Woody’n You #

基本データ #

Coleman Hawkins / Rainbow Mist(1944): 大編成による演奏で、この曲の公式の初録音と思われる。ディジー・ガレスピー本人も参加。キーはD♭。
Bud Powell / Inner Fire (1953): いわゆるセクションAをラテンで演奏している。この部分のメロディは、主旋律ではなくむしろHawkins (1944)のサックスセクションによるバックグラウンドであるが、これはHawkinsの録音バランスの悪さに起因するのかもしれない。キーはD♭。
Relaxin’ with the Miles Davis Quintet (1956): マイルス・デイヴィスによる名盤にもしっかり収められている。キーはD♭。
Sonny Rollins / Night at the Village Vanguard (1957): トリオによる演奏。この曲のオリジナルLPにこの曲は収められていないが、後年（恐らく1999年）に発売された未発表テイク入りのものにこの曲も含まれている。Aセクションをラテン・フィールで演奏している。キーはD♭。

タイトル中の人名はWoody Harmanである。

キーをD♭として説明する。

ハーフディミニッシュ・コードとオルタードのディミニッシュ・コードのペアが3つ連続する。D♭というキーも相まって初心者に限らず、この曲できちんとソロを取るにはそれなりの準備を必要とする。

なお、参考音源のところでも書いたが、この曲の初録音では、セクションAのバランスが悪く、サックスセクションのバックグラウンドのほうが大きく聞こえるのに対し、トランペットのメロディがそれほど明確に聞こえない。