した自分に代わって朝食をこしらえてくれたと喜んでいる様子。という訳で、先週あれだけ真剣に金田夫婦の仲を心配した亨だけど、結局取り越し苦労に終わったみたい。って...なんじゃそりゃあ〜っ!勝手に悪酔いして離婚だと叫び、勝手に反省して離婚しないといい、勝手に朝食こしらえた亭主に惚れ直しって、いったい金田夫婦のエピソードってどんな意味があったの?険悪な2人を亨や文子が右往左往して取り成したというならともかく、利子と典介が勝手にケンカして勝手に仲直りしてんじゃん!こんなエピソードを2週に渡って展開する時間があったら、葉子の結婚式のシーンでもこしらえてくれた方がよっぽど意味あるよ、スガコ先生!

■あかりのむすび、大評判!
但し「利子の近所で」の話だけど。なかなかあかりの移動販売車に出会えなかった利子は、文子のマンションへ来る途中、偶然見かけて買ったらしい。そんなに評判のむすびなら、文子と利子で1個ずつなんて言わず、3個でも4個でも買えばいいのに。余ったら、望の夜食にすればいいんだし。ケチくさいぞ、利子!あかりのむすびにパクつきながら、「ん!?このおむすび、牛肉そぼろ!なんて美味しいんだろう!」と驚く利子。...アンタさぁ、むすびの具、確認して買ったんでしょ。なんで食べてから、「牛肉そぼろ!」なんて驚くの?それとも利子が買ったむすびは、小堺一機の「ごきげんよう」よろしく、「何が出るかな♪何が出るかな♪」って、ワクワクしながら食べなきゃいけないの?牛肉そぼろが出たら、「牛肉そぼろ、略して『牛そぼ』!」って声合わせなきゃいけないのっ?...スミマセン、話が脱線しました。そんなことより何より気になったのは、次の点。なんで、最後まで文子はむすびを食べなかったの?やはり残暑厳しいこの季節、炎天下にさらされた食物に手をつける勇気はなかったか...。

■成功率10〜20%の手術、大成功!?
成功率10〜20%という宗方の手術。これは成功より失敗する可能性が高いことを意味する。ところが!9時間にも及んだ宗方の手術は、術後の経過を見ないと分からないとはいえ、取りあえず成功したらしい。英作曰く、ほぼ完璧だった宗方の手術。んでもって、涙を流して抱き合う葉子と長子。...まぁ、成功したのはいいんだけど、なんかアッサリし過ぎなんだよねぇ。だって成功率10〜20%なんだよ。もうちょっとスリリングにできないのかなぁ。でも待って。スガコ先生はとんでもないドンデン返しを用意しているのかも。成功したと思われた宗方の手術。しかし、宗方の様態が急変する。必死に再検査を求める内科医長・本間英作。「自分の手術は完璧だった」とそれを拒否する膵臓ガンの権威・高橋教授。2人の対立の中、とうとう宗方は死亡。残された未亡人・宗方葉子は高橋教授を告訴するのだった...。「オーホッホッホッ!アタシだってね、『白い巨塔』みたいな社会派ドラマくらい書けるんだから!井上由美子なんかに女大脚本家の地位を取られてたまるもんですかっ!」...スガコ先生、それパクリです...。

■弓子、「幸楽」へ突撃!
先週、公園で加津と司のデート(?)を目撃した弓子は早速「幸楽」へ捻じ込んだ。たまたま訪れていた長太に「どうしてこんなところに(加津を)預けてらっしゃるんですかっ!?父親の責任も果たさずにっ!」と詰め寄る弓子。...そうだよねぇ。まともな人間だったら、誰だって疑問に思うよねぇ。まぁ、このシーンで気になったのは、毎度お馴染み「幸楽」店内での客前でもお構いなしのトラブル劇より、その客自身。加津と弓子が向かい合うその後方の客。何事だ!とばかりに驚いた様子で2人の方を見ているのだ。そして、訳分かんないよとばかりに首を振った。「幸楽」の客が目前で展開されるトラブル劇に反応するのは、ほとんど初めてではないだろうか?渡鬼もやっと“エキストラの演技”という細かい部分まで気を配るようになったか...(しみじみ)。

■久々、キミの決めセリフ!
客がいるにも関わらず、五月たちを非難する弓子。そして、ついにキミのあの一言が出た!「五月っ!塩まいておやりよっ!」...弓子はナメクジか。しかし、キミのこのセリフ、ちょっと謎。だっていつものキミだったら、捻じ込んできた人物より、その原因をこしらえた加津の方を責めるはずだもん。そして、長太に「野々下さんっ!加津はね、アンタの子なんだよっ!ウチで面倒みる義理はないんだからっ!」とか言いそうなものなのに。なぜ、キミはトラブス...もといトラブルメーカーの加津ではなく、弓子に怒りの矛先を向けたのか?ズバリ、「どうして“こんなところ”に預けてらっしゃるんですかっ!?」という弓子のセリフが気に食わなかったのだろう。傍から見ればトラブルだらけの“こんなところ”でも、キミにしてみたら愛すべき我が家。赤の他人にそんな言われ方をされたら、誰だって塩をまきたくなるだろう。

■今週のメモ。
@宗方の手術をしたのは、高橋教授という膵臓ガンの権威。ということは、英作が勤務する病院は、大学病院ということか?僕は勝手に、英作の病院は普通の総合病院だと思ってました...。
A手術後、集中治療室に移った宗方。葉子は毎日病院へ通うという。しかし、当然付き添うことはできない。そこで英作は葉子のために、
目立たず落ち着ける待機場所を探しておくという。...そんな場所、あるの?今週その場所は登場しなかったので、来週確認!っていうか、葉子はアッサリ常子に目撃されてしまった。英作オススメの待機場所、全然意味ねぇー。

■最後に...。
長子が病院へ行っている間に、「おかくら」にかかってきた長子宛ての出版社からの電話。ちゃんと、タキは長子に伝えたのか?その出版社、すぐに長子と連絡を取りたがっていたらしいけど、長子が帰宅しても伝えた形跡はない。...まぁ、ホントにど〜でもいい話だけど。

【今週の視聴率】
関東18.9% 関西18.9%(ビデオリサーチ調べ)

第24回(2004年9月9日放送)

弓子に捻じ込まれた長太は、両親がいないというだけで色メガネで見られる加津を不憫に思う。長太は、邦子と別れ、みのりを捜し出して加津と3人で暮らすことを決心。このまま「幸楽」で暮らしたい加津だったが、自分の会社のホームページでみのりの情報を募ったり、邦子に離婚を申し出たりと長太は本気だった。離婚を迫られた邦子は、加津が嗾けたに違いないと「幸楽」に乗り込んでくる。加津を庇うため、キミや邦子に歯向かう五月。加津は五月に申し訳ないと思うのだった。一方、「おかくら」では常子の言葉が気になった大吉が、英作の病院へ向かう。大吉の外出を知った長子も急ぎ病院へ向かい、葉子を逃がそうとするが、大吉に見つかってしまう。泣きながら大吉に抱きつく葉子。「おかくら」へ戻り、葉子は大吉に真相を話す。葉子の話に納得した大吉は、「おかくら」に住んで、ここから病院へ通えばいいという。政子と太郎が「おかくら」を訪れる。2人に礼をいう大吉。政子と太郎は葉子を励ます。和菓子「菊屋」で修行を続けるみのりは、サワに加津と別れた経緯と再会への希望を話す。自分も読んだ「母恋い」の作者がみのりの娘だと知ったサワは驚き、必ずみのりを一人前の和菓子職人にするという。そして、「おかくら」。英作から、宗方の病状が安定し、面会OKとなったことを聞いた葉子は大喜び。同時にそれは、葉子にとって長い長い2ヶ月の始まりであった。

