今回は、「レピッシュ」です。 「レピッシュ」の意味はドイツ語で「本気じゃない」とか、そういった意味があるようです。 特に、意味を持たせて名づけた訳じゃなく、ドイツ語だったら他のバンドとかぶらないだろう、といった感じで銘々されたようです。 しかし、名は体を表す、といいますか、飄々としていて、本気でやっても本気じゃなくみえる、けれども、本気でないようで本物の良さがある、といった感じの、なんとも不思議な作品が多いバンドです。 周りの人に、改めて、「レピッシュって知ってる?」って聞いても知名度はそれほど高くないかもしれません。 しかし、このバンドの作品で、最も有名なものの一つに『パヤパヤ』という曲があります。 テレビCMにも採用されていたので、耳にしたことがある人は多いと思います。 それに、トッド・ラングレンがプロデュースした、彼らのアルバム[からくりハウス]に至ってはオリコン2位にランクインしました。 レピッシュは確実に「売れていた」バンドなのです。 しかし、「ジュンスカイウォーカーズ」や「ユニコーン」ほどにブレイクしなかったのが、「レピッシュ」がレピッシュらしくありつづけられた、という点では結果的に良かったのかも、という思いがあります。 大ブレイクして、迷走して、解散…そんなバンドって多いですよね。 レピッシュが時代に乗り切れなかったのは、作品のリリース間隔の悪さという要因があったかもしれません。 ‘バンドブーム’のバンドのアルバムは、周期が1年以内のものが多いです。 中には半年ごとにアルバムを出していたバンドも少なくはありません。 「出せば、売れた」という理由もあったでしょうけれども、そこには「忘れられないように、飽きられないように」という理由もあった気がします。 レピッシュは、その点[マイム]→[ポルノポルノ]→[Q]の流れのとき、テレビへの露出も特に多くなく、徐々に忘れられていったように思えます。 1年半、本当に好きな人は待てますが、商品としてCDを買っていく多くの層は…待ちきれないですよね。 (同じ理由で、今は「ザ・イエローモンキー」の早期復活を切に願っていますが…もうすぐソロ活動が本格的に始まるみたいですけど…。) 迷走、解散、は無かったものの、ブレイク寸前まで行ってしまったため、今となっては「過去のバンド」「まだいたの?」という感想を持たれてしまうという点でマイナスとなっているかもしれません。 過去のバンドと思われるというのがマイナスになるということは…、そう、「レピッシュ」、まだ、いるんですよ! まだまだ、作品を届けてくれています。 つい先日、12月18日にもDVDがリリースされています。 もともとスカパンクというジャンル自体が陽気で心地の良いものですし、「HARD LIFE」のようなMAGUMI(×MEGUMI)の早口ボーカルもまた心地良いですよ。 ここまでの話に出てきたどのタイトルもどのエピソードも知らない、という人でも、レピッシュの音楽性の一端には、必ず、といっていいほど触れたことがあると思います。 今年ヒットした、「元ちとせ」の『ワダツミの木』。特徴のある歌声が印象的な歌です。 あの歌の作詞・作曲は…、そう、「上田現」。元レピッシュの上田現なのです。 単に同じ人が作ったというだけならば、「美空ひばり」の名曲『川の流れの様に』も、今年復活したものの美しい(?)思い出のままにしておいたメンバーも多かった「おにゃんこクラブ」の『セーラー服を脱がさないで』も、同じ人の作詞なので、あんまり関係がないかもしれませんけれどもね。 しかし、「元ちとせ」って紅白出ないんですね… 読者からのメール 今週号の「レピッシュ」特集も面白かったです。 バンドブームといわれた頃、高校生だった私は結構追っかけをしたりしていました(照 当時ライブで『パヤパヤ』がかかるとフロア中踊り狂っていた風景を思い出したりして。 「バンドブーム」と聞くと、思わず当時にタイムスリップしちゃいますね。 私がぜひ取り上げてほしいバンドは、 「レッド・ウォーリアーズ」と、「ストリート・スライダーズ」、 「マルコシアス・バンプ」、「ZELDA」などです。 今明け方で頭がよく回らないのでf^_^; 改めて今度、それらのバンドにまつわる思い出話など投稿したいと思います。 それでは、次のメルマガとても楽しみにしてます。 【オレンジ】 ありがとうございました。 