信用取引における二階建てとは


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二階建てとは何か

 二階建てとは信用取引において、委託保証金として差し入れている代用有価証券と、信用買い(空買い)している銘柄とが同一の場合の取引のことです。
 二階建ては信用取引でやってはいけないとされている事の一つです。

二階建てをしてはいけない理由

 二階建てをして当該銘柄が値下がりした場合、以下の様に担保価値が減少します。
①代用有価証券の担保価値が目減りする。
建て玉の評価損が発生する。
③目減りした担保から更に建て玉の評価損分が差し引かれる。

 上記のように二階建てをすると、担保価値に対する値下がりの影響が大きく、追証が急速に発生する可能性が高くなります。
 追証が発生することは、運用資金が大幅に減ることにつながるので、やってはいけないとされています。

二階建てをして担保価値が減る事例

 委託保証金が現金の場合と代用有価証券の場合とで、二階建てが担保価値に及ぼす値下がりの影響の度合いを比較してみます。
 委託保証金最低維持率は20%、代用有価証券の掛け目は80%とします。
 担保価値は現金と代用有価証券とで共に80万円とします。80万円の担保価値がどの様に減っていくかの違いを見て下さい。

二階建ての例
項目 現金 代用有価証券
委託保証金 ¥800,000 A銘柄、一株¥1,000が1,000株
担保価値=¥1,000×1,000株×掛け目0.8=¥800,000
建て玉 A銘柄、一株¥1,000が2,000株
約定金額 ¥1,000×2,000株=¥2,000,000
委託保証金維持率(値下がり前) ¥800,000÷¥2,000,000=40%
状況変化 A銘柄が¥1,000から¥850に値下がりした。
委託保障金(評価損差引き前) ¥800,000(現金なので変化なし。) ¥850×1,000株×掛け目0.8=¥680,000
評価損 (¥1,000-¥850)×2,000株=¥300,000
委託保障金(評価損差引き後) ¥800,000-¥300,000=¥500,000 ¥680,000-¥300,000=¥380,000
委託保証金維持率(値下がり後) ¥500,000÷¥2,000,000=25% ¥380,000÷¥2,000,000=19%→追証発生
担保価値の目減り金額 ¥300,000 ¥420,000
担保価値目減りの度合い 1.4

 委託保証金が現金の場合は、委託保証金維持率が40%から25%に低下しましたが、追証は発生せずに持ちこたえています。

 委託保証金が代用有価証券の場合は、委託保証金維持率が40%から19%に低下し、追証が発生しています。

 上記の例における担保価値の目減りの度合いは、委託保証金が現金の場合を1とすると、委託保証金が代用有価証券の場合は1.4となります。

 これにより、二階建てが担保価値に及ぼす値下がりの影響の度合いが大きいことが分かります。尚、担保価値の目減りの度合いは、建て玉の約定金額によって変化します。


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作成日:2006年12月13日 水曜日
更新日:2009年07月03日 金曜日

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