■これは職業病なのか!?長太!
両親がいないというだけで、色メガネで見られる加津を不憫に思った長太は、あれよあれよという間に、ある一大決心をする。それは、邦子やミカと別れて、みのりを捜し出して親子3人で暮らすというもの。いくら加津のためだからって、簡単にそんな決心するなよ。さすがの勇も、「どうして急にこういうことになっちゃうんだよ?」と驚くくらいの性急さ。長太の理屈によると、邦子たちについては、離婚する代わりに、マンション与えて生活費入れたらそれでいいと思っているみたいだけど、何でも金で形がつくと思っているのか?みのりだってどこにいるのか分からない、たとえ見つかったとしても、また一緒に暮らすかどうかも分からない。さらに加津に至っては、ハッキリ「幸楽」で暮らしたいと宣言している。結局、長太以外は誰も望まない、望んでいるのか分からない話で、長太一人が勝手に舞い上がっているだけなのだ。他人の感情を無視して、自分の思うように事を運ぼうとする長太。リアルな人間は、ゲームソフトのキャラクターみたいに、簡単にコントローラーで操ることはできないんだぞっ!長太っ!

■誘う女・加津。
先週の放送では、弓子に塩をまこうとして加津を守ったキミだったが、やはりホンネは違った。夜食の席に着くと、早速加津にイヤミ。「あの司って子はさ、アンタに誘惑されて、塾にも行かないで遊び回っているっていうじゃないか!」というキミ。誘惑されて...!?加津が男を誘惑!?いくら何でもボケ過ぎだろう、キミは。加津の何を見て、「男を誘惑する」なんて表現を使っているのか?加津に誘惑される男なんて、加津の説教に甘美な快感を覚えるM男君くらいしかいないだろうが。...って、確かに司ってM男君っぽいけど(納得)。

■モテる女・聖子。
3丁目の商店街のケータリングを担当することになった聖子。まるでブタが涎でも垂らしているような表情を浮かべて、「3丁目の商店街なら、かばん屋の成田さんも見えるんだぁ♪ちょっといい男でさぁ。飲むと楽しい人なのよ。ウォーホッホッホッ!ブヒッ!と鼻を鳴らした(ウソ)。...まったく、亭主である周ちゃんを前に、よくもまぁそんな身の程知らずのことが言えるねぇ。それに輪をかけて意味不明な発言をしたのがキミ。「ハハハ、聖子ちゃんモテるからねぇ...。」...これは何なのか?上記の加津といい、聖子といい、なぜ「男が惚れる、誘惑されるいい女」っていう設定になっているのか?渡鬼基準の特異な美意識を、世間一般に普及させようという狙いなのか?謎だ...。

■叫ぶ女・邦子。
長太から離婚話を切り出された邦子。そして...「かあちゃ〜〜んっ!ぐやしいぃ〜ぃ〜っ!」とハンカチを振り回しての「幸楽」入場。安物にしか見えない黒シャツと、だらしなく肉の付いた腰回りを隠すかのように腰に巻きつけた鶯色のシャツと、かなり気合いの入った服装での登場だった。さすがのキミも、邦子の迫力に圧倒されたのか、「え...?」と言葉にならない言葉を発したほど。この気合いの入れ方、きっと邦子役の東てる美は、久しぶりだからって何度もリハーサルを繰り返したのだろう。「『かあちゃん!』...ん?ちょっと違うわねぇ。『くやしい〜!』...違うわ。『くやしい〜』より『ぐやしい〜』にした方が感じが出るわね」とか言いながら。渡鬼名物「邦子の『幸楽』入場セリフ」に役者生命を賭けた東てる美。この際、賭けるところが間違っているよという意見は無視しよう。

■歯向かう女・五月。
加津が長太を唆したという邦子。それを否定する五月。さらにその五月にイヤミをいうキミ。ついに五月の堪忍袋の緒が切れた。「嫁、嫁って、『幸楽』に奉公して30年、勇さんと結婚して25年。アタシは『幸楽』のために精一杯頑張って働いてきました。嫁だからって、加津ちゃんを守ってやる力がないんですかっ?嫁って、そんな情けないもんなんですかっ?だったら、嫁なんてバカバカしくてやってられませんっ!おヒマ頂いたっていいんですっ!」と一気に捲くし立てた。「おかくら」の葉子の結婚祝いパーティーの時は、五月を応援した勇に「アタシさえ我慢すれば、このウチは丸く治まる」と殊勝なことを言っていた人間とは思えないほどの波風立てまくりの発言。どうも五月は加津のことになると、俄然強気になるみたい。なぜ、五月はそれほどまでして加津を庇うのか?やはり、加津の容姿に自分と相通ずるものを感じているのか、五月は...。

■長太のみのり捜索手段。
邦子に離婚宣言をした長太は、次にみのりを捜し始めた。その手段とは、加津曰く「父さんが仕事している会社、テレビゲーム作っているからPR用のホームページに制作に関わっている人たちのコーナーがあって、いろんな情報載せてるの。そしたら、『僕は今、結城みのりという女性を捜しています。お心当たりの方はご一報ください』って、自分の署名入りで載せてるの」だって。はぁ〜?長太は本気でみのりを捜すつもりなのか?ホームページに載せたくらいで見つかる訳ないじゃん!いったいどこまでインターネットを盲信すれば気が済むのか、スガコ先生は。それより、本当にみのりの行方を知りたいならば、警察に捜索願を出すとか、「ああ探偵事務所」の妻木を雇うとかした方がよっぽど現実的。あるいはテレビ朝日「奇跡の扉 TVのチカラ」にSOS依頼を出すとか...。邦子にさっさと離婚宣言をした割には、みのり捜しは神頼み的な長太の行動。何かやることにムラがあるんだよねぇ...。

■個人情報問題に疎い長太の会社。
しかし、それより問題なのは、「結城みのり」という個人名を会社のホームページに掲載したこと。IT社会となった今、個人情報をいかに保護するかというのは、企業の大きな課題となっている。それなのに、個人ではなく会社のホームページに第三者の名前を簡単に掲載するなんて、長太個人ではなく会社のモラルを疑われるだろう。よく長太の会社は掲載を許したね。「結城みのり」という女性は、本名を使ってどこかで生活しているかも知れない。過去に結婚していたこと、子供がいることを隠して生活しているかも知れない。すでに再婚しているかも知れない。「結城みのり」という女性の近くにいる悪意の第三者が、長太のホームページを見て、「結城みのり」の過去を知り、彼女を脅迫するかも知れない。インターネットに個人名を晒すというのは、それほど危険な行為なのだ。長太だって、ITに関わる仕事をしていれば、それくらい分かっているだろうに...。あっ!分かってないのは、スガコ先生の方か...(呆)。

