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マーケットの魔術師シリーズ第2巻に登場するトレーダー、トム・バッソのインタビューの中から株式投資の教訓となる文言を抽出し、コメントを加えて考察します。
株式投資の教訓と私のコメント
教訓1
◆成功とは十分に稼ぎ、素晴らしい人生を送ることである。(p.296)
コメント
大金を稼ぐことが必ずしも成功には繋がらない、ということがよく言われます。生活費は最低限必要ですが、身分不相応の大金は必ずしも必要ではないと思います。それよりは自分にとって意義のある生き方が出来ることの方が、成功に相応しいと思います。
教訓2
◆今まで開発されたどんなシステムも、その手法にとって最も有効な過去のデータを使って売買の経過を説明しているので、素晴らしいものに見える。(p.298)
コメント
上記の教訓は、株式投資のセミナーや解説書の中で推奨している投資方法が一見有効に見える理由を端的に説明しています。
システム・トレードの売買ルールが有効に機能するかどうか、実行するに値するかどうかを判断するには、ある程度長いスパンのデータで検証し、損益がプラスになるかどうかを自分の目で確認する必要があります。
教訓3
◆過去のデータによるパフォーマンスを優れたものにしようと、システム開発者はよくアルゴリズムを非現実的なくらい制限の多いものにしてしまうことがあります。(p.299)
コメント
上記の文章はカーブ・フィッティングを端的に説明しています。過去のデータで非常に儲かる売買ルールを発見した時、天にも昇るようないい気持ちになることがあります。
しかし、悲しいことに過去のデータでいくら良い投資成績を出したとしても、それは将来の利益を約束するものではありません。
出来るだけシンプルな売買ルールで、再現性の高い投資戦略を構築することが課題であります。
教訓4
◆損をすることで何かを学び続けている限り、それは本当の損ではないのです。(p.300)
コメント
「損」という言葉を「失敗」に置き換えてみて下さい。そうすれば上記の教訓は株式投資のみならず、ビジネス及び日常生活に広く当てはまります。
仮に失敗したとしても本人が諦めない限り、それは失敗ではないと思います。
勉強をして、実践で経験を積み、更に勉強を続けて下さい。そして前に進んで壁を乗り越えて下さい。
教訓5
◆常に、もしそのトレードが間違っていたとしても、トレーディングを再開できるレベルにリスクを抑えていました。(p.301)
コメント
株式投資を含めて投資全般においては、破産すると継続が難しくなります。他に仕事を持っている人であれば、またやり直すことが出来ますが、運用資金を貯めるまではしばらく株式投資を中断せざるを得ません。
破産を防ぐ為には、資金の配分を考えて一度の取引に大金を投入し過ぎないようにすることです。そして、ある程度の損失が発生した場合はその時点で損切りを行い、それ以上損失が大きくならないように留意する必要があります。
教訓6
◆運用資金の増減を、自分が扱えるレベルに抑えて、何が起ころうと、常に平静を保っていられるように努力する方が、はるかに有効なのです。(p.302)
コメント
投資対象の金額及びボラティリティが大き過ぎると、値上りしたときは天にも昇る気持ちになり、値下がりしたときは失意のどん底を味わうことになります。
安定した収益を上げる為には、投資対象を選び、自分なりのシナリオを持って、ゆったりとした気持ちで株式投資を続けたいものです。
教訓7
◆私のシステムをそっくりだれかに譲ったとしても、その人は、きっと1カ月もしないうちに自分の考えに合うようにシステムをいじりだすでしょう。どんな理由にしろ、他人のシステムには満足しないものです。(p.302)
コメント
成功するのに唯一の方法というものは存在しないのだと思います。世の中の人は、それぞれ自分に合う自分なりのやり方で成功に近づくものではないでしょうか。
有効なシステム・トレードの投資戦略が公開されたとしても、必ずしも誰もが儲かるとは限らないという点が株式投資の難しいところです。
そういう意味で、投資戦略に何の疑いも抱かないビギナーが、先人の教え通りに株式投資を実施したら、予想外にうまくいって儲かったというビギナーズ・ラックは結構存在するのではないかと思います。
教訓8
◆もがいて、緊張して、何かにしがみ付いて人生を送らなくてはならない理由はどこにもないのです。(p.308)
コメント
何事においてもある程度の成果や形を成すためには、ある程度の努力と我慢が必要です。しかし、どうしても自分に合わないのであれば、別の道を探すことも一つの方法です。
人それぞれ事情があって今の環境に居るのでしょうが、今の環境が人生の全てではないと思います。生き方は他にもあって、それに気付いていないだけかも知れません。
教訓9
◆宇宙は広大で、あなたが生まれる前から存在し、あなたが亡くなってからも、まだあり続けるのです。大きな枠組みの中で考えれば、人が抱えることのできる問題は、それほど大したものではないのです。(p.308)
コメント
ある人にとっては破産したら、それは人生の終わりを意味するかも知れません。また、会社をクビになったり事業に失敗したりしたら、人生の終わりを覚悟する人がいるかも知れません。
本人でないと各自の問題に対する深刻さは分かりませんが、だからと言って自分から死ぬことはないと思います。
誰でも寿命が来れば自然と死ぬ訳ですから、それまでは出来るだけ健康で、出来れば楽しく、自分のやりたいことを継続したいものです。
ウィザード人脈
なし
マーケットの魔術師に学ぶ株式投資の教訓(シリーズ第1巻)
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