鈴木さんがヨルダンに行って3週間ほどが過ぎました。
鈴木さんのfacebookからです。
『みなさんお久しぶりです。
今私は、毎日ヨルダンのザータリー難民キャンプに行っています。
ヨルダンのザータリー難民キャンプはご存知ですか?ヨルダンには約60万人近くのシリア難民がいます。そのうち約20万人近くがザータリーにいます。
中の様子は10km四方の砂漠の敷地にテントやプレハブ的な建物がたくさんあります。敷地の周りはヨルダン警察やUN関係の警察、戦車が5kmの感覚で配備され、中も巡回を行っています。
一定の間隔で、共有のキッチンやトイレ、水のタンクもあります。
もちろんモスクもあります。正確な回数はわかりませんが、食料の配給や物資の配給もあります。またキャンプ内で野菜を販売したり、レストランみたいなものを開いたりしている人もいます。
シリア人は日本と違い家族が多いです。だいたい5人兄弟や6人兄弟というのは至って普通です。そんな大家族が5m四方程度のテントやプレハブで生活しています。
環境あまり良いとは言えません。トイレが遠い家庭は勝手に水路を造り生活排水をそのまま、出しています。その水たまりで子供たちは泥遊びをしています。 裸足でサッカーをしている子供たち。
風が強いため、小さい竜巻が何度も起きキャンプを襲います。外で遊んでいる子供は皆うつ伏せになり、竜巻が過ぎるのを待ち、ケラケラ笑いながら「竜巻、竜巻。」と言います。
デモや犯罪もたまに起き心苦しい情報も入ってきます。
そんな環境の中でも子供たちは毎日元気でサッカーを行い、植物に水を与えたり、アラビア語や英語、数学を勉強しています。ちょっと元気がよすぎて、すぐ喧嘩になることもありますが、少しずつ様々な知識を蓄えながら、成長しています。
家族を失った子供たちも中にはいます。時折悲しげな顔を見せて、その話をされても、唖然としてしまって何も答える事ができませんでした。
自分が育ってきた環境と対極的で、些細な事で悩んでいる自分がチッポケでした。自分自身、彼らに対して、考えている事の半分もできないと思います。求められている半分もできないと思います。
ただ、一緒にいる時だけは楽しんでもらえるように、いろんな事を学んでもらえるように、元気になってもらえるように努めたいと思います。
いつかシリアに戻って、成長して彼らと再会したいと思います。
少し長く、そして悪筆になってしまいすいません。
基本的にザータリーキャンプは写真禁止なので他の写真を代替します。
2013/09/25』
鈴木さんと現地の仲間たちfacebookより
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