さ行の用語
さえずり |
オス文鳥による求愛の歌。さまざまな鳴き方があり統一的なものは存在しない。文鳥の確実な性別判断はこれの有無以外にはない。 |
さえずりながらダンスをして、オスはメスに言い寄るのだが、メスがいなくとも景気づけにさえずったりする。 |
『文鳥の飼い方育て方』 / 『さえずりの殿堂』 |
桜文鳥=さくらぶんちょう |
原種文鳥と同じ配色だが、所々に白い差し毛がある文鳥。胸の差し毛がぼやけて、桜の花びらの散る様子を連想させので、このように称される。 |
はっきりいって、文鳥といえば桜でしょう!ただ何となく何でも桜文鳥と考えるのは大きな間違いで、桜と言うからには、胸にぼかし模様が無ければ話にならないでしょう!残念ながら、現状はその点大変あいまいで、混乱している。 |
『文鳥問題』5 / 『文鳥問題』6 / 『文鳥学講座』5 / 『文鳥の歴史』 |
差し餌=さしえ |
ヒナに人間がエサをあたえること。 |
孵化2週間から5週間目くらいにかけて、湯づけにしたアワ玉などを給餌スポイト(『育て親』)で与えるのが一般的。 |
『文鳥問題』10 / 『文鳥の飼い方育て方』 |
飼育書=しいくしょ |
飼育の際の参考となる本。マニュアル。. |
文鳥専門に限ってもかなり種類があり、それぞれに特徴がある。 |
『文鳥学講座』2 |
地子=じご |
生まれも育ちも日本国内の文鳥のこと。 |
原産地で捕獲される文鳥や、台湾などから輸入されるものと区別するために用いられた言葉で、一般的に「寒さに強い文鳥」という意味合いを持っている。 |
『文鳥問題』2 |
飼鳥クラブ=しちょうくらぶ |
繁殖家(ブリーダー)や一般の小鳥愛好家の会員制親睦団体。 |
基本的に文鳥にしか興味がないので、文鳥専門のクラブが存在しないらしい現状では、何の会員にもなる気はない。したがって内実は良くわからないが、繁殖家の親睦団体が中核にあって、若干の愛好家が参加しているといった内容のものがほとんどのように思われる。また最大の団体でも会員数は200人未満と規模も小さく、全国的な組織を持つといったものではない。その点で限られた都市圏の愛鳥家の集いと見なせる。 |
シナモン文鳥=しなもんぶんちょう |
1970年代にオランダで固定化されたといわれる文鳥。有色部分が茶色化しているので、シナモン(ハッカ飴の色を出す香料)と称される。 |
日本でも以前から古代文鳥(セピア色で古めかしかったから?)として存在していたようだが固定化はされなかった。公園のドバトにも茶色のものを頻繁に見かけるので、鳥類には茶化はわりにひんぱんに起こるのかもしれない。 |
『文鳥学講座』5 / 『文鳥の歴史』 |
獣医=じゅうい |
誠実な名医と、いい加減なヤブ、思いこみでお仕着せる者など、さまざまに存在するらしい。小鳥を扱ってくれる獣医さんはまだ少ない。 |
文鳥愛好者としては、小鳥を扱う獣医さんに増えて欲しいところだが、ポリシーで扱わない獣医さんが多かったのかもしれないと思っている。小鳥は小さい生命なので、治療行為が多大の負担となることが多く、また疾病に対する治療法自体が確立しているとは言いがたい。結局治療は延命的なもの以外ではなく、それは一面において苦痛を長引かせるだけともいえる。それならば余計なことをするより、自然治癒力に期待して手出ししないのも、一つの見識に違いない。 |
『文鳥問題』10 |
シルバー文鳥=しるばーぶんちょう |
1980年代にフランスで固定化されたといわれる文鳥。原種文鳥の有色部分が薄くなり、シルバー系になっているのでこのように称される。また色彩がやや濃く、薄青色に見えたりするものはブルー文鳥とも称されており、さらにイザベル文鳥とも呼ばれていたようだ。 |
現在では繁殖が難しいとする人もいるようだが、おそらく原種文鳥をもとにつくられた品種なので、頑丈で子育てもうまいものと想像する。個体数が増えると評価も変わってくるに違いない。 |
『文鳥の歴史』 |
白文鳥=しろぶんちょう |
純白で目の黒い文鳥。おそらく明治のはじめ頃(1870年代くらい)に愛知県の弥富町でつくりだされた日本産の品種。はくぶんちょう。 |
白文鳥は明治・大正期に大ブレイクしたが、その起源には不明な点が多い。主観的な話しや言い伝えはあっても客観的な証拠がない。 |
『文鳥問題』5 / 『文鳥問題』6 / 『文鳥学講座』5 / 『文鳥の歴史』 |
巣材=すざい |
巣作りの材料のこと。パーム椰子やシュロの木を原料にしたものが『巣材』として市販されている。 |
昔の飼育書に「シュロの毛」を巣材とするとあったが、シュロの繊維状の外皮は黒く、市販のそれが茶色なのと違う。きっと消毒のし過ぎで脱色しているのだろうと思っていたら、最近の飼育書ではパーム椰子が原料とされている。これはタワシと同じ材料なので納得出来る。 |
『文鳥の飼い方育て方』 |
巣離れ=すばなれ |
親鳥が何らかの理由で抱卵や育雛を拒否してしまうこと。 |
手乗り文鳥の場合、飼主と遊びたがって巣離れすることがあり、非手乗りの場合は、飼主に見られるのを嫌って巣離れしてしまうことが多い。 |
『文鳥の飼い方育て方』 |
巣引き=すびき |
ペアリングし、巣を作り、交尾をし、卵を産み、孵化させ、育てること。つまり一連の繁殖行動のこと。 |
文鳥は巣引きが難しいという説と、簡単という説がある。ずいぶん個性が豊かなので全く巣引きに適さない個体もかなり存在するようだが、小鳥全般から見れば最も容易に繁殖してくれる種類の一つと言える。 |
『文鳥の飼い方育て方』 |
育て親=そだておや |
ヒナ用給餌器の商品名。 |
手乗り文鳥を飼っている人は、ほとんどお世話になっている。これなしでの給餌は手間がかかること間違いなしなので、非常に助かっていると言える。 |
『文鳥の飼い方育て方』 |
素嚢=そのう |
文鳥の首の部分にある透明な袋状の器官で、一時的に餌を貯める。羽毛の生えそろわないヒナの段階では、摂食量の目安になる。 |
デリケートな部分なのでくれぐれもさわらにようにしたい。 |
『文鳥の飼い方育て方』 |