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今回は最後、ようやく。 未来への希望を込めたお話。
まずはコンピュータ関連。 超電導の電子デバイス素子への応用はホント、待たれるばかりだ。 これが実現できればすごいことになる。 いまは半導体(シリコン)のチップが使われているが、クロック周波数はせいぜい数100MHz。 いっても1GHzが限界。 しかし、超電導素子が実現できればその100倍から1000倍はいくといわれている。 今の単位がそっくり変わる感じでしょう(M:メガ → G:ギガ にね)。 デバイスの方はよくわからんのでこの程度で。 あ、あとなんか超電導の先は何かって話をちらっと聞いたことがあるが、バイオ素子っていうのが考えられているらしい。 何だろうね、生物でも使うんかいな?
あとは携帯電話関連。 これはちとだけ説明します。
最近、移動体通信技術において超電導を利用した場合どのような効果が得られるかが検討されています。 対象は†CDMAシステム。 受信フロントエンドを下図のとおりにしてみる。
図1 HTSフィルタってのが超電導を使ったフィルタ。
信号の向きは左から右ね。
超電導フィルタサブシステムを用いた場合、受信システムの低雑音化が図られ高感度化できるので次のような効果が得られる。
通信品質の向上
データ速度の向上
基地局のセル半径拡大
アンテナの小型軽量化
端末の電池小型化、長寿化 など
アメリカではいくつかのベンチャー企業が、セルラー電話や‡PCSなどの移動体通信基地局にHTSフィルタを用いるべくフィールドテストを行なっている。 ヨーロッパにおいてもプロジェクトが発足したりしていて、活動が活発化してきている模様。 コンピュータの方とは異なり、こちらはかなり現実的。 でも個人的にはコンピュータの方の開発がもっと進んで欲しいなぁ... 。
† CDMA(Code Division Multiple Access)
‡ PCS (Personal Communication Services) 日本で言うところのPHSってやつです。
ってことで、このコーナーはこれでおしまいなのです。 しかし技術は進むもので、ここに書いたことがすでに時代遅れになってることも考えられます。 最先端のことは研究所のページなんかを参考にして下さい。ここも書き直したりするかもしれないんで、たまーに見てやってくらさいのだ。
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