和製スカ・パンクバンドのオリジネイター「レピッシュ」の作品の中でも、最もノリの良い曲の一つ『パヤパヤ』だけに、ほんと、踊り狂っていらっしゃったことでしょう。 うらやましいです。 読者投稿があったバンドは掲載の優先度を上げますので、ぜひとも投稿をお願いしますね。 「レピッシュ」読ませていただいて、とってもとっても懐かしくて思わず メール差し上げました。 それは昔、レピッシュがCMに出ていたことがありましたよね? 何のCMかは忘れましたが、ライブで『アワーライフ』?『ハードライフ』?(←忘れてしまってあやふやなんですが・・・)を歌ってて マグミの足だけが映ってるやつ。。。 メインはライブを見ている女の子の笑顔みたいなやつです。 デビュー当時からレピッシュ大好きでよーく聞いてました。 [FLOWER]の頃からだんだんと離れてしまったんですけど。 このメルマガとっても気に入っていて楽しみにしています! 「16TONS」や、「筋肉少女帯」、「真心ブラザーズ」も取り上げていただけたらなおうれしいです♪ お体に気をつけて、メルマガ発行がんばってくださいね。 【ののこ】 ケンウッドのCMで、『OUR LIFE』が使われていたみたいですね。 実は、わたし、そのCMは記憶に無いんですよ。 『ハードライフ』は私が一番好きなレピッシュの曲です。 「筋肉少女帯」は初期の曲が好きです。セニョールセニョリータやラジオ巌流島とかのラジオ番組まで聞いていたりしました。 筋少…いいなぁ。先にやろうかなぁ。 Vocal,Trampet MAGUMI Guitar 杉本恭一 Keybord,Sax 上田 現 Bass TATSU Drum 雪好 1984年 結成 1986年 キャプテンレコードより『ANIMAL BEAT』発売(インディーズ) 1987年 『パヤパヤ』でビクターよりデビュー 1989年 『パヤパヤ』トヨタスターレットのCMソングに採用 2002年 雪好脱退、上田 現脱退 2002年 12月18日 DVD『DOGS CAN’T SEE THE VIDEO+4CLIPS』発売 アルバム 2003/02/19 POP 2001/12/19 スーパー・バリュー 2000/11/22 HEAVEN ELEVEN 1999/09/29 ART OF GRADATION 1998/05/21 DOGS can’t see COLORS 1998/04/22 BEST 1987〜1997 あとのまつり 1997/01/01 Q 1995/03/29 ポルノ ポルノ 1993/10/21 マイム 1992/07/22 FLOWER 1992/01/01 FOUR DAYS IN CLUB CITTA/LA−PPISCH SUMMERLIVE’91 1991/12/16 TIMES 1990/10/17 make 1989/09/13 KARAKURI HOUSE 1989/03/08 ANIMALII 1988/09/21 ワンダーブック 1987/11/21 LA−PPISCH カラオケ ◇ジョイサウンド 73518 GIRL FRIEND 88072 ガンジー 6507 行列のマーチ 73721 胡蝶の夢 6496 さくら さくら 55506 JACKの憂鬱 6446 水溶性 88073 タンポポ(Toys II) 52522 28才 12835 ハーメルン 4771 BABYLON(バビロン) 4858 パヤパヤ 4772 羊のたし算 33529 BIG HOUSE 73231 プレゼント 2014 Magic Blue Case 33528 美代ちゃんの××× 50630 無敵のサラリーマン 52531 夜想曲〜路地裏から宇宙まで 33530 リックサック ◇DAM 1592-03 ガンジー 1592-09 COMPLEX 1592-06 タンポポ(Toys?) 1592-05 Toys 1592-01 パヤパヤ 1592-08 BIG HOUSE 1592-11 -6m 1592-10 magic blue case 1592-07 美代ちゃんの××× 1592-02 リックサック 1592-04 RINJIN ◇セガカラ 021945 Toys 021946 パヤパヤ 021944 ありがとう ◇孫悟空 08648 パヤパヤ ◇ゆーカラ 3510 パヤパヤ 12269 リックサック 9913 RINJIN