■大吉、執念の葉子捜し。
英作の病院で葉子を見かけたという常子の言葉を信じた大吉は、早速病院へ。もしかして葉子が急病で入院しているのかも?という妄想に取りつかれた大吉は、入院患者の病室の名前をすべてチェック。葉子の名前が見つからないと、今度は病院の玄関で葉子が出てくるのを待っていたという。そこへ長子が現れて後をつけた大吉は、とうとう葉子を見つけたというワケ。...なんか、都合良過ぎません?そもそも大吉が常子の言葉を信じたというのがオカシイ。だって、日頃から常子の発言を疎ましいと思っている大吉なら、「ハハハ、そんなバカなことありませんよ。葉子は新婚旅行に行ってるんですよ。きっと見間違いですよ」と聞く耳持たないはず。それをまともに信じてしまうなんて。しかし、こんな非現実的な展開を、次のセリフで視聴者に納得させようとする人物がいた。タキである。「おかくら」に帰ってきた葉子の姿を見たタキは、勉や壮太にこう言った。「父親ってスゴイわねぇ〜。日本にいるはずのない葉子さん、ちゃんと連れて帰ったんだもんねぇ〜。」...どんな非現実的な展開も、すべては父親の力のなせる技。大吉がいれば何でもありの渡鬼ということなのか...。

■マヌケ過ぎるぞ!長子!
父親の執念で葉子を見つけた大吉。それに対する長子のマヌケっぷりときたら...。まず、タキから大吉の外出を聞いた長子は、もしかして病院へ行ったのかも?と不安に思う。ここまではいい。問題はその後の行動。普通だったら、病院にいる英作に電話して、葉子を病院から出すように言うだろう。ところが長子は、自ら病院へ行ってしまうのだ。しかも、「おかくら」にいたときの服装と病院に着いたときの服装が違う。つまり、長子はわざわざ着替えて病院へ行ったのだ。時間の無駄だっちゅうのっ!さらに、病院に着いた長子は、病院内に大吉がいるかも知れないのに、一目散に葉子の元へ。もっと周りに注意を払えっちゅうのっ!後ろから大吉が付けているのにも気づかなかった長子。ホント、マヌケ過ぎます。

■そして、葉子は「おかくら」へ。
「おかくら」へ帰った葉子は、大吉に真相を話す。「そんな結婚、アタシは認めないよ!」と怒り狂うかと思いきや、大吉は葉子のウソをアッサリ許してしまう。...何だかなぁ。葉子が大吉に見つかるのが早ければ、真相を知った大吉が葉子を許すのも早い。ストーリー展開があまりにアッサリし過ぎてません?葉子の結婚の真相、そして葉子が日本にいることが、いつ大吉にバレるのか?渡鬼にしては結構スリリングな展開になるかと思ったのに、こう簡単に解決しては拍子抜けである。もっと引っ張れよ。さらに大吉は葉子に、宗方が退院するまで「おかくら」にいて、「おかくら」から病院へ通えばいいという。ちょっと待ってよ、親方。「おかくら」って場所は、なぜかお客様より親類縁者、友人知人が毎週のように訪れる場所である。常子なんか、日向子の送り迎えのために毎日やってくるし、時には二階まで上がってくるのだ。さらに、宗方や葉子が仕事の接待で使ったこともある。いつ宗方や葉子の仕事関係者が食事に現れるか分からない。たとえ二階とはいえ、そんなところに葉子を置いておくのは危険極まりないのだ。まぁ、これがスリリングな展開に繋がればいいけど、多分そうはならずに葉子は無事2ヶ月間を「おかくら」で過ごすんだろうなぁ...。

■その他、確認事項。
@常子、まだ「本間」姓のまま。タイトルバックで確認。早く婚姻届を出せっ!
A
和菓子「菊屋」の女主人・サワの苗字が「菊村」と判明。今シリーズの最初の頃、壮太が「おかくら」を出て板前修業をした天ぷら屋の店名は「天菊」。スガコ先生は「菊」という名前がお好きなようで...。
B先週、英作が用意すると言っていた葉子の“目立たず落ち着ける待機場所”が判明。...
単なる廊下の待合椅子でした(涙)。

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「父さんには、邦子おばさんっていう立派な奥さんがいるし。ミカちゃんっていう娘だっているの。」
加津のセリフ。今まで散々邦子を呼び捨てにしたり、バカにしていた加津なのに、なぜか“立派な”なんて形容詞を付けたりして。
お前は邦子を認めているのか、否定しているのか、どっちなんだっ、加津っ!

「アタシ、主人と別れるとき、娘を連れて出たんです。でも食べるのにも困るようになって...。」
サワに加津と別れた経緯を話すみのりのセリフ。
愛人だった高村と2人で暮らしたいために、加津が邪魔になって捨てたクセに、その話を微妙に避けてますね、みのりは。やはり男のために娘を捨てたことを知られたら、マズイと思ったのか。それなのに、「やっと、みのりさんとこんな話ができるようになった♪」と喜ぶサワ。なんか不憫です(涙)。

【今週の視聴率】
関東19.3% 関西20.3%(ビデオリサーチ調べ)

第25回(2004年9月16日放送)

サワが「幸楽」を訪れる。小説「母恋い」を手にしたサワは、五月から加津を紹介してもらう。しかし、2人の会話が気に入らないキミが邪魔。サワはキミに嫌味を言うと、加津には励ましの言葉を掛けて、「幸楽」を去っていく。帰宅したサワは、みのりに「幸楽」で加津に会ってきたことを告げる。動揺するみのり。加津が「幸楽」でこき使われていると思ったサワは、母娘が一緒に暮らさないのはオカシイとみのりを諭す。しかし、加津を幸せにする自信ができるまでは、加津には会わないと涙を流すみのり。一方、加津は受験勉強を放棄した司に絶縁宣言をする。ケータリングの後、ブティックのチェーン店を所有している会社社長と飲みにいった聖子。夜遅く酔って帰ってきた聖子を怒鳴りつける周平。2人は大喧嘩をして、ついに聖子は家出してしまう。翌日、着飾った聖子が「幸楽」にやって来る。戻って来てくれたと大喜びのキミだったが、聖子は「幸楽」を辞めて、会社社長の引き抜きでブティックの店長になるという。周平は聖子に離婚宣言。聖子から、夢が叶ったらきっと迎えに来ると言われたキミだったが、夜食も喉に通らないほど落ち込んでしまう。その夜食の席に、長太が現れる。加津と暮らすマンションが見つかったという長太は、引越しの準備をしておけと加津に告げる。いつになく強硬な長太の態度に戸惑う加津。しかし、五月は長太と暮らすことが加津にとって幸せなことなのだと信じていたのだった。

■サワ、「幸楽」へ。
みのりから加津と別れた経緯を聞いたサワ。加津が書いた小説「母恋い」を読んでいたサワは、加津の近況を探ろうと「幸楽」へ。たまたま店を手伝っていた加津と初対面する。しかし、インターネットを毛嫌いしているサワが、インターネットに掲載して話題になった加津の本を、よく読もうという気になったね。「小学6年生が書いた私小説」っていう話題で、テレビパブまでして売ろうとした中村編集長の作戦が功を奏したのか。それとも「母恋い」という、とても今どきの小学生が付けるとは思えない昭和初期の匂いがプンプン漂うタイトルに心を惹かれたのか。まっ、そんなことはどうでもいいけど。それより、キミ!いくらサワが気に入らないからって、「塩まいておやりよっ!」はないでしょう。店内にはまだ他の客もいるんだよ。せっかく食中毒騒動の影響もなくなってきたのに、「客に塩まく『幸楽』」って、また評判がガタ落ちである。

