あ行の用語

愛玩動物飼養管理士 アウターバードバス 青米 青菜 アマランサス
 
アルビノ 粟玉 塩土

 

愛玩動物飼養管理士あいがんどうぶつしようかんりし

 カタカナではペットケアアドバイザー、動物飼育のための諸知識を学び、正しい飼育の普及をはかるために存在する資格、および資格の取得者。

 社団法人日本愛玩動物協会の発行する資格で、一級と二級がある。
 肩書きに弱いとされる日本人の中には、必要以上にこの資格を尊重するむきもあるようだが、二級の取得は費用4万円程度と半年間の通信教育で取得できてしまう。ようするに、あがめたてまつるくらいなら、自分で取得してしまった方が早いと思われる。
 この資格を持つ人は「ペットの飼育に真剣に取り組む姿勢のある人」とみなすべきだが、半年の通信教育で得られる知識など知れたものである。資格をただのアクセサリーに終わらせないためには、資格取得者がその後どのように問題関心を持続させ、飼育の実際で経験を積んでいくかが重要となるだろう。

 

アウターバードバス

 プラスティック製水浴び器の商品名。

 フタがついていて何度水浴びをしても水の飛び散りが少ないのがうれしい。
 この手の商品は他にも存在するが、もっとも一般的なのがこの商品。接合部分が安易で材質も硬質で割れやすいなどの難点もある。
 警戒心の強い文鳥は慣れないとなかなか使用しないので、若いときから設置した方が良いだろう。

『文鳥の飼い方育て方』

 

青米=あおごめ

 出来そこないのお米のこと。未熟なため青い色(緑)をしているものがあるのでこのように称する。

 文鳥は別名ライスバードと呼ばれ、米は大好物のひとつ。
 以前は、小鳥にはクズ米でたくさんだ、というコスト面の問題から普通の米ではなく青米を与えていたものと思われる。したがって、現在では人間用の玄米でも良さそうな気もするのだが、日本の米は特殊で粘り気が強いので
(世界的にはパサパサした長粒米が一般的)、未熟米の方が粘性が少なくちょうど良いのかもしれない。

『文鳥問題』3『文鳥問題』9

 

青菜=あおな

 文鳥の副食となる野菜のこと。レタスなどの淡色野菜ではなくビタミンA(βカロチン)を多く含むものをさす。小松菜が一般的である。

 ビタミンAの摂取のため、また肥満の防止のためには青菜は必須。ビタミンAの摂取の面ではレタス・キャベツ・キュウリなどは意味がないので、これらの好きな文鳥にも小松菜、トウミョウ、大根の葉などを別に与える必要がある(レタスなどはおやつと考えた方が良い)
 好き嫌いがあり、なかなか濃い野菜を食べないようなら、レタスの一種のサラダ菜がお薦めだ。また、どうしても青菜が苦手な文鳥には別にビタミン剤を与えることを考えた方が良いだろう。

『文鳥問題』3『文鳥の飼い方育て方』

 

アマランサス

 ミネラルや必須アミノ酸を多く含み最近注目されている南米原産の穀物。人間用の加工食品として用いられるが、小鳥に与える人もいるらしい。

 メールで教えていただいたので文鳥に試したところ、あまり興味を示してくれなかった。粒子が細かすぎるのかもしれない。
 栄養的には優れているので、ヒナの餌付け時に一部使用するのには良いかもしれないが、無理をして探し出すこともないだろう。

『文鳥問題』3「その後」

 

アルビノ

 染色体の異常によって色素を欠き、全身が真っ白で目が赤い個体のこと。

 目が赤く見えるのは色素欠乏により血の色が透けて見えるため。したがって黒い目をした普通の白文鳥はアルビノではない。
 最近アルビノを固定化しようとの動きもあるようだが、脱色のみならず、先天的に内臓系に問題を抱えることが多いようだ。

『文鳥学講座』5『文鳥の歴史』

 

粟玉=あわたま

 完全に外穀をむいた粟(あわ)に鶏卵をまぶした飼料。発情促進、発育促進のための栄養食となる。

 アワに生の鶏卵をまぶしただけのもので、自宅でも簡単につくれる。しかし自家製のものはすぐに腐ってしまうから、市販されているものを購入した方が良いだろう。なぜ市販のものは日持ちするのか疑う意見を目にした事があるが、フリーズドライなどの防腐対策を施しているのであろう。自宅で作ったマヨネーズはすぐに腐るが、既製品は腐らないのと同じ理屈である。
 ただし、市販のものには栄養価の表示がないので、各社の内容にばらつきがある可能性は否定できない。基本的に文鳥が喜んで食べていれば栄養価が高い(=鶏卵が十分にまぶされている)と単純に考えてそれほど問題があるとは思えないが、疑わしければ、さらに卵黄粉のようなものをまぶしてみても良いかもしれない。

『文鳥の飼い方育て方』

 

塩土=えんど

 赤土などの鉱物と、ボレー粉、塩分を混ぜた保健飼料。塩分などミネラル分の補給と、(前)胃の中に止まり消化の助けとなると考えられている。

 基本的につまむ程度にしか食べない。個人的にはボレー粉を与えていれば必須とは考えないが、非常に清潔で健全な飼育を心がけた場合は塩分補給の意味合いで用意した方が良いかもしれない。
 市販のものにカチカチに固めてあるものが多いのは、おそらくインコのくちばし運動(歯がため?)のためで、文鳥には意味がない。与える場合は砕いた方が食べやすい。
 内容成分について気にされる人もいるようだが、普通文鳥は極々微量にしか食べないので、心配しすぎることもないように思う。

『文鳥問題』3『文鳥の飼い方育て方』