今回は、「カステラ」です。 バンド名の由来は「できるだけロックっぽくない名前」ということで決定したそうです。 前回と同じことを言いますが、やっぱり、名は体をあらわす、ということで、「ロックっぽくない」テーマをロックっぽくない歌詞で歌っています。 デビューアルバム[世界の娯楽]の1曲目も、タイトルこそ『夜明け』と、ロックっぽくなる要素が残っているともいえますが、歌詞はといえば、 「夜明け夜明け、日本の夜明け、世界の夜明け、チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン、チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン、チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン」 …と、なっています。(最後のところ) ロックバンドのボーカルでチュンチュン歌える人はそうはいないでしょう。 引き続きこのアルバムには、『軽くなる』『やすくなる』『歯が抜ける』といった、それこそロックっぽくないタイトルがならび、代表曲の一つでもある『ビデオ買ってよ』も含まれています。 「ビデオ買ってよ、OLなんでしょ、お金あるんでしょ〜?」…。 いまなら、DVD買ってよ、というとこでしょうか? いや、そんなのは、大した問題じゃなくて、この歌詞、一度聞いたことがある人は忘れがたい歌詞です。 ほかのアルバムにも『じいさんが熱出した』『あいさつキャンペーン』『定期が切れちゃった』『ノーベル賞音頭』『僕はドリルを持っている』『まだフロにははいらない』『タコ足配線』…といった感じのタイトルがとりそろえてあります。 また、カステラの特徴のひとつに短い曲が多い、というのも挙げられるとおもいます。 1分台、2分台の曲が非常に多いのです。 短時間で、言いたいこと(きっと「伝えたいこと」ではないとおもう)を言っておしまい!といった調子です。 決して、午後のお茶の時間には似合いませんが、機嫌がいいときに鼻歌まじりに歌うには丁度よいかもしれません。 そして、最大の特徴は…声です。 子供のような、あまえたような、そんな声で、歌の印象をより一層強めています。 こればっかりは、聞いて頂かないことには伝え様がないところです。 一度聞いて、この声を嫌い、と思ってしまったならば、慣れるまで聞くというくらいのつもりで聞かないと、嫌いなバンドリストに入ってしまうことでしょう。 この声を受け入れることができた人は、子供のような声で、意味の無いようでシニカルなことをサラっといっていたりする「カステラ」に魅力を感じるのではないでしょうか? 読者からのメール 最近、ドラマのディレクターが私達と同年代(20代終わりから30代はじめ)ということで、80年代の曲が使われたりしていますね。 「人にやさしく」は、ストーリーはともかく、ブルーハーツの名曲満載で、見応えありました。 他には、「KATZE」も好きでした。 マイナー路線では、「空手バカボン」も大好きです。 大槻ケンヂさんは今でも活躍されていますね。 でも、「有頂天」のケラさんは、どうしているのでしょう…? 「有頂天」はそんなに好きではなかったのですが、『ビデオ買って』は好きです。 どうしているのかといえば、好きではなかったのですが、「BY:SEKXUAL」は気になっています。 みんな、フツーのおっさんになっているのでしょうか? 【ジュン】 ありがとうございました。 ドラマに限らず、CMや番組のBGMに意外な曲がつかわれていたりしますよね。 こんな番組でこんな曲が使われていたよー、とかいった目撃(?)情報もお寄せください。 『ビデオ買ってよ』は、「カステラ」の曲ですね。 ここでタイトルがでてきたので今回は「カステラ」を取り上げることにしました。 それにしても、バンドブームの人たちののその後ってのは、ほんと気になりますね。 いつも楽しく読ませて頂いています。 私も、大好きだったアーティストがぞくぞくと登場して懐かしい気持ちでいっぱいになります。 「カステラ」も大好きでした。「カステラ」というか大木友之君が好きだったかも。 奥にしまってあったCDを取り出して久しぶりに聴いてみました。 んー、懐かしい。このテンポが何とも言えず好きです。 丁度『遅刻をしよう』という歌を聴いていたら、部屋に入ってきったおいっこ4歳が「遅刻しちゃだめじゃん!!」と言い残して去っていきました…(苦笑い) あいまいな記憶ですが大木君って、双子の兄がいませんでしたか? 別のバンドで活躍していたきがします。違ったっけか? 兄弟でバンド活動をされてる人って意外に多い気がしませんか。 いつか特集組んで頂けたら楽しそう。 私があと好きだったのは、「UNICORN」「SPARKS GO GO」「KATZE」「16TONS「KUSU KUSU」「The POGO」などなど。 「KATZE」の敦君の甘い声と、歌の歌詞が大好きでした。 対して、やっちの男っぽいやんちゃな声も大好きでした。 「ユニコーン」はメジャーになりすぎたから特集して頂けなくてもいいや。 おっと、この中だけでも兄弟でバンド活動されていた方達が2組もいますね〜。やっぱり、番外編で特集して下さい。 話は尽きませんが、次回も楽しみに待っています。 それでは、お体お気をつけて頑張って下さい。 【ぐり】 ありがとうございました。 「60時間起きているけれど、掛け算できるよ7×8=56〜」って歌ってたら「寝なさい!」って言われたことがあります。 ほんとに寝てなくておかしくなってるんだと思われたみたいです。 「まさか、そんな歌があるとは思わなかった。」…って。 そういう、歌のテーマとして普通は取り上げられないことを歌っているので、ほんとうにその人がしゃべっているのだと思われたのかも? 大木さんのお兄さんは「ピーズ」にいましたね。 兄弟でバンド活動しているひとって、ほんと、結構いますよね。 こういうの考えると、やっぱり家庭環境が人生に影響してくるのかな、と思います。 どんな環境でも、それをプラスにする人と、マイナスにする人はいるのでしょうけれども… ちなみに、わたしは、兄弟でバンド活動っていうと、真っ先に菊池兄弟(「THE YELLOW MONKEY」)を思い出します。 Vocal 大木 知之 Guitar 長谷川 裕 Bass 福地 信幸 Drum 福田 健治 1989年 デビュー 1993年 「飽きたから」解散 アルバム 1989/09/01 世界の娯楽 1990/03/01 鳥 1991/04/25 100時間連続 1992/01/22 よくまわる地球 1993/11/21 新世界 ※全てのアルバムは98年3月21日に再販 カラオケ ◇ジョイサウンド 15996 石油ストーブ 6076 他人の家 6077 でん 52796 HAPPY 6075 B型独立宣言 38974 ビデオ買ってよ ◇DAM 3471-01 世界が回る 3471-02 ビデオ買ってよ ◇ゆーカラ 1162-02 HAPPY 1162-01 ビデオ買ってよ