■サワが「幸楽」の住所を知った理由。
なぜ、サワは「幸楽」の住所が分かったのだろうか?確かに、本の発売当初はテレビ取材が来ていたから、店の場所も分かったかも知れない。(といっても、取材を受けたのは「幸楽」店内ではなく、2階のリビングだったけど。) しかし、「母恋い」なんて、とっくに世間の話題から消え去っているのだ。たとえ「母恋い」の中に「幸楽」という名前が登場しても、住所までは書いてないだろう。出版社が外部からの問い合わせに、「幸楽」の住所を簡単に教えるとは思えないし。スガコ先生お得意の魔法の道具・インターネットも、サワがインターネット嫌いという設定なので使う訳にはいかない。となると、やはりキーマンはみのりが働いていた旅館の娘・ウメコか。旅館の常連客だったサワは、ウメコに相談。いつも加津のホームページにアクセスしていたウメコが、加津のホームページから「幸楽」のホームページに辿りついて、「幸楽」の住所をゲット。サワに教えたに違いない。もちろん、向こう3年間、旅館に無料で高級和菓子を納入することを条件に。...って、んなことどうでもいいじゃんっ!って思っているでしょう、アナタっ!

■和夫、久々の登場。
今週、久々に和夫が登場。でも、それは「『おかくら』に知人がやってきて、急いで隠れる葉子」というシーンを描くためだけの登場に過ぎなかった。つまり、和夫でなくても良かったというワケ。その証拠に、「おかくら」にやってくる大吉の親類縁者たちは、どうでもいい近況報告をベラベラと話すのに、今週の和夫にはそれがなかった。和夫はホントにご飯を運んできただけだった。まぁ、「ごはんや」の仕事で来てるんだから、それが当たり前なんだけど...。

■キミと和夫の共通点。
なぜか、ケータリングのお得意様であるブティックのチェーン店を所有する会社社長に気に入られた聖子。会社社長と飲んだくれた聖子は真夜中に帰ってきて周ちゃんと大喧嘩。なんと聖子は、五月や勇、キミらがいる前で、「アンタと一緒になったから、こんなお店でもいなきゃいけないと思って、できない我慢だってしてきたんだっ!」と大暴言。目の前で50年間守り通してきた「幸楽」のことを罵られては、さすがのキミも目が覚めるかと思いきや、「『幸楽』の悪口を言ったのはね、もうみんながさ、聖子やアタシのことをね、粗末にするから、みんなへのアテツケに言ったまでのことなんだよっ!」と逆に聖子を庇う始末。目の前で相手の暴言を聞いても、それは真意ではないと勝手な解釈をするなんて、まんま和夫じゃん!キミと和夫の共通点がこんなところにあったなんて。さらに、あんな暴言吐かれたのに、キミときたら、「聖子の給料、少し上げてやろうかねぇ」だって。聖子は「幸楽」を出て、ブティックの店長用の社宅に住むという。聖子を追ったキミが、社宅の前の電信柱の影に独り佇むなんてことがないことを祈る。

■まだまだ常子、「本間」姓。
もうどうでもいいことだけど、一応...ねっ!

■今週の気になったセリフ、いろいろ。
「聖子ちゃん、みんなに人気あるからなぁ♪」
たっちゃんのセリフ。久々のたっちゃんのセリフが、聖子を褒め称えるセリフだなんて...悲しい。いったい、聖子の何が人を惹きつけるのか?渡鬼七不思議のひとつである。(あとの六つは何なのか、或いは渡鬼の不思議が七つで収まるのか知らないけど...。)

「ご隠居さんの注文、本店のインターネットで受けて、いちいちコッチが持ってくるの、面倒なんだよね。」
和菓子「菊屋」本店の従業員・八田(佐渡稔)のセリフ。サワの店でも、パソコン導入して直接インターネットで注文を受けてほしいということみたい。
注文書を持ってくるのが面倒だったら、ファクスで送ればいいじゃん!サワだって、パソコンの注文画面は嫌いでも、紙にプリントされるファクスの注文書だったら文句はないでしょう。

「そんなお袋に黙ってついていける道理ないだろうっ!」
司のセリフ。あ〜あ、とうとう言っちゃったよ。ジャニーズが「道理」だって。これで東新も一皮剥けて、渡鬼ファミリーの一員です!

「必ず迎えに参りますから。迎えに来れるようになりますから。」
聖子が「幸楽」を出て行くことになって悲しむキミ。そんなキミを励ます聖子のセリフ。「迎えに来る」って、アンタ、キミの何なのさ?実の母親を勝手に引き取るとか言っているデブ女に、何にも言えない勇も勇だけど...。

■今週の雄叫び。

聖子にブティックの店長なんか、務まるワケないっちゅ〜〜のっ!
あのヘアスタイル&ファッションはスガコ流のギャグですか?

【今週の視聴率】
関東18.5% 関西20.5%(ビデオリサーチ調べ)

第26回(2004年9月23日放送)

ついに、加津が「幸楽」を出ていくことに。引き止める眞に、長太と邦子が離婚する以上、自分が「幸楽」に居候する理由はないという加津。五月は引越しを手伝うため、長太や加津とともに新しいマンションへ。しかし、そこにはゴルフクラブを手に大暴れする邦子の姿があった。長太との離婚に納得しない邦子は大激怒。絶対離婚はしない、別れるならば、加津を殺して自分も死ぬと喚き散らす。どこにも行くところがない、ホームレスにでもなるしかないと泣きじゃくる加津に、五月はまた「幸楽」に戻ればいいという。「幸楽」に帰ってきた2人に土下座して謝る長太。加津は、長太やみのりと一緒に暮らすつもりはないから、みのりを捜すのは止めてほしいという。冷静になった邦子が「幸楽」を訪れる。長太から養育費を貰っている以上、しっかり加津の面倒をみてほしいとキミに苦言を呈する邦子。キミが長太から養育費を受け取っていたという寝耳に水の話に、顔を見合わせる五月と勇。一方「おかくら」では、常子が由紀の様子を見に大阪の本間病院へ行くという。「幸楽」でキミから加津が出ていったと聞いたサワは、下校中の加津に声をかける。「母恋い」の本にサインを貰ったサワは、加津にまた会ってもらえるかと尋ねる。加津の本に元気を貰ったというサワに、自分の携帯電話番号を教える加津。そして、「幸楽」に帰り、五月たちに店を手伝うと元気な笑顔を見せる加津だった。

■人呼んで「アイアンお邦」。
長太の離婚の申し出に大激怒の邦子。長太と加津の新しいマンションに、先回りした邦子はゴルフクラブを振り回して大暴れ。部屋の中にある高価そうな壺や壁に飾ってある額縁の絵を叩き壊した。クラブを凶器に代えて大暴れするなんて、アイアンお祈も真っ青である。それにしても、長太はまだ住んでもいないマンションに、よく壺やら絵やらの装飾品を買い揃えたねぇ。まるで、前々から準備していたかのような手際の良さ。新生活に必要な日用品ならばともかく、そんな装飾品、加津と新生活を始めてから買えばいいじゃん。長太のあまりの手回しの良さが、かえって邦子の怒りの炎に油を注ぐ結果になったのではないだろうか?きっとスガコ先生は、何にもない部屋だと「邦子、ゴルフクラブを振り回して部屋のモノを壊しまくる」というシーンが描けないと思ったのだろう。確かに、何にもない部屋でゴルフクラブを振り回していたら、ただの“素振り”になっちゃうけど。

