My Little Suede Shoes

My Little Suede Shoes

基本データ

  • 作曲年:1951年
  • 作曲:Charlie Parker (1920-1955)

参考音源

Charlie Parker (1951)
VerveのいわゆるSouth Of The Borderの録音セッション。キーはE♭。
John Coltrane / My Favorite Things (1961)
コルトレーンがソプラノ・サクソフォンを演奏する青いカヴァー写真でおなじみ。キーはEm
Art Farmer / Interaction (1963)
リズムセクションは、ギターがジム・ホール、コントラバス(!)がスティーブ・スワロウ、ドラムスがウォルター・パーキンス。キーはD♭で、よくきくとリハーモナイズしていますね。

曲目解説

初録音は1951年のラテン・パーカッションを加えた録音セッションで、以降いくつか録音が残っているので、レパートリーとして定着したようだ。

メロディとコード

キーをE♭として説明する。

それほど議論になる箇所はないが1箇所だけ指摘しておく。

17-24小節目

つまりブリッジ(サビ)である。

こんにちほとんどの場合、

| A♭maj7 | Gm7 C7 | Fm7 B♭7 | E♭maj7 E♭7 |
| A♭maj7 | Gm7 C7 | Fm7 B♭7 | E♭maj7 C7 ||

のように演奏される。ところが初録音(Parker 1951)を聴くと、17小節目と21小節目が一貫してFm7 B♭7となっている(したがって20小節目もE♭maj7 Cm7 となっている)。

ところが同じパーカーでもその後の録音ではこんにち演奏されるようなコード進行で演奏している。

これは、途中でハーモニーを手直ししたのか、あるいは、51年の録音がラテン・パーカッションをフィーチャーしているので、リズムにやスタイル合わせて変更したものかもしれない(その根拠として、ピアノソロで一瞬A♭に行きそうなフレーズが聞こえる)。