野間の大ケヤキ

欅としては日本でも最大規模(環境省の調査では、日本で5番目)の幹周りを誇ります。 大阪府 門真市の三島神社の大楠(薫蓋樟)とともに、大阪を代表する巨木でもあります。
(昭和23年に国指定天然記念物指定)


かっては、西日本でもケヤキの森は多くあったと考えられますが、現在では西日本におけるケヤキの巨木は極めて少なく、ケヤキの巨木の大半は東日本に分布していると言われていますので、この野間の大欅は西日本を代表する貴重で希有な名木・巨木であると云えます。

また、『槻』という字は『欅』の古名で、高槻の名前も、かって(16世紀初より以前で特定できず)は、『高月』であったものを改め、『高槻』となったようです。この地に大欅があったとされ、1780年の『村方由緒』には高さ20丈(約60m)と書かれているそうです(高槻市発『大王の国から』より)。 実測で日本一の杉の木の樹高が63mですので、多少大げさに書かれたとしても、周囲の木と比較して、ずば抜けて樹高が高かったと思われます。従って、高槻市の市民の木として、ケヤキが選ばれています。

2006年5月24日に、この野間の大ケヤキを撮影のため現地を訪問した。この時、地元の方から、この樹には、渡り鳥で、

『アオバズク』と言うフクロウの仲間が営巣し、子育てをして、山に一旦帰り、冬には、東南アジヤへ渡ってゆくという話を伺った。

この鳥は、 百科事典によると、野山が青葉に彩られる頃に渡って来るフクロウの一種、アジア特産の夏鳥。主に常緑および落葉広葉樹に住み、都会でも、大樹の残っているところには、住み付いて繁殖する。全長29cm程度で、体面は淡色地に黒褐色の縦班がある。他のフクロウはネズミ類を主食とするが、本腫は蛾、甲虫を主食とし、鳴き声はホーホー、ホーホーと聞こえるそうです。

6月には、野間の大ケヤキに営巣して、子育てする『アオバズク』を撮影するため、多くの写真家が訪問されるそうです。ホームページでも、『フクロウ』で検索すると、多くのHPが公開されております。

小画像にポインタ−を合わせると拡大され、説明が表示されます。

各地の古木(第3部)

野間の大ケヤキと
この樹で営巣する『アオバズク』
及びフクロウ類の写真


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所在地:

大阪府豊能郡
能勢町野間稲地

〈今後も各地の古木・巨木を訪ねたいと思っております。〉

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