■邦子はシリアル・ママ!?
マンションに着いた五月や長太、加津を口汚く罵る邦子。「どこへ逃げていったって、必ず見つけ出して何もかもみんな叩き壊してやるっ!それでも懲りなかったら、加津ちゃんのこと殺してアタシも死ぬわっ!」と殺人予告宣言。このシーンを見ていたら、なぜか映画「シリアル・ママ」を思い出してしまった。かつて美人女優だった(?)キャスリーン・ターナーが連続殺人鬼の主婦を演じたブラックコメディだけど、その崩れかけたボディラインが東てる美とそっくりなのだ。思わず、“トゥモ〜ロ〜♪トゥモ〜ロ〜♪”とミュージカル「アニー」のテーマソングを歌いながら、ラム肉の足で加津を殴り続ける邦子の姿を想像してしまった。(ま〜ったく渡鬼に関係ない話でスミマセン...。)

■んで、結局一番悪いのは...。
長太っ!お前が一番悪いんじゃっ!邦子が離婚を承知しないまま、勝手にマンション決めて、勝手に壺やら絵やらを買い揃えて、勝手に加津との同居を始めようとしたら、そりゃあ邦子だって怒るわなぁ。かつて邦子は反省して、加津に同居を申し出たことがある。それを断ったのは加津の方である。それを今更、加津と一緒に暮らすためには、離婚しかないと言われても納得しないだろう。一方、加津は加津で本当は「幸楽」を離れたくないと思っている。そんな娘の真意も読み取れないなんて(っていうか、加津は「幸楽」にいたいって言ってるんだけど)、ホント長太はバカというしかない。邦子も加津も納得していないのに、長太一人が「これが最良の方法」と暴走する姿はまるでピエロ。前にも書いたけど、人間はゲームみたいにコントローラーで思い通りに操ることはできないんだぞっ!長太っ!

■ところで...。
今回の離婚話、隆は知っているのか?一応、隆は義理の息子なんだし、知らせるべきだろう。っていうか、今シリーズ、隆は全然出てこないねぇ。度重なる台風襲来で水道工事の仕事が忙しいのか?それとも...スガコ先生に何かやらかしたのか?

■キミ、秘密の収入源。
「幸楽」にやってきた邦子は、意外と冷静だった。マンションでキレて見せたのも、そうしないと長太が懲りないからだという。役者だねぇ〜、邦子は。しかし、やっと加津と縁が切れると思ったキミは、邦子を咎める。そんなキミに、邦子が問題発言。「母ちゃんに(加津の養育費を)ちゃんと渡してるって言ってたわよ、野々下。貰ってんでしょう!?」という邦子。このことは、五月も勇も知らなかったみたい。2人が知らなかったってことは、長太から貰った養育費はそのままキミの懐に入っていたことになる。「幸楽」から月30万円の給料が入り、浩次が出前やケータリングで貰うチップは全て没収。一方で孫の支出はビタ一文払わない。この上、加津の養育費という収入があっては、そりゃあ久子に2000万円の金を用立てることができるほど、金が貯まるはずである。そろそろ税務署は、中華「幸楽」支配者・小島キミの不透明な金の流れについて、調査を開始すべきであろう。

■サワ、加津を待ち伏せ。
キミから加津が「幸楽」を出ていったと聞いたサワは、中学校の前で加津を待ち伏せる。そして、無事加津と再会。「母恋い」の本にサインが欲しいなどと上手いことを言って、アイスクリームを食べようとまんまと加津を誘い込んだ。但し、アイスクリームを食べる場所、それは喫茶店ではなく人気のない公園だった(トホホ)。ドラマ冒頭、キミが「今朝は少し涼しくなってくれたから、助かったわねぇ♪」というそんな季節に外でアイスクリーム。どうでもいい話ですが...。それより気になったのは、加津からケータイの番号を教えてもらうシーン。自分のケータイ番号をメモ用紙に書いている加津に、サワは「じゃあ、おばちゃんのケータイも教えとく!」という。おいおい、サワって、パソコンもインターネットも毛嫌いするアンチIT女将ではなかったか?そんな女がケータイを持っているのだろうか?しかも、みのり曰く「お袋でも出かけるところがあるのかって、ビックリしたような顔しておいででした」とサワの留守中に「菊屋」に訪れた実の息子も驚くほど、サワは出不精らしい。全然ケータイなんて、必要ないじゃん!いったい、サワはどんなケータイを持っているのか?サワのケータイ登場が楽しみである(って、ナンノコッチャ!)

■最後に...。

いつになったら、常子は「神林」姓になるんですか?

【今週の視聴率】
関東17.6% 関西18.7%(ビデオリサーチ調べ)

第27回 2時間スペシャル(2004年9月30日放送)
毎度おなじみ期末の2時間スペシャルでございます。今回は加津スペシャルといった趣きでございます。ちなみに、
演出は巨匠・鴨下信一でございます。

加津の初秋
加津は、サワから夕食に誘われる。五月の了解を貰うため、2人は「幸楽」へ。サワが「菊屋」の女将と知って安心した五月だったが、なぜ加津に執着するのか分からず、大吉に探ってもらおうと、「おかくら」で夕食をとって貰うことにする。「おかくら」にやってきたサワと加津。遅れて、サワの一人息子で「菊屋」社長の康史(錦織一清)がやってくる。康史は「おかくら」の常連客でもあったが、この日はサワから呼び出されたのだった。辛い境遇にもめげずに頑張っている加津に感心した康史は、和菓子の工場を見せてやると加津に約束する。後日、加津は工場見学に「菊屋」本店へ。サワもやってきて、3人はイタリア料理を食べる。加津と別れた後、サワは康史にみのりが加津の母親であることを明かす。そして、妻を亡くし子供もいない康史に、みのりと再婚して加津を養女にすることを勧める。再び加津を誘った康史はサワの店へ。加津は工場で菓子を作るみのりの姿に驚く。涙を流してみのりと抱き合う加津に、みのりが再婚しても構わないかと問う康史。加津は、みのりが再婚すれば、また長太が邦子と別れて3人で暮らすなんてことを言えなくなるからと賛成する。久しぶりに、みのりと食事をした加津は上機嫌で「幸楽」へ。しかし、そこには眞からサワ親子の話を聞いた長太が仏頂面で待っていた。「菊屋」のことを知られては、遅かれ早かれみのりのことも分かってしまうと思った加津は、すべてを長太に話す。そして、みのりは康史と再婚して、自分は養女になるとウソをつく。長太やみのりのために、とっさについたウソだったが、それがどんな波乱を巻き起こすことになるか、知る由もない加津であった。

