ポール・チューダー・ジョーンズに学ぶ株式投資の教訓

ポール・チューダー・ジョーンズのインタビューから株式投資の教訓を学びます。

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ポール・チューダー・ジョーンズ

 米国トップトレーダーが語る株式投資・ビジネス成功の秘訣、マーケットの魔術師シリーズ第1巻に登場するトレーダー、ポール・チューダー・ジョーンズのインタビューの中から、株式投資の教訓となる文言を抽出し、コメントを加えて考察します。

手仕舞い

新高値や新安値で半分手じまい、残りはそのポイントを超えたら手じまう。(p.129)

コメント
 購入予定株数の全てを一度に買ったり、全てのポジションを一度に手じまう事はあまり賢くありません。
 利食いにおいては、一部を程よい所(目先の高値)で先に利食い、残りは更に上値を追及する方が良いでしょう。空売りの場合は目先の安値で一旦一部を利食います。要はタイミングを分散して売買することです。
 上記は当該株について複数の売買単位を保有しているときの話です。ファンド・マネージャーのように大量の株数を売買する場合は、自己の売買が相場に影響を与えてしまう為、分散して売買するとのことです。

投資姿勢

良いトレーダーになるためには、いく分か大勢の逆を行かなければならない。(p.129)

コメント
 「人の行く裏に道あり花の山」という相場の格言は、上記の教訓と通じるものがあります。
 大衆心理の逆を行く事が利益を出すこつです。
 即ち、絶望のどん底で買い、歓喜の絶頂で売ることです。しかし頭で理屈は分かっても、実行は難しいのが現実です。
 相場の流れに対して、順張りがいいのか逆張りがいいのか、賛否両論があります。何れにしても自分に合うやり方で、自分なりのスタイルを確立する必要があります。

順張りの特徴

  1. 持合い状態からブレイクした際に、買い出動、或いは、売り出動する。
  2. その後、トレンドが長く続いた場合は利益が大きくなる。
  3. 逆に、トレンドが続かなかった場合、買い方の場合は、高値掴みになる可能性がある。

逆張りの特徴

  1. 売られ過ぎで、大きく値下がりしたときに買い出動する。
  2. 或いは、買われ過ぎで、大きく値上りしたときに売り出動する。
  3. 買い方であれば、下がり切った所で買えれば、その後の反発で利益が出る。
  4. 逆に、買い出動した後に下げ止まらなかった場合は損失が拡大する。
人は成功からではなく、失敗から学ぶ。(p.129)

コメント
 失敗の原因を分析し、再発を防止すれば、状況は自ずと良い方向に向かうでしょう。
 人間は基本的に、痛い思いをした時に初めて切実に学びます。

資金管理

レスラーのように相場に立ち向かってはいけない。トレードし過ぎないこと。(p.131)

コメント
 相場に歯向かって大きな勝負に出ると、相場の流れが予想に反した場合には、弾き飛ばされてしまいます。流れに逆らわずに乗るべきです。
 上記の教訓は、自己の売買が相場の値動きに影響を与えてしまう程のポジション・サイズを持つファンド・マネージャーの話です。
 しかし、「トレードし過ぎないこと」という部分は、個人投資家にも当てはまります。やみくもに取引回数を増やし、リスクを取り過ぎると、少々の見込み違いで大きな損失を出す可能性が高くなります。

ナンピンをしないこと。(p.133)

コメント
 ナンピンについては賛否両論があります。
 資金配分を計算された上でのナンピンの場合、平均購入額を下げる意味があります。
 逆に、トレンドに逆らった無計画なナンピンの場合、ナンピンをだらだらと続けると、大きな損失を出す可能性が高くなります。

トレードがうまくいかない時は枚数を減らすこと。うまくいっている時は枚数を増やすこと。(p.133)

コメント
 株式投資がうまくいかない時は、疑心暗鬼を生じます。心配の種は小さくしておいた方が、精神衛生上良いでしょう。

リスク管理

愚か者。なぜ一回のトレードに全てのリスクをさらすんだ。なぜ苦しみではなく、幸福を追求する人生にしないんだ。(p.131~p.132)

コメント
 リスクを取り過ぎると、1回のミスで大きな損失を出す可能性が高くなります。大きな損失を出す人は、自ら進んで破滅の道に向かっているかのように思えます。
 一発勝負とか一世一代の大勝負とか、そういうことは止めましょう。投資で命まで賭ける必要はありません。

コントロールができないような局面では決してトレードしないこと。(p.133)

コメント
 自分が何をやっているか分からない状況では損失を食い止めることは出来ません。ポジション・サイズを減らし、トレードを控えて冷却期間を置いた方が良いでしょう。
 自分自身が仕組みやルールを理解していない投資対象には、手を出すべきではありません。

トレードで最も重要なルールは巧みな攻撃をすることではなく、巧みな防御をすることだ。(p.134)
全てのものはそれを創るのにかかった百倍の速さで破壊されるものだ。十年かかって創り上げたものもたった一日で崩壊する。(p.139)
カネ儲けに執着するな。自分が手にしたものを守ることに執着せよ。(p.144)

コメント
 大きな利益を狙って大きなリスクを取り、危ない橋を渡るよりは、リスクを限定しながらゆっくりと利益を積み重ねる方が最終的には生き残る確率が高いでしょう。利益を追求しつつもリスクを限定して自分の資産を守る必要があります。

メンタル管理

英雄を気取ってはいけない。自己中心的な考え方をしてはいけない。常に自分自身とその能力を疑ってみる。自分はうまいんだなどと思ってはいけない。そう思った瞬間、破滅が待っている。(p.134)

コメント
 仕事でも株式投資でも車の運転でも、何事においても、自惚れてはいけません。
 自信過剰になると気持ちが大きくなって、小さなミスがきっかけで大きな損失や大きな被害を出す可能性が高くなります。

トレードは人生の何たるかを強烈に感じさせてくれる。精神的な極限に生きているんだ。(p.144)

コメント
 株式投資を始めとするトレードは、のめり込んで、とことん突き詰めていくと、生死に相当する事物です。トップトレーダーともなるとそこまで行き着くのかと驚いてしまいます。
 普通の人間では到達出来ない境地です。逆に個人投資家はそこまで自分を追い込んではいけません。
 一攫千金のスリルを味わいたいのなら、株式投資以外にも宝くじとか競馬とか色々あります。自分が本当に株式投資をやりたいのか、あるいはスリルだけが目当てなのか、よく考えてみて下さい。

ウィザード人脈

リチャード・デニス…ポール・チューダー・ジョーンズが大学に通っているとき、リチャード・デニスに関する記事を読んで強い感銘を受けた。

新マーケットの魔術師に学ぶ株式投資の教訓(シリーズ第2巻)

マーケットの魔術師に学ぶ株式投資の教訓



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更新日:2014年08月27日 水曜日
作成日:2005年11月28日 月曜日

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