ビクター・スペランデオに学ぶ株式投資の教訓

株式投資の教訓とコメント

　マーケットの魔術師シリーズ第２巻に登場するトレーダー、ビクター・スペランデオのインタビューの中から株式投資の教訓となる文言を抽出し、コメントを加えて考察します。

投資の目標

ウォール街での私の目標はカネ持ちになることではなく、ずっとトレードを続けることです。(p.280)

コメント
　短期間に大金を稼ごうとすると、成功する可能性は低く、運用資金を減らす可能性が高くなります。運用資金の大部分を失ってしまうと、投資を続けることも、お金を稼ぐことも出来なくなります。
　常に相場に参加する必要はありません。自分にとって有利な局面で出動すればいいのです。株式投資では大負けを防いで、株式相場の世界で長く生き延びることが大切です。

メンタル・コントロール

トレーディングで成功する秘訣は、感情を管理することにあるのです。(p.282)

コメント
　ビクター・スペランデオは、高い知能の人が必ずしも相場で勝てるとは限らない、と述べています。
　知能の高い人が株式投資で大儲けできるとしたら、高学歴の億万長者が大勢輩出されると思いますが、現実には株式投資で億万長者になった人はめったにいないようです。
　高い知能が無いより有った方がいいですが、それよりも、自分で決めた投資ルールに従って淡々と取引が出来る自己規律が重要なようです。

投資の負けが続いたとき

損が続くときには、何か新しいことを学ぶため、ノンフィクションの本を読むことにしています。(p.286)

コメント
　日常生活や仕事で失敗が続いたときは、少し休んで頭を冷やした方が良いようです。
　本を読んだり、散歩したり、スポーツジムで運動をするのも良いでしょう。
　何か別の事に没頭することで気分転換ができて、新しいアイディアが得られるのではないでしょうか。

損切りのタイミング

人が金融市場で失敗する唯一で最も重要な理由は、損切りを素早くしないからです。(p.286)

コメント
　利食いは遅く損切りは早く、という言葉を株式投資の本などでよく目にします。
　損切りした後に更に値下がりするか、逆にリバウンドするかはその場面毎に異なるので、損切りして良かったのかどうかは一概には言えません。
　但し、数多くの取引の中には、強い下落トレンドというものが起こり得るので、ある程度の所で損切りしないと、運用資金の大半を失う可能性があることも事実です。

ウィザード人脈

なし

マーケットの魔術師に学ぶ株式投資の教訓(シリーズ第１巻)