■錦織一清、登場。
役どころは、サワの一人息子で和菓子「菊屋」の若旦那・康史。妻・ナナを心臓発作で亡くして、子供もいない。サワと同居していたナナは、サワへの気苦労からか、早くに亡くなった。サワは、このまま店に残ったら康史は二度と再婚する気にならないと考えて隠居を決意したのだった。しかし、今だに男やもめの康史。「男やもめにウジがわく」とは昔の言葉だが、康史の場合、さしずめ「男やもめにハゲがわく」といったところか...。それより気になったのは、自分の母親を「アンタ」呼ばわりする康史の言葉遣い。サワと康史は仲が悪い訳ではないけど、なぜか康史はサワを「アンタ」と呼ぶのだ。仮にも老舗和菓子屋の若旦那である。他人の前でも、母親を「アンタ」と呼ぶのはいかがなものか?それとも母親を「アンタ」って呼ぶことで、粋な若旦那風情でも表現しようとしているのか?単に言葉遣いの悪い40オッサンにしか見えないけど...。

■康史は「おかくら」の常連客だった。
何か都合良過ぎるねぇ。何でも組合長の吉野が大吉と親しくて、組合の会合を「おかくら」でしているらしい。組合って、和菓子組合か?そんな組合の会合を、わざわざ住宅街にある「おかくら」でやらなくたって。桜新町まで来なくたって、銀座とか新宿とかでやったらいいじゃん。って、ど〜でもいい話でスミマセン(^^;)

■スガコ先生、心の叫び。
何はともあれ「おかくら」に集まったサワ、康史、加津の3人。加津の小説出版の話を聞くと、すかさず「売れたの?」と問う康史。するとサワは「やっちゃん!アンタね、そういう物差しでしか値打ちが測れないの?情けない!売れる売れないの問題じゃないんだよ!」と窘めた。このセリフ、今シリーズ、視聴率が今ひとつの渡鬼においては、「視聴率なんていう物差しでしかドラマの値打ちが測れないの?情けない!視聴率の良い悪いの問題じゃないんだよ!このスガコ大先生の有難いドラマっていうこと自体に値打ちがあるんだからっ!」っていうスガコ先生の心の叫びと考えるべきだろう。もっともその後、「売れてるようですよ♪」というタキのセリフに、「じゃあ本物かも知れない!」と康史が答えて、結局「数字がすべて」という結論になっちゃったけど...。

■康史の「壮太引き抜き大作戦」!
康史は壮太を「菊屋」に引き抜こうとしていたらしい。「俺も壮太に惚れ込んでね。ウチへ引き抜いて、菓子職人に育てようと思って口説いたことがあるんだ。」というセリフから判明。この夜、タクシーで「菊屋」までサワと康史に付き合ってくれた壮太に、康史はタクシー代を渡したが、お釣りの7千円はチップといってあげちゃうくらい壮太を気に入っているらしい。料理のお運び、店の掃除、ヒナの遊び相手、その他雑用しかできない壮太のどこに惚れ込んだというのか、康史は。いくらジャニーズの後輩だからって、壮太を買いかぶり過ぎだろうが、ニッキ!少なくとも壮太より使える勉ちゃんの立場がないだろう。結局、壮太の引き抜きに失敗した康史は、加津と壮太の仲がいいと聞いて、次なる手を考える。それは...。

■唐突過ぎるみのりと康史の再婚話。
サワは、男やもめの康史に早く再婚してもらいたいと願っていた。しかし、康史の再婚相手には、和菓子作りの厳しい修行に耐えられる根性と、サワの部屋を常にホコリひとつない部屋にするという気配りが求められた。そんな女性がサワの身近にいたのだ。それは...みのり。しかも、みのりには逆境に強い中学生・加津という娘がいた。みのりと康史が再婚すれば、加津という頼もしい跡取りも付いてくるのだ。これを逃す手はないと考えたサワは、康史にみのりとの再婚を勧める。しかし、康史はみのりと数回しか会っていない。しかも、いくら頼もしいからって、お世辞にも「カワイイ」とはいえない中学生のコブ付きである。そんな再婚話、康史が乗るはずはないと思っていた。しかし、みのりと加津が涙の再会を果たしたシーンで、みのりが再婚しても反対しないという加津に、「それで安心した。俺、娘って、母親が再婚することを許せないんじゃないかって思ってた。」とホッとした様子の康史。なんだ康史って、みのりとの再婚話、思いっきり乗り気になってんじゃん!っていうかさ、サワも康史も加津も、肝心なみのりの気持ちを確認してないんだけど、それってどうよっ!?

■康史がみのりと再婚したい理由。
なぜ、康史は数回しか会ったことがない、しかも中学生のコブ付きのみのりと再婚する気になったのか。再婚の目的、それはズバリ「壮太の引き抜き」である。どうしても壮太を諦め切れない康史は、加津と壮太の仲がいいと聞いて、次なる手を考えた。まず、みのりと再婚して、加津を養女に迎える。その後、加津と壮太を結婚させて、壮太を「菊屋」の婿に迎えるという作戦だ。つまり、壮太の引き抜きのために、みのり・加津母娘は利用されるという訳だ。若旦那の企みも知らず、哀れな母娘。みのりと結婚した後、養女となった加津に「早く壮太と結婚しろ!」と急かす康史の姿が目に浮かぶようである。それは、愛に城代との結婚を急かす勇の姿と重なるようである。薄くなった髪の毛も含めて...。

■眞、若年性更年期障害再発!
今週は加津スペシャルであるのと同時に、怒れる眞スペシャルでもあった。そんな眞の怒りのセリフをいくつか...。

「よっぽどヒマもてあましてるオバサンなんだなっ!加津も加津だ。夕飯に釣られて、見ず知らずのオバサンにくっついていくなんてさっ!」
「おかくら」でサワと加津が夕飯を食べると聞いて、ご立腹の眞。サワは五月に「菊屋」の女将と素性を明かした。名刺も渡した。しかも、夕飯の場所は「おかくら」。眞が怒る理由などどこにもないのに、このイライラ。浪人生の不安定な精神状態であることを差し引いても、眞に若年性更年期障害が再発したと考えるのが妥当だろう。

「加津のストーカー、息子まで『おかくら』へ呼んでるのかっ!いったい何のためにそんなことをっ!」
ストーカーというのは、単なる「追っかけ」のことではない。嫌がる相手に付きまとう行為をする人間がストーカーなのだ。その点、加津は嫌がっていない。むしろ、喜んでサワと付き合っている。若年性更年期障害は言葉の使い方も誤らせるようだ。

「加津はまだ中学生だぞっ!こんな時間まで付き合わせるなんて非常識だよ。お袋がしっかり監督しなきゃ。ウチで預かっている子なんだからな。お袋の責任なんだぞっ!」
夜遅くなっても「おかくら」から戻ってこない加津にイラつく眞。ついに、五月に八つ当たりを始めた。自分の思い通りにならないからと周りの人間にイライラをぶつける。これも若年性更年期障害の一例だろう。

「可愛がってくれるからってあんまりいい気になってると、勉強疎かになって一流の高校へなんか行けなくなっちまうぞっ!いい加減にしろよなっ!」
「見ず知らずのバアサンにオイシイこと言われて、ノコノコくっついてって。危なっかしくて見てられないよっ!バカもほどほどにしろよなっ!」
「また行くのか!?理由も分からないのに、そういう誘いに乗って。おかしなことにでもなったら、どうするんだっ!」
「よせよ、そんなとこ行くの。付き合ったって仕方ないだろう、そんなヤツとっ!」

