在宅介護出来るかなア?


在宅で介護をして行こうと思うとき、色々な悩みや問題が湧き上がってくるものです。
ここではテーマ別にピックアップしてみました。(あくまでも家主の個人的見解です。)
こころの問題
暮らしの質の変化が怖い 今までの生活がどう変わるのか? 日々の家庭がどのように変わるのか想像がつかない。
一緒に暮らしたい 家族の一員として共有の日々を送りたい どんな状態であっても、家族若しくは家族同様であった過去。変わってしまっても以前と同じように暮らして行きたい。
他人に依存したくない 納得のいく介護をしたい 病院や施設で事務的、機械的に扱われる、又はもう少し手間や気持ちをかけてくれたら・・・の思いにかられる
在宅介護の将来が不安 当面は何とかなりそうだが年齢を重ねて行った将来に不安 介護者が歳をとってしまって介護がうまく出来なくなることまで考えてしまう
自信がない したいけれど多くのことに自信がなくて踏み切れない 広範囲にあれこれ考えて未知の世界に対する不安が自信を喪失させる
自分や家族の自由がなくなる 介護に伴ない諸々の制約が増え、自由がきかない 以前の生活も続けたい、自分や家族が犠牲になることには納得できない
世間体が気になる 病院や施設にあずけていることの世間の評判を気にする 「家族なんだから家で世話をして上げればいいのに・・・」などと世間はあずけていることをえてして良い方向には言わない。
罪悪感 在宅介護をしない想定をした場合 決心がつかず問題を先延ばししたり、現状を容認してしまっていることや、本人の気持ちを想像したときに陥ってしまう
責任感 介護をするのは当然、私がしなくて誰がする。 身近な存在であるこの人に誰よりも手を差し伸べるのは私だ
理屈ない愛情 愛しているから あれこれ理由をつける必要なんてありません。「愛情」ってそんなもんです。
経済的、社会的な問題
生活レベルが維持できるか 現在の経済レベルや一般的な周辺とのお付き合いなどの変化の有無が予測できない 変化が大きければ暮らしの質までもが大きく変わってしまう。質の変化を想像できても対応能力を備えることができるのか?
お金がない 介護の生活設計の目途がたたない 現在までの医療費や諸々の経費で蓄えも底をつく。今後収入が増える(又は維持できる)当てもない
収入が減る 収入が伴なう労働時間の削減や消滅 維持しようとすれば他の家族の負担が増える。ヘルパーを雇えば出費も増える。
支出が増える 住居改造、介護設備や機器、消耗品の自己負担、光熱費など 給付や交付の範囲を超えたり規定にないものは自己負担。単純例で光熱費は大幅増加する
会社を辞めるか転職か(自営業も)それとも・・・・ 介護を中心とした生活を認めてもらえない、又は整合させることが困難 企業社会は個人の都合などを許容してくれるのは稀だ
お付き合いの変更を余儀なくされる ゴルフや食事会などの遊興、自治会活動などの行事への参加が困難、普段の何気ない付き合い 「そうそう付き合いはし難いだろう」と思ってはくれる。そのため段々と疎遠になりかねない。親戚なども例外ではない。
気がね 友人などが気がねする 慰めや励ましの言葉などが見つけられない人達がでてくる。そのため訪問や電話などが少なくなる。
住まいの問題
家の改造 療養介護に適応させる 介護対応型への改造方法やそれに伴なう費用負担が心配
部屋が無い 療養介護のための居室が準備できない 居住人数に対して居室数が足りない。増改築もできない
賃貸住宅で改造不可能 改造を認めてもらえない 介護のための最低限の改造も困難な場合は転居も考えなければならない
立地条件が悪い 道路と敷地との高低差など 自己所有、一戸建てではあるが道路との高低差がありすぎて車椅子の通行にも問題がある。昇降機などの設置は費用の点で困難。
介護労働の問題
家族の協力 家族個人個人の意思や日常生活状況 夫、妻、兄弟、親などのそれぞれの従来の生活を変えてもらうことを躊躇する。または協力が得られそうにない。
介護時間の分担 勤めや自営などでの介護担当時間の確保 生活のレベルを確保するためには介護に時間を割くことに困難がつきまとう
体力 介護者の身体的能力 介護者の身体に何らかの障害(疾病や高齢による)があって介護労働が困難
医療、介護知識の問題
近くに信頼できる病院がない 風評や自身の経験上、近くの病院は心もとない 定期的に検診や回復治療をしてもらえる信頼すべき病院がない、または知らない。
かかりつけの病院が遠い 初期入院が近くの病院ではなかった 万一の時、かかりつけの病院まで搬送にかかる時間がかかるのが心配
介護のための知識がない 入院中は任せ切りだった 任せ切りで余り勉強しなかった。
介護の経験や技術がない 病院の看護に依存していて作業をしたことがない 入院中自分でやろうとは思わなかったり、病院側がさせてくれなかった。
容態が急変した場合などの応急対応に自信がない 応急処置の方法などがわからない 全てに医学的判断や対応措置ができそうにない
[出来るか?出来ないか?]を先に考えがちです。
[する!]か、[しない!]を基本に考えると問題点が鮮明になり、解決の糸口も見つけ易いのではないでしょうか。・・・・勇気がいります。
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