車椅子のこと

最初の車椅子の記載(05年2月)
車椅子  現在使用中の物が7年(交付の耐用基準年数は5年)にもなり、何かと不都合な面も有り2代目(2台目)の交付を受けることにしました。(05/01/31交付申請)

不都合なこととは・・・
  1. 現在のKYOKOの体形にそぐわなくなった
    • 座幅が狭い(40cm)ので適切な位置に着座させるのが大変
  2. 着座姿勢に傾きが有り現在の物では補いきれない
    • 背中をねじるくせがある
    • 頭部を傾けてしまう
    • 右側に傾倒する
  3. 座位置が前滑りして適正な着座が保てない
    • 座面の前と後ろとの傾斜が体に合わないため
  4. リクライニング装置の故障
 この最初の車椅子については私達の知識や経験が無いため業者任せでした。前項の1と4を除いては当初から気がついてはいましたが、これらを考慮したものになっていると勝手に思っていました。
 使い始めてみると十分に考慮されていない不都合さが分かってきて自分で修正や改造もしました。しかし、経年とともにそれだけでは補いきれなくなり、これらの経験を活かして再交付を受けることにしたのです。(05/02/21)
初代

2代目(2台目)の車椅子の交付を受けるにあたって考慮した点を記載しました。
  1. 身体に合うもの
    • 座面幅を42cmにする
      • 移乗時に座らせ易くなり、上半身の背もたれ位置の適応範囲が広がる
      • 冬季の衣類や防寒毛布(ひざ掛けなど)の厚みなどを考慮
    • 背シートと座シートは張り調整が可能なこと
      • 体形に合わせたシート曲線が得やすいので体圧が分散緩和される
    • チルト機能によって着座位置の前滑りを無くし座面への荷重を分散すること
      • リクライニング機能との併用で状況に応じたセッティングができる
    • リクライニング操作がし易く、故障がし難いこと
      • 初代のものは折たたみ式のため背面の剛性に欠け、不等荷重になりリクライニング操作がし難く故障の原因になりました。
    • 体幹の保持がし易いもの
      • 身体の傾きを修正保持
    • ヘッドレストの調整が多様なこと
      • 頭部の適切保持
    • エレベーティング(足)が可能なこと
      • 左右の膝の屈曲範囲が異なるのでそれぞれに適した角度に設定したい
  2. 操作性、機能性やデザイン
    • 車体の剛性を考慮して折りたたみ式を断念
      • 折たたみ式で上記1の条件をクリアすることが費用的(自己負担)に困難でした。
      • 収納場所が家屋内に確保出来ないので車に積んだままにすることにしました。(これが難題でした)
    • カミさんが操作することを前提にした機能の選択
      • ハンドルの高さや握りやすさ
      • 少ない力での操作
    • 初代のものより寸法が大きくならないこと
      • 家屋内の通路幅に適応していること(曲がる場合の回転半径も含む)
    • 重量の増加を最小限にとどめたい
      • 玄関までの高低さが1M弱有りスロープ(長さ約2.5M)の押し上げや引き下ろし
    • 少しでも柔和な感じのスタイルデザイン
    • リクライニング時の後方転倒防止
  3. その他
    • 概ね交付基準額の範囲で納めたい
    • 現在使っている体圧分散シートなどはそのまま使いたい
    • 数年後にはまた状況が変化しているであろうからそれも考慮の対象にする
候補に上げた車椅子
カワムラサイクル KX-16-42EL 松永製作所 MH-4R 日進医療器 NAH-F1
それぞれの問題点
高さ128cm
(車載やカミさんの操作時の前方視界が難点)
ヘッドレスト機能
(このヘッドレストでは現在のものと変化無し)
チルト・リクライニング可能角度
(可動角度が他の2機種と比較して小さい)
重量(24.9Kg)
(現在のものより約8Kg重い)
脚部エレベーティングが無い
(膝の屈曲角度が異なるので無くては困る)
折りたたみ不可
(折りたたみが出来ない(収納の問題))
体幹支持
(別途その器具が必要)

座幅40cm
(シートキャンバス部分は35cmほど)
シート張り調整不可
(背、座ともに張り調整機能なし)
ヘッドレスト
(このヘッドレストでは現在のものと変化無し)
体幹支持
(別途その器具が必要)
デザイン性
(いかにも・・・、の感じがイヤ)