ついに、加津本人にイライラをぶつけ始めた眞。一流高校へ行けなくなると脅したり、危なっかしいだの何だの言って心配している風を装ったり、何とかして加津を外出させないようにする眞だけど、加津はどこ吹く風といった感じで一切無視。そりゃそうだろう。普段の眞だったらともかく、イライラモード全開の人間の言葉なんて、誰もまともに聞こうなんて思わない。眞は早く英作あたりに、良い病院を紹介してもらった方がいいのではないだろうか。

■その他、気になったセリフいろいろ。
「今どきの中学2年なんてさ、一人前のオンナなんだからね。」
サワと外出したことを知らず、なかなか帰宅しない加津を心配するキミのセリフ。まぁ、確かに加津は言うことは一人前だけど、
キミの言う意味での「一人前」からはほど遠いので、キミの心配も完全な取り越し苦労でしょう...。

「和菓子の『菊屋』って、あの麻布あたりで有名な...。」
サワの素性を知った五月のセリフ。
「幸楽」以外の世界を知らず、世間に全く疎い五月が、よく「菊屋」が麻布あたりで有名なんてことを知ってたねぇ。

「アンタは今でも夢見るユメコさんだ。」
サワに対する康史のセリフ。夢見るユメコ...。こんな言葉を使う中年男には絶対なりたくないと思うMoritaでした。

■加津パート、最後に一言。
加津、和食にジュースはおよしなさい...。

加津以外の人々の初秋
愛からメールの返信がない、電話にも出ないと苛立つ五月。何かあったのではないかと心配する五月だったが、突然「幸楽」に愛が現れる。銀行を辞めると笑顔で語る愛に驚く五月たち。愛は、かつて「幸楽」でアルバイトをしていた桐野サチが仲間と立ち上げたコンピューター関連の会社を手伝っていた。城代の依頼で作った呉服屋の通販サイトが成功した愛は、手にした報酬金で買ったプレゼントを五月たちに渡す。銀行を辞めて本格的にサチの会社に席を置くという愛に呆れる五月だったが、失敗して懲りなきゃ分からないと勇は賛成。勇と愛は酒を酌み交わす。「おかくら」に常子がやってくる。由紀の様子を見に、大阪の本間病院へ行った常子だったが、そこには伸彦の姿があった。伸彦の代わりの医者を探していた由紀だったが、結局見つからず、再び伸彦を勤務医として迎え入れたのだった。院長である自分に何の断りもないと大激怒の常子は、本間病院を処分するしないで由紀と大喧嘩。怒りが治まらない常子は、長子や英作に、由紀と徹底的に戦う覚悟を決めろと叫ぶ。「おかくら」に変装した葉子がやってくる。宗方が少しずつ食事ができるようになったと喜ぶ葉子。しかし、たまたまやってきた文子に変装を見破られてしまう。宗方の病気は、弥生、五月、文子に知られることとなり、岡倉5人姉妹は宗方の見舞いへ。宗方は、早く元気になって、いい仕事をすると涙で語り、弥生たちと握手する。宗方の病室を出た5人は、廊下にある大きな鏡に映る自分たちの姿に、ふと足を止める。その頃、大吉は古いアルバムを取り出して、懐かしそうな表情で一枚一枚写真を眺めていたのだった。

■何、これ...?
「幸楽」の謎の人形「幸楽」のレジカウンターに見慣れぬ人形が突如出現(左写真)。「幸楽」の白衣を着たこの人形、頭を叩くと無味乾燥な声で「ご来店、ありがとうございます。」とか「ありがとう。また来てね。」とかいう言葉を発する。叩き方によって発する言葉が変わるのか、それともこの2種類の言葉を順番に発しているのかは不明。なぜ、来店時が「〜ございます」という丁寧語なのに、帰る時は「また来てね」という馴れ馴れしい言葉なのかも不明。誰が置いたのかも不明。聖子がいなくなって、キミが寂しさを紛らすために置いたとも考えられるが、それでも人形サイズの「幸楽」の白衣までこしらえるのは、キミだったら金のムダとかいって反対するだろう。いったい誰が何のために!?説明セリフでも構わないから、誰か説明して!「そんなの決まってるじゃない!これを渡鬼の新しいキャラクターにして、渡鬼フェスティバルで売りまくるのよ!そして、ドンドン稼ぎまくるのよ!オーホッホッホッ!」 I see!スガコ先生!

■うるさばばぁの現在。
前シリーズ、約1ヶ月間、アメリカのコンピューター産業の最前線企業に体験入社するといって「幸楽」を旅立っていった“うるさばばぁ”こと桐野サチ。今シリーズが始まっても姿を見せず、まさか最初からサチなんて人物がいなかったことにするのではあるまいな、スガコ先生!などと思っていたら、今週、サチの消息が判明。なんとサチは、コンピューター専門学校を卒業後、前シリーズで語っていた夢(=仲間と一緒にコンピューター会社を設立)を叶えていたのだった!いろんな企業からコンピューター関係の仕事を請け負う会社らしい。スゴイね、サチ。そして、サチの次なる夢。それはズバリ、「マリナーズ買収」であろう。ホリエモンや三木谷社長よろしく野球界に打って出るIT業界のジャンヌダルク・サチ。なぜ、マリナーズかって?そりゃあ、スガコ先生がイチローファンだからですよ...。

■愛の通販サイト、あっさり成功。
ついに、銀行を辞めるという愛。資材部に配置転換されてから、すっかりやる気を無くしていたのは知っていたけど、ヒマな部署だから空いた時間を利用して、何か資格を取るとか言ってなかったっけ?結局、何の資格も取らなかったみたいだけど。空いた時間はサチの会社の手伝いに充てていた。んでもって、試しにこしらえた呉服屋の通販サイトが大当たり。すっかりその気になった愛は、さっさと銀行を辞めて、正式にサチの会社へ。呉服屋のサイトでは、一点の着物について、それに似合う帯、履物、バッグまで1セットにして販売したのが大当たりしたらしい。「1セットにして売るっていうアタシのアイデアと、コーディネートのセンスの良さがお客にウケたんだって、みんなに褒められてさ♪」と上機嫌な愛。でもさ、愛自身、滅多に和服を着ないのに、どうしてセンスのいいコーディネートなんかできるのか?もう、都合良過ぎるっつうのっ!そんなに簡単に成功するかぁ!ホント、スガコ先生にとって、インターネットはどんな商売も成功する魔法の道具なんだね...(呆)。

■城代の人脈って、いったい...。
愛の通販サイトところで、愛に呉服屋の仕事を紹介したのは、なんと城代だった。城代は大学生だった愛にテレビ局のバイトを紹介したり、愛の勤めていた銀行に知り合いがいたり、ホント顔が広いねぇ。しかも、その人脈を仕事ではなく、愛のためにムダに活用しているところが、マヌケな城代らしくて微笑ましい。愛が本格的に腰を入れて、この仕事を始めようと考えるのもうなづける。だって、一番大変な顧客獲得のための営業活動を城代がやってくれるんだもん。後は、愛が適当に「コーディネート」という名のパズルゲームをすれば、それで終わり。「ああ、アタシって、なんてクリエイティブな仕事をしてるんだろう♪」という大きな勘違いで、自身のプライドも刺激できて、さぞかし愛も満足だろう。
話は変わるけど、愛がこしらえた通販サイトの呉服屋の名前は「加茂壽」という(左参照)。「カモス」と読むのだろうか?順番を入れ替えたら「スカモ」。ちょっと読み方を変えたら「スガコ」...。考え過ぎですよね...。

