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株式投資の教訓 |
感想とコメント |
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辛抱強く。好機を待て。
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戦略を持たずに株式投資に参入すると、株の価格変動に翻弄されて行き当たりばったりの取引になります。
株式相場にはトレンドが分かりやすい局面と、分かり難い局面とがあります。
自分にとって分かり易い局面で、優位性のある売買ルールに適合するタイミングで出動する方が、投資成績が向上します。
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2 |
自分の考えで、自分のスタイルでトレードする。
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お金が絡む話は、最終的には自分で決断しないと、見込みが外れた場合に他人のせいにしてしまいがちになります。
他人のせいにしている間は、進歩は望めません。
仮に自分の見込みが外れて失敗しても、自分が下した最終判断であれば、納得して責任を取ることが出来ます。
自分で責任を取るという覚悟があれば、本気で取り組むことが出来ます。
失敗してもそこから何らかの教訓やヒントを得て、前進出来ます。
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3 |
衝動でトレードをしない。特に他人のアドバイスには頼らない。
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確固たる信念に基づいて、売買ルールに合致するときだけ出動すること。
衝動でトレードすると、何が正しかったから成功したのか、何が誤りだったから失敗したのかが分からなくなります。
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4 |
一つの出来事や一つの銘柄に対して、リスクを取りすぎない。
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投資対象の分散に関しては種々の考え方があります。
ある程度の数に分散しておけば、仮にある銘柄で大負けしたとしても、全体としては悪影響を軽減出来るという考え方があります。
一方で、調べ抜いたよく知っている少数の銘柄に集中した方が、安心感と自信とを持って取引出来るという考え方もあります。
ウォーレン・バフェットは後者の考え方をしています。
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5 |
常に焦点を定めること。特にマーケットが動いているとき。
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株式相場を漠然と眺めるのではなくて、自分なりの視点で観察することが大切です。
自分なりの視点について、各種のテクニカル指標であるとか、業種毎の代表的な銘柄の株価とか、様々なものがあるので、使い易いものをいくつか決めておくとよいです。
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6 |
反応するのではなく、予測する。
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株式相場を予測することに関しては少々疑問を感じます。数多くのアナリストや経済評論家が相場動向を予測しますが、あまり当たらないようです。
予測しても、天変地異や想定外の事件が起こったりして、結局は当たらないことが多いのではないでしょうか。
個人的には、予測するよりも、その時々のトレンドを観察して反応(=対応)した方が良いように思います。
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7 |
マーケットに聞け。それ以外の意見は聞くな。
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株式相場の動向を観察して、自分で考えて投資行動を決めるべきです。
他人に取るべき投資行動を聞くということは、極端に言えば、どの様に生きたら良いのか分からないので、自分の進むべき道を他人に尋ねるようなものです。
自分の人生なのだから、分からなくても分からないなりに、自分で考えて進むべきです。
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トレードを通しで考える。新規取引の前に、仕切り・損切りのレベルを決めておく。
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世の中には数多くの株式投資方法が存在しており、種々の書籍が出版されています。
一般的に株式投資の経験が浅い方は、売買ルールの中では買い出動のタイミングに過大なウェイトを置いているように見えます。
仮に買い出動のタイミングが良かったとしても、適切なタイミングで利食いしないと、得られた筈の利益を逃してしまいます。
従って、仕切りと手仕舞いとはセットのシナリオとして考えておくべきです。
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ポジションに確信が持てないのなら、そのポジションはすぐに処理する。
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自分が何をやっているか分からなくなったら、手仕舞うべきだと、マイケル・マーカスは述べています。
値下がりが心配で夜眠れないようであれば、手仕舞った方が良いでしょう。
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マーケットの総意とは反対の方向でトレードするよう、自分を追い込め。
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相場のトレンドに対してどの様に対応するかについては、種々の意見があります。
マーケットの総意に対して反対の方向に行動するということは、逆張りになります。逆張りは、その後相場が反転すれば比較的大きな利益が得られますが、下降トレンドが続けば評価損が大きくなる危険性もあります。
順張りか逆張りか、どちらがいいのか一概には言えません。投資戦略によってどちらかを選ぶようになりますが、見込みが外れることがあるので、損切りや手仕舞いのタイミングを事前に考慮しておく必要があります。
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トレードのパターンを認識する。
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株価は上昇トレンドであっても、下降トレンドであっても、小刻みな上下動を繰り返しています。
また、相場のトレンドが転換するときに、特有なチャートパターンを形成することがあります。ダブルトップとかダブルボトムなどが有名です。
株価は無秩序に動くように見えて、実は一定の期間、一定の方向に動くことが多いようです。
過去のチャートパターンが必ず繰り返されるとは限りませんが、チャートは多くの人が見て行動しています。
過去に発生したことがあるチャートパターンや、代表的なパターンを見つけることは、相場動向を判断する上で参考になります。
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明日よりも先を読め。六ヶ月後、一年後の展望を持て。
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6ヶ月後、1年後の株式相場の動向を予測せよというのは、機関投資家の業務の一環としては理解出来ますが、個人投資家には少々無理があります。
一方で、相場の動向に対する自分の見込みは、必ずしも当たるとは限らないが、自分なりの相場観を持つことに意味がある、と理解した教訓です。
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ファンダメンタルズに先行して株価は動く。
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株価は景気の動向に半年程度先行すると言われています。例えば企業の業績が良いのに株価がそれ程上がらず、上値抵抗線などの重しが確認出来る場合があります。
そのようなときは、上昇トレンドから持ち合い状態を経て、下降トレンドに移行する直前のサインである可能性があります。
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データにマーケットが反応しないのなら、要注意。
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株式相場にとってネガティブな材料が出たのに、市場があまり下落しない場合は、相場が底堅いと言えます。相場は比較的強気で上昇トレンドに移行する可能性があります。
逆に株式相場にとって良い材料が出たのに、市場が値上がりしない場合は、相場の上値が重いと言えます。相場は弱気で下降トレンドに移行する可能性があります。
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柔軟に。自分が間違っていたなら、素直に認める。
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人は自分の思い込みで、誤ったやり方で物事を進めていることがあります。成功するか失敗するかの別れ目は、自分の誤りに気付いて修正出来るかどうかに掛かっています。
成功する人というのは、自分が間違っていたら素直に認めて、軌道修正出来る人です。
基本的に自分が100%正しいということは有り得ません。多かれ少なかれ失敗する訳ですから、考え方や方法が間違っていたら、原因を調べて改善することで前進出来ます。
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間違うことは多い。勝ち銘柄・負け銘柄を素早く見分けろ。
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株を一度保有すると、なかなか手放すことが出来ない場合があります。
例えば持ち株が値上がりしたら、もっと値上がりするのではないかと思って、なかなか売ることが出来ません。
逆に持ち株が値下がりしたら、しばらく経てば値が戻るのではないかと思って、なかなか売ることが出来ません。
結局のところ、自分の方針が決まっていないと、なかなか売ることが出来ません。株を買う前に、手仕舞うタイミングを予め決めておくべきです。
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毎日は前日の終値から始まる。自分の買い入れ価格は関係ない。
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ナンピンするのは容易だ。でもそれは、常に間違いである。
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極度の弱気で買い、極度の強気で売る。そこに自分を追い込め。
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集中を妨げるものは遠ざけろ。
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常に自信を持つ。好機は次々とやってくる。
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