 カミさんと相談の結果、「松永製作所・MH-4R」で検討することにして補装具業者に試乗車(市販標準品)と体幹支持用クッションを依頼、テストをしました。

◎業者に交付基準額内概略はこちらで納まるように仕様変更(脚部エレベーティング・グリップハンドルなど)を告げ見積もりを依頼しました。
◎病院には「補装具判定に関する医師の医学的意見書」と「車いす処方」をこちらの要望も十分に伝えて記入していただくようにしました。
(書式画像はこちら)


そして・・・当市福祉サービス課の不手際もありながら3月22日に出来てきました!
 我が市では発行する交付券を申請者側に通知をせず、業者に直送するシステムになっているようです。
その場合申請者側は、判定結果の条件付の有無や交付券発行後の納期予定などが全く分かりませんから計画や段取りが立てられません。また、製作前に自費での追加部品や変更(判定書の範囲内で)を依頼することも出来ません。
 そのため業者へ交付券発送時にこちらに連絡をしてくれるよう担当者にお願いをしていましたが、その連絡が無く、突然業者から完成した車椅子が届いた次第です。
 この連絡時に他に2件のお願いと質問もしていて、連絡をくれるときに「その2件の返答もする」という約束でしたがそれも当然ありませんでした。

 もしかすると他の市町村でもこのようなことがあるかもしれません。ご留意を・・・。

松永製作所・MH-4R 標準タイプ

松永製作所のHPはこちら

完成品
標準仕様車に追加や変更したもの
◎グリップハンドルの除去(変更)
 車への乗降(車の開口高さ)と車内でのリクライニング(チルト)を考慮して全高を少しでも低くしたかったのでグリップハンドルを無くすることで全高を約8cm低くすることができました。それにより車内でのリクライニング(チルト)がかなり大きくできるようになりました。
 これは特別な加工ではなく、同タイプの他の車椅子のパーツに変更してもらっただけです。
◎エレベーティング(変更追加)
 膝の屈折角度が違うので必需機構部品でした。スイングアウト(横に開く)機構も含まれています。
 スイングアウト機構の必要性はほとんどないのですが、改造対応品としてメーカーが準備(メーカーオプション)しているものなので、エレベーティング機構のみのパーツを依頼すればかえって高価なものになりかねません。
◎背クッション(追加)
 座位姿勢保持の必需品として導入しました。車椅子の背の張り調整との組み合わせでホールド性は格段に向上しました。
 サイドのパッド(左右で4個)は脇と骨盤部分の保持をしてくれます。マジックテープ式で体形に合った任意の位置に取り付けることができます。
(メーカーHPはこちら)
(パッドがシートカバーで被われればもっとイメージは良くなると思うのですが・・・)
◎座シート(マイナー変更)
 車椅子の標準品は3cmのウレタンで体圧分散の効果が薄いので、そのウレタンを抜き取り以前に使用していた耐圧分散シート(厚さ5cm)を代わりに入れ替えました
(寸法的に問題なく収まったので)。これによって座面高が2cm高くなりましたが致し方のないところです。
 わずかこれだけの変更追加なのですが、それは標準仕様車に含まれていたことによります。

含まれていた主なもの(チルトとリクライニング機構・シート幅以外)
  1. 張り調整式シート(背・座)
  2. 調整式ヘッドレスト(上下・前後・角度)
  3. 介助ブレーキ(ドラム式)
  4. 転倒防止装置(差し替え着脱式)
  5. フットブレーキ(後方・側面連動操作)
  6. 高さ調整式肘掛け
 
 デザイン面では特筆すべきほどの良い点はありませんが、以前の物から見るとかなり良い印象を感じています。国産品のこの種のタイプとしては「まあ、こんなもんでしょう」ってところです。

 逆に気になる点は・・・・・

座シートの張り調整用のベルト止めネジが丸見え状態

ヘッドレストと脚部エレベーティングの生地裏は
ステップル(ホッチキス)打ちが剥き出し状態
車載の状況はこちら(2009/07までの旧トヨタライトエースワゴン)
車載の状況最新版(2009/07現在の車は[トヨタライトエースノア])

新たな問題点が発生!
 車椅子は出来たけれど・・・今まで使用していたスロープがそのままでは使えなくなりました。それは・・・・・

 新しい車椅子の骨組み構造が以前のとは違い、パイプが低い位置にあるため、階段と車両方でスロープの一部分にひっかかってしまい昇降出来ないことが分かりました。これは予測していませんでした。私のチョンボです。
 車椅子を改造するのは困難なのでスロープを加工改造することにしました。
(追加記載 05/03/24)

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