■怒れる姑、本間常子。
まだ「本間」姓なのか、常子は!...というツッコミはもう飽きたので止めましょう。大阪の本間病院から戻ってきた常子は、長子や英作に対して、いつになく激しい怒りをぶちまける。なんと本間病院に伸彦が戻ってきていたというのだ。伸彦の代わりの医者を探していた由紀だったが、結局見つからず、離婚した伸彦を勤務医として雇ったらしい。そんなバカなっ!?静子・伸彦姉弟を裁判に訴えると叫んでいた由紀が、いくら代わりの医者が見つからないからって、伸彦に戻ってきてもらうなんてことを考えるはずはないだろう。それが本当ならば、由紀と伸彦の離婚騒動って、いったい何だったのか?ってなもんだろう。しかも、本間病院を処分する気マンマンの常子は、神林に本間病院の買い手を探してもらっているのだ。伸彦が戻ってきたからといって、もう後へは引けない。常子の怒りは理解できる。理解できるけど、次のセリフはいかがなものか。「そんな由紀にだけ乗っ取られてたまるかいなっ!しっかり由紀と戦わんとっ!こうなったらもうね、親も兄弟もないわっ!覚悟を決めてぇ〜、争う気持ちにならないかんねんっ!あ〜〜!くやしい〜〜っ!」...ヤクザの出入りじゃないんだから。怖過ぎるよ、常子は。それに隣の部屋では日向子が寝てるんだよ。階下にはまだ「おかくら」の客もいるんだよ。声がデカ過ぎるっつうのっ!まぁ、本間病院で由紀と戦争状態になった常子が、手術用メスを持ち出して殺傷沙汰にならなかっただけでもマシと考えようか...。

■五月と葉子、姉妹の証し。
「おかくら」に変装してやってきた葉子。万一(でもないけど)、「おかくら」に親類縁者がいた場合を考えての変装である。時代遅れのマッシュルーム・カットに定番のサングラスと、どこをどう見ても「アタシは怪しい女」そのまんまっていう感じ。都会ならともかく、「おかくら」周辺の住宅街ではかえって目立つだろうが。んでもって、利子の誕生パーティー用の弁当を頼みにきた文子に見破られちゃったというワケ。変装がヘタクソな女といえば、もう一人思い当たる人物がいる。それは五月である。眞とサチが初めて出会う喫茶店へ、変装して現れた五月。しかし後日、サチに変装を見破られてしまった。あのときもサングラスをしてたっけ、五月は(「パート5の岡倉家」第13回参照)中卒デブスの五月と才色兼備の葉子。一見似ても似つかない姉妹だが、変装下手という点が唯一の姉妹の証しなのかも。

■長太、邦子に外車を差し上げる。
離婚騒動のお詫びらしい。マンション購入費、邦子にゴルフクラブでメチャメチャにされた品物の数々の購入費、キミに支払っている加津の養育費、そして外車...。長太って、いったいどれだけの金を持ってるんだ。でも、いくら金を持っていても、悪魔シスターズの片割れ・邦子と離れることができないんだから、プラスマイナスゼロで案外世間というのはバランスが保たれているのかも知れない。

■宗方、岡倉姉妹と感動の握手!
宗方の病気を知った岡倉姉妹は、宗方の見舞いへ。岡倉姉妹一人一人と握手をしながら、「いい仕事もしてみせます。皆さんに喜んで頂けると思うと、仕事にもやりがいがあります。身内ができるっていうのは、そういうことなんですよね。」と涙ながらに語る宗方。今まで精力的に仕事をこなしてきた宗方が、初めて直面した病という壁。それを乗り越えた先に待っていたのは、新しい家族の笑顔だった...。このシーンは、本当に感動した。病気で弱気になっていれば尚更、身内の励ましって身に沁みるもの。って、僕はまだそんな大病をしたことはないけど。宗方には早く元気になってほしいと思うシーンだった。

■さすが、鴨下演出。
今週のスペシャルは、巨匠・鴨下信一の演出。細かいところにも気を配っていて、いつもよりリアルに感じた。僕が気になったシーンは...。

●「幸楽」店内で、加津について話す五月、キミ、眞の3人。五月のセリフを遮って、「お茶ください!」という客の声。本当の料理屋って感じがした。
●愛とビールを酌み交わすことになった勇。呆れる五月に、
「お前、昨日のきんぴらあっただろう」というセリフ。日常生活にありそうなやり取り。
●サワご一行様に和菓子(?)を出そうとした壮太に、
「バカ!和菓子屋さんにそんなの出すな!フルーツ、フルーツ!」と叱る大吉。大吉が料理のことで壮太を叱っているところなんて見たことなかった。
●「おかくら」にやってきた常子。いつもならズカズカと店内までやってきて、大吉に挨拶するところなのに、無言のまま、廊下に立つ常子。
タキの視点による不気味な直立不動の常子に、ただならぬ気配が感じられた。
●怒り心頭の常子が、バッグからお茶のペットボトルを取り出すと、すかさず湯呑を用意する長子。さらに、常子がペットボトルを勢いよくテーブルに叩きつけて、中身が飛び出すと、すかさず布巾を用意する長子。
無言で敏速に行動する長子の姿が、常子の尋常でない怒りを際立たせていた。
●お昼の最後の客を送り出した後、
庭の唐傘を閉じる壮太、「準備中」の札にかえるタキ。こういう細かいシーンは、今まで無かった。
●洗濯物を畳んでいる加津。そこへ眞が帰ってきて、自分の下着だけ抜き取って自分で畳んだ(丸めた?)。そうだよねぇ。
思春期の女の子に自分の下着なんて畳ませられないよねぇ。こんな細かいシーンも今まで無かった。
●五月が外出するきっかけを作ってくれた勇。
五月はわざと箸を落として、キミの目が届かないテーブルの下で、勇に感謝の拍手。なんか微笑ましい。
●五月は、勇の友人の結婚式にお祝いを届けるというウソの理由で「幸楽」を出てきた。
弥生たちに、お祝いのお返しって何か持って帰らないとおかしい?と問う五月。ウ〜ン、細かい!
●宗方の病室を出て、廊下の大きな鏡に映る自分たちの姿にふと足を止める弥生、五月、文子、葉子、長子。場面が切り替わって、古いアルバムを懐かしそうに眺める大吉の姿。
大吉と5人の娘たちの年月を感じさせるシーンだった。

■その他、気になったセリフいろいろ。
「お前が好きな、ほら何ていったっけ?あの5人姉妹の話書いた作家の翻訳の注文がきたって喜んでいただろう。あの仕事もあがったのかい?」
長子に対する大吉のセリフ。5人姉妹の話って...。
やっぱり長子は、橋田巣鴨が書いた日本語の小説を、渡鬼語に翻訳していたのか?(意味が分からない人は「節子の憂鬱」をご覧ください...。)

「別に、お義母さん死ぬの待ってる訳じゃないから...。」
キミの手前、理由がないと外出できないとボヤく五月のセリフ。自由に外出できる人が羨ましい、いつになったらそんな日が来るんだろうと勇に愚痴る五月。
やっぱり、キミが死ぬのを待つしかないんじゃない、五月?

【今週の視聴率】
関東19.5% 関西19.2%(ビデオリサーチ調べ)

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